富士フイルム フジノンレンズ XF27mmF2.8 R WR × 写真家 wakana | 描写性・操作性・携行性すべてが高レベルの日常最強レンズ

目次
はじめに
どんなシーンにも馴染む汎用性と携行性の良さ
光を美しく捉える描写性
XF35mmF2 R WR、XF18mmF2 Rと比較
XF35mmF2 R WR(35mm判換算約50mm)
XF18mmF2 R(35mm判換算約28mm)
XF27mmF2.8 R WR(35mm判換算約40mm)
XF27mmF2.8 R WRはこんな人におすすめ
作例
まとめ
本記事で使用したレンズ
はじめに
秋の深まる季節、近所の散歩や森の散策、そして小旅行のお供として、あるレンズを手に取りました。「XF27mmF2.8 R WR」。
森の木漏れ日、西日の差し込む河川敷、夕焼けに染まる水辺……。光が刻々と移り変わる秋の情景を、この一本でどれだけ切り取れるだろうかと期待しながら持ち歩きました。
実際にさまざまな場面で使ってみると、まず驚かされたのは「取り回しの良さ」。バッグの中からすぐに取り出せるコンパクトさはもちろん、シャッターチャンスに気づいた瞬間に迷いなくシャッターを切れる軽快さがありました。
光が美しい瞬間というのは一瞬で過ぎ去ってしまいます。しかしこのレンズは、正確なAF、狭すぎず広すぎない絶妙な画角、そしてパンケーキレンズらしからぬ描写の繊細さ。いわゆる“スナップ向けレンズ”の枠を超え、日常から旅先まで幅広いシーンで頼りになる一本でした。
私は普段、XF35mmF2 R WR と XF18mmF2 の2本を使い分けています。35mmは物撮りやポートレート、ボケを活かしたいときのメインレンズ。18mmは広角を活かした施設撮影やカフェ写真、風景撮影に愛用しています。
しかし、35mmではやや近すぎる、かといって18mmでは引きすぎてしまう。そんな微妙な距離感を埋める「中間のレンズ」があればと、ずっと感じていました。
そして出会ったのが、35mm判換算で約40mmという絶妙な焦点距離を持つこのXF27mm。カメラ歴10年近くになりますが、実はこの画角をメインで使うのは初めてでした。
しかし、使い始めてすぐに“なぜ今まで使ってこなかったのか”と思うほど、扱いやすさと汎用性の高さに魅了されました。主張しすぎず、それでいて撮りたいものをそっと引き寄せてくれる。そんな心地よい距離感を持った一本です。
【商品情報】富士フイルム フジノンレンズ XF27mmF2.8 R WR
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どんなシーンにも馴染む汎用性と携行性の良さ
人の視野に近いとされる23mm(35mm判換算約35mm)と、自然な遠近感を生む35mm(35mm判換算約50mm)。その中間に位置する27mm(35mm判換算約40mm)は、どちらの“いいとこ取り”をしたようなレンズです。
風景、スナップ、ポートレート、物撮り、施設撮影……実際に様々な場面で使ってみると、どんなシーンにもすっと馴染む汎用性の高さがあります。
まず特筆したいのが、驚くほどの薄さと軽さ。いわゆるパンケーキレンズと呼ぶにふさわしいサイズで、例えば上着のポケットに入れておいても負担にならず、必要なときにさっと付け替えることができます。
散歩カメラとして理想的な軽快さを備えながら、描写はしっかりとしていてチープさを感じさせません。“軽いのに写りは本格派”というのは、使うほど魅力を感じるポイントです。見た目のスタイリッシュさも魅力のひとつ。
私は現在X-S10を使っていますが、コンパクトな本体に似合うバランスのいいレンズ。X-Pro3につけた姿も非常にスマートで、クラシカルなカメラには特に似合います。小さく目立たないため、街中でスナップするときにも気負わず撮影ができます。
さらに、AF性能も優秀。動きのある被写体にも的確に反応し、動物や走る電車、風に揺れる植物、そして細かな被写体―たとえば“蜘蛛の糸”のような繊細なポイントにもきちんと合わせてくれます。
もちろんMF操作にも対応しており、自分で追い込みたい時にもストレスなく扱えます。
そして、絞りリングにロックボタンがついているのも嬉しいポイント。カバンの中で勝手に動いてしまうストレスがなく、レンズ交換時に絞りが変わってしまう心配もありません。こうした細部の気遣いが、日々の使い勝手を確実に向上させています。
光を美しく捉える描写性
このレンズの写りの特徴として、「光の捉え方が美しい」という点があります。
特に逆光の場面で、森の中で差し込む木漏れ日、夕暮れ時の柔らかな逆光、西日の伸びる河川敷…光を印象的に捉え、自然な描写が特徴です。
また、パンケーキレンズでありながら開放付近のボケは柔らかく、他のXF35mmF2やXF18mmF2と比べてもボケ不足を感じることはほぼありませんでした。
むしろ、被写体と背景の距離を調整するだけで思いのほか立体感が生まれ、心地よいボケを作り出せます。日常の光を捉えて自然に記録したいスナップ撮影にぴったりです。
夕日をバックに撮影。シャボン玉の輪郭にしっかりピントがあっている。
富士フイルム X-S10・XF27mmF2.8 R WR
絞りF2.8・1/1400秒・ISO160・フィルムシミュレーション:PROVIA
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XF35mmF2 R WR、XF18mmF2 Rと比較
XF35mmF2 R WR(35mm判換算約50mm)
35mm
富士フイルム X-S10・XF35mmF2 R WR
絞りF2.5・1/180秒・ISO160
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・やや遠めの被写体を撮るのにも適している
・ポートレートや物撮りで特に強い
【商品情報】富士フイルム フジノンレンズ XF35mmF2 R WR
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XF18mmF2 R(35mm判換算約28mm)
18mm
富士フイルム X-S10・XF18mmF2
絞りF2・1/170秒・ISO160
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・カフェ撮影や風景撮影、施設撮影に活躍
・手元の被写体にも強い
【商品情報】富士フイルム フジノンレンズ XF18mmF2 R
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XF27mmF2.8 R WR(35mm判換算約40mm)
27mm
富士フイルム X-S10・XF27mmF2.8 R WR
絞りF2.8・1/220秒・ISO160
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・近くも遠くも、少し立ち位置を変えるだけで撮影可能
・汎用性が圧倒的に高い
【商品情報】富士フイルム フジノンレンズ XF27mmF2.8 R WR
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実際に使ってみて感じたのは、27mmは35mmや18mmの“惜しいところ”を絶妙に埋めてくれる存在だということです。ボケ感も問題なし。動く被写体にもAFがしっかり追従し、細かなピント合わせにも強い。
特にスナップシーンでは、35mmよりも軽快で、18mmよりも自然。まさに「万能」と言いたくなる一本でした。
XF27mmF2.8 R WRはこんな人におすすめ
次のような撮影スタイルの方に、特におすすめできるレンズです。
・スタイリッシュで小型のカメラセットを持ち歩きたい
・日常写真やスナップをよく撮る
・カフェ写真や旅行先での記録撮影が好き
・画角選びに迷うことがある
・大きなレンズは使いたくないけれど、描写にも妥協したくない
また、動物撮影にも向いており、距離が変わっても画角の自由度が高いため、被写体を追いかけながら自然な構図で撮影できます。小さな子どもやペットの“日常の瞬間”をすばやく残したい方にも最適です。
デメリットとしては、ピント合わせの際にレンズ内部の機構音がやや聞こえる点。写真では問題になりませんが、動画撮影時は状況によってマイクに拾われる可能性があります。その点だけ注意すれば、総合的に非常に完成度の高い一本です。
富士フイルム X-S10・XF27mmF2.8 R WR
絞りF 4・1/240秒・ISO160・フィルムシミュレーション:クラシッククローム
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奈良県で鹿を撮影。動き回り距離が変わりやすい動物でも、27mmの画角ならいろいろな構図で撮りやすく、AFですばやいピント合わせも可能。
作例
富士フイルム X-S10・XF27mmF2.8 R WR
絞りF 2.8・1/640秒・ISO160・フィルムシミュレーション:PROVIA
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晴れの日の木漏れ日が映えるスナップ写真。葉一枚一枚の形まで綺麗に写っている。
富士フイルム X-S10・XF27mmF2.8 R WR・絞りF 2.8・1/900秒・ISO160・フィルムシミュレーション:PROVIA
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手元の落ち葉にAFでピントが合い、後ろの紅葉の玉ボケが美しい。
富士フイルム X-S10・XF27mmF2.8 R WR
絞りF 2.8・1/320秒・ISO160・フィルムシミュレーション:PROVIA
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川にいた釣り人を撮影。スナップにも最適の画角。
富士フイルム X-S10・XF27mmF2.8 R WR
絞りF 2.8・1/950秒・ISO160・フィルムシミュレーション:PROVIA
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西陽に照らされたシャボン玉を撮影。クロスフィルターを使用し、輝きを強調している。
富士フイルム X-S10・XF27mmF2.8 R WR
絞りF 2.8・1/800秒・ISO1000・フィルムシミュレーション:クラシッククローム
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しっとりした曇りの日、森の中で撮影。細い蜘蛛の糸にしっかりとピントが当たり、後ろの葉はボケている。
富士フイルム X-S10・XF27mmF2.8 R WR
絞りF 2.8・1/2500秒・ISO125・フィルムシミュレーション:PROVIA
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夕方の空、手のシルエット越しに月を撮影。遠い月の輪郭もしっかり写っている。
富士フイルム X-S10・XF27mmF2.8 R WR
絞りF 2.8・1/400秒・ISO160・フィルムシミュレーション:PROVIA
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夕焼けの空と水面の反射を撮影。雲や水面の質感を捉えた。
富士フイルム X-S10・XF27mmF2.8 R WR
絞りF 2.8・1/50秒・ISO640・フィルムシミュレーション:PROVIA
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日没後の河川敷を撮影。シャッタースピード1/50秒、手持ちで撮影。街の明かりとシルエット、水面を泳ぐカモのシルエットも写っている。
富士フイルム X-S10・XF27mmF2.8 R WR
絞りF 2.8・1/300秒・ISO160・フィルムシミュレーション:PROVIA
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セルフポートレートで撮影。暗めの場面・セルフタイマーでも人物にピントが合っている。
まとめ
XF27mmF2.8 R WRは、コンパクトさ・描写・操作性・AF性能のすべてが高いレベルでまとまった、まさに“日常最強レンズ”と言いたくなる一本でした。
35mmは狭い、18mmは広い
その中間を求めていた私の“かゆいところに手が届く”存在であり、光を印象的に捉える描写は使うほどに手放せなくなります。軽快さと性能を両立した、富士フイルムらしい魅力が詰まった一本です。
本記事で使用したレンズ
【商品情報】富士フイルム フジノンレンズ XF27mmF2.8 R WR
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【商品情報】富士フイルム フジノンレンズ XF35mmF2 R WR
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【商品情報】富士フイルム フジノンレンズ XF18mmF2 R
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Photo & Text by wakana

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