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2019.07.28
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SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 実写レビュー

SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS の実写レビューです。

 

SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 本体写真①

 

200mmから600mmまでの望遠ズームレンズが、SONYから満を持しての登場です。

 

600mmまでの望遠ズームレンズは、各社から発売されていますが、SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS は全長は318mm(フード含まず)、フィルター径は95mm、重量は2115gと、他メーカーと比較して少し大柄なレンズです。

 

しかし、他メーカーの製品と違い、ズームした際の全長が変化しない「インナーズーム」を採用しており、ズームした際の重量のバランスが変わらないので、大きさの割に持ちやすく使い勝手が良さそうです。

 

SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 本体写真②

 

実写レビュー

今回は、少し遠出をして、朝霧高原にある鳥のテーマパーク「富士花鳥園」にお邪魔しました。

 

富士花鳥園は、花と鳥のテーマ―パークで、巨大温室の中に、色とりどりの花と、インコやオウムなどの鳥達が飼育されており、愛くるしい鳥たちの表情を、比較的気軽に撮影する事が可能です。

 

又、温室の中で撮影出来るので、天候に左右されない、というのもこちらをロケーションに選んだ理由の一つです。

 

SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 作例①
作例①:SONY a9 1/500 f6.3 ISO2000 露出補正+0.7 焦点距離452mm
 

鳥達が人慣れしているので、300mmくらいまでのレンズでも結構楽しめますが、600mmの望遠レンズなら、アングルの自由度も大幅にアップし、さらに撮影が楽しめることうけあいです。

 

インコやオウムは、せわしなく動き回り様々な仕草や表情を見せてくれます。

 

ほんの一瞬、カメラの方を向いてくれた瞬間にシャッターを切りました。

 

SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 作例②
作例②:SONY a9 1/40 f6.3 ISO6400 露出補正±0 焦点距離500mm
 

フクロウのあいくるしい表情を、アップで狙いました。

 

テストカメラの SONY a9 には、まだ動物瞳AFはリリースされていません(そもそも動物瞳AFはまだ鳥に対応していません)ので、フレキシブルスポットを使って、瞳をトラッキング対象とした後、フレーミングしてシャッターを切りました。

 

長焦点レンズでの近接撮影は、コサイン誤差なども気になるところですが、リアルタイムトラッキングなら、フォーカスポイントを手動で移動する必要も無く、狙った場所に正確にフォーカス出来て便利です。

 

SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 作例③
作例③:SONY a9 1/400 f6.3 ISO1250 露出補正±0 焦点距離374mm
 

さして人間に興味を示さない鳥たちですが、ギャラを払うと(園内で販売されているリンゴなどのエサを購入すると)、我先にと集まって来ます。現金なものです。

 

ギャラをもらいに、小さな子供の手にインコが2羽とまっていました。細い腕に大きなインコがちょっと重そうです。

 

この日は平日だったこともあり、ギャラリーが少なかったせいか、リンゴの人気は尋常ではなく、鳥まみれになっている人もいて、富士花鳥園は鳥好きにはたまらない場所です。

 

SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 作例④
作例④:SONY a9 1/320 f8 ISO6400 露出補正±0 焦点距離493mm
 

手のひらに乗る、ムチャクチャ小さいフクロウです。

 

フクロウはあまり動くのが好きではなく、ジッとしている事が多いので、このくらいの大きさなら飼えるかな?とも思いましたが、完全な肉食で、エサは「ネズミ」というのを聞かされて、すぐ諦めました。

 

リアルタイムトラッキングと、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS の高速なオートフォーカスのお陰で、スナップを撮っているような気軽さで、被写体を捉えられます。

 

SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 作例⑤
作例⑤:SONY a9 1/250 f7.1 ISO1600 露出補正±0 焦点距離200mm
 

バードショーでフクロウが飼育員さんに飛び乗った瞬間です。

 

止まっていれば愛くるしいフクロウ達も、羽根を広げればかなり大きく、獲物を狩って生きる肉食動物である事を思い出します。

 

フクロウの羽根は、触るとフワフワですが、それは夜、音も無く飛び回り獲物を狩る為、という本来の目的を考えるとちょっと怖いです。ちなみにこのフクロウは、先ほどのムチャ小さいフクロウとは別の種類です。

 

SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 作例⑥
作例⑥:SONY a9 1/500 f8.0 ISO2000 露出補正±0 焦点距離448mm
 

フクロウは歩くのも得意で、ちょこまか歩くフクロウの姿がユーモラスでかわいいです。動きはカワイイのですが、目は飼育係のお兄さんが持っている肉にくぎ付けなところに、野生を感じます。

 

富士花鳥園では、園内で開催されるバードショーでの写真撮影も可能(フラッシュ撮影は禁止)で、もう少し腕前があれば、もっと躍動感のある写真も撮れるのでおススメです。

 

人垣の後ろからでも600mmまであるズームレンズなら、余裕で主人公をアップで撮れます。

 

SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 作例⑦
作例⑦:SONY a9 1/500 f6.3 ISO3200 露出補正-0.7 焦点距離571mm
 

エミューの横顔です。坂巻く羽毛、赤く輝く眼光、貫禄を感じます。

 

エミューにもギャラを払う(エサをあげる)事が出来ますが、体が大きいので、先ほどのインコのようにはいきません。以前一度エミューのエサやりにも挑戦したのですが、突進してくるエミューの迫力に恐怖を覚え、早々に退散した思い出があります。

 

今回は、超望遠ズームで、遠くから写真を撮るだけにしておきました。

 

SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 作例⑧

 

FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS の望遠側を使って、入口の受付で、仕事中にウトウトするフクロウを隠し撮りです。

 

この日は「招き猫」ならぬ「招きフクロウ」がお昼寝中だったせいか、比較的空いていて、撮影には都合が良かったのですが、あんまり空いているのも、園としては困ると思うので、ちゃんと起きてお客さんを招いて欲しいところです。

 

3時間程の撮影でしたが、それ程歩き回らなかったせいか、体力的にも余裕のある撮影となりました。

 

画質

SONY (ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 作例①拡大

 

実写テスト1枚目の写真からの拡大ですが、鳥の羽毛一本一本まで詳細に解像していて、かなりシャープな画質だと思います。

 

前ピンになってしまいました。a9の動物瞳AFのファームウェアのリリースと、動物瞳AFの鳥への対応が望まれます。

 

画質的にGマスター並みと言って過言では無いと思います。非常に高性能なレンズです。

 

撮影地・撮影協力:富士花鳥園

 

まとめ

最初に手に取った時は、他メーカーの600mmまでのズームレンズと比較して明らかに大きく、とり回しに苦労するかと思いましたが、鏡筒の伸び縮みが無いのは、思った以上に使い易く、大きさ以上のメリットを感じました。

 

白鏡筒については、賛否両論あると思いますが、個人的にはデザイン的にもカッコいいと思いますし、暑い時期は多少有利な気がするので、個人的にはいいと思います。

 

画質についても FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS は、Gマスター並みと言っても過言では無いレベルに達していると思います。

 

今回は試しませんでしたが、テレコンバーターの使用が可能な事もメリットとして大きいと思います。マスターレンズの性能は十分なので、1.4×のテレコン、カメラによっては2×の使用も検討していいと思います。

 

トップクラスのAF性能を誇るメーカーであるに、新たに強力な武器が加わったという印象を受けました。SONYのフルサイズミラーレスは、着実にシステムとしての完成に近づきつつあると感じます。

 

>>> SONY(ソニー) FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS


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