FUJIFILM(富士フイルム)X-T5は、条件さえ揃えばフルサイズの高画素機並みの解像感で撮れる裏面照射型4020万画素センサーや最大7.0段のボディ内手ブレ補正機能、優れた被写体検出AFなどX-H2と同等の機能を搭載しながら、小型軽量なボディを持つXシリーズ話題の新機種です。
フォトグラファー澤村洋兵氏が写真の楽しさを思い出させてくれるカメラというX-T5に組み合わせるレンズはフジノンXF33mm F1.4 R LM WRを選択。大阪・中崎町の街で撮影したポートレートスナップ作例と共に紹介します。
待ちに待ったX-Tシリーズ最新機「X-T5」
X-T5、ファーストインプレッション
大阪・中崎町でポートレートスナップ!試し撮りから驚かされる新世代センサーの解像感
やっぱりカメラが軽いというのはいい!
ラフな撮影でもピントを外さず。操作系もスムーズな動作で気持ちのいい撮影に。
高画素化の恩恵でトリミングも余裕に
逆光のいじわるシチュエーションもご覧の画力!
全てがいいバランスに仕上げられているX-T5は、何よりも写真の楽しさを思い出させてくれるカメラ
作例に使用したカメラ
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5
作例に使用したレンズ
FUJIFILM(富士フイルム)フジノンレンズ XF33mmF1.4 R LM WR
まとめ
1985年、京都生まれ。美容師、和食料理人、バリスタ、珈琲焙煎士など様々な職業を経験してきた異色の経歴を持つフォトグラファー。企業案件や広告写真、オンラインサロン主宰やSNSブランディングアドバイザーなど幅広く活動。
Lightroomのオリジナルプリセットは多方面から人気を博し、撮る写真は人物写真、風景、スナップなどバリエーション豊か。それぞれの職業で培った感性と類い稀なセンスと器用さを武器に様々な瞬間を自分の色にして表現し、SNSを中心に多くの共感を生む作品をアウトプットし続けている。2022年 単著『あの人が自分らしい写真を撮れる理由』出版。
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こんにちは。
こちらのブログではFUJIFILMの新作担当になったのではないかと思うぐらい書かせていただいています、澤村洋兵です。
またまたボクですみません。笑
今回は待ちに待った人もたくさんいるであろうX-Tシリーズの最新機種、X-T5をお借りして使わせていただきました。
ボクはかなり前ですがX-T3を使っていたことがあり、めちゃめちゃお気に入りでした。
X-T3で撮ったポートレートの写真を展示で使用したくらいです。
撮影の軽快さとアナログライクな操作感と映し出す力強い写真に魅了されていたんです。
X-T3の時点で十分と言っていいくらいの満足感だったのに5が登場するとは、、
これはワクワクが止まりません。
さて今回はどんなもんだと最近知り合ったお気に入りのモデルさんにお願いして好き勝手にポートレートをしてきました。
場所は大阪、中崎町周辺。
天気は晴れたり曇ったり。
早速撮った写真を見てもらいながらお話ししていきたいところなんですが、まずは見た目。
前機種とあまり変わらない??
って感じですが調べてみるとさらに小さく軽くなっているみたいです。
中身が進化しているのにさらにコンパクトに。
さすがです。
見た目があんまり変わらないっていうのは、X-Tシリーズファンからしたら嬉しいですよね。
お気に入りの見た目のまま進化しているわけですから。
あ、いや、
見た目の違う部分がある!
ボクがX-T3を気に入っていて、X-T4の話を出さなかった理由が!
戻ってる!
3方向チルト液晶モニターに戻ってる!
ここ、めちゃめちゃ嬉しかったです。
バリアングルがどうも苦手で、、
やっぱり撮影軸が同じだとバランスもとりやすいので撮影しやすい。
動画をされる方にはガッカリなのかもしれませんが写真ガッツリ派のボクにはやっぱりこれがいい。
他に何が進化したのかなーと調べてみると大きいところで言うと、
高画素に進化!4020万画素!
第五世代のセンサー・高速画像処理エンジン搭載!
この辺でしょうか。
この進化がどんなものかっていうのをこれから作例を見てもらいならお話ししていきます。
使用したレンズはXF33mmF1.4R LM WR。
そしていつも通りのフィルムシミュレーションを使ったJPEG撮って出し。
ただ今回は少しだけ調整もしました。
フィルムシミュレーション | ノスタルジックネガ |
---|---|
トーンカーブ | H -2 S -2 |
カラー | +1 |
ホワイトバランス | オート |
まずはカフェで集合。
とりあえず試し撮りで撮影。
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF1.4・1/140秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF2.0・1/110秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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ここで撮っている時はこの記事で使うつもりがなくて、ほんとに試し撮りで撮っていたんですけど、良すぎたのでお見せすることにしました。笑
高画質からくるのか質感の美しさがすごい。眼球の艶感やまつ毛や髪の毛の1本1本の繊細な表現。さすがです。
また、ホワイトバランスを何も考えずにオートで撮っていたのですが、自然光と電球の光が混ざっているにもかかわらずいい塩梅で調整されていました。
さすがです。
この時いいなと思ったのが、モニターで見る時点でそれを感じ取れるぐらい綺麗に映し出されるんです。
やっぱりモニター確認の時点でそこまで綺麗に見せてくれるとテンションも上がるので、より一層写真を撮るのが楽しくなります。
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF1.4・1/680秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF2.0・1/250秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF2.0・1/400秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF2.2・1/210秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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カフェを出て外での撮影。
お散歩しながら良さげなところがあれば撮影する。
みたいな感じで撮影していたんですがやっぱりカメラが軽いというのはとてもいいですね。
X-T5は性能が上がったのにさらにコンパクトに軽量に。
大体性能が上がるとどんどん重くなったりするものですがそこは富士フイルムさん。
「コンパクトに軽快に」というのを1つのコンセプトにしてくれてるのかな?
と思うぐらい今回のカメラもそこは守られています。
前の記事でも書かせてもらいましたが、カメラが軽く疲れにくいと気持ち良く撮影し続けられるのでいい作品が生み出しやすい。
ハイポジションや中途半端な体制で撮るときも負担が少ないのでバリエーションも増えやすいんです。
さらに今回は3方向チルト液晶にもどったので縦写真を含めたローアングルもめちゃめちゃ見やすくてカメラと撮影者の撮影軸が変わらないので、バランスがとりやすい。
これも相まってさらに写真のバリエーションを増やしやすくなります。
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF2.2・1/180秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF2.0・1/620秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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あと、シャッターフィーリングがけっこうお気に入りでした。
静かなんだけど気持ちのいいくらいのシャッター音はあって、軽いんだけど押している感触はちゃんとあって。
という感じでその絶妙なバランスがとてもよかったです。
こういうところも気持ち良く撮影し続けられるかの大事なポイントですよね。
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF2.2・1/240秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF2.2・1/200秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF2.2・1/350秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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ここまでの写真は全て瞳AFを使ってけっこう雑にシャッターを切っていたんですけど、全部いい感じにピントが合っていました。
高画質になるとその辺が遅くなったり精度が下がりやすかったりするのかなと思っていましたが、全くそんなことはありませんでした。
最初の方以外は大した確認もせずに撮影を続けていたのですがちゃんと撮れていてよかったです。笑
AFの部分もそうですが、高画質になったために何かの動作がもっさりするのかなと思っていましたが、ボクの撮影スタイルでは何の問題もなく、とても軽快に撮影し続けることができたのでめちゃめちゃ気持ち良く終始楽しい撮影でした。
楽しませてくれるカメラってのはいいカメラの証拠。
そして高画質4020万画素になったおかげでこんなことも余裕でできちゃいます。
クロップイメージ
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF2.2・1/280秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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この写真の赤枠を切り取って横写真を、、
クロップ後
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縦写真に。
これでも十分綺麗。
こういうことを普段からやる、やらないはどちらにせよ、「これもできるカメラ」であることに越したことはありませんよね。
個人的な撮影でもお仕事でも、まして広告やWEBページとかで使用されるような写真も撮られる方は、デザインのために写真を切り取ったりしないといけなかったりするので、これが余裕でできちゃうのはとても便利。
FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF2.2・1/100秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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FUJIFILM(富士フイルム)X-T5・フジノンXF33mm F1.4 R LM WR
絞りF1.6・1/2900秒・ISO200・WBオート・フィルムシミュレーション ノスタルジックネガ・JPEG
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最後に逆光で撮ってみました。
こりゃすごい。
ど逆光なのに、髪、服、肌の質感がしっかりと表現されているし光の表現も美しい。
これは高画質からなのかセンサーのおかげなのか画像処理能力のおかげなのか。
そんな機械的なところは全くわかりませんがとにかく美しい。
そして今思い出しましたがこのカメラAPS-Cセンサー機です。
フルサイズのカメラの作例です、と言ってもわからないほどの画力。
なんともすごいカメラですね、X-T5。
いかがでしたでしょうか?
小型軽量なんだけどほどよくグリップがあって、しっかり指先に引っ掛かってくれるので片手でぶら下げる感じでも楽に持てます。
従来通りISO感度やシャッタースピードなどのダイヤルも本体上部に完備しているので、直感的に操作できて楽しいかつ便利。
ただただ小さけりゃいいってものでもなくて、ほしい部分がしっかりとありつつも高性能で小型軽量。
この全てのバランスがほんとにちょうど良い。
今回このカメラを使ってみて一番強く思ったことがあります。
それは、、
めちゃめちゃ楽しい。
おそらく撮影の軽快さ、便利さ、操作性やら写りの質感やらなにやら、今回お話ししたこと全てがいいバランスに仕上げられているおかげで、ストレスを感じるところが全くなく、気持ちよく撮影しちゃっていたんじゃないかなって思います。
記事を書くための撮影をしているのに何回もそのことを忘れて純粋に楽しんで撮影をしてしまっていました。笑
でもそのおかげでさらに気づいたことが。
「やっぱり写真って楽しい!」
そんな当たり前のことを再び思い出させてくれるようなX-T5。
ぜひみなさんも使ってみてください。
あー、
このカメラでもっといろんなの撮りたかったなー。
Photo & Text by 澤村洋兵(YOHEI SAWAMURA)