日本を代表するカメラメーカーとなったSONY(ソニー)。中でもαシリーズは知名度が高く、プロからアマチュアまで大きく注目を浴びました。
センサーを自社で生産できる高い技術力を持ったSONYには、これから写真を始める方におすすめなカメラから上級者向けまで、幅広いラインナップが揃っています。
そこで今回は、SONYカメラの他メーカーには無い優れたポイント、おすすめのカメラを15種類ご紹介します。
目次
SONY(ソニー)のカメラの特徴は?
全て自社製の高性能センサー
メインのカメラはコンデジとミラーレス一眼
高いAF搭載で動画もお任せ
SONY(ソニー)カメラの選び方
ミラーレス一眼カメラ
コンパクトデジタルカメラ
動画撮影向けカメラ
センサーサイズで選ぶ
SONY(ソニー)のミラーレス一眼フルサイズおすすめ
α7C II
α7CR
α7R V
α7 IV
α7R IV
α1 II
α9 III
SONYのミラーレス一眼APS-Cサイズおすすめ
α6700
α6400
動画撮影におすすめのSONYのカメラ
VLOGCAM ZV-1 II
VLOGCAM ZV-E10 II
FX30
SONYのおすすめコンデジカメラ
RX100 VII
まとめ
2006年、コニカミノルタから受け継いで、SONYのカメラ事業はスタートしました。新しいカメラメーカーであるSONYには、既存の概念に囚われないユニークさと先進性と高い技術力があります。
SONYはデジタルカメラの心臓部であるイメージセンサーを自社で製造している数少ないメーカーのひとつです。イメージセンサーはレンズを通った光をデジタル信号に変換、映像化する装置で、言うまでもなくカメラでは特に重要な「画質」を決める最も大きな要素でもあります。
このイメージセンサーを自社で生産できることは、SONYの高い技術力の証であるだけでなく、レンズ交換できるデジタルカメラをシステムとして構築していく上で多くのメリットがあります。
そのメリットのひとつが、レンズの性能です。高い画素数のセンサーを活かすためには解像力が高く、より高性能なレンズが必要になります。
自社でイメージセンサーを製造できるSONYは、いずれ6,000万画素といった超高画素のセンサーが開発されることは自明の理だったのではないでしょうか。SONYのレンズが高性能に作られていることは、超高画素のセンサーに対応できるように設計されていることと無関係ではないといえるでしょう。
SONYのメインとなるカメラはミラーレス一眼カメラとコンパクトデジタルカメラです。特にフルサイズミラーレス一眼カメラにおいてSONYはパイオニア的な存在で、現在でも他社を一歩リードした性能、ラインナップを誇ります。
ミラーレス一眼カメラとして初めてフラッグシップを名乗ったα1を初め、他社をリードする機種を開発する先進性は、2006年当時から一貫しています。
1型の大型センサーを搭載した高性能機RX100を筆頭に、最近流行りのVLOG向けに開発されたZV-1Fなど、スマホと差別化できる高性能で個性的な動画向けのカメラが登場しています。
高いAFが搭載している点が特徴で、プロ向けの動画カメラをはじめ、ゲームやビデオなどを幅広く製造、販売しているメーカーの強みが活かされています。
SONYのタイプ別、センサー別のカメラの選び方を解説します。今や3大メーカーとも称されるSONYは、幅広いラインナップから自分にぴったりの1台を選べるメーカーとなりました。
SONYカメラのメインとなるミラーレス一眼カメラは、レンズ交換式でありながら持ち歩きやすいコンパクトサイズな点が特徴です。オートで簡単に撮影ができることはもちろん、高性能AFや高画素センサーの搭載でプロカメラマンが撮ったような本格的な写真を誰でも撮れることから、今ではレンズ交換式カメラの主流となりました。
レンズが交換できるカメラの特徴は広角レンズや望遠レンズを使用することでスマホでは撮影ができない息をのむような美しい写真が撮れることでしょう。
写真作品をステップアップしたい、本格的に始めたいという方におすすめのカメラです。
SONYのもうひとつの人気カメラといえばコンパクトデジタルカメラです。特にRX100シリーズは、1型の大型センサーとF1.8やF2.8といった明るいレンズを搭載していながら手のひらに収まる小さなボディで、ベストセラーとなったシリーズです。
ポケットや鞄に入れて気軽に持ち運べるので、スマホからのステップアップにも違和感なく使えるでしょう。小さくて便利でも画質に妥協せずスマホより綺麗に撮りたい方にSONYのコンパクトデジタルカメラがおすすめです。
SONYのカメラは動画撮影に強い機種が多いのも特徴のひとつです。これは、同社がプロ向けのハイレベルな動画カメラを作っているためで、その技術が一般向けのカメラの開発にも活かされています。
最高クラスのシネマカメラSONY Cinema Lineのレンズはミラーレス一眼と共通のEマウントを採用しており、本格的な撮影をミラーレス一眼カメラでも使用できる点も大きな魅力でしょう。
気軽に動画撮影が楽しめるVLOGCAMはもちろん、SONYのミラーレス一眼カメラは、高性能なオートフォーカスと高性能なレンズ群を使って、アマチュアでも背景のボケた映画のような映像を撮れる、ワンランク上の動画を目指す方におすすめです。
イメージセンサーとは、レンズから入った光を電気信号に変換する半導体センサーのことです。SONYのミラーレス一眼カメラには2種類のセンサーサイズが用意されています。
ひとつは、カメラを趣味としているユーザーから多くの支持を集めているフルサイズセンサーです。フルサイズの最大の特徴は、画質の良さです。
6100万画素という超高画素を実現したモデルα7RIVや、逆に1200万画素と画素数を少なくすることで、画素が光を受ける面積を増やし、暗い場所でも極端にノイズの少ない写真が撮れるα7sIIIといったSONYを代表する機種はいずれもフルサイズセンサーを採用しています。画質にこだわるならフルサイズセンサー搭載モデルがおすすめです。
SONYのもうひとつのセンサーサイズはAPS-Cサイズです。APS-Cサイズセンサーのメリットに、望遠撮影に強いことがあげられます。これは、同じ焦点距離のレンズを取り付けた場合、APS-Cサイズセンサーの方が画角が狭いからで、野鳥や動物の撮影など望遠撮影がメインなら長所も大きいでしょう。
価格的にフルサイズよりも安くなることや、カメラがコンパクトになることもメリットのひとつです。
α7C IIは、SONYの最新機能を搭載したコスパの高い機種です。ミドルグレードとしては画素数が多い3300万画素センサーと、性能の高さで定評のある被写体認識オートフォーカスはAIプロセッシングユニットを搭載していることで、より高速に動作することが期待できます。
α7C II は軽量・コンパクトなうえ、静物から動体まで幅広い被写体にハイレベルに対応できるオールラウンダー機なので、フルサイズながらモチベーションの高い初心者にもぴったりの機種です。
タイプ | ミラーレス一眼カメラ | センサーサイズ | フルサイズ |
---|---|---|---|
マウント | Eマウント | 有効画素数 | 最大約3300万画素 |
重さ(バッテリー、カードを含む) | 約514g |
SONY α7C II レビュー× 鹿野貴司|AF性能は上位機を凌駕!コンパクトな万能フルサイズミラーレスカメラ
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α7CRは、7Cシリーズ初の6100万画素センサーを搭載した高画素モデルです。最高クラスの描写性能を持つセンサーが搭載され、風景写真など細密描写が求められる被写体にも、アクティブな機動力が期待できます。
高い処理能力を持つ画像処理エンジン BIONZ XRと、AIプロセッシングユニットの搭載による優れたオートフォーカスを持ち、動体追従性能という意味でもハイレベルで短所の少ないオールラウンド機です。
タイプ | ミラーレス一眼カメラ | センサーサイズ | フルサイズ |
---|---|---|---|
マウント | Eマウント | 有効画素数 | 最大約6100万画素 |
重さ(バッテリー、カードを含む) | 約515g |
SONY α7CR レビュー× 鹿野貴司|コンパクトボディに高性能を凝縮!いつでも高画質を実現できるフルサイズミラーレス
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SONYのフルサイズミラーレス一眼を代表する「R」シリーズの最新機種は、前機種と画素数は変わらないものの、被写体認識オートフォーカスの性能が大幅アップ、よりオールラウンドに使いやすいカメラになりました。
α7R Vには新しい被写体認識として昆虫が搭載されましたが、初めてとは思えない精度で昆虫を認識し、改めてSONYの被写体認識の優秀さを認識しました。「画質」と「シャッターチャンス」という写真の重要な要素を高次元でバランスさせたカメラです。
タイプ | ミラーレス一眼カメラ | センサーサイズ | フルサイズ |
---|---|---|---|
マウント | Eマウント | 有効画素数 | 約6100万画素 |
重さ(バッテリー、カードを含む) | 約723g |
SONY α7R Ⅴ レビュー× 関 一也|ソニーα待望の高画素カメラで宮古島撮影旅
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SONYのフルサイズミラーレスカメラの中でもスタンダードモデルに位置付けられるα7 IVですが、カメラに必要なあらゆる要素を高いレベルで持つ非常にバランスのいいモデルです。
3300万画素の高画素センサーでありながら、2400万画素クラスと同等の高感度性能を持っており、夜間など低照度下での撮影にもある程度対応できる点もポイントです。写真だけでなく動画画質もハイレベルなので、映像全般を1台でこなせる現代のミラーレスカメラのベンチマークと言ってもいい機種です。
タイプ | ミラーレス一眼カメラ | センサーサイズ | フルサイズ |
---|---|---|---|
マウント | Eマウント | 有効画素数 | 約3300万画素 |
重さ(バッテリー、カードを含む) | 約658g |
SONY α7 IV × フォトグラファー 岩倉しおり | 石垣島で撮影する三日月と星と海
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有効約6100万画素を誇る、高画素、高画質機です。α7R IV はミラーレス一眼カメラの頂点に君臨する機種のひとつで、ある意味SONYを代表する機種と言えるかもしれません。
高画素、高解像である事から、映像を作り出すレンズにも同じように高い性能を求めるシビアなカメラで、当ブログでもレンズレビューで何度となくお世話になっています。高画素機らしくISO感度による画質の変化が激しいので、本機の性能を100%活かしたいなら三脚を使用するといいでしょう。
タイプ | ミラーレス一眼カメラ | センサーサイズ | フルサイズ |
---|---|---|---|
マウント | Eマウント | 有効画素数 | 約6100万画素 |
重さ(バッテリー、カードを含む) | 約665g |
SONY α7R IV レビュー × 井上浩輝 | 素晴らしい画を生み出すソニーRシリーズ
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α1 IIは、プロフォトグラファーから高い評価と信頼を得てきたフラッグシップ「α1」の第二世代です。
AIを活用した最新のAFで、素早いピント合わせとAF精度を実現しています。とくにリアルタイム認識AFはさまざまな被写体を認識することで、今までになかった高速合焦を実現しており、被写体の顔が一瞬見えなくなっても追い続けたり、再度捉えたりする能力が格段に向上しています。
タイプ | ミラーレス一眼カメラ | センサーサイズ | フルサイズ |
---|---|---|---|
マウント | Eマウント | 有効画素数 | 最大約5010万画素 |
重さ(バッテリー、カードを含む) | 約743g |
SONY α1 II 実写レビュー × 小城 崇史|あらゆるジャンルの期待に応える高性能万能機
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α9 IIIは、世界で初めてグローバルシャッターを搭載したフルサイズミラーレスカメラです。全ての画素が同じ瞬間を記録できる全ての画素を同時に読みだすグローバルシャッターは、今まで撮れなかったような瞬間を逃がしません。
ブラックアウトフリー120コマ/秒の高速連写や最高速の1/80000を含めた全てのシャッタースピードがストロボとの同調速度となるほか、AIプロセッシングユニットと最新の被写体認識機能が搭載されており、高いオートフォーカス性能も特徴です。動く被写体を撮影するカメラマンにおすすめのカメラとなっています。
タイプ | ミラーレス一眼カメラ | センサーサイズ | フルサイズ |
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マウント | Eマウント | 有効画素数 | 最大約2460万画素 |
重さ(バッテリー、カードを含む) | 約703g |
SONY α9 III レビュー × 山下大祐 | 鉄道撮影の新時代!グローバルシャッター方式のα9 IIIを試す
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高機能なオールラウンドカメラのα6700は、オートフォーカスが大幅に進化しました。人物、動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機と6つに増えているだけでなく、車/列車、飛行機、昆虫では被写体全体だけでなく、先頭部分や頭部を自動的に認識、追尾が可能です。
有効約2600万画素(静止画時)のAPS-C裏面照射型Exmor R(TM) CMOSセンサーによる低ノイズ、高画質な点も見逃せません。また、動きながら滑らかな動画撮影が可能な高性能手ブレ補正「アクティブモード」や、インスタントにシネマチックなルックが楽しめる「S-Cinetone」、カメラが被写体を認識して自動的に画面をクロップするオートフレーミング機能など、初心者からベテランまで幅広いユーザーにおすすめのミラーレスカメラです。
タイプ | ミラーレス一眼カメラ | センサーサイズ | APS-C |
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マウント | Eマウント | 有効画素数 | 最大約2600万画素 |
重さ(バッテリー、カードを含む) | 約493g |
SONY α6700 レビュー × 宇佐見健 | 先進のAI被写体認識AFを搭載したAPS-C「α」機
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高速なオートフォーカスや高画質な動画撮影など、中級以上のカメラマンも納得の機能を備えながら、比較的リーズナブルな価格のコスパの高い機種です。
ボディ内手ぶれ補正はありませんが、SONYには手ぶれ補正を内蔵した優れたレンズも数多くあるので、手ぶれが気になるならそういったレンズを選びましょう。ベストセラーカメラと言っていい機種なので、新型を望む声が多い機種でもあります。
タイプ | ミラーレス一眼カメラ | センサーサイズ | APS-C |
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マウント | Eマウント | 有効画素数 | 約2420万画素 |
重さ(バッテリー、カードを含む) | 約403g |
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ズーム倍率約2.5倍の18-50mm(35mm相当)のワイドズームレンズを搭載したVlog撮影向きのコンパクトデジタルカメラです。便利なバリアングル液晶モニターの搭載と約292gの軽量コンパクトさから手軽に持ち運んでセルフィ―撮影が可能です。
動画はもちろんのこと、カメラ上部に設置された「静止画/動画/S&Q(スロー&クイック)切換ボタン」で簡単に静止画モードに切り替えが可能で、動画も静止画も撮りたいという方におすすめのカメラです。
タイプ | コンパクトデジタルカメラ | センサーサイズ | 1.0型 Exmor RS CMOSセンサー |
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マウント | - | 有効画素数 | 最大約2010万画素 |
重さ(バッテリー、カードを含む) | 約292g |
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描写性に優れたAPS-Cセンサーを搭載しており、高精細で美しい4K動画を簡単に撮影することができます。VLOGCAM ZV-E10 IIでは、αシリーズなどのフルサイズカメラでも採用されている大容量バッテリーに対応し回の充電で最大195分間の動画撮影が可能なのも強みのひとつです。
タイプ | ミラーレス一眼カメラ | センサーサイズ | APS-C |
---|---|---|---|
マウント | Eマウント | 有効画素数 | 最大約2600万画素 |
重さ(バッテリー、カードを含む) | 約377g |
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動画を映像表現として撮影するユーザー向けのシネマカメラです。カラーグレーディングと呼ばれる画像処理に対応した情報量の多い映像を撮影できる上、SONYが得意とする高速で高精度なオートフォーカスを使えるので、本格的な映像制作をワンオペで始める方におすすめの機種となっています。
タイプ | シネマカメラ | センサーサイズ | APS-C |
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マウント | Eマウント | 有効画素数 | 動画:約2010万画素 静止画:約2600万画素 |
重さ(バッテリー、カードを含む) | 約646g |
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RX100シリーズは、コンパクトデジタルカメラとしては大きい1型のセンサーを搭載した高性能なシリーズです。その最新機種であるRX100 VIIは、20コマ/秒の高速連写、ブラックアウトフリー連続撮影、アンチディストーションシャッターなど、まるでミラーレスカメラの上位機種のような機能を持っています。
24-200mm(35mm判換算)の高倍率ズームを搭載しているので、旅行などコンパクトにハイクォリティな写真を撮りたい時にぴったりです。
タイプ | コンパクトデジタルカメラ | センサーサイズ | 1.0型 Exmor RS CMOSセンサー |
---|---|---|---|
マウント | - | 有効画素数 | 約2010万画素 |
重さ(バッテリー、カードを含む) | 約302g |
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