Nikon Z30 レビュー × ミゾタユキ | 一台二役のコンパクトミラーレス機で晩夏のスナップ旅

コンパクトなデザインの Nikon(ニコン)Z 30 は、VLOG用に開発された写真と動画の両方をハイクオリティに撮影できるハイブリッドカメラです。
今回のプロフェッショナルレビューは、ミゾタユキさんにスナップを写真と動画の両方で撮影していただき、Nikon Z 30 の魅力を解説してもらいます。
Creative Picture Control を巧みに使いこなした作例は、Nikonの男っぽいイメージを覆すおしゃれでかわいいものばかり。Z 30 はVLOG用カメラとしてだけでなく、幅広い用途で使って欲しいクリエイティブなカメラです。
目次
Vlogに最適化したZシリーズの最小最軽量機、Z 30
動画撮影に最適化されたボディデザイン。Vlog用アクセサリーも便利。
いざ、Z 30とスナップ撮影旅へ!
Z 30、Z 50の静止画描写の違いは?
動画性能もチェック!トライポッドグリップ・ウィンドマフを使って簡単快適撮影
動画、静止画の二刀流をこの一台で!スマホからのステップアップにもオススメ。
まとめ

ミゾタユキ
フォトグラファー。 フィンランドと旅と温泉と猫が好き。旅先や日常でみつけた情景を作品として、主な個展に「シディ・ブ・サイド散歩 猫がいる街」「ウズいろ~ウズベキスタン街歩き」「へやねこ そとねこ」。カメラ誌の掲載や執筆、カメラメーカーのセミナー講師、フォトコンテストの審査などを通じて写真の楽しさを伝える活動にも携わる。撮影会&web講評フォトプラネッタ主宰。著書『カメラでパチリ へやねこ そとねこ』、共著多数。LONDON INTERNATIONAL CREATIVE COMPETITION 2021 プロフェッショナル SHOOT部門 LICC’s Official Selection 受賞
Photography Masterprize Award 2022 プロフェッショナル カルチャーインテリア建築写真部門 Honorble Mention(佳作) 受賞
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Vlogに最適化したZシリーズの最小最軽量機、Z 30

動画を撮ることに適したスタイルのVlogカメラ「Nikon(ニコン)Z 30」が登場しました。そういえばデジタル一眼レフカメラに動画機能を一番最初に採り入れたのはニコン。D90のDムービーに始まり、最小&最軽量でログ的に写真を撮るアクションカメラ KeyMissionがあったのを思い出しながら、今回、発売前に「Nikon(ニコン)Z 30」をホームページで見た限りでは、Z 50のファインダーがないだけのような?Vlogカメラのわりには大きめ?とつい思ってしまいましたが、使ってみて魅力を知ることができたのでレビューしたいと思います♫
Z 30のレンズキットは「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」と、「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」、「NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR」 ダブルズーム2本の2種類です。センサーサイズはAPS-Cなので、焦点距離は1.5倍になり24-75mmの標準域と75-375mmの望遠域までカバーしています。ボディ内手ブレ補正がないカメラですが、その分コンパクトで手ブレ補正のあるVRレンズがセットになっているので誰でも気軽に使いやすいですね。



動画撮影に最適化されたボディデザイン。Vlog用アクセサリーも便利。

Z 30とZ 50を見比べてみました。(上がZ 30、下がZ 50)俯瞰してみると、Z 30はフラッシュ取付部(アクセサリーシュー)の左右にスピーカーとマイク(ステレオ)があり、録画ボタンが大きく、ISO感度や露出補正ボタンから独立して操作しやすい配列になっています。

ストラップ取り付け部は四角になり、動画撮影中にカチャカチャと音がしないように考えられたデザインです。見た目の違いはあまりないグリップも、握ってみるとZ 30のほうがやや内側にカーブしているので包み込むようなホールド感がアップしてします。

そして地味ながら優しみポイント。角を削った丸みのある形状で手のひらのアタリがソフトです。バリアングル液晶モニターになっているので、収納時はモニターを隠すこともできます。

Z 30とレンズキットがあれば充分楽しめる・・・といいたいところですが、Vlogを始めたいなら少しはアクセサリーもある方が何かと便利。Z 30に合わせて使いたいのがミニ三脚にもなるSmallRigトライポッドグリップ3070+リモートコントロール(ML-L7)のトライポッドグリップセットと風の音を低減させるウィンドマフ。実際、トライポッドグリップは撮影時によって付けたり外したりしましたが、ウィンドマフはふわふわした毛が可愛いし、ウサギの耳みたいで気に入ったので付けたままにしていました(笑)。
いざ、Z 30とスナップ撮影旅へ!

普段スナップで出かけるときレンズは多くて3本、今回はレビューなのでいつもより多めのラインアップです。
Z 30につけた「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」と、「NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR」、「NIKKOR Z 28mm f/2.8」、「NIKKOR Z 40mm f/2」、「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」。
Nikon(ニコン)Z 30・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR・30mm(35mm判換算45mm)
絞りF4.8・1/125秒・ISOオート280・WB晴天・+1.7EV補正・ピクチャーコントロールPT
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出かけたカフェの青いクリームソーダ越しにクロックムッシュ、バリアングル液晶モニターを回転させてハムとチーズの断面が見えるアングルで。座ったままでスマートに撮るにはキットレンズが便利です。ボケをいかしたいときはテレ側で撮れば雰囲気もいい感じ。光が届かない場所でもVR(手ブレ補正)レンズがあれば安心です。ふわっとした印象は写真の仕上がり設定のピクチャーコントロールでPT(ポートレート)にしています。もし自分も一緒に入れて撮りたいときは、液晶モニターをカメラ側に回転させれば「自分撮りモード」に切り替わるので食レポしたいときにも使えますね!
Nikon(ニコン)Z 30・NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
絞りF4・1/125秒・ISOオート1600・WB曇天・+0.7EV補正・ピクチャーコントロールPT
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クローズした店内で風が入る場所に座っていました。猫がじっとしている気配を感じつつ、すかさずAFモードを「動物AF」に設定して瞳にピントを合わせました。Z 30は写真でも動画でも、犬や猫の顔と瞳にピントを合わせてくれるのでこういうシーンは使ってみたくなります。設定変更はiボタンを押して、タッチ操作するだけなので簡単でした。
Nikon(ニコン)Z 30・NIKKOR Z 28mm f/2.8
絞りF2.8・1/320秒・ISOオート100・WB曇天・+0.7EV補正・ピクチャーコントロールNT
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真夏のフラワーガーデンではところどころに黄色いバラがひっそり咲いていました。ピクチャーコントロールをNT(ニュートラル)にして単焦点レンズ28mmで撮ってみたら花も背景もロマンティックに!花びらには薄いピンクのグラデーションや花脈もあるのでリッチな印象です。とろけるような柔らかさと光の玉ボケだけではない繊細な感じ。個人的にお気に入りのレンズです。
Nikon(ニコン)Z 30・NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR・250mm(35mm判換算375mm)
絞りF8・1/640秒・ISOオート400・WB晴天・+1.0EV補正・ピクチャーコントロールLS
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月が見えたので望遠ズームレンズにしました。月のクレーターの影もはっきりわかります。Vlogというと手軽なスマートフォンと比べたくなりますが、ズームしても画質が落ちないし、高画質で塵や湿度も表現できるのはさすがカメラ。レンズ交換できるのっていいですね。
Nikon(ニコン)Z 30・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR・18mm(35mm判換算27mm)
絞りF10・1/250秒・ISO100・WB晴天・ピクチャーコントロールPT
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久しぶりの海!天気も良くて視界良好です。近景から遠景までシャープになるように絞り込み撮りました。岩場のシャドーから雲のハイライトまで階調があり、モコモコした立体感も描写できているので見たままのような自然な雰囲気です。
Z 30、Z 50の静止画描写の違いは?
Nikon(ニコン)Z 30・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR・16mm(35mm判換算24mm)
絞りF8・1/125秒・ISOオート125・WB晴天・+0.3EV補正・ピクチャーコントロールSD
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Z 30とZ 50は同じセンサーと画像処理エンジンEXPEED6を搭載しているので、見晴らしが良いところで撮り比べてみました。ほんの少しZ 30の色温度が低く青みがある描写になりましたが、解像感は同じように感じます。
動画性能もチェック!トライポッドグリップ・ウィンドマフを使って簡単快適撮影
Nikon(ニコン)Z 30・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
絞りF3.5・1/200秒・ISO400・WB曇天・ピクチャーコントロールPT・1920✕1080 120pfs・Creative Picture Control ドリーム
猫と触れ合える距離になった記念に動画を撮ってみることにしました。猛暑の中、懐かしいようなほんのり和むイメージで、20種類ある「Creative Picture Control」から選んだのは「ドリーム」です。動画でも写真と同様にピクチャーコントロールとCreative Picture Controlを選ぶことができるので、ニュアンスのあるテイストで撮ると楽しいです。トライポッドグリップを開き三脚にして地面に置いてみたところ、ローアングルにちょうどいい高さ。液晶モニターをカメラ側に回転させて自分撮りモードにしながらフレーミングすれば、撮影中も構図を確認できます。途中のカサッという音は猫がフレームアウトしないように三脚を置き直した音です(笑)。録画中はレンズ脇のRECランプがついているので録画ができているのを確認しやすいと感じました。
Nikon(ニコン)Z 30・NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S
絞りF3.5・1/125秒・ISOオート560・WB曇天・ピクチャーコントロールPT ・1920✕1080 120pfs・Creative Picture Control SD
マイクロレンズ105mmであじさいが風に揺れる様子を狙ってみたら、風の強さで背景の光が速く瞬きキラキラ感も増しました。様々な蝉の鳴き声も割れずに、風の音もモコモコせずクリアに録音できています。Z 30は録音帯域を選べるので、通常は低音から高音まで音をひろう「広帯域WIDE」にしています。音域の広さによって音の厚みや空間を感じることができると、余韻や臨場感に繋がると思いました。
Nikon(ニコン)Z 30・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
絞りF4.8・1/200秒・ISOオート640・WB曇天・+1.0EV補・1920✕1080 24p 5倍スロー・Creative Picture Control モーニング
波打ち際まで来たので、足元の砂や波の変化を入れてオシャレに撮ることにしました。Z 30の動画は4K、フルHD、フルHDスローモーション(4倍、5倍)で撮ることができ、フレームレートも選べます。ここでは5倍スローでクリエイティブピクチャーコントロール「モーニング」を選びました。音声はありませんが、清涼感のある大人な雰囲気を色のトーンで演出しています。
動画、静止画の二刀流をこの一台で!スマホからのステップアップにもオススメ。
Vlogカメラとして個人的に少し大きめに感じていたZ 30も、交換レンズやトライポッドグリップセットなどをシーンによって使い分けていたら、外部マイクや外付けモニター、ジンバルなどの様々なアイテムを付けなくても撮れる楽しみ方がわかりました。Creative Picture Controlを使えば簡単にオシャレな動画が撮れるのもうれしいです。勢いよく撮り続けているとバッテリーはあっという間になくなりますが、モバイルバッテリーで給電(充電しながら撮影)できるので予備バッテリーと合わせて持っていけば大丈夫です。撮った動画はSnapBridgeの「画像取り込み」からスマホに飛ばして保存もできるので、その場でSNSにアップロードすることもできます。
Z 30はスマホで動画や写真を撮ることが多い人、カメラで写真を撮ることが多い人にとっても、画質や音質にこだわりつつ気軽に撮りたくなるいいバランス。動画と写真のハイブリッドなカメラになっていると思います。
まとめ
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・ダブルズームキットは、コンパクトで手ブレ補正のあるVRレンズがセットになっていて誰でも気軽に使いやすい
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・Vlogを始めたいならトライポッドグリップや風の音を低減させるウィンドマフがあると便利
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・座ったままでスマートに撮れるキットレンズとバリアングル液晶モニターが便利
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・犬と猫の顔と瞳にピントを合わせてくれる「動物AF」の設定は、iボタンを押してタッチ操作するだけなので簡単
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・見たままのような自然な雰囲気で撮れるのはさすがカメラ
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・録画中はレンズ脇のRECランプがついているので録画ができているのを確認しやすい
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・動画でも写真と同様にピクチャーコントロールとクリエイティブピクチャーコントロールを選べる
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・クリエイティブピクチャーコントロールを使えば簡単にオシャレな動画が撮れる
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・撮った動画はSnapBridgeの「画像取り込み」からスマホに飛ばして保存もできるので、その場でSNSにアップロードすることもできる
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・画質や音質にこだわりつつ気軽に撮りたくなるバランスのいい動画と写真のハイブリッドなカメラ
【商品情報】Nikon(ニコン)Z 30 ダブルズームキット
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