はじめに
ファーストインプレッション
広角、標準域のレンズとは違う切り取り方のスナップを
手ブレ補正の効果を実感。ボケ味も好み。
オートフォーカスもサクサク
まとめ
作例に使用したカメラ
FUJIFILM X-H2S
作例に使用したレンズ
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary
1985年、京都生まれ。美容師、和食料理人、バリスタ、珈琲焙煎士など様々な職業を経験してきた異色の経歴を持つフォトグラファー。企業案件や広告写真、オンラインサロン主宰やSNSブランディングアドバイザーなど幅広く活動。Lightroomのオリジナルプリセットは多方面から人気を博し、撮る写真は人物写真、風景、スナップなどバリエーション豊か。それぞれの職業で培った感性と類い稀なセンスと器用さを武器に様々な瞬間を自分の色にして表現し、SNSを中心に多くの共感を生む作品をアウトプットし続けている。2022年 単著『あの人が自分らしい写真を撮れる理由』出版。
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オンラインサロン:写真喫茶エス
みなさんこんにちは。
こちらではなぜかFUJIFILM関連でお馴染みの澤村洋兵です。
またまたFUJIFILM関連で登場させていただきました。
今回使用したのは、最近Xマウントが追加されたSIGMAの超望遠ズーム100-400mm F5-6.3 DG DN OSです。
こちらのレンズをFUJIFILM X-H2Sを使って撮影してきました。
いきなりこんなことを言ってはあれですが、普段ボクは超望遠ズーム、というか望遠レンズをほとんど使いません。
使っても標準ズームの望遠側、70mmぐらい。
今回のレンズだと全域あまり使うことのない焦点距離です。
100-400mmってことは35mmフルサイズ換算150-600mm。
なかなかの望遠ですね。
街撮りやポートレートが多いボクにとっては、重いしデカいし、どちらかというと広く撮ることのほうが多いですし、あんまり必要ないんですよね。でも普段ほとんど使っていないからこそ、いつも通りの撮影でこれを使ってみるとどんなものが仕上がるのか、自分にとって新しい表現に出会えるのではないか。
なんてなことを思いながら自分が普段新しい機材を試す場所、京都東山周辺にこのレンズを使ってスナップすることにしました。
まず思ったのは意外とデカくない。意外と重くない。
フルサイズであるLマウント、Eマウントのバージョンが先に登場していたレンズなので、めっちゃデカいのかなーって思ってたのですが、意外にスリムで軽量。
もちろん超望遠なのでそれなりにはデカいんですけど、他のものに比べたらけっこーコンパクト。ちゃんとAPS-C機の利点であるサイズ感をしてるんですよね。
FUJIFILMからでている純正レンズでも100-400mmってのはあって、そっちのサイズはこんな感じ。
94.8(最大径)×210.5mm(全長)、重量は約1.375g。
で、今回使わせてもらったSIGMAのレンズは、
86(最大径)x199.5mm(全長)、重量は約1.135g。
元々フルサイズ設計なレンズにも関わらず同じくらい。
というかちょっと小さいぐらいです。
重さの200gの差って富士フイルムのカメラだと標準域の単焦点レンズ1本分くらい差がありますからね。
まあ何が言いたいかっていうと、ボクの好きなぷらっとスナップに行く。
っていうのにもギリ使えるサイズ感やん!ってことです。
さて、やっとこさですが作例をお見せしていきます。
やっぱまず試してみたいですよね、400mm(35mm判換算600mm)を。
X-H2S・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary・400mm(35mm判換算600mm)で撮影
絞りF10・1/3800秒・ISO160
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なにこれ雲撮ってるだけで楽しいやん。
他にもこんなのを。
X-H2S・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary・400mm(35mm判換算600mm)で撮影
絞りF6.3・1/500秒・ISO320
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X-H2S・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary・400mm(35mm判換算600mm)で撮影
絞りF6.3・1/2200秒・ISO160
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いやー面白いですね。
普段使わない焦点距離を使うと自分の写真ではあんまり見たことのない切り取り方ができます。
それよりもいいなって思ったのは手ブレ補正。
35mm判換算600mmなんか一昔前は手持ちで簡単に撮れるような代物じゃなかったのに、今じゃ気楽にサクサク撮れちゃう。
それだけのレンズ内手ブレ補正がついてます。
それはほんとにありがたいこと。
あと、やっぱりSIGMA。
ボクの好きな柔らかいボケがこちらのレンズでも健在です。
X-H2S・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary・200mm(35mm判換算300mm)で撮影
絞りF5.6・1/1400秒・ISO160
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X-H2S・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary・210mm(35mm判換算315mm)で撮影
絞りF5.6・1/320秒・ISO1000
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玉ボケも線が濃くなく優しく表現されるのでうるさくなくとても好み。
ボケがたっぷりの写真もどんどん撮りたくなります。
でもさすがに400mmでは街中ではスナップというよりも部分的にパツっと切り取る感じの写真しか撮れない。というかそういう感じに撮るのが楽しい。
でも100mm側は街スナップにすごく活躍したんです。
X-H2S・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary・100mm(35mm判換算150mm)で撮影
絞りF5.0・1/240秒・ISO160
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X-H2S・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary・100mm(35mm判換算150mm)で撮影
絞りF5.0・1/1700秒・ISO160
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X-H2S・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary・100mm(35mm判換算150mm)で撮影
絞りF5.0・1/1000秒・ISO160
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こんな感じ。
とてもいい感じ。
望遠レンズだしきびしいかなって思っていたフォーカス速度は、スナップしていても気にならないくらいサクサク。
望遠ならではの圧縮効果も得られてパワーのある写真を撮ることができます。
あと、いろいろ撮り始めて思ったのですが質感の表現がめちゃいい感じな気がする、、、
ってことで試しにお寺の屋根をアップで撮影。
X-H2S・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary・255mm(35mm判換算382mm)で撮影
絞りF6.3・1/350秒・ISO160
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やっぱりすごい。
瓦や木のメリハリのある質感、経年変化の感じなどの表現がめちゃめちゃ良くて、今回のレンズのパワーを見せつけられた気がしました。
X-H2S・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary・100mm(35mm判換算150mm)で撮影
絞りF6.3・1/1500秒・ISO160
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X-H2S・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary・100mm(35mm判換算150mm)で撮影
絞りF5.0・1/150秒・ISO160
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X-H2S・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary・114mm(35mm判換算171mm)で撮影
絞りF5.6・1/3000秒・ISO160
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X-H2S・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary・370mm(35mm判換算555mm)で撮影
絞りF6.3・1/500秒・ISO640
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楽しくて夕暮れまで撮影してました。
夕空の曖昧な色表現も美しく、暗部の質感もしっかりと残っている。
撮影した日の京都は観光客でいっぱいで広角とかだとどうやってもたっぷり人が入っちゃう。
そんな時は今回のような持ち歩きやすい望遠ズームを使って街歩きしながらピンポイントで切り取るような撮影も楽しいもんですね。
ハマっちゃいました。
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Photo & Text by 澤村洋兵(さわむら・ようへい)