はじめに
外観はLeicaらしいデザイン、カラーバリエーションは三種類
インスタントカメラとしても、コンパクトデジタルカメラとしても活躍
ゾフォート2の魅力はやっぱりプリント!
ゾフォート2は所有する喜びを満たして、撮影時の気分もあげてくれる!
エフェクトやカラー設定で思い思いの作品に
ゾフォート2作例
まとめ プリントした後は……
作例に使用したカメラ
ポラロイドやチェキなどの、インスタント写真が撮れるカメラはお好きですか?その場でプリントができていいですよね。
わたしは結構好きで、今までポラロイドSX-70や富士フイルムチェキ instax mini30、instax SQUARE SQ10などを使ってきました。いろいろ触って、結局はinstax mini Link という、チェキのフィルムを使うスマホプリンターに落ちついていました。もう、正直インスタント写真は、カメラよりプリンターでいいよな、と思っていたのです。
このたび、Leica ゾフォート2のあまりの面白さに、ただお借りするつもりが別れがたくなり、即購入にいたるほど気に入ったので、みなさまにもお知らせしたいと思います。
すぐそうやって柊はブランド名に惑わされて……! と思う向きもいらっしゃるかもしれませんが、一度Leica ゾフォート2を持ってみれば(やはりLeicaいいな)と思うに決まっているのです。なんというフォントの可愛さ! この世にフォントだけ見て、あっ○○だとすぐわかるようなメーカーがどこにありましょう。Leica ゾフォート2のレンズキャップを見ていただきたい。Leicaのロゴが入っているだけでなく、マグネットでスッ、ピタッ……と留まるようになっています。磁力も強すぎず弱すぎず、この吸い付くような感じにも、ああ、いいなあとしみじみ思いました。
カメラ自体の厚みもそこまで厚くなく、出っ張りがあまりない直線的なデザインのため、普段使いの鞄にもすっと入ります。わたしが持ち出した日にはLeica M4とLeica ゾフォート2を使いましたが、二台持ちにしても重さ、大きさ共に負担がありません。サブカメラとしても使いやすい。
購入を決めるときには三種類あるうちのカラー、赤・白・黒と一晩迷いました。赤も品の良い赤だし、白も白で爽やかだし、黒もきりっとしていい。全部欲しい。でも艶も美しい黒にしました。
いわゆるインスタント写真が撮れるカメラというと、一昔前のモデルでは、シャッターを押したら即、一枚ずつプリントされるイメージでしたよね。こちらのLeica ゾフォート2では、気になったものを全部撮って、あとからお気に入りのみを選んでプリントすることができます。町歩きにも持って行きましたが、撮り歩いて、家に帰ってからフィルムカートリッジを入れ、ゆっくりプリントする写真を選びました。プリントした写真は、Bluetooth接続、アプリ「Leica FOTOS」経由でスマートフォンに移行できますし、プリントしなかった写真は、カードリーダーを使って移行できます。コンパクトデジカメのような使い方もできるというわけです。言ってもインスタントカメラでしょう? と思っている方は、こんなにも写るのかと驚くと思いますよ。フィルムの残り枚数を気にせずどんどん撮れるのはいいものです。
気になるのがデジカメとしての機能。こちらが取り出した写真です。マクロで。(Leica SOFORT2・マクロ)
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こちらもデジカメとしての機能を試してみました。(Leica SOFORT2・魚眼)
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このLeica ゾフォート2は思うに、撮った写真を誰かにプレゼントするときに、最大の強みを発揮するのではないかと思うのです。さらっと鞄から出してちょっと写して、巻き上げレバーみたいなレバーでプリント、おしゃれなアニメーション付きで写真が出てくるのを一緒に見る。
内心(どうです、Leica ゾフォート2。いいでしょう? おしゃれ極まるでしょう?)と思いながらも涼しい顔をして「はいどうぞ」と写真を渡す。黙ってはいますが、フィルムもLeica純正フィルムの金縁、ネオゴールドバージョンです。世の中カメラは山ほどあれど、「じゃ、あとでデータで送りますね」と言って、何千万画素をスマホの小さな画面で見てもらうより、Leica ゾフォート2で撮って、その場で渡す一枚のほうが百倍、その日のことが思い出に残るのではないかと思います。人に会う仕事の人は一台あって損はないはず。Leica ゾフォート2と純正フィルム、どちらもフジヤカメラで買える、ということをここにお伝えしておきましょう。
操作はわかりやすいです。特に、チェキのシリーズのカメラ等を一度でも扱った人は、手にしてすぐにでも撮り始めることができるのではないでしょうか。フィルムのセットも裏から入れるだけなので難しくありません。横位置にしたときに下にくる部分に、マイクロSDカードを挿入したり充電したりできるスロットがあります。電源はUSB-C、電源は正面のつまみでオン/オフができます。
背面モニターが立ち上がってLeicaのロゴが表示されますが、縦向きです。後述するカメラのエフェクト等も縦向きに出ますし、ボタン類も縦向きを想定して作られています。デザイン上ではカメラは横向きになっていますが、Leica ゾフォート2は縦向きに構えて使うべきカメラのようです。(もちろん横向きでも撮れますが、フィルムの右端に余白が来る感じになります)
レンズはズマールf2/2.4mm、35mm判換算で約28mm相当なのでちょっと広角なのも使いやすい。街角で隣を歩く友達を写して周りの風景も写り込む、カフェでテーブルを撮ったらテーブル全体がまあまあ写る、マクロで撮ると、花と葉っぱをうまく収められるくらいだと思うと想像がしやすいです。Bluetooth接続でスマホへの転送も楽です。
AFでも迷わずピントが合います。ピントは画面全体に合いますので、残念ながら、ミラーレスカメラのように、背景を極端にボケさせたりというのはできません。
あと、他のカメラやスマホで撮ったデータをアプリ経由でLeica ゾフォート2に送って、プリントもできますから、プリンターとしても使えます。
Leica ゾフォート2は起動に少し時間はかかりますし、連写はあまりできません。それでも、スポーツの一瞬や野生動物を狙うようなカメラではないので、特に不便さは感じませんでした。友達と出かけて楽しかった、季節のパフェが美味しかった、旅行に行ってきた等々、日常の一コマを切り取って残す、それをプリントとして形にする、プリントを誰かにあげたりして、誰かとコミュニケーションを取るには最高のカメラだと思います。
単に撮るだけならLeica ゾフォート2にこだわらなくてもいいかもしれません。他にもカメラはあります。それでも、ハイブリッドインスタントカメラって、それほどたびたび買い直すものでもないですよね? やはり持っていて気分が上がるものが一番ではないかと思います。所有の喜び、撮影体験に価値を見いだせる人にLeica ゾフォート2、おすすめです。
とはいえ、ただ単純に撮るだけなら、そのうち飽きが来るのがハイブリッドインスタントカメラの宿命、例えばミラーレスカメラのように構図に凝ったり、前ボケを楽しむこともできないし……、と思っている方には、Leica ゾフォート2は、エフェクト10種類×カラー10種類で、100通りの組み合わせで撮影できるということをお知らせしたいです。
Leica ゾフォート2ではレンズの縁を回すとエフェクトがかかるようになっています。撮ってからの操作はできないので、撮るときに選ぶ必要があります。
ノーマル、ビネット、ソフトフォーカス、ぼかし、魚眼(丸く切られるだけでなく、ほどよい魚眼風に写る)、色ずれ(印刷ずれみたいな……)、光漏れ(光がわざわざ入った感じに)、ミラー(工夫次第で遊べそう)、二重露光、ハーフフレームの10種類。
カラーは縦で構えて右にくるつまみで、ノーマル、ビビット、ペールトーン、キャンバス(ざらざらしている)、モノクローム、セピア、イエロー、レッド、ブルー、レトロ、と10種類。
ハーフフレームは、一画面に二コマ入るので、お店×そこで食べたもの等にしてもいいし、表情×今日のコーデみたいにしてもいいでしょうし、二コマ漫画みたいにしても面白そう。
プリントした後の写真はぴったり名刺サイズです。余白にメモを書き込めるし、人にも気軽にあげやすいサイズでもあります。名刺サイズですからアルバムの種類も多いですし、名刺入れ、クリアハードケースなどにもぴったり合います。壁に並べて展示したり、小さなサイズを活かして、手帳に貼ったり、旅日記を作るのにも適したサイズですよね。
あと、Leica ゾフォート2では、プリントしたものに限って、共有するとアプリの”Leica FOTOS”で枠がついた状態で保存されます。この記事のプロフィール写真はまさにそれで作りました。日付と時間も入るのですが、デザインをご覧ください。本当にこの枠が可愛い! どうです? 想像してみてください、この枠がついた状態で、貴方の撮影した写真をSNSなどにアップするのは。スマホも縦向きですし、縦向きの写真と枠がもう、なんとも映えます。データで誰かにあげるときにも、他とはひと味違った雰囲気に。
撮ってよし人に渡してよし、SNSに掲載してよしのLeica ゾフォート2、一台あれば、日常の楽しみが増えることでしょう。
では今からまた撮りに行ってきます!
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