ISO感度とは
ISO感度と露出の関係
ISO感度を上げることのメリット
室内や夜景などの暗い場所でも明るい写真が撮れる
手ブレを抑えられる
ISO感度を上げることのデメリット
ISO感度を上げすぎるとノイズが出やすい
ダイナミックレンジが狭くなる
ISO感度設定による写りの比較
明るさの比較
ノイズの比較
センサーサイズが大きいほどノイズに強い
フルサイズとAPS-Cを比較
ノイズに強いおすすめの高感度カメラ
Canon EOS R8
Canon EOS R6 Mark II
SONY α7S III
Nikon Z5II
Nikon Z6III
Panasonic LUMIX S5II
性能比較
まとめ
ISO感度とは、デジタルカメラのイメージセンサーがどれだけ光をとらえるかを表した数値です。ISO100を基準として、200,400,800・・・と増幅していき、数値が高いほど写真は明るくなり、低いほど写真は暗くなります。
写真を明るくしたり、暗くしたりする「露出」を決める要素は、主に「F値(絞り)」「シャッタースピード」「ISO感度」の3つで構成されています。
シャッタースピードとは?シーン別の目安や設定について解説
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レンズのF値(絞り)とは?F値と露出の関係や使い方などを解説
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ISO感度は、写真の明るさを決める重要な要素のひとつです。ISO感度を上げることで、暗い環境でも明るい写真を撮影できるようになります。ISO感度が高くなると、カメラのセンサーが光をより敏感にとらえて、少ない光でも画像を明るくすることができます。
ISO感度を上げて写真を明るくすることで、シャッタースピードを速く設定できるため、手ブレを防ぎやすくなります。
たとえば、光量が少ない室内で動く被写体を撮影するとき、シャッタースピードを速く設定すると写真が暗くなりがちですが、ISO感度を上げることで明るさを保ちながら、シャッタースピードを速くすることができます。これにより、手ブレを抑えた写真を撮影することが可能になります。
ISO感度は、写真の明るさを簡単に調整できる便利な設定ですが、設定値を上げすぎるとノイズが目立ちやすくなるというデメリットがあります。写真を拡大したときにザラつきが目立ち、画質が悪く見える場合があります。
ISO感度を上げすぎるとノイズが発生し、ダイナミックレンジが狭くなります。ISO感度を上げることで、暗い部分は撮影できるようになりますが、明るい部分の階調は失われやすくなり、結果的にダイナミックレンジが狭くなるのです。
ノイズの出方はカメラやレンズの性能によって異なりますが、撮影環境に応じて適切なISO設定を設定することが重要です。
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F1.4・1/125秒で撮影
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同じF値とシャッタースピードで撮影しました。
ISO感度が高いほど写真が明るくなるのがわかります。しかし、ISO感度を高く設定することで拡大したときにノイズが目立ち画質が低下しているのがわかります。このように、ISO感度が高すぎると写真の仕上がりに大きく影響を与えるため、クリアでシャープな写真を撮りたい場合は、明るいレンズを使うなどして適切なISO感度を保つのことが大切です。
ISO感度を上げた高感度撮影では、一般的にセンサーサイズが大きい方がより多くの光を取り込むことができるため、ノイズが出にくくなっています。
上の写真では、どちらもISO8000で撮影していますが、APS-Cセンサーで撮影した方がノイズが目立っているのがわかります。センサーサイズが小さいAPS-Cでは、同じISO設定でも光の取り込み量が少なくなるため、ノイズが増えやすくなります。一方、フルサイズセンサーのカメラは、より多くの光を取り込むことができるため、ISO感度が高くてもノイズが少なく、よりクリアでシャープな画質を保ちやすいのです。
暗い場所でよりクリアな描写を求める方は、フルサイズセンサーを搭載したカメラを選ぶのがおすすめです。
Canon EOS R8は、フルサイズセンサーを搭載したエントリーモデルです。エントリーモデルでありながら上位機種同等の性能を継承しています。常用ISO感度はISO102400の高感度性能で、低輝度環境でも立体感や階調のある描写が可能です。
有効画素数 | 約2420万画素 | 重量(本体のみ) | 約414g |
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レンズマウント | RFマウント | 常用ISO感度 | ISO100-102400 |
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Canon EOS R6 Mark IIは、フルサイズCMOSセンサーと映像処理エンジンDIGIC Xの採用により高画質と高感度の両立を実現しています。解像度と高感度性能のバランスがいいセンサーと、Canonらしい高速で高精度なオートフォーカスにより幅広いニーズ、ユーザーに対応できるオールラウンダーカメラです。
有効画素数 | 約2420万画素 | 重量(本体のみ) | 約588g |
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レンズマウント | RFマウント | 常用ISO感度 | ISO100-102400 |
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SONY α7S IIIは高感度に強い「S」シリーズの三代目のモデルです。常用ISO感度は80-102400と広く、すべての感度域で低ノイズ性能を有しています。そのため、低輝度環境でも階調表現と細かなディテールや質感を表現することが可能です。
有効画素数 | 約1210万画素 | 重量(本体のみ) | 約614g |
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レンズマウント | Eマウント | 常用ISO感度 | ISO80-102400 |
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Nikon Z5IIは、裏面照射型CMOSセンサーを採用し、画像処理エンジン「EXPEED 7」との組み合わせによって、高い高感度性能を実現しています。常用ISO感度は最大でISO 64000まで対応しています。これにより、暗い場所でもノイズをしっかり抑えたクリアな写真が撮れるようになりました。夜景や室内撮影などでも自由な表現が可能です。
有効画素数 | 約2450万画素 | 重量(本体のみ) | 約620g |
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レンズマウント | Zマウント | 常用ISO感度 | ISO100-64000 |
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Ninon Z6IIIは、画素数を抑えた分、高感度に強い点が特徴です。常用ISO感度はISO64000で前モデルのZ6IIのISO51200を上回っています。上位機種同様の画像処理エンジン「EXPEED 7」の搭載でノイズを極力をさえた表現が可能です。撮像素子に世界初の部分積層型CMOSセンサーを搭載したことで、より高速なAF処理ができるのもNikon Z6IIIの魅力のひとつです。
有効画素数 | 約2450万画素 | 重量(本体のみ) | 約670g |
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レンズマウント | Zマウント | 常用ISO感度 | ISO100-64000 |
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Panasonic LUMIX S5IIは、パナソニック独自のデュアルネイティブISOテクノロジーで、高感度設定での撮影でもノイズを極限まで抑えた解像感のある描写が可能です。静止画だけでなく、動画撮影にも強いのもPanasonic LUMIX S5IIの魅力のひとつです。
有効画素数 | 約2420万画素 | 重量(本体のみ) | 約657g |
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レンズマウント | ライカカメラ社L-Mount | 常用ISO感度 | ISO100-51200 |
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Canon EOS R8 | Canon EOS R6 Mark II | SONY α7S III | Nikon Z5II | Nikon Z6III | Panasonic LUMIX S5II | |
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有効画素数 | 約2420万画素 | 約2420万画素 | 約1210万画素 | 約2450万画素 | 約2450万画素 | 約2420万画素 |
重量(本体のみ) | 約414g | 約588g | 約614g | 約620g | 約670g | 約657g |
レンズマウント | RFマウント | RFマウント | Eマウント | Zマウント | Zマウント | ライカカメラ社L-Mount |
常用ISO感度 | ISO100-102400 | ISO100-102400 | ISO100-102400 | ISO100-64000 | ISO100-64000 | ISO100-51200 |