ソニーEマウント用の交換レンズ、TAMRON (タムロン) 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046) の実写レビューです。
TAMRON (タムロン) 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046) は、レンズメーカーの最近のトレンドである、フルサイズミラーレス、SONY Eマウント用の、高性能、軽量、コンパクトな交換レンズです。
現在の、レンズ交換式のカメラは、レンズメーカー抜きには成立しない、と言っていいくらい、レンズメーカーには大きな影響があると思います。
そんな中タムロンは、いち早くフルサイズのSONY Eマウント用に、大口径標準ズームレンズ「28-75mm F/2.8 Di III RXD」を投入していました。
17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046) は「開放f値全域2.8」「小型軽量」「高画質」といった、ユーザーのニーズに応えた第二弾の製品です。
>>> TAMRON(タムロン)17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046) ソニーE
いや~今年の梅雨は本当に梅雨らしい梅雨で、雨が多くてかないません。
当ブログのテスト撮影は、基本的にワンオペで行います。雨中の撮影は辛いので、梅雨の晴れ間を狙って撮影に出るわけですが、休日と梅雨の晴れ間が都合よく合う訳も無く・・・天気予報ははずれるし・・・
と、愚痴ばかりでスタートした、本日のフジヤですが、頑張ります。
撮影当日の、天気予報が外れて、少し小雨の降る中での撮影となりました。
カメラはSONY a7RIIIなので、カメラ、レンズ共に防塵防滴に配慮した設計となっていますが、お借りしたものをびしょ濡れにする勇気は勿論無いので、機材に気を使いながらの撮影です。
とあるお寺の軒先をお借りして撮影しました。実家の宗派と同じお寺だったので、少し親近感を覚えつつの撮影です。
超広角、17mmを使って遠近感を誇張し、実物よりも大きなお寺を表現しました。
かなり古く、歴史あるお寺のようで、古びた木がいい味を出しています。触ると凸凹とした感じが心地よく、温かみが感じられます。
TAMRON (タムロン) 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046) は、ワイド端17mmでの最短撮影距離が0.19m、テレ端28mmでも最短撮影距離0.26mとなっており、近接に強いワイドズームレンズなので、被写体にグッと近寄って迫力のある画が撮れて便利です。
近接時のボケも素直で、広角レンズらしからぬ、柔らかい雰囲気を見せてくれました。
山門の天井に千社札が貼ってありました。
最近は文化財の保存や美観を考えてか、千社札禁止のお寺が多いようです。昔は、お寺の山門には大量の千社札が沢山貼ってあるのが普通でした。私も自分の名前の千社札を、来訪した記念に貼っていた時期があったので、ちょっと残念です。
しかし、どうやって貼ったんだ、この千社札。
上の写真からの拡大画像です。
千社札には、フジヤカメラのある中野からほど近い新井薬師の文字が。
細かい文字まで鮮明に解像されているのは勿論、細かい木目の模様、角材の面取りされた立体感まで、詳細に描写されていてシャープです。
画質にシビアなa7RIIIとの組み合わせで、開放でここまで描写されていれば十分以上と言えるレベルだと思います。
さて、超広角レンズは夜景撮影が楽しい!と思います。
いや、むしろ夜景撮影に、大口径の超広角レンズは必須です。という訳で、日中同様、小雨が降り続いていましたが、意を決して雨の夜景撮影に出発しました。
雨のお陰で、光の周りにハレーションが起きて、逆にちょっといい雰囲気になったと思います。雨の中、出て来た甲斐がありました。
開放f2.8のお陰で、手持ちの撮影でISO12800までに抑えられているのも、比較的滑らかな諧調が実現出来た要因の一つです。
雨の雰囲気を出したかったのですが、残念、今一つ伝わりませんでした。もっとドシャ降りなら、と、この期に及んで逆にドシャ降りを望んでします。人間はわがままです。
本当の事を言えば、小雨が降る中、レンズがちょっと濡れてしまったりしているのですが、簡易防滴構造のお陰で、それ程気にしなくて済むので助かります。
人工物の撮影は、直線が集中線のような効果となって、遠近感が誇張される超広角レンズにピッタリです。
移動中に助手席から撮影しまいた。
広角レンズは遠近感が誇張されるので疾走感が出せます。TAMRON (タムロン) 17-28mm F/2.8 Di III RXD は、小型軽量もメリットとして大きいレンズですので、電子ジンバルに載せての動画撮影に使っても楽しそうです。
ちなみに今回使用した組み合わせでも1kgちょっとと、片手持ちの電子ジンバルでも十分使えそうな重さです。
木々の間から垣間見える、現代のバベルの塔が。
雨のため、遠くが霞んで写るお陰で、幻想的な雰囲気の写真になりました。
あれだけ嫌がっていた雨に、最終的に助けられているんだから、どうもなりません。
TAMRON (タムロン) 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046) は、フルサイズミラーレス用のレンズとしては小型軽量で、画質も申し分なく、使い勝手のいいレンズでした。
操作性も良好で、ズームリングの動きの滑らかさなど、最近のタムロンらしい、しっかりとしたものでした。28-75mm F/2.8 Di III RXD とペアで使う事を意識してか、フィルター口径が同じ67mmに統一されているのも好感が持てます。
1本だけで済まそうと思うと、35mmまで無いのは痛いところですが、広角レンズだと割り切れば、28mmまでで十分で、今回の撮影でも画角が足りないと感じる事はありませんでした。
冒頭に述べたとおり「開放f値2.8」「小型軽量」「高画質」なレンズで、価格まで含めて、かなりおススメなレンズです。
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