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2023.02.17
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Panasonic LUMIX S5Ⅱレビュー × 塙 真一 |「いつかはフルサイズ」と思っている人にピッタリのハイコスパ・フルサイズミラーレスカメラ

Panasonic LUMIX S5Ⅱレビュー × 塙  真一トップバナー
フォトグラファー塙 真一氏によるPanasonic(パナソニック)LUMIX(ルミックス)S5 MARK IIの実写レビューです。像面位相差AFを採用したコンパクトフルサイズミラーレスカメラをレンズにはLUMIX S 20-60mm F3.5-5.6、35mm F1.8、50mm F1.8を組み合わせて、ポートレート・スナップを含む作例と共に紹介します。

目次

パナソニック初の像面位相差AFを採用したコンパクトフルサイズ機

着実なスペックアップを遂げながらも、大胆な低価格化を実現

動画機能を強化した兄弟モデル、S5ⅡXも同時発表

Panasonic S5 MARKIIの特徴

フォトスタイルに「リアルタイムLUT」追加

良好な操作系、ただファンクションボタン設定の割当は難易度高めか

大きく深いグリップ。快適なホールド感を実現

意図せず回ってしまうケースがあった後ダイヤル

端子類使用を考慮したバリアングルタイプの液晶モニターを採用

大型バッテリー採用だが、予備バッテリーもなるべく用意したい

細部の解像力は非常に高く、オールマイティーに使える

低コントラストでも問題ナシ!さらに磨きがかかったAF速度・精度

右手親指1本で操作できる快適さ

認識率の甘さが気になった被写体認識系機能

ISO51200でも解像力の低下が少なく細部もしっかり解像

ポートレートの場合、目安はISO3200、ISO12800でも使えるケースも

5段分の補正効果を誇る強力なボディ内手ブレ補正機能

スナップや風景写真を撮る人には満足度の高いカメラ

LUMIX S5Ⅱ × LUMIX Sレンズ 作例

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6[S-R2060]

LUMIX S 35mm F1.8[S-S35]

LUMIX S 50mm F1.8[S-S50]

作例に使用したカメラ

Panasonic LUMIX S5II

作例に使用したレンズ

Panasonic LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6 / LUMIX S 35mm F1.8 / LUMIX S 50mm F1.8

まとめ


ライター塙  真一(はなわ・しんいち)イメージ
■フォトグラファー紹介

塙 真一(はなわ・しんいち)

東京都出身。人物をメインの被写体とするフリーランスのフォトグラファー。
海外での肖像写真撮影や街風景スナップ、夜の街を撮る「夜スナ!」をライフワークとする。YouTube「写真家塙 真一」チャンネル、note「写真家 塙真一」も開設。
Twitter:@hanawa_pixels
note: https://note.com/hanawa_shinichi
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCzAp8D-yOMf6CebPVvq2w6g

パナソニックLUMIX S5Ⅱの商品画像
パナソニックLUMIX S5Ⅱ

パナソニック初の像面位相差AFを採用したコンパクトフルサイズ機

Panasonic(パナソニック)LUMIX S5Ⅱ(DC-S5M2)は、パナソニックが発売するフルサイズミラーレスカメラの第二世代モデルともいえるカメラだ。やや大きくて重たいLUMIX S1、S1Rに次いで小型軽量化を果たしたS5。そのS5のモデルチェンジ版という位置づけである。重さは1kgを超えるS1に比べて、約740g(SDカード、バッテリー含む)と軽く、ボディサイズも全体的にコンパクト。フルサイズミラーレスカメラとしては程よいサイズ感といえそうだ。

今回のS5Ⅱの最大の特徴は、パナソニックとして初めて像面位相差AFを採用した点。これ以前の機種は、パナソニック独自の空間認識技術を採用したDFDテクノロジーと呼ばれるコントラストAFを採用していたが、今回のモデルチェンジでついに像面位相差AFを採用することとなった。AF速度などについてはこの後、実際の使用感について記述したいと思う。

着実なスペックアップを遂げながらも、大胆な低価格化を実現

価格についてもかなり大胆な値付けをしている点も注目されている。ボディのみの価格で247,500円、20-60mmの標準ズームキットで281,160円と30万円を切る価格となっているのは新発売のフルサイズカメラとしては魅力的といえるだろう。

 また、従来モデルとなるS5と比較すると、画素数こそ2420万画素と同じだが、連写速度が7コマ/秒から9コマ/秒へとより高速化されたり、ファインダーが236万ドットから368万ドットへと高精細化され、ファインダー倍率も0.74倍から0.78倍へと大型化されるなど、ニューモデルとして着実なスペックアップを果たしている。

動画機能を強化した兄弟モデル、S5ⅡXも同時発表

S5Ⅱと同時発表されたモデルにLUMIX S5ⅡX(DC-S5M2X)があるが、こちらは主に動画機能をより強化したモデル。ProRes形式の動画記録が可能となっていたり、ライブストリーミングのための機能が搭載されたりしている。あとは外観の塗装がブラックを基調として「LUMIX」のロゴも白文字でなくなっているのが特徴的。価格差はS5ⅡXのほうがボディのみで約3万円高くらい。デザインを含めて、より高機能なモデルを選びたいというのであればS5ⅡXを選ぶという手もある。

LUMIX S5ⅡXの商品画像
LUMIX S5ⅡX(DC-S5M2X)
◉発売=2023年6月下旬発売予定

ただし、S5ⅡもS5ⅡXも動画記録は4K60Pまでとなる。最近は8K記録が可能なモデルも増えてきているが、この点では先進性は感じられない。とはいえ、動画に強いパナソニックのイメージは健在と思えるのが動画関連の設定項目の多さだ。
V-Logモードでの撮影中にも通常表示で映像を見られる「V-Logアシスト」や動画用の各種アスペクト比を白枠で表示できる「フレーム表示」機能なども搭載されている。一般ユーザーにはあまり恩恵がない機能かもしれないが、仕事として動画を撮るユーザーのことも考えての構成だと考えられる。

動画用設定画面の画像

フレーム表示の項目では静止画ではあまり見かけない動画用のアスペクト比の表示も選べるようになっている。これを設定すると、ファインダー内に白枠でアスペクトが表示される。

Panasonic S5 MARKIIの特徴

フォトスタイルに「リアルタイムLUT」追加

また新たな機能としてフォトスタイルの中に「リアルタイムLUT」と呼ばれるものが追加された。LUT(ルックアップテーブル)とは本来、動画編集時に映像イメージに合わせて色調整をおこなっていたものだが、「リアルタイムLUT」ではこれを撮影時に適用しておくことで編集効率を上げられるというものだ。自分好みのLUTを作成することもできるし、静止画記録でも使えるので、自分だけのフォトスタイルを作り出すこともできる。

リアルタイムLUT機能の画像

リアルタイムLUTはフォトスタイルの一つとして選択できる。

リアルタイムLUT設定画面の画像

自分で作ったLUTやメーカーから配布されるLUTなどをLUTライブラリから読み込んで保存することもできる。

良好な操作系、ただファンクションボタン設定の割当は難易度高めか

ここからは実際に使ってみての感想についての話をしたいと思う。
まず外観デザインを含めた操作感だが、ボタンやダイヤル類は多く、やりたい操作に関してはほとんど専用ボタンが割り当てられているという印象で不満はない。

ファンクション(Fn)ボタン設定により各種ボタンに好きな機能を割り当てることも可能だが、例えば「ISO」と印字されたボタンに何か別の機能を割り当てるというのも何となく気が進まない気がして結局はFnボタンの割り当てはおこなわなかった。

ファンクションボタン設定の割当画面1
ファンクションボタン設定の割当画面2
ファンクションボタン設定の割当3

撮影用のファンクション割り当てだけでこれほど種類がある。使い込んでいくうちに自分好みのボタン割り当てを作っていくということも可能だろう。

大きく深いグリップ。快適なホールド感を実現

グリップはとても大きくて深く握りやすい。背面側の出っ張りも絶妙で親指の指がかりもよくて、とても快適にカメラをホールドしていられると感じた。

グリップの画像

私は比較的手が大きい方だが、力を入れることなく右手だけでカメラをホールドしていられてグリップ感が良いと感じた。

意図せず回ってしまうケースがあった後ダイヤル

気になったのはリア側の電子ダイヤル(後ダイヤル)が大きくて回りが軽いこと。グリップした右手を少しずらしただけで意図せず回ってしまっていることがあった。私は露出補正を頻繁におこなうので、この後ダイヤルに露出補正を割り当てていたのだが、気がつくと勝手に露出補正値が変わっていて何度も露出補正値を再設定することがあった。このダイヤルに何を割り当てるにせよ、できればもう少し回転のトルクを重たくして欲しいと感じた。

ダイヤルの画像

ボタンやダイヤルは多く操作性は良いが、後ダイヤルが不意に回ってしまうことがあるのが気になった。

端子類使用を考慮したバリアングルタイプの液晶モニターを採用

液晶モニターはバリアングルタイプ。S1/S1Rは3軸チルトだが、ここは好みの問題というところだろう。何度か液晶モニターを動かして撮影したが特に不満に感じることはなかった。

バリアングルタイプ液晶モニターの画像

3.0型184万ドットの液晶モニター。慣れてしまえば特に使いにくいと言うことはない。

バリアングル液晶に関連する話としてお伝えするが、ボディ左側面にある端子類のうち、マイク端子とヘッドフォン端子が上の方に設置されており、液晶モニターを動かしても邪魔にならないように工夫されている。動画を撮るときにマイク端子が邪魔になって液晶を回しにくいと感じるカメラもあるが、この点はよく考えられていると感じた。

端子類の画像

マイクとヘッドフォンの端子は液晶モニターの回転を妨げない位置に置かれている。HDMI端子は抜けにくく安定感のあるタイプAが採用されている。

大型バッテリー採用だが、予備バッテリーもなるべく用意したい

バッテリーはミラーレスカメラとしては比較的大型のものを採用している。バッテリーチャージャーは付属せず別売となる。このためチャージャーがない場合は、USB Type-Cケーブルでの充電となる。バッテリー1本での撮影可能枚数はカタログ値では約370枚。実際に撮影したところ800枚くらいは撮れたので、予備バッテリーを1本用意しておけば、1日の撮影は充分にこなせるだろう。

バッテリーの画像

バッテリーグリップいっぱいという感じのバッテリー。バッテリー容量は2200mAh。

カードスロットはSDXCカードのデュアルスロット。
CFexpressカードの採用が増える中、もっとも普及しているSDカードを2枚挿しできるのはうれしい。

カードスロットの画像

細部の解像力は非常に高く、オールマイティーに使える

次はいよいよ実際に撮影してみての感想と画質について。

まず画素数についてだが、2420万画素というのは最新モデルとしてはあまり目新しさが感じられず、少々物足りないと思うかもしれない。だが、実際に撮影した写真を見ると、細部の解像力は非常に高く、風景、スナップ、ポートレートなどの各撮影ジャンルにおいてもまったく不満はないといってよいだろう。解像力に関してはレンズ性能も関係してくる話だが、ダブルレンズキットとして採用されるLUMIX S 20-60mm F3.5-5.6、LUMIX S 50mm F1.8のどちらを使用したときもその解像力の高さに驚かされたほどだ。

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・50mmで撮影した湖とボートの画像

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・50mmで撮影
絞りF5.3開放・1/200秒・ISO100・AWB・RAW+JPEG

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LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した湖に浮かぶボートの画像

LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影
絞りF1.8開放・1/1600秒・ISO100・AWB・RAW+JPEG

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私がいつもカメラやレンズの解像力テストをする定点観測の場所で撮影してみた。
20-60mmも焦点距離は50mmにセットした。
絞り値は2本とも開放F値を使用しているが、開放からこれだけシャープであればいうことはない。

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した水面に浮かぶ氷の画像

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影
絞りF3.5開放・1/60秒・ISO5000・AWB・RAW+JPEG

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20-60mmのワイド端開放での描写。
手間に折り重なる氷の質感もよく再現されている。ISOオートでの撮影のためISO5000となったが、この感度についても言うことはない。

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した空と湖とボートの画像

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影
絞りF4・1/500秒・ISO100・AWB・RAW+JPEG

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画面中央付近の木立にピントを合わせているが、遠景でここまで解像していれば解像力的にはまったく不満はない。

低コントラストでも問題ナシ!さらに磨きがかかったAF速度・精度

また、像面位相差AFを搭載したことでAF速度がどうなったか気になるところだが、まずAF速度、精度に関してはまったく不満はない。コントラストAFのみを搭載する従来型のS5でもAF速度に不満はなかったが、これにさらに磨きが掛かったという印象だ。
ただし、室内での撮影など若干光が足りない場所では少しAFがもたつく印象もあった。
とはいえ、位相差AFを搭載しただけあって、コントラストが低い場所でもAFが迷うことはほとんどなく快適なAF撮影がおこなえた。

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・33mmで撮影した雪景色の画像

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・33mmで撮影
絞りF5.6・1/5000秒・ISO125・−0.3EV補正・AWB・RAW+JPEG

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写真はモノクロ(L.モノクロームD)での撮影だが、このような凹凸の少ない雪景色もAFで素早くピント合わせが可能だった。

LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した積もった雪の画像

LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影
絞りF1.8開放・1/5000秒・ISO125・AWB・RAW+JPEG

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意外とピントが抜けてしまいそうなこんなシーンでもAFが迷うことはない。

右手親指1本で操作できる快適さ

AFに関してはAFモード、AFエリア設定に関してもやりやすい。AFS、AFC、MFの切り替えレバーとAFエリアの切り替えボタンが一カ所にまとまっていて、そのすぐ横にAFエリア変更のジョイスティックがある。このためAF関連の操作はすべて右手親指の届く場所にあり、操作はとても快適だった。

AF操作ボタンの画像
AF設定画面の画像

AFエリア選択のためのAFモード設定も豊富。それぞれのモードで被写体認識のためのON/OFF設定も用意されている。

認識率の甘さが気になった被写体認識系機能

最近のカメラには被写体認識機能が搭載されている。S5Ⅱにも顔・瞳認識などが搭載されているのだが、これに関しては正直、物足りなさを感じた。まず、顔、瞳認識なのだが、最新カメラとしては認識率の甘さが気になった。人の顔や瞳を一度認識すると多少顔の向きが変わっても認識し続けてくれるのだが、認識できないことも多く、もう少し俊敏に認識して欲しいと感じる。

また、動物+人物というモードもあるが、このモードで試しに鳥を撮ってみたときも、認識したりしなかったりという感じであった。使用したカメラが製品版の前のいわゆるベータ機ということなので、もしかすると製品版では改善されるかもしれないが、私が使ったカメラでの感想としては今一歩というのが正直なところだ。

とはいえ、被写体を認識してしまえばAF速度、精度には不満はない。1点AFなどで自分でピント位置を指定すれば極めて快適なAF撮影が可能であることは間違いない。

自動認識設定画面の画像

被写体認識は、人物、顔・瞳、動物+人物の3種類の設定が可能。撮影中は被写体を認識するとその部分を枠で囲って表示してくれる。

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・60mmで撮影した湖を泳ぐカモの画像

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・60mmで撮影
絞りF5.6開放・1/125秒・ISO100・−0.3EV補正・AWB・JPEG

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動物+人物に設定して、フレーム内に鳥を入れてみたが、これくらいで認識したりしなかったりという感じだった。

LUMIX S 35mm F1.8・35mmで撮影した壁に寄りかかる女性の画像

LUMIX S 35mm F1.8・35mmで撮影
絞りF1.8開放・1/40秒・ISO100・+0.3EV補正・AWB・RAW+JPEG
モデル:進藤もも(イエローキャブ)

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LUMIX S 35mm F1.8・35mmで撮影した陰で隠れた女性の画像

LUMIX S 35mm F1.8・35mmで撮影
絞りF1.8開放・1/250秒・ISO100・+0.3EV補正・AWB・RAW+JPEG
モデル:進藤もも(イエローキャブ)

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これくらいのシーンで顔認識したりしなかったり。
A(絞り優先AE)モード(露出補正+1/3)で撮影しているが顔を認識してくれると適正になるが、認識してくれないと、上の写真のように、極端に露出が変わってしまったりする。

LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した上着を羽織る女性の画像

LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影
絞りF1.8開放・1/500秒・ISO100・+0.3EV補正・AWB・RAW+JPEG
モデル:進藤もも(イエローキャブ)

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もちろんしっかりと瞳を認識してくれたときのピント精度は素晴らしい。フォトスタイル「人物」にしているが、ほんのりと赤みを強めた肌色にも好感が持てる。

ISO51200でも解像力の低下が少なく細部もしっかり解像

次に高感度に関してだが、これはかなり優秀といって良いと思う。夜景を撮影したカットではISO1600まではノイズレスという感じ。ISO3200から上は徐々にノイズも増えていくが、常用感度となるISO51200まではノイズこそ増えども被写体の解像力が低下することはなく細部までしっかりと再現してくれる。これはパナソニック独自のデュアルネイティブISOテクノロジーの恩恵ということなのかもしれない。

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した海と街の夜景(ISO100)

ISO100

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した海と街の夜景(ISO200)

ISO200

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した海と街の夜景(ISO400)

ISO400

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した海と街の夜景(ISO800)

ISO800

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した海と街の夜景(ISO1600)

ISO1600

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した海と街の夜景(ISO3200)

ISO3200

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した海と街の夜景(ISO6400)

ISO6400

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した海と街の夜景(ISO12800)

ISO12800

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した海と街の夜景(ISO25600)

ISO25600

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した海と街の夜景(ISO51200)

ISO51200

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した海と街の夜景(ISO102400)

ISO102400

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影した海と街の夜景(ISO204800)

ISO204800

(共通データ)LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影
絞りF5.6・AWB・RAW+JPEG

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ポートレートの場合、目安はISO3200、ISO12800でも使えるケースも

またポートレートにおいてもISO感度を変えて撮ってみた。夜景に比べるとモデルに光が当たっているためか、思ったよりも高感度でもイケる印象。さすがにISO51200は肌の部分にもノイズが目立つが、ISO12800までは状況によっては使ってもよいのではと感じるレベルだ。とはいえ、本当に肌の質感をきれいに再現するのであれば、ISO3200までが一つの目安としておくとよいかもしれない。

LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した女性と夜景の画像(ISO100)

ISO100

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LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した女性と夜景の画像(ISO200)

ISO200

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LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した女性と夜景の画像(ISO400)

ISO400

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LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した女性と夜景の画像(ISO800)

ISO800

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LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した女性と夜景の画像(ISO1600)

ISO1600

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LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した女性と夜景の画像(ISO3200)

ISO3200

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LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した女性と夜景の画像(ISO6400)

ISO6400

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LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した女性と夜景の画像(ISO12800)

ISO12800

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LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した女性と夜景の画像(ISO25600)

ISO25600

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LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した女性と夜景の画像(ISO51200)

ISO51200

(共通データ)LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影
絞りF1.8開放・+1EV補正・AWB・RAW+JPEG

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5段分の補正効果を誇る強力なボディ内手ブレ補正機能

ボディ内手ブレ補正機構(B.I.S.)については、シャッタースピード5段分の補正効果があるという。カタログによると、20-60mmの60mm側を使用時ということなので、60mm側でテストしてみた。

結果としては、1/4秒ではほぼ100%ブレのない写真が撮れ、1/2秒でも80%程度。1秒の露光では50%くらいの確率でブレのない写真を撮ることができた。ちなみに、2秒ではほぼ全滅という感じであった。20mm側を使えばもう少しブレの目立たない写真も撮れるだろうが、一応、1秒くらいまでは標準域の画角でイケると思っておけば良いかもしれない。

また、ボディ内手ブレ補正(B.I.S.)とレンズ内手ブレ補正(O.I.S.)を連動制御した「Dual I.S.2」では6.5段分の補正効果を誇る。

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・60mmで撮影したライトアップされた橋の画像(1/4秒で手持ち撮影)

1/4秒で手持ち撮影

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・60mmで撮影したライトアップされた橋の画像(1/2秒で手持ち撮影)

1/2秒で手持ち撮影

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・60mmで撮影したライトアップされた橋の画像(1秒で手持ち撮影)

1秒で手持ち撮影

(共通データ)LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・60mmで撮影
絞りF5.6開放・ISO640・AWB・RAW+JPEG

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スナップや風景写真を撮る人には満足度の高いカメラ

以上、実写を踏まえての感想だが、2420万画素という画素数にしては解像力も高く、高感度の画質も良い。AFに関しては被写体認識にやや不満はあったが、AF速度には満足できた。

スナップや風景写真を撮る人にはかなり満足できるカメラだと思うし、ポートレートを撮る人にも高感度での画質が良いという点においてはオススメできる。

そして何よりもフルサイズ機としては手頃な価格で手に入るというところが魅力といえる。「いつかはフルサイズ」と思っている人にはもっとも手を出しやすいカメラといえるかもしれない。

LUMIX S5Ⅱ × LUMIX Sレンズ 作例

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6[S-R2060]

S5Ⅱの標準ズームキットとしても採用されるズームレンズ。ワイド端が20mmとなっているため、広角ズームも兼ねてくれるのが嬉しい。開放F値はワイド端でF3.5、テレ端でF5.6とやや暗めではあるが、S5Ⅱの高感度特性を考えれば暗い場面でも感度アップで充分に対応できるだろう。描写はズーム全域で極めてシャープ。

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・43mmで撮影した雪が積もった岩の間を流れる川の画像

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・43mmで撮影
絞りF22・1秒・ISO100・AWB・RAW+JPEG

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・60mmで撮影した夕暮れの富士山の画像

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・60mmで撮影
絞りF5.6・1/160秒・ISO200・AWB・RAW+JPEG

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影したモノクロの雪景色の画像

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・20mmで撮影
絞りF5.6・1/4000秒・ISO125・−0.3EV補正・AWB・RAW+JPEG

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・40mmで撮影した波打つ雪の画像

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・40mmで撮影
絞りF4.7・1/6000秒・ISO125・−0.3EV補正・AWB・RAW+JPEG

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LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・60mmで撮影した陽の光で輝く建物の画像

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6・60mmで撮影
絞りF5.6・1/4000秒・ISO100・AWB・RAW+JPEG

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LUMIX S 35mm F1.8[S-S35]

スナップ、ポートレートなどさまざまなシーンで使い勝手の良い単焦点レンズ。開放F値をF1.8に抑えているおかげで、サイズもコンパクトで重さも約295gと軽い。LUMIXのF1.8シリーズはフィルターサイズも67mmと統一されているので、各レンズでフィルターを共用できるのが良い。

LUMIX S 35mm F1.8・35mmで撮影した会談に腰掛ける女性の画像

LUMIX S 35mm F1.8・35mmで撮影
絞りF1.8開放・1/400秒・ISO100・−0.3EV補正・AWB・RAW+JPEG
モデル:進藤もも(イエローキャブ)

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LUMIX S 35mm F1.8・35mmで撮影した振り返る女性の画像

LUMIX S 35mm F1.8・35mmで撮影
絞りF1.8開放・1/20秒・ISO1600・+0.7EV補正・AWB・RAW+JPEG
モデル:進藤もも(イエローキャブ)

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LUMIX S 35mm F1.8・35mmで撮影した階段の画像

LUMIX S 35mm F1.8・35mmで撮影
絞りF1.8開放・1/6秒・ISO400・AWB・RAW+JPEG

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LUMIX S 50mm F1.8[S-S50]

50mm F1.4に比べると圧倒的に軽量コンパクトで価格も手ごろ。S5Ⅱのダブルレンズキットとしても採用されており、単焦点レンズとして最初の一本に最適。描写は開放絞りからシャープでぼけもクセがなく素直。ポートレートを撮る人なら必携の一本といえるだろう。

LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影した上着を肩にかけている女性の画像

LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影
絞りF1.8開放・1/40秒・ISO800・+0.3EV補正・AWB・RAW+JPEG
モデル:進藤もも(イエローキャブ)

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LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影したフェンスに座る女性の画像

LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影
絞りF1.8開放・1/25秒・ISO800・+0.7EV補正・AWB・RAW+JPEG
モデル:進藤もも(イエローキャブ)

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LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影したお店の看板の画像

LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影
絞りF1.8開放・1/60秒・ISO160・−1EV補正・AWB・RAW+JPEG

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LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影したシャッターの画像

LUMIX S 50mm F1.8・50mmで撮影
絞りF1.8開放・1/30秒・ISO100・AWB・RAW+JPEG

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作例に使用したカメラ

Panasonic LUMIX S5II

作例に使用したレンズ

Panasonic LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6 / LUMIX S 35mm F1.8 / LUMIX S 50mm F1.8

まとめ

・ハイコスパな価格設定が魅力
・像面位相差AFを採用したパナソニック初のコンパクトフルサイズカメラ
・大きく深いグリップで快適なホールド感
・バリアングルタイプの液晶モニター
・予備バッテリーは1本用意するのがおすすめ
・細部の解像力は非常に高い
・AF速度・精度が向上
・強力なボディ内手ブレ補正機能
・スナップ、風景写真、ポートレート撮影におすすめ

Photo & Text by 塙 真一(はなわ・しんいち)

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