SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports 実写レビュー

SIGMA(シグマ)60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports の実写レビューです。
フルサイズミラーレス用に新設計された高倍率望遠ズームレンズの、解像感や逆光性能、被写体認識への対応などを、実際に撮影した実写をもとにレビューします。
テストボディにはSONYの高画素機α7R Vを選択。新設計された高速フォーカスユニット「HLA」と被写体認識との相性や、高いマクロ性能を活かして、α7R Vに新たに搭載された被写体認識「虫」もチェックしました。
目次
特徴/操作性
高性能な望遠ズームレンズがミラーレス用として新設計
高速なオートフォーカスとハイレベルな描写性能
被写体認識との相性が抜群
実写レビュー
被写体認識との相性バツグンな高倍率望遠ズーム
高速なオートフォーカスが動く被写体も高い精度で追従
自然な手ぶれ補正(OS)でフレーミングしやすい
高いマクロ性能を活かして被写体認識「昆虫」を試す
画質
解像感
フリンジ
フレア/ゴースト
比較
SONY(ソニー)FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
TAMRON(タムロン)150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057) との比較
おすすめユーザーとウイークポイント
広いズーム域と高速なオートフォーカスで決定的瞬間を逃さない
2kgを超える重量と10倍ズームは万人向けではない
スポーツなどシャッターチャンスにこだわった本格的な望遠撮影をするユーザーにおすすめ
まとめ

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特徴/操作性
高性能な望遠ズームレンズがミラーレス用として新設計

SIGMA(シグマ)60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sportsは、ミラーレス用に新設計された高倍率望遠ズームレンズで高い描写性能と今まで以上に高速なオートフォーカススピードが特徴です。
一眼レフ用に同スペックのレンズが存在しましたが、被写体認識によりAF性能が向上し、より高画素になったフルサイズミラーレスに対応するよう新設計されています。
各社フラッグシップ機がフルサイズミラーレスカメラに移行する中、プロやハイアマチュアのニーズが高い望遠ズームは価値の高い製品と言えるでしょう。
高速なオートフォーカスとハイレベルな描写性能

今回のテスト撮影にはSONYの高画素機α7R Vを選択しました。6000万画素の画素数を持ちながら最新の被写体認識を持ち、動く被写体を高速かつ高精度に捉えるカメラです。
ピントのシビアな高画素機の動体撮影では高画質である事は勿論、高速なオートフォーカスが必須となります。
新たに搭載された新設計のリニアモーター「HLA」は大型のレンズを驚くほどのスピードで駆動し、動体予測による細かくシビアなピント合わせに対応してくれました。
被写体認識との相性が抜群

フルサイズミラーレスカメラが主流となった事で大きく進歩した機能がオートフォーカスの被写体認識です。
カメラが高画素化し被写体認識が高性能化する事でレンズには高い描写性能と併せて高速な駆動スピードが求められました。
全域で高い解像力を持ち、さらに最高クラスのフォーカススピードを持つ SIGMA(シグマ)60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sportsは、人間業では不可能な被写体認識を使った高性能なオートフォーカスに相性抜群のレンズと言えるでしょう。
| フィルター径: | φ105mm | 絞り羽根: | 9枚 (円形絞り) |
|---|---|---|---|
| 最小絞り: | F22-32 | 最短撮影距離/最大撮影倍率: | 45cm (WIDE) -260cm / 1:2.4(焦点距離200mm時) |
| 長さ: | 281.2mm(SONY E)/279.2mm(Lマウント) | 重量: | 2,485g(SONY E)/2,495g(Lマウント) |
実写レビュー
被写体認識との相性バツグンな高倍率望遠ズーム
作例1:F6.3 1/500 ISO5000 露出補正+1.0 焦点距離:600mm
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SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports は被写体認識との相性がバツグンのレンズです。
高速、高精度なレンズと、α7R Vの最新の被写体認識AFが合わさって、体験した事が無いような高い精度でオートフォーカスが合焦していきます。
ここまでストレス無く被写体認識を使えた事は今までにもほとんど無く、スピーディー且つノーストレスでテスト撮影が行えました。

高画素機はピントに対して非常にシビアになります。しかし、高速、高精度なオートフォーカスのおかげで、あまり神経質にならずに軽快に撮影をすすめられました。
動く被写体だけでなく動かない被写体でも瞳AFがピントを拾った事を確認した後フレーミングをし直せば、コンティニアスに設定したオートフォーカスが正確に思った場所にピントを合わせつづけてくれます。
まるで、自分の意志がストレートにカメラに伝わっているような快感を味わう事ができました。
高速なオートフォーカスが動く被写体も高い精度で追従
作例3:F7.1 1/250 ISO6400 露出補正±0 焦点距離:600mm
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テスト撮影はいつもどおり動物園で行いました。速くはないもののランダムに動き回る動物のピント合わせは意外と難しいものですが、コンティニアスAFがしっかりと食いついてくれます。
作例は、手前に大きくものが入り、通常ならこちらにピントが移動してしまうところですが、被写体認識が着実にユキヒョウを捉え放しません。
手前に向かって歩いて来るシーンでしたが、AFを信じてシャッターを切り続ける事ができます。

多摩動物公園のユキヒョウは、かなり近い位置で観る事ができるので、600mmでは長すぎるケースも多いですが、60mmまで引けると安心です。
実際にはそこまで焦点距離を短くするケースはありませんでしたが、いざとなったら60mmまで引けると思って撮影できる事が、撮影に余裕を生んでくれます。
作例は近接に近いところで撮っていますが、高速なオートフォーカスがピントを外すことなく追従してくれました。
自然な手ぶれ補正(OS)でフレーミングしやすい
作例5:F6.3 1/500 ISO4000 露出補正±0 焦点距離:600mm
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最近は手ぶれ補正機能のおかげで、ブレない事は勿論、超望遠でのフレーミングも非常にやりやすくなりました。
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports の手ぶれ補正は、ファインダー上でものすごく効いているという感じはしませんが、適度に画面を安定させてくれて、何よりフレーミングを変える時の動きがナチュラルなのが特徴です。
フレーミングを変える為にレンズを振った際も、画像が後からついてくるような不自然さが無く、超望遠レンズを使うシチュエーションに合った動きだと感じました。

手ぶれ補正がいいと、少しフォールディングが不安定になる縦位置での撮影もやりやすくなります。
動物園での撮影は、縦位置で構えたくなるケースも多くありますので、今回の撮影でも手ぶれ補正に助けられたシーンが幾度もありました。
被写体認識と高速なオートフォーカスが、縦位置での撮影でも強力な武器となった事もポイントです。
高いマクロ性能を活かして被写体認識「昆虫」を試す
作例7:F6.3 1/400 ISO3200 露出補正±0 焦点距離:389mm
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SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports は、最短撮影距離はワイド側で45cm、最大撮影倍率は200mmの時に最も大きくなり1:2.4です。マクロ撮影にも力を発揮するレンズなので、テストボディに使ったα7R Vに搭載された被写体認識「虫」を使ってみました。
もう少し望遠側で撮影倍率が大きくなればベストでしたが、それでも高速なオートフォーカスは強力な武器となってくれます。
被写体認識についても申し分無く、草を手前に置いた意地悪な構図でも、高確率でチョウにピントが合いました。被写体の向きによってはピントを外す事もありましたが、この辺りは今後のファームアップで改善していく事でしょう。

被写体認識を活かすには、高速なオートフォーカス駆動を持ったレンズが必要であるという単純な事実を実感できるレンズです。
SIGMAは描写性能に振り切った開発をするという印象が強いメーカーですが、今回の 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports のテスト撮影では、SIGMAの今までとは違った側面を見られた気がします。
レンズに必要な事を探求し続けるSIGMAというメーカーの底力を感じさせられるテスト撮影となりました。
画質
解像感

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ズームレンズとは思えない非常にシャープな描写です。
今回のテストボディは6000万画素の高画素機SONY α7R Vでしたが、画素数の高さを完全に活かせる高い解像感を示しました。軽量コンパクトなレンズとは言えませんが、その分性能に妥協のないプロカメラマンのニーズにも十分対応できる高性能レンズと言えます。
被写体認識の「動物」が非常に高精度にピントを検出している事も大きなポイントで、高速なAFと高い描写性能の両方があってこそ高画素機での動体撮影は成功する事のいい例だと思います。
フリンジ

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今回の撮影では逆光など難しい条件でも、気になるフリンジが発生する事はありませんでした。
2枚のFLDガラスと3枚のSLDガラスを贅沢に使用した光学設計により、色収差は良好に補正されているようです。
カメラのレンズ光学補正に対応している事も大きなメリットです。
フレア/ゴースト

フレアやゴーストの発生も今回のテストでは殆どありませんでした。
作例は逆光で太陽を正面にフレーミングして、敢えてゴーストやフレアを発生させようとして撮ったカットですが、フレアは僅かに発生しているもののゴーストの発生はありませんでした。
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports は高い逆光耐性を持ったレンズと言えそうです。
比較
SONY(ソニー)FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS との比較

メーカーのキャッチコピーのとおり唯一無二のスペックを持ったレンズなので、比較するレンズには少し困りますが、今回は600mmまでの超望遠レンズとして純正のFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS を取り上げてみました。
高性能で定評のあるレンズですが、性能的にはSIGMAも非常に高いレベルにあり、又、ふつうは純正が有利になるフォーカススピードについてもSIGMAが驚く程ハイレベルなので、単純に性能という意味では互角、ワイド端が60mmからという点でSIGMAの方がシャッターチャンスに強いレンズと言えそうです。
反面、純正はインナーズームで全長が変わらず使いやすい事、重量でSIGMAよりも300g程軽い事などがメリットです。
TAMRON(タムロン)150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057) との比較

ライバルメーカーもSONY Eマウント用に望遠ズームをラインナップしています。
ズーム比がSIGMAよりもだいぶ狭いので単純に比較できませんが、500g以上軽量でコンパクトなデザインは一般的なアマチュアカメラマンには持ち運びや使い勝手の面で大きなメリットです。反面、オートフォーカスのスピードについてはSIGMAの方が優秀なので、よりシビアな撮影をするならSIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports の方が成功率が高まるでしょう。
今回のテスト撮影で特に感じたのは、被写体がギリギリまで近寄って来た際のフォーカスの精度で、コンティニアスAFで連写しながら撮った際、SIGMAの方が2,3枚は多くピントの合った写真が撮れそうです。
おすすめユーザーとウイークポイント
広いズーム域と高速なオートフォーカスで決定的瞬間を逃さない

最高クラスの描写性能とフォーカススピード、広いズーム域を持ったSIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports は、高画質で決定的瞬間を逃さないシャッターチャンスに強いレンズです。
どちらかと言えばプロ向けに振ったレンズであり、写真の仕上がりについて殆ど欠点が見当たりません。
画質やシャッターチャンスについてハイレベルな要求をするユーザーの期待に応えられる、高い性能を持ったレンズと言えるでしょう。
2kgを超える重量と10倍ズームは万人向けではない

高性能である事と引き換えに、約2.5kgという重量は持ち歩きや操作の枷になってしまい、少し扱いの難しい点がウイークポイントです。
又、今回のテストでは200mmよりも短い焦点距離を使う事は殆ど無く、アマチュアユースなら望遠側だけに絞って、軽量コンパクトにしてもらった方が使い勝手は良いと感じました。
とは言え、AFスピードの速さは素晴らしく魅力的なレンズなので、同じAFを搭載した150-600mmなどが出ればいいなと、無い物ねだりが頭をよぎります。
スポーツなどシャッターチャンスにこだわった本格的な望遠撮影をするユーザーにおすすめ

レンズ性能としては非の打ちどころのない非常に高いレベルのレンズです。
万人向けではありませんが、写真の為に犠牲を払えるプロやハイアマチュアには魅力的なレンズとうつるのではないでしょうか。
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports は、シャッターチャンスと画質という写真の非常に重要な要素に妥協しない、本格的な超望遠撮影をする上級者におすすめのレンズです。
まとめ
-
・高速なオートフォーカスは被写体認識と相性ぴったりです
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・高い解像感、描写性能を持ったレンズです
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・望遠レンズとしては最高クラスの10倍のズーム比はあらゆるシーンに対応しやすくシャッターチャンスを逃しません
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・手ぶれ補正は自然でフレーミングがしやすいです
-
・重く大きいので万人向けのレンズではありません
-
・シャッターチャンスや画質に妥協したくないカメラマンにおすすめです
レンズ選びの参考にしていただければ幸いです。
【商品情報】SIGMA(シグマ)60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports
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