YouTube動画を作成する際、背景がボケてクォリティの高い動画を撮れるカメラとして、一眼カメラを使う方も多いと思います。
しかし、音声はどうでしょうか?映像ほどこだわらず、無頓着に内蔵マイクを使っている方も多いんではないでしょうか。
今回はYouTube動画を作る際、音声のクォリティを大幅に引き上げてくれる、外付けマイクの紹介です。
◇目次◇
カメラに内蔵されたマイクは、一部の機種を除き、全体の音を録るステレオマイクである事がほとんどです。
ステレオマイクはカメラの周りの音を概ね同じ大きさで録音するので、例えばカメラの前でしゃべる人の声が、周囲の音に埋没してしまう事があります。
そんな時便利なのが、一方向の音だけをピンポイントに録る指向性マイク(ショットガンマイク)です。
向けた方向の音だけを大きく録音出来るショットガンマイクは、野外でしゃべる声を撮るときには必須と言ってよく、使い道も多いのでYouTube動画を制作するなら是非持っておきたいマイクです。
カメラのアクセサリーシューに取り付けて使う、いわゆるオンカメラマイクも大半がこのタイプのモデルです。
種類も多く、価格帯もピンキリなので、最初の一本としてもおススメです。
人物がカメラの正面だけにいるとは限りません。
動き回る人物の声を、高いクォリティで録音するなら、マイクが常に人物の近くにあるのがベストです。
そんな時、服などにピン止めして使うマイクがピンマイク(ラべリアマイク)です。
テレビレポーターのように、声を出す人物が動き回っても、マイクが人から離れる事は無いので、クリアな音声が録音出来ます。
テレビの出演者になったようで、気分的に上がるのもいいところかもしれません。
同様の役割のマイクにヘッドセットマイクがありますが、マイクで顔の一部が隠れてしまうという短所があります。
しゃべっている姿を撮る場合、いっそマイクを映像の一部と考えてみてはどうでしょうか?
スタンドに載ったマイクに向かってしゃべる姿は、ラジオパーソナリティのようで、見栄えのいい映像になります。
そんな時有効なのが、ハンドマイクです。
人の声を録音する事を前提としたマイクなので音質的にも優れています。
ハンドマイクの中には映る事を前提とした、デザイン性に優れたモデルもあるので、インタビューなどでは見栄えのいい映像になるでしょう。
カメラの外部マイク接続端子は、通常3.5mm(ないしは2.5mm)のステレオミニジャックですが、本格的なマイクはXLR端子というマイク用の端子の事が多く、その場合カメラとの接続にアダプターが必要になります。
カメラ側に変換アダプターが用意されている事もありますが、高額で大きい場合が多いので、用意されているならマイク側のアダプターを使った方がスマートです。
例えば最高のショットガンマイクとして名高いSENNHEISER MKE600には、KA600というXLR-3.5mmステレオミニ変換ケーブルが用意されていて、スマートにカメラとの接続が出来ます。
又、ステレオミニケーブルにも、3.5mmと2.5mmがあり、3.5mmが多数派ではありますが、FUJIFILMの一部機種には2.5mmの機種もあるので注意が必要です。
カメラとマイクを接続して使うなら、接続端子の形状や大きさを確認して購入しましょう。
コンパクトでリーズナブルな、Youtuber御用達の一本です。
プラグインパワー(カメラのステレオミニプラグからの電源供給)対応で、電池の必要も無く、カメラにケーブルをさせばすぐに使う事が出来ます。
7千円を切る価格ながら、野外での風切り音を大幅に低減するウィンドスクリーンがセットなのもとても親切です(ウィンドスクリーンが大きいので、社外品のスポンジタイプに代えて使う方もいるようです)。
凄く音質がいい、とは言えませんが実用的で非常にコスパの高いマイクだと思います。
超指向性のモノラルと、指向性(前方180°ほど)ステレオの両方が録音出来るマイクです。
さらに、ステレオとモノラルの割合を調整する事が可能で、映像と音声とのマッチングを高める事が出来ます。
ローカットスイッチ(エアコンや風のノイズを低減できる)やカメラのスイッチON/OFFに連動した電源「Auto」モード、ショックマウントを備えた多機能オンカメラマイクです。
音質の良さで定評のあるSHURE(シュアー)の一眼カメラ向きオンカメラマイクです。
VP83Fの特徴の一つであるMicroSDカードへの別録音は、外部マイク入力の無いカメラでの録音(あとで編集で合わせる)やバックアップ録音(その際録音レベルを下げておけば、オーバーロードの失敗もありません)にも使えて便利です。
シューマウントの台座が耐久性に優れたメタル製なので、安心して長く使えるオンカメラマイクです。
以前、同社のVideo Mic Goと比較して、音質の良さに驚き、価格分の差を実感したモデルです。
デュアルモノラルで収録でき、音割れ防止のために右チャンネルを10dB レベル下げるセーフティ機能があります。
リチウムイオンバッテリー、単3 電池、USB パワー(MicroUSB)の、3種類の電源で作動可能なほか、カメラのプラグインパワーにも対応、電池は重くなるのでプラグインパワーで使用するか、MicroUSBでリチウムイオンバッテリーを充電して使うのがおすすめです。
ショットガンマイクの最高峰にして定番といっていい機種です。
特徴は何と言っても優れた音質と鋭い指向性で、プロのニーズを満たしたものです。
XLR端子の為、カメラに接続して使う場合、ステレオミニプラグに変換する為のアダプターKA600が、又、オンカメラマイクと違い、カメラへの取り付けにショックマウント(カメラの作動音をマイクに伝えない為の装置)が別途必要です。
音質にこだわる方におすすめの本格派のショットガンマイクです。
>>> Sennheiser(ゼンハイザー) MKE 600
ワイヤレスが一般的なピンマイクにあって、ワイヤードタイプのラべリアマイクです。
カメラとの距離が近いならトラブルも少なく、リーズナブルな価格なので導入コストが安くすむというメリットもあります。
指向性なので、声の収録に向いています。
>>> audio-technica(オーディオテクニカ) PRO70
利便性を上げるならやっぱりワイヤレスタイプ!リーズナブルな価格のオンカメラマイクVideo Microが人気のRODE(ロード)のワイヤレス送受信機マイクシステムがWireless GOです。
送信機にマイクを内蔵しているので、このままピンマイクとしても使えますし、3.5mmのミニプラグにピンマイクを繋げて使う事も出来ます。
マイクは無指向性なので、周囲の音も結構拾ってしまうようです。
写真は黒のモデルですが、おススメはホワイトです。何故白を選ぶかって?オシャレだからです!
ワイヤレスピンマイクの決定版、定番です。
オートゲインモード、+15dBゲインブーストモード、ライン入力対応、チャンネルメモリー機能、モニタリング用ヘッドホン出力端子といった多彩な機能を有したプロモデルです。
音質やワイヤレス伝送の安定度を高い次元で実現しています
USB接続でPCへ直付けできるマイク。
ミニ三脚が同梱させているので卓上に設置して簡単に音声収録ができます。
サイドとリアの収音を抑え、狙った音だけを捉える単一指向性なので、声だけを狙って録音する事が可能です。
>>> audio technica(オーディオテクニカ) AT2020USB+(姉妹店FUJIYA AVICサイト)
AT2020USB+のXLR端子版です。
コストをおさえつつ高音質で録音したい方にお薦めモデルです。
ショックマウントタイプなので、卓上スタンドに取り付けることでラジオ局のようなカッコいい演出ができます。
>>> audio technica(オーディオテクニカ) AT2020(姉妹店FUJIYA AVICサイト)
■おすすめ卓上スタンド
>>> audio-technica(オーディオテクニカ) AT8652
インタビューマイクの定番で、テレビでも良く見かけるマイクです。
クールなデザインで、インタビュー形式のユーチューブ番組には持ってこいのモデルと言えます。
ダイナミックマイクの為、電源供給が必要ないので変換ケーブルを使うことで3.5mmステレオミニプラグのある一眼カメラなら、直接接続する事ができます。
ベストセラーのハンディレコーダーの最新モデル。
ステレオマイクとしてカメラに接続する事も可能で、対談収録などにも使ったり、XLRマイクを一眼レフに接続する際にも使用可能で、ファンタム電源の必要なマイクでも一眼レフにつなげます。
XLR端子のケーブル抜けを防止するロック機構がまさにプロ仕様。
YouTube用マイクのおすすめ品をまとめてみました。
カメラやレンズの価格に慣れていると外付けのマイクは、プロモデルと言っていい機種でも比較的リーズナブルな価格で購入出来てお買い得感を感じました。
それでいて効果も大きいので、是非導入を検討して欲しい製品です。
Photo & Text by フジヤカメラ 北原
協力:フジヤカメラ動画館 鈴木、一ノ瀬