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2023.06.01
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SONY FE 70-200mm F2.8 GM OSS II レビュー × 山本まりこ | とにかく軽い!レンズでフットワークも軽く

SONY FE 70-200mm F2.8 GM OSS II レビュー × 山本まりこキービジュアル


ライター山本まりこ(やまもと・まりこ)イメージ
■フォトグラファー紹介

山本まりこ(やまもと・まりこ)

写真家。スパイスフーズ作家。理工学部建築学科卒業後、設計会社に就職。25歳の春、「でもやっぱり写真が好き」とカメラを持って放浪の旅に出発しそのまま写真家に転身。風通しがいいという意味を持つ「airy(エアリー)」をコンセプトに、空間を意識した写真を撮り続けている。
撮影、執筆、講演、講師など活動は多岐。写真集『AIRY COLORS』『熊野古道を歩いています。』、著書『エアリーフォトの撮り方レシピ』など11冊出版。写真とスパイス料理の教室Room5656主宰。好きな食べ物は、カレーとイカ。
HP: MARIKO YAMAMOTO OFFICIAL WEBSITE
Instagram: https://www.instagram.com/yamamarimo/

はじめに

初代モデルSONY(ソニー)FE 70-200mm F2.8 GM OSSからパワーアップして登場したFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIが発売されたのは2021年11月のこと。

発売から一年以上を経て聞こえてくる声は、「とても軽くなった」「GMレンズならではの写りが素晴らしい」「持ち運びが楽になった」などなど。今回、FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIと一緒に、札幌の街を歩いていろいろ撮影してみた。

冬の終わり、春を待つ札幌の街。まだひんやりとした空気が気持ちいい。さあ、歩いて行こう。

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影した札幌の街の画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影
絞りF2.8・1/800秒・ISO100・WBオート

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初代モデルFE 70-200mm F2.8 GM OSS との比較

まず、どんなところがどんな風に初代モデルから変わったのか、それを見ていこう。

FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIは質量約1,045g、初代モデルFE 70-200mm F2.8 GM OSSは質量約1,480g。初代モデルに比べて435g軽くなり、約29%軽量化を実現している。1,480gから1,045gになったと具体的な数字を聞くと、とても大きな差に感じる。

435gというのは具体的にどのくらいの重さなのかとネットで435gと検索してみると、「みかん(国産)の缶詰1個分の中身の重量」や「即席ラーメン5個分(乾麺)の重量」と出てきた。

想像して欲しい。レンズ1本で、それほどの重量が軽くなったということを。それらをレンズに着けて撮っているのと、外して撮っているのとを想像するとなんだか少し笑えるが、やはり相当な軽量化だ。

SONY α7 ⅣにFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIを装着した画像
SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II

FE 70-200mm F2.8 GM OSS II を作例と共にご紹介

圧倒的なボケ、GMレンズの底力

街を歩いていると、冬と春の境の時期らしく、お花がなかなか咲いていない。遠くに雪山が見える。やっと見つけた黄色いお花レンギョウを撮影してみる。ワイド端(焦点距離70mm)にして、レンギョウから少し離れて撮影。

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・70mmで撮影したレンギョウの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・70mmで撮影
絞りF2.8・1/1000秒・ISO100・WBオート

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はぁ…思わずため息が出る。
なんて美しいボケ表現…。
ワイド端でこの美しいボケ…しかも被写体から少し離れているのに、とうっとりしながらシャッターを切る。

次は、最短撮影距離までグッと寄ってみよう。最短撮影距離は、ワイド端(焦点距離70mm)で40cm。開放F2.8で撮影してみる。

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・70mmで撮影した最短撮影距離に寄ったレンギョウの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・70mmで撮影
絞りF2.8・1/1000秒・ISO100・WBオート

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玉ボケが大きくなってより柔らかい表現になった。
ちなみに後ろの玉ボケは、道端に取り付けられているチェーンの光を拾っている。

その後、望遠側にしたり、APS-Cサイズにクロップしたりといろいろと撮影した。

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・124mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算186mm]したレンギョウの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・124mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算186mm]
絞りF2.8・1/1000秒・ISO100・WBオート

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玉ボケの中に手前にあるレンギョウの枝やお花を入れるように撮影してみた。なんと美しいボケだろう。この美しさは、GMの底力を感じる。ちなみにテレ端(焦点距離200m側)では、最短撮影距離は82cm。望遠にしても1m未満の最短撮影が出来るのは嬉しい。

他にも小さなお花を見つけたので撮影してみた。
ピント面のシャッキリさ、そして前ボケと後ボケの美しさの対比が気持ちいい。

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]で撮影した紫の花の画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/1250秒・ISO100・WBオート

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SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した紫の花の画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/2500秒・ISO100・WBオート

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ちなみに、こちらのお花も、公園の端っこに50cm四方くらいの範囲でひっそりと咲いていた。背丈の小さいお花なので、地面すれすれにカメラを下げて、下からあおるように撮影している。最大望遠にして被写体にぐっと寄って撮影しているので、小さくて少ないお花たちも、にぎやかなお花畑に見える。

鳥や動物を撮る

札幌の街をお散歩しながら、鳥や動物を撮影してみようと歩く。

チュチュチュチュンチュン
スズメの声が聞こえる。

見上げてみると、道路沿いに建っている背の高い塔に空いている小さな穴から、スズメたちが顔を出しては飛び立ってにぎやかにしていた。望遠にして、さらに、APS-Cサイズにクロップして撮影。

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した塔の周りを飛んでいるスズメの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/1600秒・ISO100・WBオート

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少し近づいてみる。スズメたちのチュンチュンと楽しそうに羽ばたく様子がとても可愛らしい。思わずにっこりとしながらしばらく撮影した。

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した塔の穴を出入りするスズメたちの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/1250秒・ISO100・WBオート

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SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した木に止まりに来たスズメたちの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF4.5・1/1600秒・ISO400・WBオート

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SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した木の上を飛ぶスズメたちの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF4.5・1/1600秒・ISO400・WBオート

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撮影した写真をパソコンで大きく拡大して確認してみる。とても美しい。

このレンズの焦点距離は、70mmから200mm。最大望遠は200mm。だから、被写体を一番大きく撮影したいとなると焦点距離200mmになるのだけれど、もう少し被写体を大きく撮りたい、近づきたい、そう思った時は、APS-Cサイズにクロップして撮影する、という手を使うのも十分ありだなと再確認する。

もちろん、フルサイズカメラを使っているからAPS-Cサイズにクロップできるし、クロップしても十分な画素数を誇るということを前提に考えている。
さらに歩く。
池の方からバサバサッと音が聞こえたので近づいてみる。マガモがすいすいと池を泳いでいた。

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]したくちばしを開きながら泳ぐマガモの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/1250秒・ISO400・WBオート

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SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]で撮影した池で泳ぐマガモの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/1250秒・ISO400・WBオート

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ファインダーを覗いて撮影していると、マガモの顔と首のあたりのブルーとグリーンの鮮やかな配色にドキリとする。また、羽毛が水を弾きながらキラキラと輝くさまを見ながら撮影していると、動物って鳥ってなんて美しいんだとハッとする瞬間が何度もあった。

人間と野生の動物に間に、適度な距離はある。でも、こうやってカメラとレンズを通すと、こんなにも近くに見ることができ、美しい世界を覗き見て、そして、作品として切り取ることが出来ることに嬉しさを感じる。GMレンズならではの実力を十分感じながら撮影した。

木々に囲まれ、鳥の声がたくさん聞こえる気持ちのいい場所を歩いていると、小さなものがサササッと動いたのが見えた。

リスだ。

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した木を登ったり降りたりしているリスたちの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/640秒・ISO400・WBオート

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木の実を口にくわえて、あっちにこっちにちょこちょこと移動している。カメラ内の設定を、連写、そして、フォーカスモードは被写体を追うコンティニュアス、さらに、フォーカスエリアはトラッキングに設定し、いろいろ撮影した。

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した木の実を咥えて木を登るリスの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/1000秒・ISO400・WBオート

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SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した木の幹に止まっているリスの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/400秒・ISO400・WBオート

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SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影した木の枝に止まっているリスの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影
絞りF2.8・1/1600秒・ISO400・WBオート

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SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した木の枝の上からこちらを見るリスの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/400秒・ISO400・WBオート

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SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した地面を走るリスの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF5・1/250秒・ISO800・WBオート

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SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した地面の上で木の実を咥えているリスの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF5・1/400秒・ISO800・WBオート

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SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・158mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算237mm]した木の実を咥えて木を登るリスの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・158mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算237mm]
絞りF2.8・1/640秒・ISO400・WBオート

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あっ、落とした。木の実。

かわいい。

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した木の枝の上に座っているリスの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF5・1/250秒・ISO800・WBオート

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SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した木の実を食べているリスの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/1250秒・ISO800・WBオート

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ああ、
ああ、
何てかわいいの。
夢中でシャッターを切る。

AFは俊敏にリスを追いかけ、とても気持ちよく撮影できた。

ちなみに筆者は、望遠レンズはFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSレンズを愛用している。だから、いつももっと被写体を大きく撮影出来る。だから今回、途中、もう少し大きく撮りたいと思った瞬間も正直たくさんある。

でも、何といっても、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSに比べて、レンズが軽い。体感としては、すごく軽いという印象。FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSの質量は1,395g。比べると350gの重さの違いだ。

今回撮影していて、重いとか疲れたとかそんな気持ちに全くならずにリスを撮り続けられたのはすごいなという気持ちに溢れた。350gって、こんなに大きな違いがあるのかと正直かなり驚いた。

だから、FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIでもっと寄りたいときは、APS-Cサイズにクロップして撮影することを組み合わせると、かなりフットワーク軽くいろいろと撮影出来るなと実感した。

他の望遠レンズとの比較

FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIは、望遠で撮りたいあらゆる被写体を狙いたい人におススメしたいレンズだ。何度も書いているが、APS-Cサイズにクロップすることを併用して撮影していくと、かなりフットワーク軽く撮影が出来るだろう。

SONYには、同じような望遠幅のレンズが他にもいろいろある。冒頭で比較したFE 70-200mm F2.8 GM OSS 、そしてFE 70-200mm F4 G OSS、さらにFE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSがある。筆者が愛用しているFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSを入れれば、近しい望遠レンズが5本あるということになる。

一列ごとに書いてみると、

①FE 70-200mm F2.8 GM OSS II(今回のレンズ)
②FE 70-200mm F2.8 GM OSS
③FE 70-200mm F4 G OSS
④FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS
⑤FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
の5本がある。

それぞれ素晴らしい箇所が異なりそれぞれがおススメであるけれど、この5本において、フットワーク軽く、そしてより美しい画像を求める方には、①FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIはこの中で1番おススメしたいレンズである。最近発売されたGMレンズというだけあり、しっかりとしたお値段である。

②FE 70-200mm F2.8 GM OSSは、FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIの初代モデルであるので比較すると重いのでお値段を抑えたい方に、③FE 70-200mm F4 G OSSは、より軽く撮影したい方に、④FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSSは、お値段も抑えながらよりフットワーク軽く撮影したい方におススメだ。

焦点距離400mmまでを撮影出来る⑤FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSは、さらなる望遠撮影を追求したい方におススメだ。例えば、野生動物や野鳥などを大きく美しく切り取りたい、そんな方にぜひおススメしたい。

カメラやレンズたちが進化をし続け、発売されているカメラやレンズがたくさんある今の時代、機材をよりどりみどりで選ぶことができる自由で便利な時代でもある。だからこそ、「自分が何をどう撮りたいのか」という自分の意思が大切になってくる時代になっているのだと思う。

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した木に咲く白い花の画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/1250秒・ISO100・WBオート

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おわりに

今回、街、お花、そして鳥や動物を撮影した。従来のモデルより圧倒的に軽くなり、そして、俊敏なAFの動きにより爽快に撮影できた。「軽い、速い、美しい」そんな言葉が頭をぐるぐると廻った。

筆者は、望遠レンズはFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSを愛用していることは前述した。だから実は、FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIは自分では持っていなくていいかなと思っていたのだけれど、今回、いろいろと撮影していてあまりにも気持ち良くそして美しく撮影出来たので、購入を検討したいという気持ちにまでなっている。

例えば、野鳥や自然に住む動物を撮影するときは、FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSを使い、その他、お花や人物、比較的近い距離で撮影出来る動物たちはFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIで撮ったら、かなりフットワークが軽くなるのではと思う。

最後に、この写真を見て欲しい。

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]した後にトリミングをした木の枝に止まるリスの画像

SONY α7 Ⅳ・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・200mmで撮影[APS-Cサイズクロップ撮影のため35mm判換算300mm]
絞りF2.8・1/400秒・ISO400・WBオート

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パソコンで、お気に入りのリスの写真をトリミングしてみたのだ。APS-Cサイズにクロップして撮影している写真をトリミングしてもなお美しい画像。瞳にシャキッとピントが合い、パソコンで拡大してもとても美しかった。

ああ、
ああ、
何てかわいいの。

FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIは素晴らしい。ぜひ皆さんにも実際に手に撮取り、その実力を体感して欲しい。

FE 70-200mm F2.8 GM OSS II 作例集

札幌の街の道路やビルの画像

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くっきりとした玉ボケとレンギョウの画像

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塔の周辺を飛び回るスズメたちの画像

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塔の穴を出入りするスズメたちの画像1

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塔の穴を出入りするスズメたちの画像2

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塔の穴を出入りするスズメたちの画像3

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木の上を飛んでいるスズメの画像

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池を泳いでいるマガモの画像

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木の上で木の実を咥えながらこちらを見るリスの画像

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木の上で木の実を食べるリスの画像

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木の上からこちらをうかがうリスの画像

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木の上からこちらをうかがうリスのアップの画像

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木の上から見下ろしているリスの画像

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木の上から見下ろしているリスの画像アップの画像

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カラスの画像

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作例に使用したレンズ

SONY FE 70-200mm F2.8 GM OSS II

【商品情報】SONY FE 70-200mm F2.8 GM OSS II

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SONY FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIバナー画像

作例に使用したカメラ

SONY α7 IV

【商品情報】SONY α7 IV

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SONY α7 IV バナー画像

まとめ

・パワーアップして登場したFE 70-200mm F2.8 GM OSS II
・より軽く、GMレンズならではの素晴らしい描写
・圧倒的なボケ
・フットワーク軽く、より美しい画像を求めるならFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIがおすすめ

Photo & Text by 山本まりこ(やまもと・まりこ)

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