春と秋に開催される子どもの運動会、シーズンが近くなると運動会の撮影におすすめのカメラとレンズについて質問をいただくこともあります。そこで今回は、運動会に向いているカメラの種類と選び方のポイント、おすすめのカメラを紹介します。
運動会の撮影に向いているカメラの種類
ミラーレス一眼カメラ
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)
ハンディカム
選び方のポイント
手振れ補正搭載
オートフォーカス(AF)の速度
高速連写性能
レンズの焦点距離
動画撮影ならマイクもチェック
運動会の撮影におすすめのミラーレス一眼カメラと組み合わせレンズ
Canon EOS R100 ダブルズームキット
SONY VLOGCAM ZV-E10 II ダブルズームレンズキット
Nikon Z50II ダブルズームキット
Panasonic LUMIX G100D Wキット
運動会の撮影におすすめのコンパクトデジタルカメラ
SONY RX100VII
Panasonic LUMIX TZ99
OLYMPUS/OM SYSTEM TG-7
運動会の撮影におすすめのハンディカム・動画カメラ
Canon PowerShot ZOOM
SONY FDR-AX45A
まとめ
運動会をスマホで撮影した際に、物足りなさを感じるということがあるのではないでしょうか。
スマホは機動性に優れていますし、すぐに撮れることが魅力ですが、遠くの被写体を大きく写す望遠・ズームは苦手。一般的にスマホに搭載されているデジタルズームは、引き伸ばしてトリミングするため画質が劣化してしまいます。
運動会のように観客席から遠くの被写体を写したい場合は望遠・ズームレンズの装着が可能なミラーレス一眼カメラやレンズ一体型のコンパクトデジタルカメラ、動画の撮影に特化したビデオカメラがおすすめです。
運動会だけではなく、家族の写真や動画を記録として残しておきたいという方におすすめなのが、レンズの交換が可能なミラーレス一眼カメラです。
一眼レフカメラのようにミラーを搭載していないため、扱いやすいコンパクトなタイプが多く、さらにレンズを交換することで多様な表現の撮影が可能です。また、手ブレ補正やオートフォーカスなど様々な機能が搭載されている機種も多く、初心者から本格的にカメラを始めたい方にもおすすめです。
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)は、本体サイズが小さく、レンズが一体型となっているカメラのことです。特に運動会の撮影をする場合はズームレンズ搭載のものがおすすめです。レンズを交換しなくて良い点や、小さいので持ち運びしやすい点もメリットです。
ハンディカムは、片手で撮影できるビデオカメラのことです。手振れ補正やズーム機能、高画質といった動画撮影向きに作られており、長時間の撮影が可能な点もメリットです。
運動会での撮影では、三脚や一脚が認められていない場合や、移動することが多いので手ぶれ補正機能搭載のモデルがおすすめです。また、望遠で撮影する場合は、手ぶれの影響が出やすいため、優れた手ぶれ補正機能が搭載しているモデルが安心です。
カメラだけでなくレンズも手ぶれ補正機能が搭載されているかをチェックしておくことをおすすめします。
オートフォーカス(AF)とは、被写体に対して自動的にピントを合わせる機能のことです。基本的にデジタルカメラ搭載されている機能ですが、オートフォーカスの性能には差があり、動きのある被写体を撮影する場合は特に重要です。
ミラーレス一眼カメラの中でもセンサーサイズがAPS-Cサイズのカメラは、同じ画角であれば、フルサイズカメラと比べて焦点距離が短くなるため、被写界深度が深いことからピントが合いやすいということもポイントになります。
運動会の撮影は特に動きが多いものです。決定的な瞬間を収めたい場合は、高速連写を使用して撮影してみてはいかがでしょうか。高速連写性能とは、1枚あたりに何枚撮影できるかを表したものです。当然、1秒あたりに撮影できる枚数が多きものが、決定的な瞬間を収めることができますが、SDカードの書き込み速度なども影響しますので、合せてチェックしましょう。 SDカードのおすすめ7選!写真・動画の用途に合わせた選び方を解説 » ブログ記事を見る
SDカードの選び方は、別途記事で詳しく紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。
運動会の撮影では、遠い場所からの撮影をせざるを得ない状況になると思います。やはり子どもをアップで写したくなるお気持ちはよくわかります。とはいえ、運動会で野鳥撮影にも使用できるような超望遠レンズは大きすぎるということも...。ということで焦点距離300mmくらいというのがちょうど良いのではないでしょうか。また、70-300mmの望遠ズームレンズであれば、集合写真も競技の撮影にも使いやすいため運動会の撮影におすすめです。 焦点距離とは?カメラレンズの焦点距離と画角の関係を解説 » ブログ記事を見る
焦点距離については、別途記事で詳しく紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。
動画撮影においては音も欠かせない重要な要素のひとつですが、カメラに内蔵されているマイクは、カメラの作動音や操作音を拾ってしまって狙いたい音が拾えないということもあります。気になるようでしたら、外付けマイクの使用がおすすめです。 動画用外付けマイクのおすすめ18選!種類や特徴を解説 » ブログ記事を見る
外付けマイクをカメラに取り付ける際には、カメラとマイクの間にカメラの作動音や操作音が直接伝わらないようにするための「ショックマウント」が装着されるので、余計な音の無い必要な音だけをピックアップすることができます。単一指向性のオンカメラマイクを装着しておくと、子供の声だけがアップで録れます。それ程高い機材ではありませんので、かなりおすすめです。
動画撮影用のマイクについては、別途記事で詳しく紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。
EOS R100は、Canonのフルサイズミラーレスカメラ「Rシステム」のAPS-Cモデルです。軽量コンパクトな機種でRFマウント搭載しており、高性能なフルサイズ用レンズも使えるのが魅力です。標準ズームレンズと望遠ズームレンズがセットになったレンズキットなので、色んな写真を撮影したいという初心者にもおすすめです。
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SONY VLOGCAM ZV-E10 II 実写レビュー
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Nikon Z 50 IIは、NikonのミラーレスカメラZシリーズでAPS-Cセンサー搭載の小型軽量モデルです。ボディ内手振れ補正はありませんが、Nikonの最上位機種Z9と同じ画像処理エンジンを搭載しており、AFや被写体検出、動画などの基本性能が充実しています。
Nikon Z50 II 実写レビュー × ミゾタユキ|上位機の性能を受け継ぎ、進化した入門モデル!
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マイクロフォーサーズのメリットを最大限活かしたサイズは、アクティブに写真や動画を楽しみたい方におすすめです。ダブルズームレンズキットでは、日常づかいなら、標準ズームレンズ12-32mm(35mm判換算:24-64mm)とイベント撮影で大活躍する望遠ズームレンズ 45-150mm(35mm判換算:90-300mm)付属するため、被写体に近寄れない環境でも満足のいく撮影が可能です。
Panasonic DC-G100D実写レビュー
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RX100シリーズは、コンパクトデジタルカメラとしては大きい1型のセンサーを搭載した高性能なシリーズです。その最新機種であるRX100 VIIは、20コマ/秒の高速連写、ブラックアウトフリー連続撮影、アンチディストーションシャッターなど、まるでミラーレスカメラの上位機種のような機能を持っています。
24-200mm(35mm判換算)の高倍率ズームを搭載しているので、遠く離れた被写体も撮影することができます。
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Panasonic LUMIX TZ99は、光学3倍の高倍率ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラです。24mmから720mmまでの幅広い焦点距離に対応しています。Panasonic独自の「4Kフォトモード」は動画の中からお気に入りの瞬間を800万画素相当の高解像度画像として写真に残すことができます。通常の連写撮影よりも決定的な瞬間を収めやすい便利な機能で、速く動く被写体を撮るときにおすすめです。
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防水15m、防塵、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃、耐結露の超タフでコンパクトなコンデジです。4倍光学ズームと2倍デジタルテレコンで最大35mm判換算25~200mmのズーム撮影が可能です。運動会の撮影におすすめの焦点距離300mmに少し届きませんが、運動会以外にもアウトドアで撮影したいという方におすすめのタフなカメラとなっています。
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PowerShot ZOOMは、さっと取り出せてすぐに撮影できる手のひらサイズの望遠鏡型カメラです。ズームの種類は、100・400・800の3種類、オートフォーカス機能と手振れ補正機能搭載で手軽に撮影が可能です。約145gでとても軽く片手で持てるサイズなのでスポーツ観戦やコンサートを望遠鏡としてアップで見たいという場合にも活躍してくれるカメラです。
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空間光学手振れ補正でズームしてもぶれることなく撮影可能な4Kハンディカムです。ソニーの4K高画質技術で動画はもちろん、高解像度な画像が書き出せます。また、映像に欠かせない高性能マイクを搭載しており、クリアな音声の記録が可能となっています。動画に特化した持ちながら撮影がしやすいハンディカムが良いという方におすすめです。
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