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2022.09.28
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Nikon NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S レビュー × 落合憲弘 | 超望遠ニッコールZレンズを斬る

Nikon NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S レビュー × 落合憲弘 | 超望遠ニッコールZレンズを斬る

コンパクトな望遠レンズはNikonの得意とするところです。そんなNikonから発売されたNIKKOR Z 400mm /f4.5 VR S は、重量約1.2kg、全長約24cmと、400mm単焦点レンズとしては異状とも思える軽量コンパクトなレンズとなっています。

そんな超望遠レンズをフジヤカメラのブログではお馴染み、落合憲弘カメラマンにレビューしていただきました。

性能的にも申し分ないNIKKOR Z 400mm /f4.5 VR Sですが、思わぬライバルレンズが身内から登場!?経験豊富な落合カメラマンならではのレンズ選びに対する「迷い」と「葛藤」をお楽しみ下さい!

落合憲弘カメラマン
■ライター紹介

落合憲弘

1963年、東京生まれ。1988年よりフリー。学生の頃より歌って踊れる(撮って書く)スタイルを標榜し「写真に一途ではない」姿勢を悪びれることなく貫いた結果、幸か不幸か見事、器用貧乏に成り下がり今日に至る。人目を忍ぶ趣味、多数。コロナ禍の影響、甚大。2022年カメラグランプリ外部選考委員

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S
Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S

ワタシにとっての「Zの400」

今回、使ってみたレンズは、ニコンの「NIKKOR Z 400mm /f4.5 VR S」なのだけど、ワタシの世代で「Zの400」といえば、まずは「Z400FX」。これ、「Zマウントの400mmのFXフォーマットのレンズ」を示しているのではなく、カワサキのオートバイの名称だ。

通称「フェックス」。「Z400」だけならまだしも「FX」まで付いちゃってたなんて、まるで2022年の今、ワタシがニコンネタのひとつとしてここに書くことが、すでに運命づけられていたかのよう(笑)。人生、すべての要素が、一から十まで何らかのカタチで繋がっているような気がしてきちゃいますね。

ちなみに、フェックスの発売は1979年。ワタシはそのとき16歳であり、松田聖子デビューの前年であり、ワタシが本格的に写真を始める前の年でもありました。うーん、嵐の予感(謎)。

カワサキZ400FX
カワサキZ400FX[1979年4月発売](川崎重工業株式会社 社史より抜粋)

「F2.8」とは、キャラクターが全然異なるから、迷わない!?

で、Zの新しい400ccマシン・・・ではなく、400mm単焦点レンズなのだけど、欲張りすぎていない開放F値「F4.5」が示すとおり、先行して発売されていたNIKKOR Z 400mm /f2.8 TC VR Sとの棲み分けには一切、抜かりを見せない存在となっている。それゆえに、どちらを買うべきか悩むことは、現実にはあまりないのではないか・・・というのが率直な第一印象だ。

実勢価格は、こちらが約40万円で、1.4倍テレコン内蔵のニッパチ(560mmF4レンズとしても使える)がそのおよそ4倍となる160万円チョイ。目ん玉が飛び出る惨事には至らずとも、思わず目を剥く圧倒的な価格差がそこにはある。仮に、それを華麗にスルーするとしても、各々のレンズを一度でも手にすれば、まずは両者のサイズ感と重量の差がきわめて大きいことにガツンとやられることは確実だ。つまり、自分がそのレンズをどのように使うのかに思いを巡らせれば、選ぶべき対象は瞬時に、しかも間違いなく判断できるというワケなのである。

これ、逆の見方をすると、「NIKKOR Z 400mm /f2.8 TC VR Sが必要だとの思いがあるのに、予算だけに引っ張られるカタチでNIKKOR Z 400mm /f4.5 VR Sを選んでは(そこで安易に妥協しては)イケナイ」ということでもある。第一印象&直観的判断がすべてだ。ニッパチが欲しい、必要だとのキモチがミジンコほどでも残っているのなら、躊躇せずそれに見合う予算の確保を優先すべき。同じ焦点距離の単焦点レンズ同士でありながら、それほどまでに両者のキャラクターは異なり、互いが互いの立ち位置を補完できる関係にはないのだ。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例1

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
絞りF4.5開放・1/4000秒・-0.7EV補正・ISO12800・WBオート・JPEG

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シンプルな背景の中、丸ボケが薄くイイ感じで並んでくれた。存在感が控えめな丸ボケがそこにあるかないかで、この写真の仕上がりイメージが大きく異なるであろうことは容易に想像できると思う。肝要なのは、あくまでも「控えめ」であること。つまり、ボケの中に余計な輪っかが見えたり、丸のエッジがことさらに立っていたりしてはイケナイのだ。レンズの実力(ボケの優劣)は、そんなところにも滲み出るってことなのだね。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例2

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
絞りF4.5開放・1/30秒・ISO125・WBオート・JPEG

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街を走るバイクを流し撮り。対向する赤い乗用車とすれ違う瞬間に、あえてシャッターレリーズしてみた。どんな風に写っているかは仕上がりを見てのお楽しみ~的な撮り方なので、この写真は言ってみりゃ偶然の産物みたいなものなのだけど、「写真を撮る」ことに関しては、偶然も実力のうちであるというのが現実。ベテランほどそのことは身に沁みているハズなのに、誰もそれを口にしないのは・・・企業秘密だからかな(笑)。

「100-400」、ライバルはこっちのズームかも

本レンズにはもうひとつ、身内に比較せねばならぬ相手が存在する。「NIKKOR Z 100-400mm /f4.5-5.6 VR S」だ。こちらの価格は30万円台前半。テレ端(400mm時)の開放F値はF5.6と、半絞り落ちの明るさにはなるが、その点が使い勝手や写真の仕上がりクオリティに許せぬほどの差を生じさせるかといえば、現実にはそうではない。この100-400mmは、S-Lineに属する高品位な望遠ズームレンズであり、その描写力は単焦点レンズに肉薄。個人的には、ニッパチではなくコチラ100-400mmとの比較にこそ、日本海溝のごとく深い悩みが生じるとの思いを強くすることになっている。これは、実際に両レンズを使ってみての「実感」でもあるのだが、詳細については追って触れていくことにしよう。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例3

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
絞りF6.3・1/400秒・-2.3EV補正・ISO110・WB太陽光・JPEG

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ワンランク上の開放F値と内蔵テレコンの利便性を優先するのであればNIKKOR Z 400mm /f2.8 TC VR Sを、揺るぎなき万能性が必要ならNIKKOR Z 100-400mm /f4.5-5.6 VR Sを、そして"軽さ"に裏付けられた携帯性と機動力を最重要視するのであれば、選ぶべきは本レンズということになるだろう。なお、このカットでは、一足先に(?)紅くなっている2枚の葉で合焦部の描写が、その他の各部分では小ボケ、中ボケ、大ボケの再現比較ができるようになっている。総じて、ボケは素直で柔らかい。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例4

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
絞りF4.5開放・1/1000秒・-0.7EV補正・ISO400・WBオート・JPEG

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スナップ的な撮影にも一切の苦労を感じさせない軽さとサイズ感が最大の魅力であると言っても過言ではない。フットワーク重視の撮影にはドンピシャな相棒になってくれそうだ。

ジワるそのサイズ感と軽さ。「写り」に関して疑念を抱く必要は一切ナシ

本レンズは、Fマウントのレンズとして存在している「AF-S NIKKOR 500mm /f5.6E PF ED VR」の使い勝手をZマウントに再現した存在であると見るのが、個人的には最もしっくりくるように感じた(ニコン自身はAF-S NIKKOR 300mm /f4E PF ED VRと同クラスのレンズという位置づけにしているようだが)。すなわち、キモは「小型軽量であることがもたらす高い機動力」にある。

このうち「軽さ」に関しては、三脚座込みでわずか1245gという驚天動地のレベルを実現。見た目は「ちょっとデカめの70-200mmF2.8」的な容積感なので、周囲にはそこそこの存在感を放ちつつも(フードの装着で存在感はさらに高まるが)、そんなシルエットを良い意味で裏切る軽快なハンドリングは、とても「400mmの超望遠レンズ」のものとは思えない。とにかくチョ〜軽いのだ。

そして、フードを外せば(レンズに逆付けすれば)、Z 9に装着したままそこそこのサイズのバッグにスッと収まってしまうところにも、ジワるありがたさが備わる。撮影時だけではなく、持ち運びのときにも多大なる恩恵を感じさせるサイズ感&軽さであるということだ。

どうしても開放F値での撮影が多くなるキャラクターのレンズではある。しかし、開放時を含めいかなる条件においても、描写性能そのものに不満を感じることはなかった。頑張りすぎていない開放F値であるがゆえ、周辺光量の落ち方も緩やかに小さく、個人的には例によって周辺光量補正OFFでの使用に終始。この点は、写真としての仕上がりに係る好みと、写真の使用目的に応じ使い分ければいいだろう。とにかく「写り」に関し疑念を抱く必要は一切ないと断言できる。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例5

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
絞りF4.5開放・1/2000秒・ISO2500・WBオート・JPEG

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背景に玉ボケがある場合は、相応に口径食が目立つことも。ただ、可愛いレモン型になるので、場合によっては「あえてアクセントとして配する」なんて活かし方もありそうだ。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例6

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
絞りF6.3・1/2500秒・-2EV補正・ISO100・WB太陽光・JPEG

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大きなレンズが軽い仕上がりだと、縦横の構え替えが楽だし、縦横どちらで構えても気を遣うことなくスッと同じように安定させられるし、さらに細かいことをいうなら、屋外で立ったまま行うレンズ交換のときに感じる危うさも格段に低減される。良いことずくめとは、まさしくこのこと。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例7

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
絞りF4.5開放・1/2000秒・ISO1600・WBオート・JPEG

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開放F値、かつ周辺光量補正オフでの撮影。周辺光量の落ち方は、それが目立ちやすいシチュエーションであってもこんな感じに収まる。写真的には「あって好ましい周辺光量落ち」の範疇であると、撮影者自身としては判断しているが、許容できないのならボディの周辺光量補正でスッキリ持ち上げてやればいい。そういう時代だ。

「最短2.5m」、もうちょっと寄れるといいのになあ~

ただ一方で、使い始めてすぐに「う・・・。こ、これは・・・」と思わず呻いてしまいそうになる事実に気づくことにもなっている。最短撮影距離が思いのほか長かったのだ。

いや、400mmの単焦点レンズとしては、文句を言われる筋合いのない最短撮影距離「2.5m」ではある。NIKKOR Z 400mm /f2.8 TC VR Sの最短撮影距離も同じく2.5mだし、AF-S NIKKOR 400mm /f2.8E FL ED VRは2.6m。さらに、自らの若かりし頃の感覚を引っ張り出すのなら、そもそも400mmは「最短4m」と言われても文句の言えない超望遠レンズなので、「2.5mが長い(遠い)」なんてゼータクを言っちゃイケナイはず。ちなみに、AI Nikkor ED 400mm F2.8S(IF)の最短撮影距離は4mだ。

しかし、しかしですよ。幸か不幸かワタシは、NIKKOR Z 100-400mm /f4.5-5.6 VR Sの使い心地を知っていた。100-400mmは、400mm時に0.98mにまで"寄る"ことができるのだ。しかも、その最短距離付近での描写についても一切の破綻を見せないときた。最大撮影倍率は0.38倍(400mmF4.5は0.16倍)。マクロ的な撮影をも楽々こなすNIKKOR Z 100-400mm/f 4.5-5.6 VR Sは、単焦点レンズを蹴散らしかねない超現代っ子な超万能望遠ズームレンズなのである。

その万能感にあふれる快適な使い心地を知っていると、最短2.5mのなんと「遠い」ことよ。使い始めは「2.5mってこんなに遠いか? ウソだろオイっ!?」と舌打ちすること複数回。ファインダーを覗きながら「まだ(ピントが)合わない、まだ合わない」とジリジリ後ずさることを繰り返すばかりだった。いや、ホントにもう、ここだけの話、最初の段階でけっこう萎えるものがありまして・・・。

とはいえ、もちろん「400mmでマクロ的な撮影なんてしないもん!」って人が大多数ではあるハズ。そういう普通のユーザーにとっては、100-400mmのテレ端0.98mではなく、400mmF4.5の2.5mこそ「大昔の4mと比べりゃ天国と地獄の差。ありがたい!」ってことになるに相違ない。つまり、ワタシごときの一種エキセントリックな萎え萎えストーリーなど、一般論として気にする必要など皆無であるということだ。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例8

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S・プリキャプチャ機能で撮影
絞りF4.5開放・1/8000秒・+1EV補正・ISO11400・WBオート・JPEG

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最短撮影距離に近いところでピントを大きく外したとき(最短2.5mの距離感をなかなかつかめなかったこともあり、今回の試用ではそうなることが実に多かった)、再びピントを掴むことが大変に難しかったのは、レンズのせいなのか、ボディがヘソを曲げていたからなのか・・・? 特にオートエリアAFとの相性が悪いように感じられ、とにかくピントが遠くに逃げる逃げる、逃げて固まるの繰り返し。AFロックオン設定の「横切り」への反応を「敏感」にしたら、多少マシにはなったものの、そもそもこのスパイラルに陥っているときは、何故かAF速度も極端に遅くなることが多く・・・。というワケで、このレンズで最短に近い近接撮影はしない方が無難というのが、ワタシの中でのとりあえずの結論であります。かたじけない・・・。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例9

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
絞りF4.5開放・1/4000秒・+1EV補正・ISO5600・WBオート・JPEG

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鬼門の(?)ほぼ最短撮影。見るべきはボケの柔らかさである。ちなみに、この写真はオートエリアAFで撮ったのだけど、この構図で背景にスーッとピントが逃げていくことが多々発生。撮影には、人知れずけっこう苦労していたりする。なお、掲載のカットを撮影した時は、ヒマワリに対し、何故かたまたまオート設定の被写体認識が発動しバチピンをゲット。ヒマワリを何であると認識したのかは分からないけれど、とりあえず結果オーライということで。

かなり充実してきたゾ!ニッコールZレンズ

というワケで、ここで記した最短撮影距離に関する印象は、「遙か彼方の遠方のみならず、老眼上等の目の前まで、撮りたいものは何でも撮りたいと常日頃から思っている、雑食系写真家の悪いクセとワガママが無遠慮に主張されているだけのこと」であると、とりあえずは受け取っておいていただきたい。でも、NIKKOR Z 400mm /f4.5 VR Sが気になっているのなら、NIKKOR Z 100-400mm /f4.5-5.6 VR Sというレンズがラインアップされているという事実にも、ちょっぴり気を配っておくべきではあるかな。最短撮影距離の話は抜きにしても、総合的な判断材料のひとつとして「その存在を知っておく」ことは、悪いことではないと思うので。

必要な人にはゼッタイ必要な「400のF4.5」
ありゃ、雑食系写真家としては「100-400」推しちゃっているし…(汗)

とまぁ、これほどまでの深淵たる悩みを抱かせるほど、Zマウントの純正交換レンズが揃ってきていることを心より嬉しく思うこの頃だ。ほんと、最初はどうなることかと思ったからねぇ。外観のデザインを含めて(笑)。でも、もう大丈夫そうだ。ニコン自身もボクたちも、ニコンの「Z」がどうあるべきか、ちゃんと分かってきているみたいだから。この先も楽しみだね。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例10

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
絞りF7.1・1/30秒・ISO100・WBオート・JPEG

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AF動作は、基本的にはスピーディーで、動体に対する対応力もご覧の通りカンペキ。もちろんこれは、Z 9の動体捕捉能力(AFの実力)があってこその手応えではあるのだが、近接撮影を望まぬ限り、被写体を選ばぬ使い方ができる超望遠レンズであるのは確かだ。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 各部名称
Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 各部名称
Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例11

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
絞りF4.5開放・1/60秒・ISO400・WBオート・JPEG

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スイッチ類がズラリと並ぶ「難しそうな望遠レンズ」が散見できる他社製とは違い、NIKKOR Zの望遠系レンズの操作系は至ってシンプル。本レンズもその例に漏れず、「VR」に関わるスイッチすらないことから、もしやレンズ内手ブレ補正がないのか!? なんて最初に一瞬、誤解してしまったほど(VRの動作切り換えはボディ側の操作で行う)。個人的な撮影スタイルでは、VRは「スポーツ」設定のままほとんど動かさないため、メカスイッチで切り替えられなくなっても、さほど困りはしないのだが、この割り切りの是非は一概には言い切れないかも知れない。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例12

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
絞りF4.5開放・1/4000秒・+1.3EV補正・ISO1100・WBオート・JPEG

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レンズの軽さというものは、単に持ち運びを楽にするのみならず、撮影という行為の全般にプラスをもたらす特性なのだと今回、あらためて思い知らされた気がする。しかも、本レンズの鏡筒に設けられているスライドスイッチは、A/Mの切り換えと測距範囲(FULL、∞-6m)切り換えのふたつだけというわかりやすさ。こりゃ、一度使うと離れられなくなるねぇ。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例13

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S+Z TELECONVERTER TC-2.0x・800mmで撮影
絞りF9.0・1/1000秒・ISO800・WB太陽光・JPEG

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2倍のテレコンを併用し800mm相当の画角で撮影。細部の描写再現に、わずかなソフト傾向を見せるようになるとの印象だが、仕上がりイメージそのものに大きな変化はもたらさずに済んでいる。開放F値はf9相当。そうなっても、ファインダーの「見え」がまったく変わらないのがEVFのいいところだ。

Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 作例14

Nikon(ニコン)Z 9・Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
絞りF4.5開放・1/8000秒・-2EV補正・ISO1600・WBオート・JPEG

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開放F値がF4ではなく、F5.6でもないところからは、「小型化」と「Zマウントならではの描写力」「単焦点レンズとしての価値」のすべてを高次元でバランスさせようとする作り手のこだわり、苦悩が嗅ぎ取れるような気がする。結果、開放F値から繊細な描写を見せるステキな超望遠レンズになっているのだが、「そんなの単焦点レンズなのだからアタリマエ」とのキビシイ見方をするもヨシ、その安心感にこそ大きな魅力が備わると思うのもヨシ。イロイロな受け止め方を許容しうる、懐の深い超望遠レンズだ。

Nikon(ニコン)Z 9
Nikon(ニコン)Z 9 発売=2021年11月27日
Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm F/4.5 VR S 本体、レンズ構成
Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S 発売=2022年4月22日
Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S 本体、レンズ構成
Nikon(ニコン)NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S 発売=2022年2月18日
Nikon(ニコン)NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S 本体、レンズ構成
Nikon(ニコン)NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S 発売=2022年2月4日
Nikon(ニコン)Z TELECONVERTER TC-2.0× 本体、レンズ構成
Nikon(ニコン)Z TELECONVERTER TC-2.0x 発売=2020年8月28日
Nikon(ニコン)Z TELECONVERTER TC-1.4x 本体、レンズ構成
Nikon(ニコン)Z TELECONVERTER TC-1.4x 発売=2020年8月28日
Nikon(ニコン)AF-S NIKKOR 500mm/f5.6E PF ED VR 本体、レンズ構成
Nikon(ニコン)AF-S NIKKOR 500mm/f5.6E PF ED VR 発売=2018年9月14日


まとめ

  • ・「NIKKOR Z 400mm /f2.8」とは、価格、サイズ感、重量の差があり棲み分けはバッチリ

  • ・軽さとサイズ感が最大の魅力であると言っても過言ではなく、フットワーク重視の撮影にはドンピシャな相棒!

  • ・キモは「小型軽量であることがもたらす高い機動力」、「軽さ」に関しては三脚座込みでわずか1245gという驚天動地のレベル

  • ・「写り」に関し疑念を抱く必要は一切ないと断言できる!

  • ・大きなレンズが軽い仕上がりだと、縦横の構え替えが楽

  • ・最短2.5m、もうちょっと寄れれば・・・

  • ・身内のライバル「NIKKOR Z 100-400mm /f4.5-5.6 VR S」の存在は知っておくべきか

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Photo & Text by 落合憲弘

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