動画撮影では音の良し悪しがとても重要です。
特にYoutubeやVLOGなど人に見てもらう動画では、音が悪いと見ずらい映像になってしまいうので、マイクを使って音質にもこだわって撮影したいところです。
今回は取り付けるだけで動画のクオリティがアップする外付けマイクについて、種類や特徴、選び方やメリットをご紹介します。
外付けマイクを使うメリット
マイクの指向性について
カメラの作動音とショックマウント
音質
YoutubeやVLOGなどロケで使うなら大きさもポイント
カメラへの取り付け
カメラでは一般的な3.5mmステレオミニプラグ
パソコンやiphoneに接続、USB、ライトニング
プロが使う本格的なXLR端子
プラグインパワーについて
動画撮影に使うマイクの種類
ショットガンマイク
ラべリアマイク
ハンドマイク
ハンディレコーダー
YouTube、VLOG撮影におすすめ!ロケに便利なオンカメラ&ショットガンマイク9選
RODE(ロード) Vlogger Kit Universal
RODE(ロード) VideoMic Go II
SENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 200
SENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 400-II
SENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600
SENNHEISER(ゼンハイザー)MKH 416-P48U3
AZDEN(アツデン) SMX-30V
SHURE(シュア) VP83F
SONY(ソニー) ECM-B1M
人の声を確実に録音するならこれ!おすすめラべリア(ピン) マイク4選
RODE(ロード) Wireless GO II
Hollyland(ホリーランド) LARK M1 SOLO
RODE(ロード) Wireless PRO
SONY(ソニー) UWP-D21
室内での音声収録におすすめ!ハンド&レコーディングマイク3選
audio technica(オーディオテクニカ) AT2020USB+
audio technica(オーディオテクニカ) U851Rb
shure(シュアー) sm63
あると便利!おすすめハンディレコーダー2選
ZOOM(ズーム) H1n
ZOOM(ズーム) H4nPro BLK
撮影の際の注意
まとめ
外付けマイクを使うメリットのひとつがマイクの指向性です。
マイクが向いた方向の音だけを大きく録音できる指向性マイクは、話す人を撮る際には必ずと言っていいほど利用されるマイクで、環境音から人の声だけを拾い出す事で、見やすい映像をつくる事ができます。
最近ではコンパクトでリーズナブルなオンカメラの指向性マイクも数多くあるので、動画カメラの最初のグレードアップとしてもおすすめのアイテムです。
カメラの内蔵マイクを使うデメリットのひとつが、カメラの作動音や操作音をマイクが拾ってしまう事です。
外付けマイクをカメラに取り付ける際には、カメラとマイクの間にカメラの作動音や操作音が直接伝わらないようにする為の「ショックマウント」が装着されるので、余計な音の無い必要な音だけをピックアップする事ができます。
ショックマウントが見た目に少し大げさなら、オンカメラマイクの中にはマイクとショックマウントがケースの中に入っているシンプルなデザインのモデルもあります。
専門メーカーのマイクなら、カメラの内蔵マイクよりもクリアで高解像な高い音質を持ったモデルも多数存在します。
マイクにも多くのメーカーがありますが、SENNHEISER(ゼンハイザー)などのマイクだけでなく音響機器全般を扱い音質に定評のあるメーカーや、RODEなどの動画カメラ用マイクに力を入れているメーカーの製品なら安心です。
映像というとどうしてもレンズやカメラに目が行きがちですが、映像の中でも音はトップクラスに重要な要素なので、マイクもこだわりを持って選びたいところです。
私も何度か経験があるのですが、外付けマイクを取り付けたカメラは一般的には本格的なカメラに見えるようです。
YoutubeやVLOGなどでは、できれば目立たないようにさりげなく撮影したいシチュエーションもあると思うので、大きさもマイクを選ぶ際の大切なポイントと言えるでしょう。
オンカメラマイクの中にはコンパクトなモデルもあるので、さりげなく撮影したいならそんなモデルを選ぶのがおすすめです。
カメラとマイクの接続には一般的に3.5mmステレオミニプラグが使われます。
差し込むだけで利用が可能な上、マイクに電源が必要ないプラグインパワーに対応しているので便利です。少し古い機種だと2.5mmステレオミニプラグを採用したカメラもありますが、2.5mm→3.5mmのアダプターが用意されているので大丈夫です(取り付け部分が大きくなって煩わしくはありますが)。
本格的なショットガンマイクなどには後述するXLR端子を使ったモデルもあるので、そういったマイクを取り付ける場合は変換アダプターを利用する事になります。
動画撮影はカメラだけで行う訳ではありません。最近ではスマホでVLOGなどを撮影する方も多く、カメラより手軽な事から人気となっています。
外付けマイクは本格的なカメラだけでなく、USBやライトニングケーブルどを使ってスマホやパソコンに使えるモデルもあるので、特に音声にこだわりたいなら利用するのがおすすめです。
指向性マイクを使えば、内蔵マイクで撮ったのとは一味違う、見やすく聞きやすい映像を撮影する事ができるでしょう。
プロや上級者が使うマイクにはXLR端子が使われます。ファンタム電源による電源供給が可能な事が特徴で、音質のいいマイクはXLR端子を使うモデルが多くなります。
メーカーによっては、XLR端子のマイクをカメラに取り付ける為のアダプターをアクセサリーとしてラインナップしている場合もあり、音質にとことんこだわるならXLR端子のマイクを選ぶのもおすすめです。
高い音質と鋭い指向性で人気のSENNHEISER MKE600には、オンカメラマイクとしても使いやすいよう、XLR→3.5mmステレオミニプラグのアダプターがアクセサリーとして用意されています。
カメラから電源供給を受けて使うプラグインパワーのマイクは、一般的に無音の時のノイズ(ホワイトノイズ)が大くなってしまう短所があります。
それだけで使っているとそれほど気にならないと思いますが、音質にこだわるなら電池を入れるタイプのマイクを選ぶのもおすすめです。
比べてみると驚くほど音質が違う事もあり、マイクの奥深さを感じます。
マイクが向いている方向の音をピックアップして録音するタイプがショットガンマイクです。
動画撮影ではカメラに載せて使うオンカメラマイクが代表ですが、テレビの録画風景などでよく見かける「ブーム」という棒の先にマイクを取り付けて画面に映らないようにしながら音声を収録したりするのにも使います。
オンカメラマイクは価格や大きさなど様々なタイプがあるので選びやすく、効果も大きいので、最初の外付けマイクとしてもおすすめです。
いつも人物がカメラの正面にいるとは限りません。動き回る人物の声を高いクォリティで録音するなら、マイクが常に人物の近くにあるのがベストです。
そんな時、服などにピン止めして使うマイクがピンマイク(ラべリアマイク)です。レポーターのように声を出す人物が動き回ってもマイクが人から離れる事は無いので、クリアな音声が録音出来ます。テレビの出演者になったようで、気分的に上がるのもいいところかもしれません。
同様の役割のマイクに、ヘッドホンとマイクが一体となったヘッドセットマイクがありますが、マイクで顔の一部が隠れてしまうという短所があります。
しゃべっている姿を撮る場合、いっそマイクを映像の一部と考えてみてはどうでしょうか?
マイクに向かってしゃべる姿は、スタンドに載せればラジオパーソナリティのように、マイク単体ならインタビュアーのようで意外と見栄えのいい映像になります。
そんな時有効なのがハンドマイクで、ハンドマイクの中には映る事を前提としたデザイン性に優れたモデルもあるので、特にインタビューなどでは見栄えのいい映像になるでしょう。人の声を録音する事を前提としているので音質的に優れている事もポイントです。
マイクとレコーダーが一体となっているのがハンディレコーダーです。厳密にはマイクではありませんが、動画撮影の現場ではよく使われるので取り上げました。
例えば音声はカメラのショットガンマイクでモノラル録音、周囲の環境音はハンディレコオーダーでステレオ録音するといったように、マルチトラックでの録音が可能となります。
一体となっているステレオマイクが驚くほど高性能で、高音質で録音できるモデルが多くあるのも特徴です。
ブロガーやVlogger人気のRODE(ロード)の外付けマイク「ビデオマイクロ」に、三脚、スマートフォングリップ、LED ライト、アクセサリーがセットになったスマホ用の外付けマイクキットです。
コンパクトな指向性マイクは、スマホで気軽にいい音で撮影をしたいユーザーに人気となっています。
3.5mmTRRS 入力を持つスマートフォン対応のビデオマイクロがセットになった「Universal」以外にも、Lightning 端子を搭載した「VideoMic Me-L」がセットになった「LiOS edition」、USB-C 端子を搭載した「VideoMic Me-C」がセットになった「USB-C edition」、の3種類がラインナップされています。
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オンカメラマイクの定番として人気だったRODE(ロード) VideoMic Goの新型です。
アクセサリーシューに直接取り付けられるショックマウントにショットガンマイクが載った見た目もカッコいいオンカメラマイクは、これから本格的な映像制作を行うカメラマンにおすすめのモデルとなっています。
3.5mmTRS端子のアナログ出力に加え、USB-C端子からのデジタル出力にも対応している為、別売のケーブルを使えばカメラ以外の機材への接続も可能な汎用性の高さも魅力です。
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MKE 200は、非常にコンパクトなサイズと、マイクとショックアブソーバーがカプセルの中に納められたデザインにより、スマホからデジカメまで幅広い用途で使いやすい指向性オンカメラマイクです。
音質に定評のある世界的な音響メーカーSENNHEISERの製品である事も、音に拘りたいユーザーには後押しとなるでしょう。
3.5mmTRSケーブルとTRRSケーブルが付属しているので、カメラ、スマホ両方で使いたいユーザーにもおすすめです。
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長く定番のオンカメラマイクだったMKE 400の新型MKE 400-IIは、MKE 200と同様のカプセルにマイクとショックアブソーバーが納められたデザインとなり、使い勝手と耐久性がアップしました。
ローカットフィルターと3段階の感度スイッチやヘッドフォンモニター出力を装備しており、ヘッドフォン出力の無いカメラでも録音レベルの調整をモニターしながら撮影する事が可能です。
MKE 400-IIは単4電池2本を使って駆動するマイクですが、カメラと連動してON/OFFするので、気付かないうちにバッテリーが消耗していたといったトラブルを避ける事ができます。
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ショットガンマイクの定番といっていい機種です。特徴は優れた音質と鋭い指向性で、プロの信頼も厚い製品となります。
XLR端子の為、カメラに接続して使う場合、ステレオミニプラグに変換する為のアダプターKA600が、又、オンカメラマイクと違い、カメラへの取り付けにショックマウント(カメラの作動音をマイクに伝えない為の装置)が別途必要です。
オンカメラマイクとしては少し大きいのがデメリットですが、音質にこだわる方におすすめしたい本格派のショットガンマイクです。
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プロカメラマンからの高い信頼性を得るショットガンマイクの最高峰です。
高い明瞭度と音響精度を持つ高性能マイクだという事だけでなく、屋外ロケをはじめとしたプロの過酷な環境下でも使える頑丈さや信頼性の高さも多くの現場で使われる理由でしょう。
マイクとしては高額な部類になりますが、音質の良さと耐久性の高さから長く使える逸品となっています。
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超指向性のモノラルと、指向性(前方180°ほど)ステレオの2つの方法で録音出来るオンカメラマイクです。
さらに、ステレオとモノラルの割合を調整する事が可能で、映像と音声とのマッチングを高める事が出来ます。
ローカットスイッチ(エアコンや風のノイズを低減できる)やカメラのスイッチON/OFFに連動した電源「Auto」モード、ショックマウントを備えた多機能オンカメラマイクです。
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音質の良さで定評のあるSHURE(シュアー)の一眼カメラ向きオンカメラマイクです。
VP83Fの特徴の一つであるMicroSDカードへの別録音は、外部マイク入力の無いカメラでの録音(あとで編集で合わせる)やバックアップ録音(その際録音レベルを下げておけば、オーバーロードの失敗もありません)にも使えて便利です。
シューマウントの台座が耐久性に優れたメタル製なのもポイントで、安心して長く使えるオンカメラマイクとなっています。
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SONYが自社のデジタルカメラ用に開発したECM-B1Mは、8個のマイクユニットとデジタルシグナルプロセッサー(DSP)を内蔵する事で、1台のマイクで3つの指向性(鋭指向性/単一指向性/全指向性)切り替えて使う事ができるオンカメラマイクです。
マルチインターフェースシューを搭載したカメラでは、デジタル信号のままダイレクトに伝送する事ができる為、劣化の無い高音質録音を実現しています。
動画に強いSONYのカメラで本格的な動画撮影にチャレンジしたいユーザーにおすすめのマイクです。
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RODE(ロード) Wireless GO IIの登場で、ワイヤレスシステムが一般ユーザーでも気軽に使えるものになりました。
利便性を上げるならやっぱりワイヤレスタイプ!リーズナブルな価格のオンカメラマイクVideo Microがユーチューバーにも人気のメーカー「RODE(ロード)」がワイヤレスマイクの世界にも革新を起こします。
送信機にマイクを内蔵しており、このままピンマイクとしても使えますしが、内蔵マイクは無指向性で周囲の音も結構拾ってしまうようなので、気になるなら3.5mmのミニプラグに指向性のピンマイクを繋げて使うと良いでしょう。
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シンプルな構造のワイヤレスピンマイクシステムです。
送信機にはマイクが内蔵されており、別にラべリアマイクを装着する事はできませんが、その分シンプルでリーズナブルな価格を実現しているのがHollyland LARK M1 SOLOの魅力と言えるでしょう。
最先端のDSPノイズキャンセリングチップを搭載しており、効果的な環境ノイズキャンセリングを実現し、映像音声をクリアでクリーンなものにできるのもポイントです。
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最長260m(見通し)の伝送距離を持つプロフェッショナル向けの小型ワイヤレスマイクです。
各送信機は32GBの内部メモリを搭載し、32bit floatで記録可能な40時間以上のオンボード録音やタイムコード出力、ラベリアマイク用端子にロック式コネクタを採用するなど、高音質な事は勿論、柔軟かつ信頼性の高い制作フローを求められるプロフェッショナルの現場に対応した各種機能を搭載しています。
32bit float オンボード録音だけでなく、入力ゲインを自動で適切な大きさに調整する「ゲインアシスト機能」を搭載。音割れの無いクリアな録音が可能です。
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プロも使用するワイヤレスピンマイクの決定版、定番です。
オートゲインモード、+15dBゲインブーストモード、ライン入力対応、チャンネルメモリー機能、モニタリング用ヘッドホン出力端子といった多彩な機能を有したプロモデルです。
音質やワイヤレス伝送の安定度を高い次元で実現しています。
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USB接続でPCへ簡単に直付けできるUSBコンデンサーマイクです。
サイドとリアの収音を抑え、狙った音だけを捉える単一指向性なので、声だけを狙って録音する事が可能な為、自宅での収録が多いYoutuberに特におすすめのモデルとなっています。
ミニ三脚が同梱させているので卓上に設置して簡単に音声収録ができるのもポイントです。
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バウンダリーマイクロホンを使えばマイクを見えないように収録する事も可能です。
audio technica U851Rbは、頑丈なダイキャスト製筐体とシリコン製滑り止め底面パッドにより、マイクロホンへの振動 の伝達を最小限に抑制、単一指向によりカメラに邪魔なマイクを写す事無く高音質な収録が可能となっています。
インタビューマイクの定番で、テレビでも良く見かけるマイクです。
クールなデザインで、インタビュー形式のユーチューブ番組には持ってこいのモデルと言えます。
ダイナミックマイクの為、電源供給が必要ないので変換ケーブルを使うことで3.5mmステレオミニプラグのある一眼カメラなら、直接接続する事ができます
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ZOOM(ズーム) H1nは、コンパクトなサイズながら本格的XYステレオマイクを搭載する人気のハンディレコーダーです。
カメラバッグの隅に入れて置けるほど小型なので、別のオンカメラマイクのバックアップとしても最適のハンディレコーダーとなっています。
オンカメラとしても使える前後左右の音像定位が明瞭な90°XY方式のステレオマイクは、ライブなどを臨場感のある音と映像で撮影する際にもおすすめです。
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ZOOM(ズーム) H4nPro BLKは、ベストセラーのハンディレコーダーの最新モデルです。
ステレオマイクとしてカメラに接続する事も可能で、対談収録などに使ったり、XLRマイクを一眼レフに接続する際のアダプターとしても使用可能で、ファンタム電源の必要なマイクでも一眼レフにつなげます。
XLR端子のケーブル抜けを防止するロック機構がまさにプロ仕様。
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外付けマイクを使ったからといって特別な撮影方法がある訳ではありませんが、外付けマイクならではのトラブルがあるのも事実です。
例えば、コードが抜けていて録音されていなかったといったトラブルがそれです。映像と違い音はヘッドホンでモニターしていない限り記録されていない事に気付きづらいので、撮影時には録音レベルを表示しておいて視覚的に録音を確認できるようにしておくと良いでしょう。
又、これは実際に私が経験した事なのですが、バッテリーを入れて使うタイプのマイクでうっかり電源を切り忘れてしまった為に、使おうと思ったらバッテリー容量が無かったといったトラブルもありました。現場でうっかりはつきものなので、カメラに連動してON/OFFするタイプのマイクを使えば良かったと後悔しました。
マイク選びの参考にしていただければ幸いです。