この記事では、フィルムカメラの魅力や特徴、そしてカメラやフィルムの種類、おすすめの機種を紹介します。
フィルム写真とフィルムカメラは、少し手間がかかりますが、道具を使う楽しさと手作りで仕上げる写真のノスタルジックな風合いが人気です。
中古が人気のフィルムカメラですが、中古でのカメラ購入には不安がつきもの。中古でカメラを購入する際のポイントも併せて紹介します。
目次
フィルムカメラの魅力
フィルムカメラの種類と特徴
レンズ交換式カメラの代名詞一眼レフカメラ
かわいい見た目と味わい深い描写のコンパクトカメラ
クラシックカメラの王道レンジファインダーカメラ
その場でプリントできるチェキ
手軽に始めるならレンズ付きフィルム
フィルムの種類と選び方
カメラに合わせて選ぶフィルムのサイズ
中古カメラ店スタッフが解説!中古フィルムカメラ購入のポイント
マニュアルフォーカスの一眼レフカメラのおすすめ
Nikon F3
Canon New F-1
PENTAX MX
オートフォーカスの一眼レフカメラのおすすめ
Canon EOS1シリーズ
PENTAX 67
レンジファインダーカメラのおすすめ
Leica M3
コンパクトカメラのおすすめ
PENTAX 17
OLYMPUS PEN
CONTAX T2
RICOH GR1
Rollei ローライ 35
レンズ付きフィルムカメラ
Kodak コダック プロフェッショナル 400TX シングルユース(使い切り)カメラ
Leica ゾフォート2
富士フイルム INSTAX mini 99
押さえておきたいフィルムカメラの使い方
フィルムの入れ方
露出について
手動でのピント合わせ
現像・プリント
まとめ
フイルムで写真を撮る最大の魅力は、フイルムならではの温かみのある仕上がりではないでしょうか。薬品の科学反応を利用して光を焼き付けるフィルム写真は、シャープで硬い印象のデジタルとは一味違う、柔らかい有機的な仕上がりになります。
粒状性という薬剤のつぶつぶが現れるのも特徴で、デジタルが登場する以前は、できるだけザラザラ感の少ない粒状性のいい低感度のフィルムが好まれましたが、粒状性のザラザラ感を写真表現に活かすために、あえてザラザラ感が強い高感度フィルムを使う方もいるくらいです。
フィルム写真には、撮って完成のデジタルカメラと違い、撮る→現像する→プリントする→完成というプロセスが必要です。
撮ってすぐに写真を見ることができないので、撮影者にシャッターを切った段階で仕上がりがどうなるかを予測する能力が必要になります。とはいえ、プロカメラマンでないなら、逆にどういう写真になったか、ワクワクしながら待つのも楽しい時間です。
デジタルカメラは写真ができあがる楽しみも一瞬ですが、フィルムカメラはそうはいかないので、ゆっくりと写真ができあがるまでの時間を楽しみましょう。ちょっと待たされた分、できあがりが良かった時の喜びもひとしおです。
現在、フィルムカメラを新品で製造しているメーカーはほとんどありません。そのため、フィルムカメラは基本的に中古品を購入することになります。20、30年前、あるいはそれ以上前にデザインされたフィルムカメラは、外観を見ているだけで楽しくなります。
フィルムを手で巻く、セルフタイマーの「ジー」という作動音など、最近では珍しくなってしまったカメラの動作は、今見るとむしろ新鮮に感じます。
お気に入りのカメラを使って好きな被写体を自由に撮ることは、写真のできあがりだけにフォーカスして撮るプロカメラマンとは違う、アマチュアならではの楽しみなので、大いに楽しみましょう。
それでは次に、そのカメラの話をしようと思います。
フィルムカメラにはいくつかのタイプがあります。
一眼レフやコンパクトカメラがその代表ですが、古い形式のレンジファインダーカメラや「写ルンです」に代表されるレンズ付きフィルムもフィルムカメラの一種です。インスタントカメラの「チェキ」をフィルムカメラと言うには少し無理がある気もしますが、デジタルカメラには無い、薬品を使ってプリントをするカメラという意味でフィルムカメラにジャンル付けされるケースも多いようです。
ここではそんないくつかのタイプにわかれるフィルムカメラのそれぞれの特徴について解説します。
これからフィルムカメラをはじめるという方におすすめしたいカメラは、一眼レフカメラです。特にマニュアルフォーカス時代の一眼レフカメラは、種類も豊富で機械的にもまだ使えるものが多く存在します。
さまざまな種類の交換レンズがあるため、レトロな写真からシャープで抜けのいい写真まで、レンズを交換することで幅広く楽しめます。フィルムカメラが新品で販売されていたころに、高価で買えなかった機種を懐かしんで中古品を買い求める方もたくさんいらっしゃいます。
巻き上げやフォーカスリングの動作などの操作を楽しめるのも、本格的なカメラだった一眼レフカメラならではです。「マニュアルフォーカスはちょっと不安」という方は、少し大きいという欠点もありますが、オートフォーカスのモデルがおすすめです。
コンパクトフィルムカメラのレンズは、写りの良し悪しよりも便利さやコスパを重視して開発されており、描写性能という意味では一眼レフに劣ります。
最近では逆にちょっと欠点のある写りが個性として評価されるようになったので、そんな個性的な写りを楽しみたいユーザーから大きな支持を得るようになりました。
コンパクトでデザイン性の高いカメラ本体や、写真のノスタルジックな仕上がりなど、気軽に楽しめるコンパクトカメラに人気が集まっています。
レンジファインダーカメラは、一眼レフカメラよりも古いレンズ交換式カメラです。撮影レンズとファインダーが別にあることが特徴で、一眼レフよりもピントの精度では劣りますが、シンプルな構造とコンパクトさがメリットです。
50年以上前に製造されたモデルも多く、全ての動作を機械的に行う機種が多いのも特徴で、メンテナンスにお金をかければ一生もので使える機種もあるため、現在でも多くのファンがいます。
チェキをフィルムカメラと呼ぶかという点においては議論になると思いますが、ここではフィルムカメラとして紹介します。アナログタイプのチェキ最大の特徴は、撮った写真は世界でたった一枚の写真となることです。
「写真」をデータではなく物として扱えるので、その場で人にプレゼントしたりできる楽しさもあります。最近ではデジタルデータを保存できるチェキや、スマホで撮影した写真をプリントできる機種も人気があります。
はじめてのフィルムカメラにおすすめしたいのがレンズ付きフィルムカメラです。「写ルンです」や「使い捨てカメラ」と通称されるカメラで、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
写りの個性を楽しむという意味でも、巻き上げなどの操作を楽しむという意味でも、最初からあまりお金をかけずに楽しめることが魅力です。最近は白黒フィルムを使って古いモノクロ写真を楽しめるモデルも人気があります。
一枚一枚違う設定で撮れるデジタルと違い、フィルムでは装填したフィルムの種類で写りが決まります。また、あまり知られていませんがフィルムにはサイズがあります。ここではそんなフィルムの種類やサイズを解説します。
フィルムの種類は大雑把にいって「ネガフィルム」「ポジ(リバーサル)フィルム」「モノクロ(白黒)フィルム」の3種類があります。カラーネガフィルムは、フィルムには色が反転した状態で記録され、プリントの際に本来の色にするタイプのフィルムです。
最もポピュラーなフィルムで、一般的にフィルムと言ったらネガフィルムを指すことがほとんどです。カラーフィルム(カラーネガフィルム)が大半ですが、以前はカラーネガと同じ処理で現像できるモノクロフィルムも発売されており、一般的な街のラボで現像できるため人気がありました。
ポジ(リバーサル)フィルムは、見たままの色がそのまま記録されるフィルムで、高いコントラストと美しいカラーバランスが特徴のフイルムです。
適正露出の範囲が非常に狭く少し扱いが難しいフィルムですが、印刷に向いている特性からプロカメラマンが使うフィルムと言えばポジフィルムであることがほとんどでした。使用するフィルムによりコントラストやカラーバランスがほぼ決まるので、使うシチュエーションや撮影者の好みで銘柄を選ぶ楽しさもあります。
以前は非常に多くのタイプが発売されており、「EPP」「EPR」「RVP」「RDP II」などといった型番で言うのがちょっと通っぽくてカッコ良かったのです。
モノクロフィルムは、映像が白黒で表現される古いタイプのフィルムです。モノクロフィルムで撮影するだけで少しノスタルジックな表現ができることや、あえてモノクロ表現をする新鮮さから最近では多くのユーザーから使われる人気のフィルムとなっています。
粒状性のいいフィルムと高性能なレンズを組み合わせると、驚くほどシャープで高解像な写真を撮ることもできるので、性能的にも古いタイプのフィルムだからと馬鹿にできません。
フィルムのサイズには一般的な35mm判以外に、中判(ブローニー判)、大判などのサイズがあります。フィルムが大きくなるほど、多くの情報を記録できるので高精細な写真が撮れますが、合わせてカメラやレンズも大きくなるので、一般的なカメラのほとんどは35mm判です。しかし、中判や大判などの高解像で美しい諧調の写真にはデジタルでは得られない独特の魅力があります。
フィルム購入の際は、特に35mm判と中判はパッケージだけ見ると似ているので、違うサイズを買わないよう注意しましょう。
初めて中古カメラを購入するのは、色々と不安もあると思いますので、ここでは中古のフィルムカメラを購入する際のポイントについて説明します。
フィルムのカメラ、特にマニュアルフォーカスのカメラは、基本的に古いカメラです。古いカメラであるため、多くは一度壊れると修理することが困難で、壊れてしまったら修理ができないということがほとんどです。
経年劣化で使わなくても自然と壊れてしまうこともあります。特に買ってすぐに壊れると金銭的にも精神的にもダメージが大きいので、故障した際一定期間なら返金に応じてくれる中古販売店や専門店での購入がおすすめです。
また、Leicaなどの機械式の高級機は今でも修理できる機種が多くありますが、修理代は高額になりますので、修理するにはそれなりの覚悟が必要です。メンテナンスさえ怠らなければ一生ものといえるほど長い時間使える良き相棒となってくれます。
中古のカメラは、取り扱い説明書が付かないことがあります。使い方は、ネットなどで情報を探したり、販売店で購入しするなら店員さんに聞いてフィルムの入れ方などの基本的な操作を教わっておくのも手です。実は古いマニュアルフォーカスの一眼レフカメラは操作が似ていることが多く、1台持っていると他の機種でも応用が効くこともあります。
しかし、もし取り扱い説明書が手に入ったらぜひ中身に目を通してみて下さい。時代を感じさせる作例写真や言い回しなど、取り扱い説明書の中にもたくさん楽しみが隠れていますよ。
NikonのベストセラーカメラF3は、チタン幕の横走りシャッターを採用したプロ用の非常に堅牢なカメラです。高速のモータードライブの装着が可能なことや、ファインダーやスクリーンが交換できる、通常時は精度の高い電子式シャッターが、電池が無いなどの緊急時にはメカシャッターが切れる(1/60、T)など、プロの使用を考慮した堅実で信頼性の高い多くの機能を搭載しています。
マニュアルフォーカスのフィルム一眼レフカメラとしては大柄なサイズですが、これはプロカメラマンの過酷な環境に対応した結果なのです。非常に長期間製造されたカメラなので、中古で購入する際には製造年の新しい個体がおすすめです。
Canonのフラッグシップ機New F-1は、同社が製造する高性能レンズ「FDレンズ」とともに多くのカメラマンから高い支持を得たカメラです。
モータードライブを装着する事でシャッタースピード優先が、スクリーンを交換する事で測光方式が選べるユニークでシステマチックなカメラでした。艶消しブラックの塗装や、ゴリゴリと重い巻き上げなど男らしい雰囲気のカメラで、塗装が剥がれた部分から見える地金の真鍮に憧れた古いカメラファンも多いのではないでしょうか。
Lレンズを初め、当時としては最先端の光学性能を搭載したレンズを使って描写性能にこだわりたいユーザーにおすすめです。
当時最も小さい一眼レフカメラだったPENTAX MXは、女性でも手になじむコンパクトさと、現行のデジタル一眼レフカメラにまで受け継がれている三角形のペンタプリズムがかわいい、女性にもおすすめのフィルム一眼レフカメラです。
形式としては先にご紹介したNikon New FM-2と同じフルメカニカルのカメラですが、大きさは一回り小さく、Nikonがシャッタースピードを上げるために金属の縦走りシャッターを使っているのに対して、PENTAXは比較的安価な布幕の横走りシャッターを搭載しています。そんなところに当時のメーカーの立ち位置が感じられるのもおもしろいところです。
MXが採用するKマウントは今もPENTAXのデジタル一眼レフカメラ用として今でも使われており、FA Limitedシリーズのようにオートフォーカスレンズでありながら、マニュアルフォーカスでも使いやすい現行レンズがラインナップされているのも心強い限りです。
Canonが時代をリードし、カメラ業界のトップに躍り出たことを象徴するカメラがEOS1シリーズです。EOS1→EOS1N→EOS1Vと続くフラッグシップ機のバトンは、時には下位グレードのカメラで培われた技術をフィードバックして設計されるといったCanonらしいユニークで自由な発想と、ユーザーの声を積極的に聞き入れることで受け継がれました。
写真は最後期モデルのEOS1Vですが、旧モデルのEOS1やEOS1Nなら比較的リーズナブルな価格で手に入るので、オートフォーカスを使ってシャッターチャンスを優先したフィルム写真を撮りたいユーザーにおすすめです。
フジヤカメラでは、一眼レフカメラの中古商品を多数取り揃えております。在庫は日々更新されますのでどうぞこちらからご確認下さい。 » 【中古】フイルム一眼レフカメラを探す【中古】フイルム一眼レフカメラを探す
今回取り上げたおすすめカメラの中では唯一の中判カメラです。ブローニー判という通常使われる35mm判よりも大きなサイズのフィルムを使って撮るので、非常に高精細で高解像な写真を撮ることが可能となっています。
カメラ、交換レンズともにかなり大きくなるので、持ち運びや撮影の手間は35mm判フィルムを使うカメラより大変になりますが、それに見合った美しい写真が撮れるのが魅力です。
細密描写が必要な風景写真や、諧調豊かなモノクロ写真を本格的にフィルムで楽しみたいユーザーにおすすめです。
カメラファンが行きつく終着点とも言えるメーカーLeica。そのLeicaを象徴するモデルがM3に始まるMシリーズのカメラです。
1954年に発売されたM3を筆頭に、クラシックカメラと言っていいシリーズですが、機械式を基本としたシンプルで壊れにくい構造や高い精度で作られたパーツのお陰で、今でも現役バリバリで使える機種が多数存在します。
メンテナンスしやすく、現在でも多くの部分が修理できるのもポイントで、正に一生もののカメラと言えるでしょう。
採用されたMマウントは、現在でも同マウントでレンズを作るメーカーが存在する不変のマウントのひとつです。
PENTAXブランドとしてなんと20年ぶりの発売となるコンパクトフィルムカメラ「PENTAX 17(イチナナ)」が登場しました。一般的な35mm判フィルムの約半分(17×24mm)のサイズのハーフカメラです。
レンズの上部にアイコンが付いており、選択することでピントを合わせるゾーンフォーカスを採用しています。画質にこだわったという単焦点レンズの焦点距離は25mm(35mm判換算で約37mm相当)で、日常をスナップする醍醐味も、様々な被写体に出合う楽しさも感じられる絶妙な焦点距離も魅力。初めてでも直観的でわかりやすく、フィルムカメラの楽しさを存分に味わえるカメラとなっています。
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OLYMPUS PEN は、ハーフ判という35mmフィルムを縦に切り取ることで通常の倍の枚数が撮れるカメラです。特にセレン式の露出計を内蔵したPEN EEシリーズは、押せば撮れる簡便さと、非常にコンパクトなサイズ、沢山とれる経済性から人気のシリーズとなりました。
ポートレートや、旅行などで沢山撮れるメリットが大きなカメラと言えるでしょう。ハーフ判と言う少し特殊なフォーマットですが、最近では大手のDPEショップで現像、プリントを受け付けてくれるようなので安心です。
世界的なレンズメーカーであるドイツのZeissレンズを搭載した高級コンパクトカメラCONTAX T2は、シンプルでスタイリッシュなデザインで、当時から人気の高い機種でした。写りはZeissレンズらしく高コントラストで骨太、開放では周辺光量が低下するノスタルジックなイメージは今でも大きな魅力です。
あまりの人気にプレミアがつき、一時は新品で売っていた頃と同じくらいの価格まで価格が高騰しました。ズームレンズを搭載したTVS、後継機のT3やカラーバリエーションや特別色があります。
安価なKマウントの一眼レフを作っていたRICOHが開発した高級コンパクトカメラGR1は、カメラ評論家の意見などを取り入れ、当時としては革新的とも言えるスタイリッシュなデザインで多くのユーザーから支持されたカメラです。マグネシウム合金製の軽量なボディは、ポケットなどに入れやすい薄型のデザインで、メーカー名が正面からは見えないといった細かい部分までこだわってデザインされています。
2世代目のGR1Sからはコンパクトカメラでありながらレンズフードが付属するなど、ユニークなアイデアが多く採用されているあたりも秀逸です。同じくGRの名前を冠したデジタルカメラが今でも作られている非常に長命なコンセプトを持ったカメラでもあります(写真はGR1S)。
距離計がなく、目測でのピント合わせが必要な、今では珍しいタイプのカメラです。沈胴式という、レンズがカメラの中に収まる構造をしているのも特徴で、折り畳むと非常に小さくなります。小さなサイズにメカが詰まった凝縮感や当時の一流メーカーの製品であることもRollei ローライ 35 の魅力のひとつでしょう。
シャッタースピードや絞りを自分で決めることができるマニュアル方式のカメラなので、写真や露出にこだわりたユーザーにもおすすめで、現在は同ブランドのフィルムも販売されているので、RolleiのカメラでRolleiのフィルムを使って撮ることもできます。
簡単にフィルム写真が楽しめると人気のシングルユース(使い切り)カメラですが、Kodak コダック プロフェッショナル 400TX はただの使い切りカメラではありません。長い歴史のあるKodak のモノクロフィルム「400TX」が入っている、モノクロ写真が撮れる使い切りカメラです。
モノクロ写真は日常の風景がどこかノスタルジックに再現される楽しさがあるだけでなく、高解像で一般的にカラーよりも長期保存できるのもメリットとなります。初めて使うフィルムカメラとしてぜひ手に取っていただきたいおすすめのカメラです。
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「Leica ゾフォート 2」はLeicaのカメラなので厳密には「チェキ」ではありませんが、純正のフィルムだけでなくチェキと同じ「instax mini」フィルムが使えるカメラとして取り上げました。
Leicaらしい光沢のある美しいカラーと精錬されたデザインが特徴で、持っているだけで楽しくなってしまいそうなカメラです。ハイブリッドタイプなので490万画素のデジタルカメラとして使えるのも魅力です。
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INSTAX miniシリーズの最上位モデル「INSTAX mini 90」がさらに進化しました。アナログ技術にこだわり、カメラ内部に搭載された4つのLEDライトが側面の「カラーエフェクトダイヤル」の設定値に応じて、異なる色の光をフィルムに直接照射することで、6種類の色表現を実現します。また、写真の明暗を調整できる便利な5段階の「濃淡調整」や周辺光量を調整できる「ビネットモード」などのエフェクトでさらにクリエイティブな写真の撮影が可能です。
アナログにこだわりながら幻想的でクリエイティブ写真を楽しみたい方におすすめです。
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フィルムカメラ購入にあたって、事前に知っておきたい使い方のポイントを解説します。古いフィルムカメラは取扱説明書が無いことも多く、ネットなどで情報を探したり、購入時に販売店スタッフに使い方を教わっておいたりする必要があります。以下のようなポイントを購入前に押さえておけば安心でしょう。
フィルムカメラの購入後に最初に押さえておきたいポイントはフィルムの入れ方です。
フィルムの入れ方に失敗すると、フィルムが送られておらず写真が撮れていない、原因がわからないといったことにもなりますので、フィルムの入れ方(できれば出し方も)については購入前に教えてもらっておくようにしましょう。
フィルムを入れるポイントのひとつは、フィルムを送るのはフィルムを巻き付ける軸ではなく、パトローネというフィルムに空いた穴に引っかけるギアである点で、パトローネにギアが入っていることを確認してから裏蓋を閉めるようにします。これは多くの機種で共通の特徴で、特に古いマニュアルフォーカスカメラの多くは、この点を守れば失敗が少ないでしょう。
フィルムにあてる光の量と、時間を調整することを露出といいます。露出によって写真を明るくしたり暗くしたりすることができますが、時には明るすぎる暗すぎるといった失敗にもつながります。
露出は光の強さを計る露出計の値をたよりに決めますが、古いモデルには露出計が内蔵されていない、ちょっと新しいモデルになると露出はカメラが自動でやってくれるなどカメラによりさまざまです。
初心者の方なら露出をカメラが自動、または半自動で決めてくれるモデルがおすすめですが、ゆっくりとカメラをいじりながら撮影をしたいなら、マニュアルのカメラを選ぶのも楽しいでしょう。
ピント合わせにもさまざまなタイプがあります。大雑把に分けると自動でピントを合わせるオートフォーカスと手動で合わせるマニュアルフォーカスですが、マニュアルフォーカスの中には一眼レフや二重像合致、目測などいくつかのタイプがあります。
オートフォーカスの方が便利で速写性にも優れますが、カメラやレンズが大きくなるデメリットもあります。せっかくのフィルムカメラなので、マニュアルフォーカスでゆっくりと写真撮影を楽しむのもおすすめです。
先に述べたとおり、フィルムには幾つかのタイプとサイズがあります。また、同じサイズのフィルムでもハーフ判などフィルムの切り取り方が違うタイプもあります。使うフィルム、特に中判(ブローニー判)などの特殊なフィルムは、入手性やどこで現像ができるかなどを事前に確認しておく方が無難でしょう。
一般的な35mm判フィルムなら、大手のラボで現像、プリントができるのが普通なのであまり気にする必要はありません。