Nikon(ニコン)は長年にわたり日本のカメラ業界をけん引して来た老舗の光学メーカーです。その光学機器のノウハウを活かしたカメラやレンズは、プロアマ問わず国内外の写真家に愛されています。
Nikonのカメラは、センサーサイズやオートフォーカスによって複数種類があるため、今回はカメラを選ぶポイントとNikonカメラのシリーズ別の特徴とおすすめをフジヤカメラスタッフが解説します。
Nikon(ニコン)カメラの他にはない特徴とは?
世界に認められた「NIKKOR」レンズが使用できる
フルサイズミラーレス一眼カメラ用に開発されたSラインレンズ
NASAにも正式採用されるほどの信頼性
Nikon(ニコン)カメラの種類と選び方
デジタル一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラ
イメージセンサーで選ぶAPS-Cかフルサイズか
画素数で選ぶ
オートフォーカス(AF)で選ぶ
動画撮影は4KとAFを確認
ZマウントとFマウントで比較
一眼レフカメラのFマウント
ミラーレス一眼のZマウント
Nikon(ニコン)のおすすめミラーレスカメラ
Z fc
Z 30
Z 50
Z f
Z 5
Z 6II
Z 7II
Z 8
Z 9
Nikon(ニコン)のおすすめデジタル一眼カメラ
D7500
D500
D780
D850
D6
まとめ
国内の大手カメラメーカーとして高い人気を誇るニコンは、特にデジタル一眼レフカメラの分野で、プロ、そしてカメラ愛好家からも絶大な支持を得ています。
現在のNikonカメラ、特に評価の高いフルサイズミラーレス一眼カメラについて外せないポイントを2つ紹介します。
ひとつ目は、大型のマウントとショートフランジバックです。
Nikonのフルサイズミラーレス一眼カメラ用のZマウントは、他メーカーと比較して大きく、さらにセンサーまでの距離が短い(ショートフランジバック)マウントとなります。これによりレンズ設計の自由度が大幅に増し、後に紹介するSラインのような高性能レンズが設計できるようになっています。
もう一点は、ピント合わせとフレーミングに重要なEVF(電子ビューファインダー)の見やすさです。
通常EVFを良くするためには液晶パネルの品質を上げるのが普通ですが、Nikonは、液晶パネルから接眼部まで光を導くレンズにもこだわっています。これにより多くのカメラファンから高い評価を得る素晴らしい見え味を実現しているのです。
電子機器だけでなく、光学機器にも多くのノウハウを持つNikonの技術によるものでしょう。
NIKKORレンズを語る上で、写真雑誌LIFEの有名カメラマンだったDDダンカンとNikonの出会いはあまりにも有名です。
撮影で来日していたダンカンをアシスタントの三木淳が撮影、そのカメラにはNIKKORレンズが装着されていました。後日プリントを見たダンカンはその優秀さに惚れ込み、そのまま日本光学(現在のNikon)大井工場を来訪、ライカ用ニッコールレンズの購入を即断したというものです。
日本の光学技術力の高さが世界的に認められた瞬間であり、その後世界へと羽ばたいていく、Nikonの創成期を代表するエピソードとなりました。
デジタルカメラが高性能、高画素になったおかげで、ここ10年程でレンズの性能は格段に向上しました。NikonとNIKKORレンズはそんな時代の潮流を技術的にけん引して来たメーカーです。
特にコーティングの高性能化の流れをつくったナノクリスタルコートは、逆光線でも極端に少ないフレアで撮影する事を可能とし、一部のプロカメラマンはナノクリスタルコートのレンズを使いたいがために、Nikonに乗り換えるといった事が起きたくらいでした。
また、多くのプロカメラマンがNIKKORレンズのカラーバランスの良さを指摘しています。一般的に取り付けるレンズによって多少のカラーのバラツキはあるものですが、NIKKORレンズはそれがとても少ないというのです。厳しいプロの目にさらされてきたNikonの誠実さを、こんなところにも目にすることができます。
現在、NIKKORレンズを代表するシリーズと言えば、フルサイズミラーレス一眼カメラ用に開発されたSラインでしょう。
ボケ味とシャープネスという一般的には両立が難しいとされる描写を高いレベルでバランスさせたレンズ群は、他社と比較してもトップクラスの解像力をでありながら、美しく滑らかなボケ味を持っており、理想的な写りのレンズと言っても過言ではありません。70年前に世界に認められた技術と志は、デジタルカメラの時代にも継承されているようです。
Nikonの優秀さを語る上で外せないのは、極地での使用を幾度となく経験してきたことです。極地で使われたNikonと言えば、冒険家植村直己のスペシャルモデルが特に有名ですが、その他にもNASAによる宇宙での使用が挙げられます。
NikonとNASAの関係は古く、1971年のアポロ15号でNASA仕様のニコンフォトミック FTNとNIKKORレンズが使われたことに始まります。最近ではデジタル一眼レフカメラNikon D5が53台、NASAに納入されました。
故障や失敗の許されない宇宙での撮影にNikonが使われていることは、Nikonカメラの優秀さを示す事実のひとつといえるのではないでしょうか。
Nikonの主なカメラはレンズ交換式のデジタル一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラで、いずれもトップメーカーといえます。Nikonの特徴である堅牢で信頼性の高いボディ、優秀なレンズはいずれもレンズ交換式カメラにとって重要な要素で、特にプロカメラマンやハイアマチュアなどカメラにより高いレベルの性能を求めるユーザーから支持を得ています。
もちろん、質の高いカメラはこれから写真を始める初心者にとっても、上達のプラスになりますので、ここからは、Nikonカメラの選び方を紹介したいと思います。
まずは、Nikonが主力としているデジタル一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラ、どちらを選ぶかです。
一眼レフの特徴は、長い歴史を持つ信頼性の高い仕組みである、写真の写る範囲を決めるファインダーに光学式を採用している点です。レンズを通った光を直接確認することができます。
対するミラーレス一眼は、ショートフランジバックというレンズとセンサーを近づけて設計ができるため、高いレンズ性能を誇ります。その特性から軽量でコンパクトなサイズのボディを特徴としています。ファインダーは電子式なので、リアルさと言う点では光学式に少し劣るでしょう。
それぞれレンズは専用となるので、購入の際はお気に入りのレンズがあるかどうかを確認しておきましょう。
イメージセンサーとは、レンズから入った光を電気信号に変換する半導体センサーのことです。Nikonのセンサーには大まかに2つのサイズがあります。フィルム時代と同じ大きさのFXフォーマット(フルサイズ)と、一回り小さいDXフォーマット(APS-Cサイズ)です。
FXフォーマットのセンサーの方が高画質でフィルムと同じ画角になります。そのため、上級者・プロ仕様のカメラといえるでしょう。
一方でDXフォーマットはカメラ本体が小さいこと、同じ画角のレンズを使った場合ピントが合いやすいという点から、初~中級者におすすめです。
4000万画素を超える高画素のカメラを求めるのであれば、FXフォーマット(フルサイズ)がおすすめです。Nikonが誇る最高性能のレンズ、Sラインのレンズも全てFXフォーマット用です。
FXフォーマットのカメラは、DXフォーマットよりも画質が大きいため、背景のボケた繊細な表現が可能です。一眼カメラらしい写真にこだわりたいユーザーがFXフォーマットを選ぶのも納得できます。
ペットやスポーツなど動きの多い被写体を撮影したい場合は、オートフォーカス機能の性能を確認しましょう。オートフォーカスとは、ピントを被写体に自動的に合わせる機能のことです。シャッターボタンの半押しや、タッチパネルを被写体の上でタッチすると自動的にピントを合わせてくれる便利な機能です。
現在はほとんどのデジタルカメラにオートフォーカス機能が搭載されていますが、中には人の瞳や鳥の検出が可能な被写体認識機能が搭載されているものもありますので、撮りたい被写体に合わせて事前に確認することをおすすめします。
一眼カメラでの動画撮影は、主にミラーレス一眼カメラで主流の撮影方法となりました。
4K対応であれば高画質できれいな動画撮影が可能な点、広角や望遠などの交換レンズを使用することでレンズの個性を活かした撮影が可能なことから映像作品やVlogの撮影などに使用されています。
ZマウントとFマウントの違いは簡単に言うと、マウント規格の違いにあります。レンズ交換式のカメラのボディに装着する部分には決められた規格サイズがあり、それを「マウント」といいますが、ニコンのカメラにおいては、フィルムカメラやデジタル一眼レフカメラで採用されているマウントがFマウント。ミラーレスでのみ採用されているマウントをZマウントです。
デジタル一眼レフカメラで採用されているFマウントのレンズは、汎用性の高さやボケ味の良さに定評があります。Fマウントはその長い歴史から多様なレンズが発売されていますので、色んなレンズを楽しみたい方におすすめです。
ミラーレス一眼カメラで採用されているZマウントのレンズは、近年の高画素化に対応した規格を採用しています。マウントアダプターを使用することで、ミラーレスでFマウントレンズを使うこともできます。初めての一眼カメラであれば、Zマウントがおすすめです。
Nikonの主力製品はミラーレス一眼カメラです。評価の高いFXフォーマットの機種、同じZマウントを採用したDXフォーマットのカメラもラインナップしており、高性能で名高いSラインシリーズのレンズを共通で使えるというメリットは大きいでしょう。
タイプ: | ミラーレス一眼カメラ |
---|---|
センサーサイズ: | DXフォーマット(APS-C) |
マウント: | Zマウント |
画素数: | 2088万画素 |
ボディの重さ: | 約445g |
» 詳細を見る
タイプ: | ミラーレス一眼カメラ |
---|---|
センサーサイズ: | DXフォーマット(APS-C) |
マウント: | Zマウント |
画素数: | 2088万画素 |
ボディの重さ: | 約405g |
» 詳細を見る
タイプ: | ミラーレス一眼カメラ |
---|---|
センサーサイズ: | DXフォーマット(APS-C) |
マウント: | Zマウント |
画素数: | 2088万画素 |
ボディの重さ: | 約450g |
» 詳細を見る
タイプ: | ミラーレス一眼カメラ |
---|---|
センサーサイズ: | FXフォーマット(フルサイズ) |
マウント: | Zマウント |
画素数: | 2450万画素 |
ボディの重さ: | 約710g |
» 詳細を見る
タイプ: | ミラーレス一眼カメラ |
---|---|
センサーサイズ: | FXフォーマット(フルサイズ) |
マウント: | Zマウント |
画素数: | 2432万画素 |
ボディの重さ: | 約675g |
» 詳細を見る
タイプ: | ミラーレス一眼カメラ |
---|---|
センサーサイズ: | FXフォーマット(フルサイズ) |
マウント: | Zマウント |
画素数: | 2450万画素 |
ボディの重さ: | 約705g |
» 詳細を見る
タイプ: | ミラーレス一眼カメラ |
---|---|
センサーサイズ: | FXフォーマット(フルサイズ) |
マウント: | Zマウント |
画素数: | 4575万画素 |
ボディの重さ: | 約705g |
» 詳細を見る
タイプ: | ミラーレス一眼カメラ |
---|---|
センサーサイズ: | FXフォーマット(フルサイズ) |
マウント: | Zマウント |
画素数: | 4571万画素 |
ボディの重さ: | 約910g |
» 詳細を見る
タイプ: | ミラーレス一眼カメラ |
---|---|
センサーサイズ: | FXフォーマット(フルサイズ) |
マウント: | Zマウント |
画素数: | 5237万画素 |
ボディの重さ: | 約1340g |
» 詳細を見る
タイプ: | デジタル一眼レフカメラ |
---|---|
センサーサイズ: | DXフォーマット(APS-C) |
マウント: | Nikon Fマウント(AFカップリング、AF接点付) |
画素数: | 2088万画素 |
ボディの重さ: | 約720g |
» 詳細を見る
タイプ: | デジタル一眼レフカメラ |
---|---|
センサーサイズ: | DXフォーマット(APS-C) |
マウント: | Nikon Fマウント(AFカップリング、AF接点付) |
画素数: | 2088万画素 |
ボディの重さ: | 約860g |
タイプ: | デジタル一眼レフカメラ |
---|---|
センサーサイズ: | FXフォーマット(フルサイズ) |
マウント: | Nikon Fマウント(AFカップリング、AF接点付) |
画素数: | 2450万画素 |
ボディの重さ: | 約840g |
» 詳細を見る
タイプ: | デジタル一眼レフカメラ |
---|---|
センサーサイズ: | FXフォーマット(フルサイズ) |
マウント: | Nikon Fマウント(AFカップリング、AF接点付) |
画素数: | 4575万画素 |
ボディの重さ: | 約1005g |
» 詳細を見る
タイプ: | デジタル一眼レフカメラ |
---|---|
センサーサイズ: | FXフォーマット(フルサイズ) |
マウント: | Nikon Fマウント(AFカップリング、AF接点付) |
画素数: | 2082万画素 |
ボディの重さ: | 約1450g |
» 詳細を見る
Nikon(ニコン)の他メーカーにはない特長やおすすめカメラ12種類をご紹介しました。
Photo & Text by