動画カメラを選ぶ際に押さえておきたいポイント
オートフォーカス性能
マイク
手ぶれ補正
アクセサリー
動画の画質
センサーサイズ
記録サイズ
フレームレート
ダイナミックレンジ
転送ビットレート
高感度性能
RAWとLog
用途別の選び方
Vlogならコンパクト
Youtubeなら機動性
映像表現にこだわる
本格的に映像作品が撮りたい
多用途に使えるおすすめのアクションカメラ
Shenzhen Arashi Vision Insta360 ONE RS 1-INCH 360 Edition
Shenzhen Arashi Vision Insta360 ONE RS 4K Edition
Shenzhen Arashi Vision Insta360 GO 3
GoPro HERO12 ブラック
GoPro HERO11 Black
DJI Osmo Pocket 3
専用設計のおすすめVlogカメラ
SONY VLOGCAM ZV-1
SONY VLOGCAM ZV-E10
Panasonic G100
Nikon Z 30
綺麗な映像が撮れるおすすめのミラーレスカメラ
Panasonic LUMIX DC-GH6
SONY α6700
Nikon Z 9
SONY α7R V
SONY α7C II
Canon EOS R6 MarkII
FUJIFILM X-H2S
本格的な動画撮影におすすめのシネマカメラ
Blackmagic Design Pocket Cinema Camera シリーズ
SONY FX3
SONY FX30
Canon EOS R5 C
RED KOMODO 6K
動画撮影の注意点
4K撮影はバッテリー消費が多い
カメラをゆっくり動かす
動画に対応した記録メディアを使う
まとめ
動画撮影向きのカメラは、音や動きが記録されることや、鑑賞するためにテレビやモニターを使用するといった写真用のカメラとは選ぶ際のポイントが異なります。そんな動画撮影ならではのカメラを選ぶポイントをご紹介します。
動く被写体を撮影する動画では、カメラのオートフォーカス性能の良し悪しが上手く撮れるかの大きな要因となります。高速で精度が高いモデル、人の瞳にピントを合わせる「瞳AF」などの被写体認識機能が付いているモデルを選べば、撮影がぐっと楽になるでしょう。
カメラによってはオートフォーカスのスピードを変えることができるモデルもあり、手動でゆっくりとピントを合わせているような表現が、オートでできるようになっています。
録音のためのマイクは動画の中で思った以上に重要な要素です。特にYoutubeなどで人に見せる映像は、音の良し悪しで観やすさがだいぶ変わるので、マイクにはこだわりたいところです。
最近のデジタルカメラにはステレオマイクが内蔵されている機種が多いですが、音声を録音するのであれば、前方の音だけを大きな音で集音できる指向性マイクを使うのが効果的です。指向性マイクであれば、周囲の環境音よりもカメラの前に居る人の声が大きく録音され、聞きやすい動画を撮ることができます。
また、録音については内蔵マイクだけでは限界があるので、動画撮影を目的としたカメラを選ぶ際には外付けマイクが取り付けられるモデルを選ぶのをおすすめします。
動きながら撮影する動画では、手ぶれも全て映像として記録されます。表現によっては大きな手ぶれが面白い効果を生み出すこともありますが、基本的にあまり手ぶれの大きな映像は見ずらいのが普通です。
シャッターを切る一瞬の手ぶれだけを補正すればいい写真と違って、大きくカメラを動かす動画の手ぶれ補正は複雑で、レンズ、センサーシフト、デジタルといった幾つかの補正方式を組み合わせて行う動画用に最適化された手ぶれ補正機能が搭載されたカメラがおすすめです。
音声を録音するマイクをはじめ、ハンドルやモニターなど、本格的な動画撮影ではカメラのまわりにいくつものアクセサリーを取り付けて撮影を行います。
動画撮影向けのカメラに、こういったアクセサリーを取り付けるための「ケージ」というアイテムを取り付けて行います。ケージは各カメラ専用となるので、本格的な動画撮影をするなら、ケージが用意されているモデルを選ぶようにしましょう。
写真の画質を表すひとつの基準に「画素数」があります。画素数とは、映像素子に並んだ光をデジタル信号に変える画素の数のことですが、テレビやモニターで鑑賞することがほとんどの動画では、あまり多い画素数は必要ありません。
例えば4Kに必要な画素数は800万画素程度なので、4Kで撮影するなら4000万画素のカメラを使うより1200万画素で高感度に強いカメラを使った方が画質が良くなります。
ここでは動画の画質を構成する幾つかの要素を解説します。
デジタルカメラのセンサーにはいくつかのサイズがあり、センサーの大きさにより、高感度性能や画素数、ピントの合う範囲などが変わってきます。
一般的なデジタルカメラのセンサーサイズはマイクロフォーサーズ<APS-C(動画ではスーパー35と言ったりします)<フルサイズの順で大きくなり、センサーサイズが大きくなるほど背景がボカしやすい、高感度に強いなど画質の面で有利になる一方、ピント合わせがシビアになる、カメラや交換レンズが大きくなる、などの扱いずらさもでてきます。
目的や使い方に合わせてセンサーサイズを選ぶことが重要ですが、大雑把に言って、高画質なモデルが良いならセンサーサイズを大きく、扱いやすいモデルが良いなら小さくするのが良いでしょう。
動画の記録サイズには8K、DCI4K、4K、フルHDなどサイズやアスペクト比によって幾つかのサイズがあります。大きなサイズで撮影すると、対応したモニターで見れば高画質であること、トリミングがしやすいといったメリットがあります。
フレームレートは1秒間の映像が何コマで構成されているかを表す単位で、一般的に映画は24コマ、テレビは30コマ程度となります。スローモーションは、1秒間に120コマといった高いフレームレートで撮影した映像(ハイフレームレート)を30コマなど一般的なフレームレートで再生することでつくります。
最近の上位モデルでは4K 120pといった大サイズでのハイフレームレート撮影ができ、これがカメラの性能を計る一種のバロメーターともなっています。
ダイナミックレンジは最も明るい部分から最も暗い部分の差がどのくらい広いかを表す値で、「13ストップ」などストップという単位で表されるのが普通です。基本的に広いダイナミックレンジを持つカメラの方が白飛びや黒つぶれの少ない肉眼に近い映像を撮影することができます。
撮影した後に色や明るさを変えるカラーグレーディングを行うことを前提にしたシネマカメラは、ダイナミックレンジが非常に広いことを特徴としています。
転送ビットレートは1秒間にどのくらい大きなデータを記録できるかを表す値で、大きくなればなる程高画質に対応できるようになりますが、カラーグレーディングをしないのであればあまり気にする必要はないでしょう。
露出を基本的にISO感度で調整しなければならない動画では、カメラの高感度性能が重要になってきます。動画撮影時のシャッタースピードには、最低速度は「1/フレームレート」という制約があり、逆に最高速度はあまり速くするとパラパラ漫画のような不自然な画となるため「1/フレームレート×2」くらいが目安です。
例えば30pで撮っている場合は1/30~1/60程度になります。絞りは被写界深度(ピントが合う範囲)の調整に使うので、露出の調整はISO感度とNDフィルターで行うことになるのです。これにより、ノイズが少なく実用上問題なく使えるISO感度の幅が広ければ広いほど有利になるため、結果的に高感度性能の高いカメラが使いやすくなります。
撮影後の色や露出調整を行うのに適したデータ形式にRAWがあります。RAWは、色や明るさを大きく変えても画質の低下が少ないことを特徴としています。主にシネマカメラで採用されている形式です。しかし、対応したソフトやそれなりに高性能なパソコンが必要になるので、まだあまり一般的ではないようです。
Logは、グレーディングを前提としたデータ形式で、通常通り撮るよりもダイナミックレンジが広くなることも多く、圧縮データのため扱いやすいので、最初はLogから試してもいいかもしれません。撮影後に映像のイメージづくりをしたいならRAWやLogが撮影できるモデルがおすすめです。
日常のことや自分のライフスタイルを発信するVlogを撮影するなら、歩きながら撮影ができるコンパクトで軽量なタイプがおすすめです。さらに水平を保つジンバル機能を備えたカメラや手振れ補正機能など動きに強いタイプを選びましょう。
Youtubeでコンテンツを配信したい場合は、すぐに撮影できる機動性の高いカメラがおすすめです。センサーサイズは扱いやすいマイクロフォーサーズやAPS-C、ピント合わせに失敗しずらいオートフォーカス機能などの機能性も重要な要素でしょう。
綺麗な動画を撮影して美しい映像をSNSで発信したいというのであれば、レンズ交換できるミラーレスカメラがおすすめです。多くのレンズが用意されているので、動画撮影でも多彩な表現が楽しめます。
また、強力な被写体認識オートフォーカスや、高い高感度性能、シネマカメラ並みの転送ビットレートを持つ機種もあり、入門者から上級者まで長く使えるのもミラーレスカメラの良い点でしょう。
本格的に映像作品を撮りたいのであれば、RAWやLogといった、撮影後に露出やルックを調整することを前提としたデータ形式に対応した動画用のシネマカメラがおすすめです。
厳密には写真用のミラーレスカメラとは違うジャンルですが、最近ではミラーレスカメラと同じマウントを採用したモデルも多数発売されています。
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バッテリー、プロセッサー、交換可能なレンズの3パーツで構成されるアクションカメラInsta 360 ONE RSの広角4Kブーストレンズモデルです。4800万画素1/2インチセンサーを搭載しており、高精細の4K 60fps動画と4800万画素静止画が撮影できます。
また、6Kワイドスクリーンモードでは、ワイドスクリーンの2.35:1比率で6K映像の撮影が可能です。
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Insta360 GO 3は重量35gという非常にコンパクトなアクションカメラです。
FlowState手ブレ補正や音声制御、磁気ペンダントやピポットスタンドなど素早く確実に撮影できる機能やアクセサリーが満載で、だれでも簡単に2.7Kの超広角POV撮影が可能となっています。
又、大型バッテリーとタッチモニターを組み合わせたアクションポッドを使えば約170分の長時間撮影も可能です。
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アクションカメラの代名詞GoProの最新モデルがHERO12 ブラックです。
より強力な手ぶれ補正「HyperSmooth 6.0」や、明暗差の大きな場所でも綺麗な動画が撮れるHDRビデオなど、より美しい動画撮影の為の機能が搭載されています。
プロの現場でこれまでも多くの実績を残してきた信頼性もGoProを選ぶ大きなメリットです。
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HERO11は新型のセンサーを搭載し、レンズ交換式デジタル一眼カメラ並みの27.13MPでの静止画撮影が可能になりました。
動画撮影時には120Mbps(HERO10:100Mbps)という高い転送ビットレートで、より情報量の多い、グレーディング耐性の高い記録が可能です。
また、HyperSmooth は最新の5.0となり、動きやスピードに基づいてビデオブレ補正のレベルを自動で判断し最小限のクロップで最大のブレ補正を実現する自動ブースト機能、カメラを360度回転しても映像を簡単に水平に維持できるようになった水平ロック機能などの、便利な機能が搭載されています。
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コンパクトなジンバルカメラ「DJI Osmo Pocket 3」は、ジンバルカメラの決定版とも言える高画質なカメラです。
非常にコンパクトなデザインながら1インチの大型センサーを搭載し、暗い場所など撮影条件が悪くても、これまで以上に明るく美しい映像が撮れます。
タッチスクリーンがPocket 2の2倍の大きさになり操作性が大幅に向上した点も見逃せません。
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VLOGCAM ZV-E10は、レンズ交換式のVLOGCAMです。APS-Cサイズセンサーを搭載したミラーレスカメラとしては非常にコンパクトにデザインされており、気軽に高画質なミラーレスで動画や写真をはじめたいユーザーにもおすすめです。
レンズ交換式のミラーレスカメラの中でも性能や機能に対する価格がかなりリーズナブルなコスパの高さも見逃せません。
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VLOGカムとして開発されたZ 30は、APS-Cサイズセンサーを採用したコンパクトなボディに、指向性マイクを搭載したハイクオリティな動画撮影を得意とするカメラです。
もちろん、2088万画素のセンサーと画像処理エンジン EXPEED 6による美しい静止画も得意としており、動画、静止画の垣根無く映像表現を楽しみたいユーザーにおすすめの機種となっています。バリアングルモニター採用により自由なアングルで撮影しやすいのもポイントです。
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SONYのAPS-Cサイズセンサーカメラのフラッグシップ機「α6700」は、軽量コンパクトなボディと、高速・高性能なオートフォーカスで動画撮影にも適したカメラです。
4K/120pのハイフレームレートや、14+ストップという広いダイナミックレンジ、業界標準となる4:2:2 10bit記録など画質的に高いレベルにある事もポイントです。
動画向きの手ぶれ補正モード「アクティブ」を搭載しているので、コンパクトなシステムで滑らかな動画が撮影できる点も見逃せません。
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Nikonが誇るフラッグシップ機、それがZ9です。プロ用の機材として開発されたボディは非常に堅牢かつ高速で、あらゆるシチュエーションに対応できるオールラウンダーカメラとなっています。
9種類の被写体検出機能を持ち、高速で正確なオートフォーカスが可能となっており、プロの過酷な撮影にも高い精度で応えることが可能です。ミラーレスカメラとしても珍しいメカシャッターを持たないモデルですが、これは、超高速処理により殆どローリングシャッター歪みが発生しないセンサーを搭載したNikonの自信の表れなのかもしれません。
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4K/60p撮影やS-Cinetoneの搭載、ブリージング補正機能など、動画性能が向上したコンパクトなフルサイズミラーレスです。
リアルタイムトラッキングや動画向きの手ぶれ補正「アクティブ」の搭載など、動画に精通したSONYらしい便利な機能を多く搭載しているので、写真メインでこれから本格的な動画も撮りたいというユーザーにもおすすめの機種となっています。
フルサイズ機としては非常にコンパクトなので、ジンバルへの収まりも良さそうです。
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EOS Rシリーズのスタンダード機EOS R6がフルモデルチェンジ。初代EOS R6より410万画素増の新開発2420万画素フルサイズCMOSセンサーを搭載、「飛行機(ジェット・ヘリコプター)」「鉄道」「馬」が追加された被写体検出対象となり進化したオートフォーカス機能など、さらに磨きがかかった万能ミラーレスです。
被写体検出自動はほぼ全方位の被写体に対応しているので、動きのある被写体の撮影におすすめです。
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FUJIFILMは高い転送ビットレートによる高画質な動画撮影と、インスタントに美しいカラーバランスが楽しめるフィルムシミュレーションが特徴のメーカーです。X-H2S はそんなFUJIFILMのカメラの中でも最上位に位置するモデルで、下位モデルを大きく凌駕する高いレベルのオートフォーカス性能が魅力となっています。6.2K/30P 4:2:2 10bitのカメラ内カード記録に対応しているなど、動画画質についてもトップクラスの性能です。
また、多彩な手ぶれ補正モードを持ち、特にブーストモードを使えば三脚に固定して撮影したような安定した映像を撮影する事ができる上、APS-Cサイズセンサーカメラのレンズはコンパクトなので、ワンオペで本格的な動画撮影に挑戦したいカメラマンにおすすめです。
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シネマカメラの草分け的存在なのがBlackmagic Design のPocket Cinema Cameraシリーズで、扱いやすさで定評のあるデータ形式「Blackmagic RAW」と同社の編集ソフト「DaVinci Resolve」を持ち、ハリウッドなどの本格的な現場でも使われる多くの実績のあるカメラです。センサーサイズやマウント、画像サイズなどでいくつかのタイプが用意されており、予算や使用目的などに合わせて選びやすいのもポイントとなっています。
動画に最適化されたインターフェースや高い画質など動画撮影用カメラとして非常に魅力的ですが、オートフォーカスが弱く基本的にマニュアルフォーカスで使う事になるので、初めての方には少し敷居が高いかもしれません。
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SONYシネマラインカメラのスタンダードグレードに位置するFX3は、ミラーレスカメラα7S IIIの動画用モデルといった位置づけで、オートフォーカス性能も高いレベルにある、ミラーレスカメラからシネマカメラへグレードアップするカメラマンや、シネマカメラの入門機としておすすめのモデルです。
フルサイズセンサーを使用した高画質な動画カメラであることはもちろん、本格的なマイクが使えるXLR端子を内蔵したハンドルが付属しているなど、ミラーレスカメラよりもよりハイレベルな動画撮影を意識したモデルとなっています。Eマウントを採用しているので、SONYの他、SIGMAやTAMRON、フォクトレンダーなどサードパーディー製のレンズが多く使えるのも魅力のひとつです。
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Canon EOS R5 C は、同社の高画素フルサイズミラーレスカメラEOS R5をベースにしたシネマカメラです。高画素センサーを使った8K 60Pの内部RAW記録や、オーバーサンプリングによる4K 4:2:2 10-bit記録、4K 120P のハイフレームレート撮影など、高画質での撮影が魅力のカメラとなっています。
Cinema RAW Lightは、12bit化およびデータ効率化がなされ、高画質HQ、通常画質ST、軽量LTの3モードをから選べる扱いやすい動画用のRAWデータ形式となっています。
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ハリウッド映画で使われる、正真正銘のデジタルシネマカメラのメーカーであるRED(レッド)の中にあって、KOMODOはギリギリアマチュアでも手が届く価格で人気の商品です。レンズやバッテリー、ハンドルなどのパーツを併せて購入しなければならないので、本体価格プラスαのコストがかかりますが、REDが100万円以下で買えると考えれば、選択肢に加えるユーザーも少なくないと思います。
4Kのデータがサクサク扱えるレベルのパソコンであれば、REDCODE RAWの扱いもそれ程ハードルの高いものでは無いようです。オートフォーカスが現バージョンでもそこそこ使えるので、アップデートでRFレンズのオートフォーカスでの使用が出来るようになれば、価格以外は多くのユーザーが使えるマルチなカメラになるかもしれません。
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最近ではできるのが当たり前になりつつある4K撮影ですが、従来のフルHDよりも撮影時のバッテリー消耗が激しいという点に注意が必要です。カメラにもよりますが、長時間の4K撮影を前提にするなら予備のバッテリーを準備しておきましょう。
また、最近のミラーレスカメラは、USB充電、給電に対応しているモデルも多いので、モバイルバッテリーなどを使って、充電、給電しながら使っても良いでしょう。
被写体や目的にもよりますが、動画撮影のコツのひとつにカメラをゆっくりと動かすことが挙げられます。カメラ本体の向きを変える際はもちろん、ズームやフォーカスの操作も意識してゆっくりと行うことで、見やすい映像が撮れるようになるでしょう。
実はそういったゆっくりとした動きがストレス無くできることが、動画向きのレンズの条件のひとつとなっているのです。カメラによってはオートフォーカスのスピードを変えられるモデルもあるので、動画撮影時はフォーカスをゆっくりに設定して、スムーズで滑らかなフォーカスの動きを自動で行うこともできます。
動画撮影には写真とは違う動画ならではのメディアの選び方があります。CFexpressカードのような、もともと高速なメディアは安心ですが、SDカードには動画撮影の為の規格が決められているので注意が必要です。SDカードの動画撮影用規格の主なものは「ビデオスピードクラス」で、一般的にはV30とV90の2つが多く流通しています。
動画の記録モードには通常転送ビットレートが記載されていますが、V30は240Mbps、V90は720Mbpsまでの転送ビットレートに対応していることを表しています。対応したカードが入っていないとカメラ側からエラーのメッセージが出て撮影ができないので、記録メディアを選ぶ際には使いたいデータ形式を確認して対応したSDカードを購入するようにしましょう。
Photo & Text by フジヤカメラ 北原