フジヤカメラ

 

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2025.03.03
写真・動画の撮り方・ハウツー,

ISO感度とは?初心者向けにわかりやすく解説

ISO感度とは?初心者向けにわかりやすく解説キービジュアル


■この記事の監修

フジヤカメラ店

東京都 中野区のカメラ専門店 フジヤカメラ店です。カメラ、レンズ、三脚、動画機材まで、新品、中古機材を多数取り扱っております。中古在庫は常時3,000点以上!これからカメラを始める方も、ベテラン、プロカメラマンも、機材の事ならフジヤカメラ店にお任せ下さい。

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ISO感度とは

カメラの本体画像

ISO感度とは、デジタルカメラのイメージセンサーがどれだけ光をとらえるかを表した数値です。ISO100を基準として、200,400,800・・・と増幅していき、数値が高いほど写真は明るくなり、低いほど写真は暗くなります

ISO感度と露出の関係

カメラのモニター画面

写真を明るくしたり、暗くしたりする「露出」を決める要素は、主に「F値(絞り)」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つで構成されています。

F値(絞り):レンズを通る光の量
シャッタースピード:光をセンサーにあてる時間
ISO感度:光に反応する感度
これらの3つの要素をうまく組み合わせることで、適切な明るさで写真を撮ることができます。たとえば、明るい写真を撮ろうと思った場合「ISO感度を上げる」以外にも「シャッタースピードを遅くする」「F値を明るくする」といった方法もあるのです。

シャッタースピードとF値(絞り)については、別途記事で詳しく紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。

シャッタースピードとは?シーン別の目安や設定について解説

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シャッタースピードとは?シーン別の目安や設定について解説イメージ

レンズのF値(絞り)とは?F値と露出の関係や使い方などを解説

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イメージ

ISO感度を上げることのメリット

暗い場所で明るい写真が撮れる

星空の写真
photo by岩倉しおり
カメラ:SONY α7 IV レンズ:FE 24mm F1.4 GM
絞りF2.8・8秒・ISO8000・WBマニュアル・RAW+JPEG

ISO感度は、写真の明るさを決める重要な要素のひとつです。ISO感度を上げることで、暗い環境でも明るい写真を撮影できるようになります。ISO感度が高くなると、カメラのセンサーが光をより敏感にとらえて、少ない光でも画像を明るくすることができます

手ブレを抑えられる

水族館の写真
photo by豊田 慶記
カメラ:富士フイルムX-T50 レンズ:XF90mmF2 R LM WR
絞りF2.8・1/250秒・ISO3200・WBオート・フィルムシミュレーション:PROVIA / スタンダード

ISO感度を上げて写真を明るくすることで、シャッタースピードを速く設定できるため、手ブレを防ぎやすくなります。

たとえば、光量が少ない室内で動く被写体を撮影するとき、シャッタースピードを速く設定すると写真が暗くなりがちですが、ISO感度を上げることで明るさを保ちながら、シャッタースピードを速くすることができます。これにより、手ブレを抑えた写真を撮影することが可能になります。

ISO感度を上げることのデメリット

ISO感度を上げすぎるとノイズが出やすい

低輝度下で撮影した写真

ISO感度は、写真の明るさを簡単に調整できる便利な設定ですが、設定値を上げすぎるとノイズが目立ちやすくなるというデメリットがあります。写真を拡大したときにザラつきが目立ち、画質が悪く見える場合があります。

ダイナミックレンジが狭くなる

ISO感度を上げすぎるとノイズが発生し、ダイナミックレンジが狭くなります。ISO感度を上げることで、暗い部分は撮影できるようになりますが、明るい部分の階調は失われやすくなり、結果的にダイナミックレンジが狭くなるのです。

ノイズの出方はカメラやレンズの性能によって異なりますが、撮影環境に応じて適切なISO設定を設定することが重要です。

写りの変化はどのくらい?

明るさの変化

ISO感度ごとの明るさを比較した画像

画像にマウスを合わせると拡大表示します

画像をスワイプすると拡大表示します

ノイズの変化

ISO感度ごとのノイズ量を比較した画像

F1.4・1/125秒で撮影

画像にマウスを合わせると拡大表示します

画像をスワイプすると拡大表示します

同じF値とシャッタースピードで撮影しました。

ISO感度が高いほど写真が明るくなるのがわかります。しかし、ISO感度を高く設定することで拡大したときにノイズが目立ち画質が低下しているのがわかります。このように、ISO感度が高すぎると写真の仕上がりに大きく影響を与えるため、クリアでシャープな写真を撮りたい場合は、明るいレンズを使うなどして適切なISO感度を保つのことが大切です。

センサーサイズが大きいほど高感度撮影に強い

センサーサイズの一覧表

ISO感度を上げた高感度撮影では、一般的にセンサーサイズが大きい方がより多くの光を取り込むことができるため、ノイズが出にくくなっています。

フルサイズとAPS-Cを比較

ノイズ量を比較した画像
左:フルサイズ 右:APS-C
ISO8000で撮影

上の写真では、どちらもISO8000で撮影していますが、APS-Cセンサーで撮影した方がノイズが目立っているのがわかります。センサーサイズが小さいAPS-Cでは、同じISO設定でも光の取り込み量が少なくなるため、ノイズが増えやすくなります。一方、フルサイズセンサーのカメラは、より多くの光を取り込むことができるため、ISO感度が高くてもノイズが少なく、よりクリアでシャープな画質を保ちやすいのです。

暗い場所でよりクリアな描写を求める方は、フルサイズセンサーを搭載したカメラを選ぶのがおすすめです。

おすすめのフルサイズカメラは別途記事で詳しく紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。

フルサイズミラーレスカメラ13選!初心者におすすめの機種も紹介

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フルサイズミラーレスカメラ13選!初心者におすすめの機種も紹介イメージ

まとめ

・ISO感度とは、イメージセンサーがどれだけ光をとらえるかを表した数値
・ISO感度が高いほど写真は明るくなり、低いほど写真は暗くなる
・ISO感度を上げると、シャッタースピードを確保できて手ブレが発生しにくい
・ISO感度を上げすぎるとノイズが出やすい
・センサーサイズが大きいほど高感度撮影に強い

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