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2022.02.14
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シネマカメラ Canon EOS R5 C の特徴やメリットをライバル機種と比較!

シネマカメラ Canon EOS R5 C の特徴やメリットをライバル機種と比較!

話題の8Kシネマカメラ「Canon EOS R5 C」の特徴やメリットを解説します。

多くのシネマカメラの中から7機種をピックアップ、EOS R5 C のメリットやライバル機との違いを比較しました。

フルサイズミラーレスカメラEOS R5をベースにしているEOS R5 Cは、シネマカメラでありながらスチルカメラとしてもハイレベルなハイブリッド機です。動画面では8K 60Pをコンパクトに撮影出来るモデルとして注目です。

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■この記事の監修

フジヤカメラ店

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Canon(キヤノン) EOS R5 C
Canon(キヤノン) EOS R5 C

EOS R5 Cの特徴

8K フルサイズセンサーによる高精細な動画撮影

Canon(キヤノン) EOS R5 C 本体1

Canon(キヤノン) EOS R5 C の最大の特徴は、8K 60Pによる内部RAW記録が可能だという事です(※USB-PDやDCカプラーでの給電が必要)。

8K 60Pの撮影が出来るカメラはV-RAPTOR 8KやHELIUM 8K、Blackmagic URSA Mini Pro 12Kなどわずかですが、こういった機種と比較して小型、低価格で購入できるEOS R5 C は8Kの世界をより身近にしてくれるでしょう。

又、約4500万画素の写真が撮影できるので、動画カメラとしても写真カメラとしても最高クラスに高精細な映像を撮影出来る、優れたハイブリッドカメラと言えます。

放熱ファンの内蔵による長時間記録

Canon(キヤノン) EOS R5 C 本体2

EOS R5 C のもうひとつの特徴として、放熱ファンが内蔵されている事が挙げられます。

4K以上の、サイズの大きいフォーマットで記録する場合、カメラの温度上昇により長時間の撮影が難しいモデルが多い中、EOS R5 C は放熱ファンと独自の放熱構造を採用する事で、長時間のノンストップ撮影が出来るようになっているのです。

ミラーレスカメラなでは難しい大サイズでの長時間記録は、シネマカメラとしての性格が強いEOS R5 C の大きな特徴と言えるでしょう。

新しく採用された「Cinema RAW Light」

Canon(キヤノン) EOS R5 C 本体3

EOS R5 C で新しく採用された「Cinema RAW Light」は、カラーグレーディング耐性の高いRAWでの記録をより自由にしてくれるでしょう。

高画質なモードから軽量サイズのモードまで、HQ、ST、LTの3種類から選べ、用途に合わせて効率的にRAWでの撮影が出来るので、RAWをより身近に撮影する事が出来ます(※8K60Pの撮影はRAW LTにのみ対応)。

既存モデルのC70も2022年3月末に予定されているファームウェアのアップデートにより、Cinema RAW LightのLTモードで4K60Pまでの12ビットRAW記録が可能となるので、今後Cinema RAW Lightが動画のRAW記録フォーマットとしてより一般的になるかもしれません。

EOSで培われた多彩なオートフォーカス

Canon(キヤノン) EOS R5 C 本体4

フルサイズミラーレスカメラEOS Rシリーズで培われた多彩なオートフォーカス機能を搭載している事も、EOS R5 C を選ぶ大きなメリットです。

定評のあるデュアルピクセルCMOSによるオートフォーカスは高速、高精度で、瞳AFを含めた人物検出や、タッチによるトラッキングAFなど、精度の高いオートフォーカスがワンオペなどの難しい撮影シーンを強力にサポートしてくれます。

EOS R5 C の大きなメリットのひとつは、Canonがこれまで写真カメラで培ってきた多くの技術を享受出来る事にあるのです。

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ライバル機との比較

Canon EOS R5 C は優れた動画、シネマカメラです。

ここでは動画カメラとしての性能や特徴をライバル機種を7種ピックアップして比較してみました。

フジヤカメラ動画館スタッフが独自の経験と視点から、EOS R5 C とライバル機種の違いや、撮影目的によるおすすめをご紹介します。

EOS R5

Canon(キヤノン) EOS R5 C、EOS R5

EOS R5 のシネマカメラモデルとも言えるEOS R5 C は、動画撮影の面でEOS R5を大きく凌駕します。

8K 60Pでの撮影、長時間のノンストップ記録やCinema RAW Lightが使える事など、撮影面で優れている事は勿論、新マルチアクセサリーシューを採用を採用しているので、例えばTASCAM製のXLRマイクアダプター“CA-XLR2d-C”を使用すればXLR端子を使用した4 チャンネルでのオーディオ収録が可能になるなど、動画撮影では重要な録音機能も充実しています。

対するR5の優れている点は、ボディ内5軸手ブレ補正機構を搭載している事で、三脚無しでフィックスに近い安定した映像を撮影する事が可能な事です。

SONY α7S III

Canon(キヤノン) EOS R5 C、SONY α7S III

写真、動画のハイブリッド機として高い評価を得ているSONY α7S IIIですが、動画性能という面ではEOS R5 C が大きく上回っています。

長時間のノンストップ記録や、8K RAWの内部収録が可能な事は勿論、Timecode入出力端子を搭載しているので、複数台のカメラを使ったマルチカムでの収録の際に、タイムコードで同期させることが可能といった、動画カメラらしい特性を持っています。

対するα7S III は高感度、低照度下でもノイズの少ない滑らかで美しい映像を撮れるのがメリットです。

SONY FX-3

Canon(キヤノン) EOS R5 C、SONY FX-3

8K に関わる撮影が出来るか出来ないかが、Canon EOS R5 C 、SONY FX-3 どちらを選ぶのかのカギになるでしょう。

8K 60P内部収録とCinema RAW LightがEOS R5 C を選ぶ大きなメリットとなり、逆に8K撮影が不要なら、XLRハンドルが付属しており価格的にもリーズナブルな、FX-3がコストパフォーマンスの面で大きくリードします。

8Kを撮るならEOS R5 C、撮影をしないならFX-3がおすすめと言えるでしょう。

SONY FX-6

Canon(キヤノン) EOS R5 C、SONY FX-6

SONY FX-3 同様、FX-6とEOS R5 C を比較する場合も8K に関わる撮影が出来るか出来ないかがポイントです。8K 60P撮影とCinema RAW Lightの搭載がEOS R5 C を選ぶ大きな動機となるでしょう。

対するFX-6 のメリットは、操作性の面でより動画機としての性格が強いので、ハンドヘルドカメラなど動画カメラを使い慣れた方にはFX-6 の操作性は馴染みやすいものだと思います。

とりわけFX-6 が搭載する1/4~1/128NDまでの電子式可変NDフィルターは、屋外で絞りを開けてピントの薄いカットを撮る際には圧倒的な使い勝手の良さを発揮する機能です。

Panasonic GH5 II

Canon(キヤノン) EOS R5 C、Panasonic GH5 II

動画に向いたミラーレスカメラとして定評のあるPanasonic GH5 II ですが、フルサイズセンサーを搭載したシネマカメラのEOS R5 C と比較すると、画質面では見劣りします。

8KやRAWといった、よりポストプロダクションに向いたフォーマットへの対応は、EOS R5 C が圧倒的ですが、そもそもカメラのコンセプトや価格帯が大きく違うので、これは仕方のない事だと言えるでしょう。

GH5 II のメリットは5G通信を使用した無線IPストリーミング機能で、いつでもどこでもライブ配信が可能なカメラなので、YouTubeなどで長時間配信する方にはこちらがおすすめです。

Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Pro

Canon(キヤノン) EOS R5 C、Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Pro

EOS R5 C の方が優れている点はオートフォーカスです。

写真カメラで培われた高速、高精度、利便性の高いオートフォーカスは、ピントの難しい被写体にも対応する事が可能です。Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Pro は優れたシネマカメラですが、AF性能は高くなく基本的にマニュアルフォーカスで撮影するカメラなので、この部分はEOS R5 C に大きなアドバンテージがあると言えるでしょう。

対するBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Pro のメリットは、4段階のNDフィルターの内蔵、LCDのサイズが大型の5インチでモニタリングしやすい、ミニXLR端子を2系統搭載しているなど、シリーズとして長期にわたってユーザーの意見を取り入れながらブラシュアップされて来た機能にあります。取り回しがいいと、高い評価を得ているBlackmagic RAWが使える事もポイントです。

Red Digital Cinema Camera KOMODO 6K

Canon(キヤノン) EOS R5 C、Red Digital Cinema Camera KOMODO 6K

今回取り上げた7機種の中で、8Kが撮れない事を除けば画質面でEOS R5 C を上回るカメラがRed Digital Cinema Camera KOMODO 6K です。

16+ステップの広いダイナミックレンジやREDCODE RAW による高いグレーディング耐性、高速に動く被写体の撮影でも物の形が歪まないグローバルシャッターの搭載など、最高クラスの性能を備えています。

シネマカメラとしてプロの現場でも評価の高いRed Digital CinemaでやっとEOS R5 C の性能を上回る機種が出て来るというのは、むしろEOS R5 C の性能の高さを証明する事になるかもしれません。

Canon EOS R5 Cはこんなユーザーにおすすめ

Canon(キヤノン) EOS R5 C 本体5

EOS R5 C を選ぶポイントは以下の3つではないでしょうか。1つ目は8K 60PとCinema RAW Lightによるプロレベルの高い画質、2つ目は放熱ファンの搭載による長時間のノンストップ撮影、3つ目はCanon EOSらしい優れたオートフォーカスです。

ハイレベルな画質でありながら適度にオート化された使い勝手の良さを持っている機種と言えます。

こういった事から、ポストプロダクション向けの高い画質を求めつつ、セッティングに時間をかけずに素早く撮影する必要のある現場のカメラマンにおすすめと言えるでしょう。

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まとめ


  • ・8K 60P記録出来るカメラとしては高いコストパフォーマンスが魅力です

  • ・「Cinema RAW Light」は今後の展開も含めて楽しみ!

  • ・8K 60P記録とEOSの強力なAFがライバル機と差を付けるポイントと言えそうです

  • ・約4500万画素のスチルカメラとシネマカメラの強力なハイブリッド機です

  • ・プロレベルの画質と適度にオート化された使い勝手の良さとのバランスのいい機種です

カメラ選びの参考にしていただければ幸いです。

Canon(キヤノン) EOS R5 C
Text by フジヤカメラ 山田、北原

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