M型Leica × 写真家 藤井智弘 | M型ライカ徹底解説!プロカメラマンがM型ライカとその歴史を解説します

目次
はじめに
Leica(ライカ)とは
世界中の写真家に愛用されるLeica
Leicaのプロトタイプ「Ur Leica」
市販された最初の1台「Leica I(Leica A型)」
Leicaが写真の世界を変えた
M型Leicaの登場
デジタルシステムへ
M型Leicaとは
Leica M3
Leica M2
Leica M4 | Leica M6
Leica M8 | Leica M9
Leica M-E(Typ220) | Leica M9-P | Leica M Monochrom
Leica M(Typ240)
Leica M11
Leica M11-P | Leica M11 Monochrom | Leica M EV1
Leica MP | Leica M-A | Leica M6
まとめ
フジヤカメラ | 東京都中野のカメラ専門店

藤井 智弘 (ふじい・ともひろ)
東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1996年に写真展を開催後、写真家になる。カメラ専門誌、WEBでの撮影や執筆、各種撮影や写真講師等で活動。作品では、国内や海外の街を撮影している。
公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。
ホームページ:https://fujiitomohiro.amebaownd.com
Instagram:@fujiitomohiro
X:@FujiiTomohiro
note:https://note.com/fujiitomohiro
はじめに
写真家の藤井智弘です。 M型Leica × 写真家 藤井智弘 | なぜM型ライカを選ぶのか?プロカメラマンも惹きつけるM型ライカの魅力 » ブログ記事を見る M型Leica × 写真家 藤井智弘 |プロカメラマンが選ぶおすすめのM型ライカとその理由 » ブログ記事を見る
「ライカ」と聞いて思い浮かべるのは、おそらくレンジファインダーのM型ライカだと思います。これまで多くの写真好き、カメラ好きの人たちがM型ライカに魅せられてきました。それだけM型ライカは単なる「写真を撮る道具を超えた存在」だと言えるでしょう。
私自身も他のカメラとは異なる、スペックを超えた撮影体験があるカメラだと思っています。
今回はそうしたライカの象徴と言えるM型ライカを紹介していきます。
本記事では「カメラメーカーとしてのライカ」そして「M型ライカとはなにか」を、その歴史とともに解説します。別の記事では「M型ライカの魅力」「おすすめのM型ライカ」を紹介する3部構成です。あわせてお読みいただくと、さらにM型ライカの世界に魅了されると思います。ぜひこちらもご覧ください。

Leica(ライカ)とは
M型ライカについて解説する前に、カメラメーカーとしてのライカについても触れておく必要があるでしょう。
世界中の写真家に愛用されるLeica
ハイブランドのカメラで知られるドイツの名門Leica(ライカ)。一度は手にしてみたいと思っている方も多いでしょう。
これまでアンリ・カルティエ=ブレッソンやエリオット・アーウィット、セバスチャン・サルガド、木村伊兵衛、さらにジョエル・マイロウィッツやアラン・シャラーなど、世界中の著名な写真家に愛用されてきました。
Leicaのプロトタイプ「Ur Leica」
そのLeicaのプロトタイプである「Ur Leica」が誕生したのが1914年。当時のErnst Leitz社の技師だったオスカー・バルナックが発明しました。
市販された最初の1台「Leica I(Leica A型)」
そして1925年、ついにLeicaの市販1号機であるLeica I(Leica A型)が発売されました。ここから現在の35mmフルサイズに繋がる、35mm判カメラの歴史が始まります。
Leicaが写真の世界を変えた
Leicaはコートのポケットに入るほど小型ながら優れた画質で、多くの人に支持されました。高い機動力を生かした報道写真やストリートフォトなど、それまで難しかった一瞬のチャンスをとらえることが可能になりました。Leicaの登場により、写真の世界が大きく変わったと言えるでしょう。
ロバート・キャパやデヴィッド・シーモアなど従軍カメラマンの多くも、Leicaで歴史に残る戦争の写真を撮影しました。
M型Leicaの登場
1954年にはそれまでのスクリューマウント(通称バルナック型)から、バヨネットマウントのM型に進化。巻き上げレバーや視認性に優れたファインダーを装備し、操作性が格段に向上しました。
ちなみにM型の「M」は、ドイツ語の「Messsucher(メスズハー)」の頭文字のことです。「距離計」という意味で、レンジファインダーカメラであることを指しています。
Leica M3 レビュー × 藤井智弘 | 誕生から70周年!M型Leica1号機「Leica M3」 » ブログ記事を見る
1990年、カメラや双眼鏡はErnst Leitz社から現在のLeica Camera社となり、ボディの赤バッジも「Leitz」から「Leica」になります。
デジタルシステムへ
2006年になるとデジタルのM型、Leica M8が発売。Leicaも本格的にデジタルカメラのシステムが始まりました。
現在、デジタルはM型のLeica M11シリーズの他、フルサイズミラーレスのLeica SL3シリーズ、フルサイズコンパクトのLeica Q3シリーズ、フォーサーズコンパクトのLeica D-LUX8、インスタントカメラとのハイブリッドLeica SOFORT2がラインナップされています。
【商品情報】Leica SL3
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【商品情報】Leica Q3
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【商品情報】Leica D-LUX8
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【商品情報】Leica SOFORT2
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さらに、この他にフィルムのM型がラインナップしています(フィルムM型は次項「M型Leicaとは」で解説)。
▼YouTube「ライカ現行シリーズ全紹介」
M型Leicaとは
おそらく多くの方が「Leica」と聞くと、レンジファインダーのM型Leicaを思い浮かべるでしょう。それだけM型Leicaはアイコニックな存在と言えます。
ここからはそのM型Leicaに焦点を当て、発売の時系列順に紹介していきます。
Leica M3
M型Leicaは1954年に登場しました。1号機はLeica M3。なぜ1号機なのに「3」なのでしょうか。
1925年に市販された最初のLeicaであるLeica I(Leica A型)には、まだ距離計もスローシャッターもありませんでした。
そして、1932年のLeica II(Leica DII)から距離計が搭載されました。
1933年のLeica III(Leica DIII)で、距離計もスローシャッターも装備されました。
そこで、以降のLeicaは機能を満載したハイエンドにIII、一部機能の省略や簡略化した普及型をII、距離計もない特殊仕様をIとしたのです。つまりLeica M3はハイエンド機なのです。
クリアで50mm、90mm、135mmのブライトフレームを内蔵したファインダーや滑らかな巻き上げレバーなど、Leica M3の完成度は他のカメラとは全く違うものでした。
Leica M3 レビュー × 藤井智弘 | 誕生から70周年!M型Leica1号機「Leica M3」 » ブログ記事を見る
Leica M3の登場以降、日本のカメラメーカーはレンジファインダーを諦めて一眼レフの開発へ舵を切ることになります。
Leica M3が発売された当初は、それまでのバルナック型と比べて大きく重くなったことで否定的に見る人もいました。そのためライツ社は、1957年にあえてバルナック型を復活。Leica IIIgを登場させました。とはいえ、やはりM型は扱いやすくレンジファインダーカメラの主役となります。
Leica M2
1957年登場のLeica M2はファインダーの構造が簡略化されましたが、35mmの広角レンズに対応したことでストリートスナップ派やフォトジャーナリストに支持されました。
Leica M2 実写レビュー × 写真家 内田ユキオ|気負わずスナップに徹せられる「じゃないほうのLeica」の魅力 » ブログ記事を見る
Leica M4 | Leica M6
1967年、フィルム装填が容易になり巻き戻しクランクも装備したLeica M4が発売。M型Leicaはひとつの完成形を迎えました。
露出計が内蔵されて大ヒットした1984発売のLeica M6も、Leica M4がベースになっています。
順風満帆のように見えるM型ライカですが、存続の危機に見舞われたこともありました。
1960年代後半から一眼レフが35mmカメラの主流になると、レンジファインダーのM型ライカは人気が下火に。ついにライツ社はM型ライカの開発終了を決めました。しかし当時のエルンスト・ライツ・カナダがLeica M4-2、M4-Pを開発したことでM型ライカは存続。そしてドイツ製のLeica M6が誕生します。
もしカナダでM型ライカを作らなければ、M型ライカは消滅していたかもしれません。
Leica M8 | Leica M9
2006年にデジタルのM型、Leica M8が登場。しかしセンサーサイズはフルサイズではなく、APS-H(画素数は1000万画素)でした。
2009年のLeica M9でフルサイズ(画素数は1800万画素)になりました。
Leica M-E(Typ220) | Leica M9-P | Leica M Monochrom
Leica M9の登場後、普及型のLeica M-E、プロ仕様のLeica M9-P、モノクロ専用機のLeica M Monochromが登場し、シリーズ化が始まりました。
Leica M(Typ240)
2013年のLeica M(Typ240)から、撮像素子がCCDから2400万画素のCMOSへ。ライブビューや動画機能も搭載するなど多機能になりました。ブライトフレームもLEDになり、以降のM型のデジタルはすべてLEDで採光窓がありません。
大きく進化したLeica M (Typ240)ですが、もともと開発当初のネーミングはLeica M10の予定でした。
しかし社内で「モデルチェンジの度に数字を増やし続けるのはどうなのか」という疑問の声が出たことで、自動車のように世代は変わっても名前は変えず「形式番号で分ける」方法になりました。そうして誕生したのが、番号がつかないLeica Mで形式番号はTyp240としました。
その後もLeica M (Typ262)なども登場しましたが、市場ではTyp番号は受け入れられず、新モデルは再び数字に戻りました。そして改めてLeica M10が登場し、現行のLeica M11-Pへ繋がっていくのです。
Leica M11
2022年、最高6000万画素でトリプルレゾリューションテクノロジーを持つLeica M11が発売。
Leica M11-P | Leica M11 Monochrom | Leica M EV1
現在はバッファ容量が大きいプロ仕様のLeica M11-P、モノクロ専用のLeica M11 Monochrom、そしてEVFを内蔵したLeica M EV1がラインナップしています。
【商品情報】Leica Leica M11-P
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【商品情報】Leica Leica M11-Monochrom
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【商品情報】Leica M EV1
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Leica MP | Leica M-A | Leica M6
そしてフィルムカメラでは、Leica MP、Leica M-A、復刻されたLeica M6がラインナップされています。
【商品情報】Leica MPブラック
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【商品情報】Leica M-A(Typ 127)
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【商品情報】Leica M6
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まとめ
今回はライカの歴史やM型ライカについての解説をしました。 M型Leica × 写真家 藤井智弘 | なぜM型ライカを選ぶのか?プロカメラマンも惹きつけるM型ライカの魅力 » ブログ記事を見る M型Leica × 写真家 藤井智弘 |プロカメラマンが選ぶおすすめのM型ライカとその理由 » ブログ記事を見る
改めて見てみると、ライカが持つ歴史の深さを実感します。皆さんも「あのライカを持っている」「使ったことがあった」「いつか手にしたい」など、様々な思いがあるのではないでしょうか。
別記事の「M型ライカの魅力」と「おすすめのM型ライカ」記事も、ぜひあわせてお楽しみください。

Photo & Text by 藤井智弘 (ふじい・ともひろ)
フジヤカメラ | 東京都中野のカメラ専門店
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