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2026.01.08
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SONY α7 V | 描写力と使い勝手が大きく進化!最新ベーシックモデル

SONY α7 V | 描写力と使い勝手が大きく進化!最新ベーシックモデルキービジュアル


■この記事の監修

フジヤカメラ店

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YouTubeでも公開中「SONY α7 V 実機レビュー!α7 IV・α7R Vと徹底比較」

はじめに

先代のα7 IVから約4年の歳月が経ち、ついに後継機「SONY α7 V」が発売されました。

【商品情報】SONY α7 V

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ソニーはこのカメラを「ベーシックモデル」と呼んでいます。しかし、その言葉をそのまま受け取ることはできないかもしれません。毎秒30コマの連写やフラッグシップ機に迫るオートフォーカスの性能など、コンパクトなボディに詰め込まれている性能はもはやベーシックモデルの枠を超えたと言えるのではないでしょうか。

α7 Vは一体どのようなカメラに仕上がっているのか。

今回は先代である「α7 IV」

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そして、高解像度モデル「α7R V」

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この3機種で比較しながら、その実力を検証します。

SONY α7 Vの仕様と作例

まずはα7 Vの仕様を作例とともにみていきます。

部分積層型センサー | 最大16ストップのダイナミックレンジ

SONY α7 Vで撮影した作例①

SONY α7 V・FE 24-70mm F2.8 GM II
F2.8・1/640秒・ISO160

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新開発の有効約3300万画素のフルサイズ部分積層型Exmor RS CMOSイメージセンサーを搭載しています。前モデルα7 IVを超える最大16ストップのダイナミックレンジを実現しており、メカシャッターでの撮影ではその性能を実感することができます。ハイライトが飛んでしまうような状況でも、10bitのHEIF形式での撮影やRAW撮影・現像を行えば最大限のダイナミックレンジを生かすことができます。

SONY α7 Vで撮影した作例②

SONY α7 V・FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS + 2X Teleconverter
F11・1/1250秒・ISO400

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電子シャッター使用時は若干ダイナミックレンジが下がってしまいますが、部分積層型センサーのおかげで歪みの少ない撮影が可能です。電子シャッターは動く被写体は大きく歪んでしまうことが多いですが、α7 Vでは日常使いにおいて気にならないレベルです。

画像処理エンジン | 性能が大幅に向上

SONY α7 Vで撮影した作例③

SONY α7 V・FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS + 2X Teleconverter
F9・1/800秒・ISO250

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画像処理エンジン「BIONZ XR 2」もセンサーと同じく新開発です。
それによりオートフォーカス性能が大幅に改善しています。実際に使用した感覚は、高解像度機モデルのα7R Vと同等以上だと感じる場面も多かったです。部分積層によってより速い被写体データの読み出しが可能になったことも、オートフォーカス性能の向上の要因かと思います。
また、AIチップと統合したことによって、省電力性能も向上しています。

プリ連写機能 | ついにスタンダード機に搭載

これまで上位モデルだけに搭載されていたプリ連写機能が、ついにスタンダード機であるα7 Vに搭載されました。
シャッターを押した瞬間から遡って連写されているという、絶対に逃したくない瞬間を記録できる便利な機能です。例えば水族館のイルカショーやパレードのダンスパフォーマーさんを撮る際などに、とても役立ちますのでぜひ使ってみてください。

手ブレ補正 | スペック以上の安定感

SONY α7 Vで撮影した作例④

SONY α7 V・FE 24-70mm F2.8 GM II
F16・4秒・ISO160

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競合機は最大8段を超えてきている中、α7 Vは最大7.5段となっております。ですが、体感は競合機よりも安定してる印象で、実際のテスト撮影では2秒程度ぐらいまでは安定して手持ちで撮影できました。スペックでは測れない安定感でした。

SONY α7 IV / α7R Vと比較

ここからは「α7 V」を、先代「α7 IV」高解像度モデル「α7R V」と比較してみます。

描写性能 | はっきり描写再現する優れた階調

まずは描写性能の比較をしていきましょう。
以下の作例は、上から順にα7 V、α7 IV、α7R Vで撮影したものです。

シャッター方式:メカシャッター
シャッタースピード:1/800
ISO感度:160
F値:5.6
上記設定で撮影したRAWデータを、ソニー純正ソフト「Imaging Edge Desktop」でストレート現像しました。

SONY α7 Vで撮影した比較作例

α7 V

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SONY α7 IVで撮影した比較作例

α7 IV

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SONY α7R Vで撮影した比較作例

α7R V

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色表現は各モデルとも近い傾向にある印象を受けます。
やはり解像度はα7R Vが圧倒的です。
階調はα7 Vがもっともよいと感じられました。特に違いが出ているのがハイライト部分の階調で、α7 Vで撮影した作例は画面中心にある建物の奥の雲の質感が、はっきりしてるのが分かります。

SONY α7 Vで撮影した作例

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また、実用面においてもα7 Vは、RAW現像時にハイライトの白飛びを復元できるということも多くありました。
部分積層センサーになったことで、ノイズやダイナミックレンジについて気にされる方も多いかもしれません。メカシャッター使用時のα7 Vでは、むしろ従来機種に比べ改善されてる印象です。

高感度耐性 | 前モデル同等の高い耐性

まずは常用感度の最低値ISO100からみていきます。

ISO100の比較作例

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ISO800の比較作例

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高解像度機ですので仕方ないですが、α7R Vの作例はISO800くらいからカラーノイズが目立ってきます。

ISO3200の比較作例

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ISO6400の比較作例

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6400あたりになると、α7R Vはすでにディティールが失われています。
一方で、α7 IVとα7 Vはまだギリギリ耐えている印象です。

ISO12800の比較作例

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α7 IVとα7 VはISO12800まではギリギリ実用範囲かと思いますが、それ以上のISOになるとディテールが失われています。

ISO25600の比較作例

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ISO25600以降はノイズがかなり目立ちはじめ、ノイズリダクションのような処理が見受けられます。

エクステンデッドHi-res処理比較作例

エクステンデッドHi-res処理の比較

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ちなみに、α7 Vではソニー純正ソフトである「Imaging Edge Desktop」で、AIを利用した解像度向上やノイズリダクション処理を行うことも可能になっています。解像度は最大で約1億3000万画素までアップサンプリングが可能に、そしてノイズリダクション機能は自然な形でノイズを抑えてくれます。

オートフォーカス | さらに向上した高い追従性能

続きまして、オートフォーカスの追従性能を比較していきます。
なお、検証はそれぞれの機種で最高のAF性能を発揮できる設定で行っております。AF範囲については、すべて「オート」にしました。被写体認識は、α7 IVは列車のAFが非搭載のため設定「無し」、α7R Vは「鉄道・車」に設定、α7 Vは「オート」設定です。

トンネルから出てくる列車を、手前に草木などがある厳しい条件で撮影してみました。まずはα7 IVの挙動からご覧ください。

▼α7 IV

列車が来るまでは右側の草木にオートフォーカスが合っている状態で、列車が草木を超えたタイミングでAFが列車に移り、そのまま側面を捉えています。

▼α7R V

続いては、AIプロセッサーを搭載したα7R Vの挙動です。
こちらも同じようにトンネルから列車が出てきて、草木と同じ位置でカメラが列車を認識しました。被写体認識が所々はずれながらも側面にAFが移っていく様子が確認できます。

▼α7 V(メカシャッター)

そしていよいよα7 VのAF挙動をみていきます。まずはメカシャッター使用時の挙動です。
列車正面が見えた時点ですでに被写体を認識しており、そこから正面が見えなくなるまでAFが最後まで効き続けている様子がわかります。

▼α7 V(電子シャッター)

最後に、AF性能が高くなるブラックアウトフリーでの電子シャッター使用時の挙動がこちらです。
メカシャッターと同様に、列車正面が見えた瞬間に認識しています。そしてメカシャッターより高い精度でAFが追従しているがみてとれます。
α7 Vの電子シャッター使用時が、もっとも優れていることが一目瞭然です。

連写性能 | 毎秒30コマで連写可能

連写性能比較の画像

α7 IVはRAW撮影での連写では12bitに低下しますが、α7 Vとα7R Vは連写時も14bit撮影に対応しています。また、毎秒10コマの設定であれば、3機種ともにカード容量がいっぱいになるまで連写し続けられます。

では、α7 V最大の特徴ともいえる毎秒30コマでの連写性能について確認してみます。
検証結果は以下のようになりました。

▶JPEGのみ
 今回は約200枚、時間にして約6秒ほど撮影ができました。

▶圧縮RAWとJPEG
 87枚、約3秒間の撮影

▶圧縮RAW(画質優先)とJPEG
 38枚、約1.5秒の撮影

▶ロスレス圧縮RAWとJPEG
 39枚、約1.5秒の撮影

ただし、ソニー純正レンズは毎秒30コマ連写が可能ですが、サードパーティレンズでは毎秒15コマ連写となります。また、マウントアダプター「LA-EA5」を介してAマウントレンズを装着した際は、AF-Sでは毎秒10コマ前後、AF-Cは連写速度が不安定になりますのでご注意ください。

ローリングシャッター | 歪みは気にならない程度

続いては、電子シャッターの使用時のローリングシャッターの歪みを比較していきます。今回の被写体である列車それぞれの速度が厳密には異なるので、若干の誤差についてご了承いただければと思います。

ローリングシャッター歪み比較作例

▶(左上)α7 IV
裏面照射型センサーを搭載した先代α7 IVです。列車の連結部が少し斜めになっています。

▶(右下)α7R V
6100万画素の裏面照射型センサーを搭載しているα7R Vの写真になります。高解像度機は読み出しに時間がかかってしまうため仕方ないですが、大きく歪んでしまっていることが確認できます。

▶(右上)α7 V
そしてα7 Vですが、もっとも歪みが抑えられています。この程度の歪みであれば日常の連写では全く問題なく使用できると思います。

オートホワイトバランス | 肉眼に近い色を再現

α7 Vではオートホワイトバランスが改善されました。続いてはその安定性を比較していきます。

オートホワイトバランス比較作例

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これまでのソニー機では、このような緑の多い木陰での色再現がイマイチという印象を持っている方もいらっしゃると思います。
α7 VではAIに搭載されている画像・光源のデータベースと、シーン推定の2つのアプローチで正確な光源推定を行っています。そのため従来機種と比較して、しっかりと肉眼に近い色を再現できているというのが一目瞭然でわかります。

モニター | 4軸マルチアングル液晶モニター搭載

ここからは使用感をみていきます。

α7 Vのモニター画像

上位機種に搭載されていた「4軸マルチアングル液晶モニター」がα7 Vにも搭載され、使い勝手が大幅に向上しています。
また、α7 IVのモニターよりもコントラストが良くなっており、見やすさはα7R Vと同等レベルに向上されていると感じます。

ファインダー | スペック以上の見やすさ

α7 Vのファインダー画像

ドット数が最も多いα7R Vが一番みやすいです。α7 Vとα7 IVは同じEVF解像度ですが、比較してみるとα7 Vの方が若干コントラストが上がっていてみやすい印象です。画像処理エンジンが変わったことによる影響なのかは不明ですが、確かな進化を感じ取ることができます。

グリップ感 | 前モデルよりも握りやすく

グリップの比較画像

上位機種であるα7R Vがもっとも深く握り込むことができ、α7 V、そしてα7 IVという順のグリップ感になっています。ただし、グリップ感は手の大きさでも個人差があり、好みの問題もありますので、実際に実機を触ってみて確かめていただくのがよいと思います。

スマホ転送 | より速く安定

屋外での利用を想定し、2.4GHz帯での転送を検証しました。

転送速度の比較画像

α7 VのWi-Fiアンテナはα7 IVの1本から2本に増えたため、スマホへの転送が高速で、かつ安定していると感じます。

転送速度の比較画像

α7 Vとの比較でも、α7 Vの方が短い時間で転送完了しました。画素数の差があるため当たり前ではありますが、上位機種以上の速度がでています。

インターフェイス | Type-C端子2基へ変更

USBポート画像

インターフェイスに関しては基本的にα7 IVと同じですが、ボディ左側USBポートのひとつがマイクロB端子からUSB-Cに変更となりました。これでふたつのポート両方がUSB-Cになりました。

USBポート画像

ふたつのポートどちらもPD給電に対応しています。ただし、転送は上のポートが10Gbpsなのに対し、下のポートは480Mbpsと低速になっておりますので、その点はご注意いただければと思います。

使用してみて気になったこと

連写時のバッファ不足

ひとつは「連写時のバッファ不足」です。
ロスレスRAW+JPEGでも、もう少し長く連写したかったというのが本音です。JPEGのみや圧縮RAWとJPEGであれば実用の範囲内ですし書き込み・解放速度自体は高速ですが、だからこそバッファ容量がもう少しあれば「最強のスタンダード機」になり得たと思っています。

Wi-Fi 6GHz帯でのスマホ連携

Wi-Fi 周波数帯の画像
※「総務省ホームページ:無線LANの屋外利用/上空利用について」より引用

もうひとつが「Wi-Fi 6GHz帯でのスマホ連携」です。
α7 Vではより高速な6GHz帯に対応しましたが、スマートフォンと直接連携ができません。Wi-Fiルーターを介するいわゆる「アクセスポイントモード」が必須の仕様になっています。これでは繋ぐ機器(カメラ、スマホ、ルーター)すべてが6GHz帯に対応している必要があり、外出時ではなく自宅利用に限られてしまうのがネックです。
また、6GHz帯対応の機器で揃えると費用が高額になってしまいます。

既存の5GHz帯は屋外利用に制限がありますが、6GHz帯は屋外でも高速で利用しやすいという大きなメリットがあります。もし6GHz帯で直接スマホ接続が可能になれば、革命と言えるレベルで劇的に快適になると思います。今後のアップデートで「6GHz帯での直接スマホ接続」が可能になることを期待しております。

まとめ

α7 Vの画像

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。今回はα7 IVから約4年の歳月を経て発売された「SONY α7 V」を、先代であるα7 IV、高解像度モデルのα7R Vと比較しながら、その実力を検証しました。

先代α7 IVから買い替える価値が充分にあるモデルに仕上がっています。一部性能は上位機種にも劣らない「新時代のベーシックモデル」と言えるのではないでしょうか。

作例に使用したカメラ

【商品情報】SONY α7 V

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SONY α7 IVバナー画像

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作例に使用したレンズ

【商品情報】SONY FE 24-70mm F2.8 GM II

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【商品情報】SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS

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【商品情報】SONY 2X Teleconverter

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