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2026.03.31
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M型Leica × 写真家 藤井智弘 | なぜM型ライカを選ぶのか?プロカメラマンも惹きつけるM型ライカの魅力

M型Leica × 写真家 藤井智弘 | なぜM型ライカを選ぶのか?プロカメラマンも惹きつけるM型ライカの魅力キービジュアル


ライター藤井 智弘 (ふじい・ともひろ)イメージ
■執筆者紹介

藤井 智弘 (ふじい・ともひろ)

東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1996年に写真展を開催後、写真家になる。カメラ専門誌、WEBでの撮影や執筆、各種撮影や写真講師等で活動。作品では、国内や海外の街を撮影している。
公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。

ホームページ:https://fujiitomohiro.amebaownd.com
Instagram:@fujiitomohiro
X:@FujiiTomohiro
note:https://note.com/fujiitomohiro

はじめに

写真家の藤井智弘です。
今回は「M型ライカの魅力」についてです。

皆さんは、M型ライカの魅力は何だと思うでしょうか。35mm判カメラの歴史そのものであるということや精度の高いレンジファインダーなど、様々な魅力があります。私自身もカメラとしての作りの良さを感じますが、さらに画質への追求はライカの大きな魅力だと思っています。

大判や中判カメラが主流だった時代、小型カメラの35mm判は画質面では不利でした。しかし高精度のカメラボディと高解像力を持つレンズを開発できたことで、35mm判はカメラの主流になるまでに上り詰めました。その妥協しないライカのカメラ造りへの姿勢は、現在でも息づいています。今回は、そうしたライカが持つ魅力について紹介していきます。

また別記事では「M型ライカの歴史」「おすすめのM型ライカ」を解説しています。あわせてお読みいただくと、さらにM型ライカの世界に魅了されると思います。ぜひこちらもご覧ください。

M型Leica × 写真家 藤井智弘 | M型ライカ徹底解説!プロカメラマンがM型ライカとその歴史を解説します

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M型Leica × 写真家 藤井智弘 |プロカメラマンが選ぶおすすめのM型ライカとその理由

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M型ライカの魅力

M型ライカの魅力を伝えるのは難しいところがあります。
高速連写はできませんし、ピントはMF。レンズの焦点距離を変えてもファインダー内の被写体の大きさは変わらず、ブライトフレームで写る範囲が示されているだけ。ボケもわかりません。現行のデジタルM型はライブビューが可能でEVFも装着できますが、それでも望遠レンズや接写に強いとは言えません。スペックだけで見れば、他社のミラーレスカメラの方が優れています。

しかし、クリアな光学ファインダーと高精度な二重合致式距離計、空間を切り取る感覚でフレーミングできるブライトフレームはM型ならではの魅力です。

Leica M10の画像

そして1954年から70年以上続く伝統のボディデザインと、アルミや真鍮を削り出した高い質感は手によく馴染み、Leicaの伝統が伝わってくると同時に、所有する満足感が得られます。
さらに程よいクリック感を持つダイヤルやボタン類とスムーズなフォーカスリングは、ドイツの工業製品を感じさせ、操作する楽しさも味わえます。

Leicaの色再現画像
ライカ M9・ライカ エルマリートM f2.8/21mm・絞りF11・1/350秒・ISO160
Photo by 藤井智弘

Leicaは色再現にも注目です。フィルム時代から派手さを抑えた深みのある色調が得られ、それはデジタルになっても継承されています。ヨーロピアンテイストと呼べる重厚さを持った仕上がりは、Leicaならではの魅力と言えます。

M型ライカの特徴

M型ライカは決して万能なカメラではありません。しかし自分の撮影スタイルとマッチすれば、他のカメラでは決して得られない満足感が得られるのです。
ここからはM型ライカの特徴から、M型ライカの魅力を深掘りしていきます。

1954年から続くMマウント

Mマウントの画像

1954年登場のライカ M3から現在のライカ M11シリーズまで、70年以上続いているライカ Mマウント。基本は変わっていませんが、デジタルでは6bitコード付きレンズの情報を読み取る機能を持ちます。

明るく視認性に優れたレンジファインダー

レンジファインダーの画像

ライカ M EV1を除くM型ライカは、明るくクリアな光学ファインダーと、大口径レンズでも正確なピント合わせができる二重合致式距離計が特徴です。そして装着したレンズに合わせて自動で切り換わるブライトフレームは、肉眼の光景を切り取る感覚でフレーミングできます。

手のひらにフィットするラウンドした側面

本体の画像
ライカ M-A
本体の画像
ライカ M11

Leicaのボディシェイプの特徴であるラウンドした側面。なんと1914年のUr ライカから続く伝統の形なのです。手のひらに収まる感覚で安定したホールディングを可能にし、スムーズな撮影に繋がります。

M型ライカの色再現

Leicaの色再現画像
ライカ M11・ライカ アポ・ズミクロンM f2/50 ASPH.・絞りF2.0・1/750秒・ISO100
Photo by 藤井智弘

先に述べた通り、Leicaはフィルムの時代から重厚感のある色再現が特徴でした。
デジタルでも撮像素子にCCDを使用しているライカ M8、ライカ M9は独特の色の深みがあり、それが魅力として現在でも高い人気を誇っています。
CMOSを採用したライカ M(Typ240)になるとやや鮮やかな色になりますが、それでも派手過ぎることはなくLeicaらしい色を受け継いでいます。
そしてライカ M10からは、再びライカ M9を意識した色再現に戻りました。

街のスナップやドキュメンタリーなど、シリアスな撮影にLeicaユーザーが多いのは、Leicaの深い色がマッチしているのも理由でしょう。
私もLeicaの色再現はとても気に入っています。特に深みがありながらも不自然さがなく、見た印象を忠実に再現してくれるところに、Leicaの色作りの巧みさを感じます。

味わい深い描写が楽しめるライカレンズ

極めて解像力が高いアポ・ズミクロンや超大口径のノクティルックスなど、レンズも表現に合わせて様々なタイプが選べます。
さらにデジタル以前のライカ Mマウントレンズをはじめ、アダプターで戦前のスクリューマウントレンズまで使用できます。
幅広い描写が楽しめるのも、大きな魅力です。

ライカ ライカ アポ・ズミクロンM f2/35 ASPH.の画像
ライカ ライカ アポ・ズミクロンM f2/35 ASPH.
6000万画素の高解像にも余裕で対応し、高精細な仕上がりが楽しめる広角レンズ

【商品情報】ライカ アポ・ズミクロンM f2/35mm ASPH.

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ライカ アポ・ズミクロンM f2/35mm ASPH. バナー画像
ライカ アポ・ズミクロンM f2/50 ASPH.の画像
ライカ アポ・ズミクロンM f2/50 ASPH.
発売時から驚くほど高い解像力で話題となった、現在のLeicaを代表する標準レンズ

【商品情報】ライカ アポ・ズミクロンM f2/50 ASPH.

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ライカ アポ・ズミクロンM f2/50 ASPH.バナー画像
ライカ ノクティルックスM f0.95/50 ASPH.の画像
ライカ ノクティルックスM f0.95/50 ASPH.
極端に大きなボケが狙える超大口径レンズ。M型の距離計は浅い被写界深度でも正確なピント合わせが可能

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M型ライカはこんな撮影におすすめ

スナップや旅写真

スナップの作例画像
ライカ M3・ズマロン f2.8/35mm・絞りF8・1/500秒・FUJICOLOR SUPERIA X-TRA400
Photo by 藤井智弘

現行のLeicaは伝統的なM型以外にも、ミラーレスのライカ SLやフルサイズコンパクトのライカ Qシリーズがあり、どんな撮影にもほぼ対応できると言っていいでしょう。
とはいえ、アンリ・カルティエ=ブレッソンや木村伊兵衛などLeicaを愛用していた歴史的な写真家は、ストリートスナップやルポルタージュなどが目立ちます。やはり「Leica」と言えば街を歩いてスナップを撮るイメージが強いでしょう。

旅写真の作例画像
ライカ M(Typ240)・ライカ エルマリートM f2.8/28 ASPH.・絞りF8・1/125秒・ISO200
Photo by 藤井智弘

特にM型はスナップのほか、旅写真が撮りたい人にも向いています。ズームレンズこそありませんが、適度に小型で機動力が高くLeicaらしい使い心地や画質も楽しめます。

ポートレート

また、M型はポートレートを撮る人にも愛用されています。
ただし、レンジファインダーは画面中央でしかピントが合わせられません。被写界深度を浅くした場合は、ピントを合わせた後にフレーミングすると自分やモデルさんが動いてピントが外れる可能性があります。
また、ファインダーではボケの確認もできないので、M型でポートレートを撮りたい人は、そのことを意識して選びましょう。

ポートレート写真の作例画像
ライカ M11・ライカ ノクティルックス M f1.25/75mm ASPH.・絞りF1.25・1/750秒・ISO64
Photo by 藤井智弘

M型でスムーズにポートレートを撮るなら、EVFのライカ Visoflex 2やライカ M EV1の使用がおすすめです。

【商品情報】ライカ ビゾフレックス 2

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【商品情報】ライカ M EV1

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ライカ M EV1バナー画像

M型ライカの色再現

派手さを抑えた重厚感のある色再現はLeicaならではの魅力であり、特徴のひとつ。ヨーロッパ製品を感じさせる味わいを持った写真が楽しめます。

M型Leicaの一覧画像

歴代の主なM型ライカで撮影した作例を発売順に並べてみました。レビュー記事でも作例をたくさん掲載していますので、そちらでも各モデルの色再現の違いをお楽しみください。

ライカ M3

Leica M3の作例画像

ライカ M3・ライカ ズマリット f1.5/50mm・絞りF8・1/250秒・FUJICOLOR SUPERIA X-TRA400
Photo by 藤井智弘

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ライカ M2

Leica M2の作例画像

ライカ M2・ライカ ズマロン 35/2.8・絞りF4・1/125秒
Photo by 内田ユキオ

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ライカ M4

Leica M4の作例画像

ライカ M4・ライカ ライカ ズミクロンM f2/50・絞りF5.6・1/250秒・T-MAX400
Photo by 藤井智弘

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ライカ M5

Leica M5の作例画像

ライカ M5・ライカ エルマリートM f2.8/28 ASPH.・絞り F3.5・1/125秒・トライX
Photo by 中藤毅彦

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ライカ M6

Leica M6の作例画像

ライカ M6・ライカ ズミクロンM f2/50・絞りF2.8・1/500秒・T-MAX400
Photo by 藤井智弘

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【商品情報】ライカ M6

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ライカ M6バナー画像

ライカ M7

Leica M7の作例画像

ライカ M7・フォクトレンダー ヘリアー 40mm F2.8Aspherical・絞り優先オート(絞りF11・6秒)・Kodak Color Plus 200
Photo by ガンダーラ井上

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ライカ M8

Leica M8の作例画像

ライカM8・ライカ ズマリット f1.5/50mm・絞りF4・1/30秒・ISO160
Photo by 藤井智弘

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ライカ M9

ライカ M9の作例画像

ライカ M9・ライカ ズミルックスM f1.4/50 ASPH.・絞りF8・1/350秒・ISO160
Photo by 藤井智弘

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ライカ M(Typ240)

Leica M(Typ240)の作例画像

ライカ M(Typ240)・ライカ エルマリートM f2.8/28 ASPH.・絞りF8・1/1000秒・ISO200
Photo by 藤井智弘

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ライカ M10

Leica M10の作例画像

ライカ M10・ライカ ズミクロンM f2/35 ASPH.・絞りF11・1/180秒・ISO100
Photo by 藤井智弘

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ライカ M11

Leica M11の作例画像

ライカ M11・ライカ アポ・ズミクロンM f2/50 ASPH.・絞りF2.0・1/250秒・ISO64
Photo by 藤井智弘

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まとめ

今回は「M型Leicaの魅力」について解説しました。

Leicaは高級カメラの筆頭に上がるブランドです。そこには100年を超える長い歴史、手のひらにフィットするボディデザイン、優れたレンジファインダー、描写性能に優れたレンズ、そして深みのある色再現など、まさにクラフツマンシップが感じられます。こだわりぬいたカメラ造りは、Leicaだからこそ味わえる魅力と言えるのではないでしょうか。

Photo & Text by 藤井智弘 (ふじい・ともひろ)

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