SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporaryの特徴
NIKKOR Z 85mmF1.8Sと比較
描写力を作例とともにチェック
まとめ
作例に使用したレンズ
SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary
作例に使用したカメラ
Nikon Z 50
フォトグラファー。 フィンランドと旅と温泉と猫が好き。旅先や日常でみつけた情景を作品として、主な個展に「シディ・ブ・サイド散歩 猫がいる街」「ウズいろ~ウズベキスタン街歩き」「へやねこ そとねこ」。カメラ誌の掲載や執筆、カメラメーカーのセミナー講師、フォトコンテストの審査などを通じて写真の楽しさを伝える活動にも携わる。撮影会&web講評フォトプラネッタ主宰。著書『カメラでパチリ へやねこ そとねこ』、共著多数。
LONDON INTERNATIONAL CREATIVE COMPETITION 2021 プロフェッショナル SHOOT部門 LICC’s Official Selection 受賞Photography Masterprize Award 2022 プロフェッショナル カルチャーインテリア建築写真部門 Honorble Mention(佳作) 受賞
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84mmの画角(35mm版換算)になる開放値F1.4の明るさを持つコンパクトな大口径標準レンズ。最短撮影距離50cm、質量295g、フィルター径55mm。
フードをのぞいて気づいた「MADE IN JAPAN」。カッコイイです。
SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary
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NIKKOR Z 85mmF1.8S
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藤の大きさが同じようになる構図で撮り比べました。背景のボケ方に画角の差はありますが、逆光でも花びらの色のりが良くて立体感があります。9枚羽の円形絞りで玉ボケもきれいな○です。
順光
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斜光
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逆光
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順光はコントラストが強くやや硬い描写で花びらのフォルムが強調される印象で、斜光は中望遠らしいヌケ感に花びらの柔らかさと鮮やかな色が美しく、逆光は花びらの柔らかさとグラデーションが美しくスッキリしたラインによって浮き立つような立体感があります。
個人的には逆光のシーンで撮影するのが好きなので、色がくすまない柔らかい描写が◎です。
ニコンZ50・SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary
絞りF1.8・1/125秒・ISO100・WB晴天・ピクチャーコントロール SD
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柵の先にフェンスがあるダブルの状況でも、F1.4の中望遠の効果で素通しのように撮ることができるのでうれしい。フェネックの顔に線が見えないので、表情も可愛いです。
レンズが大きいとバランスがとりにくくなるけれど、SIGMA56mmはコンパクトなので前のめりの姿勢での撮影もラクでした。
ニコンZ50・SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary
絞りF2.8・1/250秒・ISO100・WB晴天・+1.0補正・ピクチャーコントロール SD
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この日は暑かったので公園でソフトクリームを持ちながら、しかも56mmなのでかなり腕を伸ばしてがんばりました(笑)。
遠くの背景はレンズの圧縮効果でボカしきり、新緑のグラデーションで爽やかに。溶け始めたソフトクリームのなめらかで細かな質感とハイライトにシズル感があります。
ニコンZ50・SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary
絞りF1.4・1/1600秒・ISO100・WB晴天・+1.0補正・ピクチャーコントロール SD
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陽のあたる場所で綿毛のたんぽぽを見つけました。ロープで近寄れなかったのでこれぐらいのサイズになりましたが、拡大すると、ほわほわした柔らかい綿毛がきれいな円形を作っています。
一本一本がとても繊細に柔らかく描写できて解像感があります。色収差もなく軽やかな空気感が撮れました。
ニコンZ50・SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary
絞りF2.8・1/200秒・ISO100・WB晴天・-1.3補正・ピクチャーコントロール SD
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俯瞰&ハイキーのたんぽぽと真逆の雰囲気を狙ってみようと思って、足元にあるミヤコワスレをローアングル&ローキーで撮ってみました。
56mmの最短撮影距離は50cmなので、自然と前にかかる草が前ボケになります。F1.4で花の近い背景もボケて前後ボケになり、光のシャワーを浴びるようなアングルにしたら幻想的になりました。気に入った写真が撮れるとレンズの魅力にハマりますね。
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Photo & Text by ミゾタユキ