フジヤカメラ

 

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2025.12.22
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フジヤカメラ80周年記念レンズ|究極のブラックペイント限定アポランター【スペシャル対談】

フジヤカメラ80周年記念レンズ|究極のブラックペイント限定アポランター【スペシャル対談】キービジュアル

フジヤカメラ80周年を記念して発売された限定アポランター!開発に携わっていただいたコシナ様をお迎えしたスペシャル対談をお届けします。この機会にしか手に入らない限定レンズの魅力を紹介します。


■この記事の監修

フジヤカメラ店

東京都 中野区のカメラ専門店 フジヤカメラ店です。カメラ、レンズ、三脚、動画機材まで、新品、中古機材を多数取り扱っております。中古在庫は常時3,000点以上!これからカメラを始める方も、ベテラン、プロカメラマンも、機材の事ならフジヤカメラ店にお任せ下さい。

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YouTubeでも公開中「フジヤカメラ80周年記念!究極のブラックペイント限定アポランター」

はじめに

開発に携わった三名の画像

フジヤカメラ店 スタッフ 小松(以下「小松」):皆さま、日頃のご愛顧ありがとうございます。フジヤカメラ店の小松です。
実はフジヤカメラ店、2025年で80周年なんです。この80周年を記念しまして、なんと!記念レンズを販売することになりました!
そこで今回は、開発に携わっていただいた株式会社コシナ広報の佐藤さん、そしてフジヤカメラ店の小池さんをお迎えして、お話をうかがいたいと思います。
それではお二人とも、よろしくお願いします。

株式会社コシナ 広報 佐藤さん(以下「佐藤」):よろしくお願いします。

フジヤカメラ店 小池(以下「小池」):よろしくお願いします。

フジヤカメラ80周年限定モデルとは

フジヤカメラ80周年限定モデルの画像

小松:小池さん、まずこのレンズの説明をお願いします。

小池:こちらの80周年限定モデルは、フォクトレンダー史上最高性能の標準レンズ「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical」VMマウントをベースに、フジヤカメラオリジナルの要素を加えています。
ブラックペイントは真鍮材質が多いですが今回はあえてアルミを使用し、アルミにブラックメッキを施しその上からブラックペイントしています。
マウント部と前面フード取り付け部には、ニッケルメッキを使用しております。

【商品情報】Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM ブラックペイント フジヤカメラ80周年記念モデル

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Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM ブラックペイント フジヤカメラ80周年記念モデルバナー画像

小松:APO-LANTHAR 50mm F2を使用されたことがある方はご存知だと思うんですけれども、とてもよく写る超ハイクオリティなレンズなんですよね。この限定レンズは限定カラーで、それもただのブラックペイントじゃないというところが最大の特徴です。
様々な試行錯誤とその過程や担当した小池さんのこだわりは、のちほど聞いてみたいと思います。

80周年限定モデルの開発経緯

小松:小池さんがこのレンズを選んだとうかがいました。なぜこれだったのでしょうか。

小池:このレンズで驚かされたのは高い解像度です。例えば、空の小さな鳥もしっかり解像するんです。

限定モデル開発経緯の画像

そして抜けの良さ。また、朝夕の被写体もスッキリ写って発色もいいんです。立体感もあります。それらは今までにない感覚でした。そういったことから「選ぶならこのレンズかな」と思いましたね。

小松:私もマウントアダプターを介してですが使わせていただいたことがあって。本当によく写る!素晴らしいレンズです。

限定モデル開発経緯の画像

小池:このレンズを多くの方に使っていただきたいと思って、作る決心をしました。この素晴らしい性能を体感してほしい。そして長く愛用していただくために、ブラックペイントで愛着を持てるようにと考えました。

小松:佐藤さん、このレンズだと聞いた時はどうでしたか。

佐藤:もともと弊社がアポランターを開発していた際も小池さんにテストしていただいていたのですが、解像感が素晴らしいと小池さんからもお喜びの声をいただいていて。フォクトレンダー史上最高性能を目指して作ったものに対して、ちゃんと分かってくれた方がいらっしゃるのだとうれしく思っていました。これを今後広めていきたいんだっていう気持ちも、すごく感じていました。
ですので、小池さんがおすすめするレンズだったら大丈夫。これだよねっていう(笑)。そんな感じで、ストンと腑に落ちたところはありました。

材質とデザインのこだわり

小松:さきほどもお話がありましたが、鏡筒とマウントの材質やデザインのどういったところにこだわりがあるか、お聞かせいただければと思います。

小池:春にコシナさんの工場に行った際に、アルミなのか真鍮なのか、ペイントの艶感はどの程度がいいのかなどを相談させていただきました。

小松:ブラックペイントの艶感が、他製品とは違うっていうことなんですね。

限定モデルの艶感の画像

佐藤:同じブラックでもやっぱり違いがあって。このレンズは、今まで販売してきたブラックペイントモデルの中で最も艶感が高いと思います。艶を上げていくとなると、製造の難易度は上がります。できるだけ艶感がほしいという要望は弊社で今までやったことなく、チャレンジではありました。

小池:ブラックペイントの場合、材質は真鍮を使うことが多いのですが、佐藤さんにいろいろとアドバイスをいただき最終的にアルミを選びました。

佐藤:真鍮にペイントっていうのがカメラ好きの方が求める仕様かと思いますが、アポランターを真鍮にしてしまうと重くなってしまいます。棚に飾るだけではなく使ってもらいたいっていうお話がありましたので、やはり軽量の方がいいだろうと、真鍮ではなくアルミをご提案しました。

限定モデルのマウント部の画像

あとはマウント部の色ですよね。やっぱりシルバーよりニッケル色の方がかっこいいんですよね。きっと皆さんこの色を望むと思うので、「ブラックペイントにするんだったらニッケルはどうですか」とお話をさせていただきました。

特別な艶感

限定モデル塗装中の画像

佐藤:塗料によっても違いますが、塗装の際の「垂れるか垂れないか」ギリギリが、表面張力の働きによって艶がすごく出るんです。ただ、それを維持するのは製造難易度が上がるので、少し艶を落としたいというのが製造側の本音ではあります。

小池:たいへんですよね。普通はやっていただけないと思います。

佐藤:そうですね。フジヤカメラさんの依頼なのでっていうところです(笑)。

80周年限定モデルの生産工程

アポランターの塗装工程の画像

小松:レンズを塗装している映像を見させていただきましたが、まさか職人の方が手作業でやっているとは思っていなかったです。

佐藤:機械でもできるとは思いますが、部品が小さく凹凸があるパーツなので職人が目で見て、手で塗装した方がいいだろうということでやっています。

小松:その後の作業もすべて手作業なんですよね。

アポランターの組み上げ工程の画像

佐藤:そうですね。機械生産と想像される方が多いと思いますが、意外に手作業ばっかりなんです。やっぱり人の指の感覚ってすごい繊細なんですよ。我々のレンズはマニュアルフォーカスなので、操作感が大事なんです。数値化はしていますが、その上で感触を優先することでやっぱり良い製品ができあがったりするんです。
また、もし何かがあったとしても見過ごさずにすぐに気づくことができるのも、手作業だからですね。
限定だから特別にということではなく、全製品このクオリティでご提供しております。

使ってもらうことが目的

限定モデルの刻印の画像

小松:実際に手にとってみて気づいたのですが、限定品なのにデザインがシンプルで、「FC80th」の刻印だけですね。これは「使用するのに邪魔にならないように」ということでしょうか。

シンプルなデザインの限定モデル画像

小池:フジヤカメラが主張しすぎないよう、できるだけシンプルなデザインにしました。特別なペイントと小さな刻印で、よく見ればフジヤカメラ限定品だとわかればいいかと思っています。

佐藤:限定品だとすぐわかるような派手な仕様の要望が多いですが、一方で実用してもらえないことも多くあります。「使ってもらわなければレンズじゃない」という考えは素敵ですよね。

小池使ってもらうことが一番の目標です。

アポランターの開発コンセプトの画像

佐藤:もともとアポランターの開発コンセプトは「F2で明るくコンパクトな高性能レンズが、一番使えるレンズ」でした。今回の使っていただけるレンズというテーマと、弊社のアポランターへの想いが自然とシンクロしたこともよかったと思っています。

写真家 | 小池 隆

小松:実は小池さんはフジヤカメラ社員であるのと同時に、長く活動されている写真家なのです。フォクトレンダーのカタログを見たことある方は、名前を目にしたことがある方もいるかもしれませんね。

小池:コシナさんのレンズ11本の作例撮影を担当させていただきました。

写真家も納得のレンズ画像

小松:作例撮影を担当してきた小池さんが納得できるレンズ。ということがこのレンズの良さを表しているのではないでしょうか。

レンズの良さを語っている画像

小池:朝晩の肉眼で見づらい時間帯もここまでしっかり写るのは、このレンズの良さですよね。光が強い時はNDフィルターを使いながら、なるべく開放で撮ってもらうのがおすすめです。
このレンズで撮ると作品が変わります。ぜひ良い作品を撮ってほしいです。

作例 | フジヤカメラ80周年記念モデルで試写

限定モデルで撮影した作例

Leica M11-P
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM ブラックペイント フジヤカメラ80周年記念モデル
絞りF11・1/1000秒・ISO800

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限定モデルで撮影した作例

Leica M11-P
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM ブラックペイント フジヤカメラ80周年記念モデル
絞りF2.8・1/30秒・ISO3200

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限定モデルで撮影した作例

Leica M10-R
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM ブラックペイント フジヤカメラ80周年記念モデル
絞りF2・1/250秒・ISO800

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限定モデルで撮影した作例

Leica M10-R
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM ブラックペイント フジヤカメラ80周年記念モデル
絞りF3.4・1/125秒・ISO800

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コシナとフジヤカメラ店の歴史

コシナとフジヤカメラの長い付き合いの画像

小池:私がフジヤカメラに入社して、コシナ担当になったのが37年前でした。製品に対して意見させていただくようになったのが30年ほど前でしょうか。それからコシナさんとは深く、長くお付き合いさせていただいています。

佐藤:37年前のコシナは海外OEMがメインで、コシナブランドを国内で販売していただくお店が少なかったんです。そんな中でフジヤカメラさんが取り扱っていただき、アドバイスもいただけたことは弊社にとっても本当にありがたかったです。

コシナとフジヤカメラの長い付き合いの画像

小松:スマートフォン普及で写真を撮ることが当たり前になった今、逆に「写真を撮るならクラシックなもので」という方が、若い方や国外の方を中心に多くなったと感じます。
そうなるとやっぱり、フォクトレンダーなどコシナさんのレンズをお買い求めになられます。お客様からも「コシナさんのレンズはフジヤカメラにたくさんある。揃っている」とのお声をいただきます。
そういった今日のフジヤカメラがあるのは、やっぱりコシナさんとの長いお付き合いがあってのことですよね。そのお付き合いの集大成が、この80周年限定レンズということですね。

販売数 | 販売開始日 | 価格

小松:限定モデルということですが、生産数や販売開始日、価格は決まっていますか。

限定モデルの販売数と時期の画像

小池100本限定の生産で、販売開始日は2025年12月20日に決定しました。
価格も最初は20万円を超えてしまいそうだったのですが、コシナさんが頑張っていただき178,000円(税込・お一人様1本限り)になりました。

限定モデルのフードの画像

また、通常品はフードが別売りですが、限定モデルにはブラックペイントのフードが同梱されています。ブラックペイントのフードはこの限定モデルでしか買うことができませんので、大切にしていただけるとうれしいです。

まとめ

最後の挨拶の画像

小松:今回は、80周年限定モデルの開発に携わっていただいたコシナ広報の佐藤さん、そしてフジヤカメラ店の小池さんをお迎えして、お話をうかがいました。
限定モデルの詳しい情報やご注文は、Webページをご覧いただければと思います。
※既に完売している可能性もございます。ご了承くださいませ。

【商品情報】Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM ブラックペイント フジヤカメラ80周年記念モデル

» 詳細を見る

Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM ブラックペイント フジヤカメラ80周年記念モデルバナー画像

ここまでお読みくださり、ありがとうございます。フジヤカメラ店の小松でございました。
小池さん、コシナの佐藤さん、本日はありがとうございました!

佐藤:ありがとうございました!

小池:ありがとうございました!

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