フジヤカメラ

 

分類

分類

2025.06.09
写真・動画の撮り方・ハウツー,

ISO感度とは?設定ごとの明るさやノイズの違いをわかりやすく解説!

ISO感度とは?設定ごとの明るさやノイズの違いをわかりやすく解説!キービジュアル


■この記事の監修

フジヤカメラ店

東京都 中野区のカメラ専門店 フジヤカメラ店です。カメラ、レンズ、三脚、動画機材まで、新品、中古機材を多数取り扱っております。中古在庫は常時3,000点以上!これからカメラを始める方も、ベテラン、プロカメラマンも、機材の事ならフジヤカメラ店にお任せ下さい。

WEBサイトはこちら

ISO感度とは

カメラの本体画像

ISO感度とは、デジタルカメラのイメージセンサーがどれだけ光をとらえるかを表した数値です。ISO100を基準として、200,400,800・・・と増幅していき、数値が高いほど写真は明るくなり、低いほど写真は暗くなります

ISO感度と露出の関係

カメラのモニター画面

写真を明るくしたり、暗くしたりする「露出」を決める要素は、主に「F値(絞り)」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つで構成されています。

F値(絞り):レンズを通る光の量
シャッタースピード:光をセンサーにあてる時間
ISO感度:光に反応する感度
これらの3つの要素をうまく組み合わせることで、適切な明るさで写真を撮ることができます。たとえば、明るい写真を撮ろうと思った場合「ISO感度を上げる」以外にも「シャッタースピードを遅くする」「F値を明るくする」といった方法もあるのです。

シャッタースピードとF値(絞り)については、別途記事で詳しく紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。

シャッタースピードとは?シーン別の目安や設定について解説

» ブログ記事を見る

シャッタースピードとは?シーン別の目安や設定について解説イメージ

レンズのF値(絞り)とは?F値と露出の関係や使い方などを解説

» ブログ記事を見る

イメージ

ISO感度を上げることのメリット

室内や夜景などの暗い場所でも明るい写真が撮れる

星空の写真
photo by岩倉しおり
カメラ:SONY α7 IV レンズ:FE 24mm F1.4 GM
絞りF2.8・8秒・ISO8000・WBマニュアル・RAW+JPEG

ISO感度は、写真の明るさを決める重要な要素のひとつです。ISO感度を上げることで、暗い環境でも明るい写真を撮影できるようになります。ISO感度が高くなると、カメラのセンサーが光をより敏感にとらえて、少ない光でも画像を明るくすることができます

手ブレを抑えられる

水族館の写真
photo by豊田 慶記
カメラ:富士フイルムX-T50 レンズ:XF90mmF2 R LM WR
絞りF2.8・1/250秒・ISO3200・WBオート・フィルムシミュレーション:PROVIA / スタンダード

ISO感度を上げて写真を明るくすることで、シャッタースピードを速く設定できるため、手ブレを防ぎやすくなります。

たとえば、光量が少ない室内で動く被写体を撮影するとき、シャッタースピードを速く設定すると写真が暗くなりがちですが、ISO感度を上げることで明るさを保ちながら、シャッタースピードを速くすることができます。これにより、手ブレを抑えた写真を撮影することが可能になります。

ISO感度を上げることのデメリット

ISO感度を上げすぎるとノイズが出やすい

低輝度下で撮影した写真

ISO感度は、写真の明るさを簡単に調整できる便利な設定ですが、設定値を上げすぎるとノイズが目立ちやすくなるというデメリットがあります。写真を拡大したときにザラつきが目立ち、画質が悪く見える場合があります。

ダイナミックレンジが狭くなる

ISO感度を上げすぎるとノイズが発生し、ダイナミックレンジが狭くなります。ISO感度を上げることで、暗い部分は撮影できるようになりますが、明るい部分の階調は失われやすくなり、結果的にダイナミックレンジが狭くなるのです。

ノイズの出方はカメラやレンズの性能によって異なりますが、撮影環境に応じて適切なISO設定を設定することが重要です。

ISO感度設定による写りの比較

明るさの比較

ISO感度ごとの明るさを比較した画像

画像にマウスを合わせると拡大表示します

画像をスワイプすると拡大表示します

ノイズの比較

ISO感度ごとのノイズ量を比較した画像

F1.4・1/125秒で撮影

画像にマウスを合わせると拡大表示します

画像をスワイプすると拡大表示します

同じF値とシャッタースピードで撮影しました。

ISO感度が高いほど写真が明るくなるのがわかります。しかし、ISO感度を高く設定することで拡大したときにノイズが目立ち画質が低下しているのがわかります。このように、ISO感度が高すぎると写真の仕上がりに大きく影響を与えるため、クリアでシャープな写真を撮りたい場合は、明るいレンズを使うなどして適切なISO感度を保つのことが大切です。

センサーサイズが大きいほどノイズに強い

センサーサイズの一覧表

ISO感度を上げた高感度撮影では、一般的にセンサーサイズが大きい方がより多くの光を取り込むことができるため、ノイズが出にくくなっています。

フルサイズとAPS-Cを比較

ノイズ量を比較した画像
左:フルサイズ 右:APS-C
ISO8000で撮影

上の写真では、どちらもISO8000で撮影していますが、APS-Cセンサーで撮影した方がノイズが目立っているのがわかります。センサーサイズが小さいAPS-Cでは、同じISO設定でも光の取り込み量が少なくなるため、ノイズが増えやすくなります。一方、フルサイズセンサーのカメラは、より多くの光を取り込むことができるため、ISO感度が高くてもノイズが少なく、よりクリアでシャープな画質を保ちやすいのです。

暗い場所でよりクリアな描写を求める方は、フルサイズセンサーを搭載したカメラを選ぶのがおすすめです。

ノイズに強いおすすめの高感度カメラ

Canon EOS R8

Canon EOS R8は、フルサイズセンサーを搭載したエントリーモデルです。エントリーモデルでありながら上位機種同等の性能を継承しています。常用ISO感度はISO102400の高感度性能で、低輝度環境でも立体感や階調のある描写が可能です。

有効画素数約2420万画素重量(本体のみ)約414g
レンズマウントRFマウント常用ISO感度ISO100-102400

【商品情報】Canon EOS R8

» 詳細を見る

Canon EOS R8バナー画像

Canon EOS R6 Mark II

Photo by 宇佐見 健

Canon EOS R6 Mark IIは、フルサイズCMOSセンサーと映像処理エンジンDIGIC Xの採用により高画質と高感度の両立を実現しています。解像度と高感度性能のバランスがいいセンサーと、Canonらしい高速で高精度なオートフォーカスにより幅広いニーズ、ユーザーに対応できるオールラウンダーカメラです。

有効画素数約2420万画素重量(本体のみ)約588g
レンズマウントRFマウント常用ISO感度ISO100-102400

【商品情報】Canon EOS R6 Mark II

» 詳細を見る

Canon EOS R6 Mark IIバナー画像

SONY α7S III

Photo by 関一也

SONY α7S IIIは高感度に強い「S」シリーズの三代目のモデルです。常用ISO感度は80-102400と広く、すべての感度域で低ノイズ性能を有しています。そのため、低輝度環境でも階調表現と細かなディテールや質感を表現することが可能です。

有効画素数約1210万画素重量(本体のみ)約614g
レンズマウントEマウント常用ISO感度ISO80-102400

【商品情報】SONY α7S III

» 詳細を見る

SONY α7S IIIバナー画像

Nikon Z5II

Photo by 熊切大輔

Nikon Z5IIは、裏面照射型CMOSセンサーを採用し、画像処理エンジン「EXPEED 7」との組み合わせによって、高い高感度性能を実現しています。常用ISO感度は最大でISO 64000まで対応しています。これにより、暗い場所でもノイズをしっかり抑えたクリアな写真が撮れるようになりました。夜景や室内撮影などでも自由な表現が可能です。

有効画素数約2450万画素重量(本体のみ)約620g
レンズマウントZマウント常用ISO感度ISO100-64000

【商品情報】Nikon Z5II

» 詳細を見る

Nikon Z5IIバナー画像

Nikon Z6III

Photo by 熊切大輔

Ninon Z6IIIは、画素数を抑えた分、高感度に強い点が特徴です。常用ISO感度はISO64000で前モデルのZ6IIのISO51200を上回っています。上位機種同様の画像処理エンジン「EXPEED 7」の搭載でノイズを極力をさえた表現が可能です。撮像素子に世界初の部分積層型CMOSセンサーを搭載したことで、より高速なAF処理ができるのもNikon Z6IIIの魅力のひとつです。

有効画素数約2450万画素重量(本体のみ)約670g
レンズマウントZマウント常用ISO感度ISO100-64000

【商品情報】Nikon Z6III

» 詳細を見る

Nikon Z6IIIバナー画像

Panasonic LUMIX S5II

Photo by 塙真一

Panasonic LUMIX S5IIは、パナソニック独自のデュアルネイティブISOテクノロジーで、高感度設定での撮影でもノイズを極限まで抑えた解像感のある描写が可能です。静止画だけでなく、動画撮影にも強いのもPanasonic LUMIX S5IIの魅力のひとつです。

有効画素数約2420万画素重量(本体のみ)約657g
レンズマウントライカカメラ社L-Mount常用ISO感度ISO100-51200

【商品情報】Panasonic UMIX S5II

» 詳細を見る

Panasonic UMIX S5IIバナー画像

性能比較

Canon EOS R8

Canon EOS R6 Mark II

SONY α7S III

Nikon Z5II

Nikon Z6III

Panasonic LUMIX S5II

Canon EOS R8商品イメージ
Canon EOS R6 Mark II商品イメージ
SONY α7S III商品イメージ
Nikon Z5II商品イメージ
Nikon Z6III商品イメージ
Panasonic LUMIX S5II商品イメージ
有効画素数

約2420万画素

約2420万画素

約1210万画素

約2450万画素

約2450万画素

約2420万画素

重量(本体のみ)

約414g

約588g

約614g

約620g

約670g

約657g

レンズマウント

RFマウント

RFマウント

Eマウント

Zマウント

Zマウント

ライカカメラ社L-Mount

常用ISO感度

ISO100-102400

ISO100-102400

ISO100-102400

ISO100-64000

ISO100-64000

ISO100-51200

まとめ

・ISO感度とは、イメージセンサーがどれだけ光をとらえるかを表した数値
・ISO感度が高いほど写真は明るくなり、低いほど写真は暗くなる
・ISO感度を上げると、シャッタースピードを確保できて手ブレが発生しにくい
・ISO感度を上げすぎるとノイズが出やすい
・センサーサイズが大きいほど高感度撮影に強い

Page Top
Page Top