Panasonic LUMIX S 18mm F1.8 S 実写レビュー

Panasonic(パナソニック)LUMIX S 18mm F1.8 S の実写レビューです。
コンパクトな大口径広角レンズの解像感、フレア/ゴースト、フリンジなどの画質、実際に実写した使用感などをレビューします。
超広角レンズでありながら非常にコンパクトなデザインが特徴です。20mmより微妙に画角が広い18mmである事も星景写真を撮る方には価値ある一本となるのではないでしょうか。
目次
特徴/操作性
コンパクトな大口径広角レンズ
20mmよりワイドで、14mmよりコンパクトでリーズナブル
F1.8シリーズ共通のデザイン、操作性は併用もしやすい
実写レビュー
開放F1.8でボケ味を活かしたくなる広角レンズ
引けないシチュエーションが多い街中のスナップにも最適
背景に何を写すかを考えながら撮るのが楽しい
絞り込んで形を捉える
画質
解像感
周辺部画質
フリンジ
フレア/ゴースト
比較
SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary
SONY FE 20mm F1.8 G
ウイークポイントとおすすめユーザー
サイズ、デザイン的にマッチするカメラが少ないのがウイークポイント
LUMIX S5 ユーザーにピッタリ
気軽なスナップや本格的な星景写真を撮るユーザーにおすすめ
まとめ

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特徴/操作性
コンパクトな大口径広角レンズ

Panasonic(パナソニック)LUMIX S 18mm F1.8 S は、フルサイズ対応の大口径広角レンズとしてはコンパクトなデザインが特徴です。
広角レンズというとどうしても前玉が大きくなってしまいがちですが、フィルター径67mmに抑えられており、スッキリしたデザインで、超広角だからと肩ひじ張らずに使えるカジュアルさが魅力となっています。
スナップは一般的に35mmや50mmと言った標準レンズで撮られる事が多いジャンルですが、コンパクトなサイズや明るい開放F値を活かして超広角でのスナップ撮影も楽しそうなレンズです。
20mmよりワイドで、14mmよりコンパクトでリーズナブル

個人的に気になるのが、20mmよりも画角の広い18mmである事です。
星景写真では14mmは人気の画角ですが、どうしてもレンズが大きく重く高額になってしまう傾向があります。
Panasonic(パナソニック)LUMIX S 18mm F1.8 S なら14mmよりもコンパクトで価格もリーズナブル、20mmよりも画角が広くダイナミックな星景写真が撮りやすいくなるという、お得感たっぷりのスペックとなっています。
F1.8シリーズ共通のデザイン、操作性は併用もしやすい

コンパクトで高性能ながらリーズナブルな価格を実現したPanasonicの開放F1.8の単焦点レンズシリーズは、統一されたデザインで数本のレンズを並行して使うカメラマンには使いやすいシリーズとなっています。
一瞬のシャッターチャンスを捉えるようなシーンでは、例えばAF、MFの切り替えスイッチの場所や、フォーカスリングの幅が違うだけでストレスになる事もありますが、共通のデザインであれば安心です。
欠点は、カメラバックの中でどれがどのレンズかわかりずらいという事でしょうか。
| フィルター径: | Φ67mm | 絞り羽根: | 9枚羽根 円形虹彩絞り |
|---|---|---|---|
| 最小絞り: | F16 | 最短撮影距離/最大撮影倍率: | 0.18m/0.20倍 |
| 長さ: | 約82.0mm | 重量: | 約340g |
実写レビュー
開放F1.8でボケ味を活かしたくなる広角レンズ

18mmの超広角レンズでありながら開放F1.8と明るいので、近接では思った以上に大きくボカす事が可能です。
ひと昔前であれば、超広角レンズは絞ってパンフォーカスで撮ると相場が決まっていたように思いますが、コンパクトで明るい超広角レンズが続々登場して、広角でボカす表現がより身近になった気がします。これもミラーレスカメラが主流となり、高性能で明るい広角レンズを設計しやすくなったおかげかもしれません。
作例は、ヒガンバナにレンズを近づけて近接気味に撮りましたが、柔らかいボケの中から真っ赤な花が浮かび上がり、少しおどろおどろしいヒガンバナの形が強調できました。

スナップ撮影では少し持て余し気味の画角となる18mmですが、開放F値が明るいとボケを利用して構図を整理する事ができます。
又、最近気付いたのですが、遠近感が誇張される広角レンズでは、ビルの谷間などから見上げた風景を撮ると空を小さく表現できるので、上を見上げながら撮ると結構楽しいです。
先の広角レンズと言えば絞りこんでパンフォーカスで撮る、といった事もそうですが、先入観なく、カメラやレンズの特性を最大限活かして撮ると、思わぬ発見や楽しさが見つかる気がします。
引けないシチュエーションが多い街中のスナップにも最適

街中のスナップでは引けなくて全体が撮れないという事が多々あります。そんな時には超広角レンズの出番です。
Panasonic LUMIX S 18mm F1.8 S なら、コンパクトなサイズを活かして大袈裟にならずに超広角の広い画角で撮影を楽しむ事が出来ます。
作例ではさっきとは逆に下を向いての撮影ですが、背丈以上にはカメラを引く事ができないシチュエーションで、超広角の広い画角を利用して撮る事ができました。

天に向かってのびるような階段のオブジェを、下からあおって撮影しました。
実際よりも階段が長く見えるのは、超広角によって遠近感が誇張されている事と、F1.8を開放で使って背景に向かってボケが大きくなっているからで、Panasonic LUMIX S 18mm F1.8 S の特性を活かし切って撮る事ができたと思います。
標準レンズは自然な描写が特徴ですが、超広角レンズの特性を活かして写真ならではの表現を楽しむスナップもなかなか楽しいものです。
背景に何を写すかを考えながら撮るのが楽しい

被写体にかなり近寄っても背景が広くフレーミングできるので、標準レンズ以上に背景に気を使いながら、背景がどうフレーミングしているかを楽しみながら撮影しました。
通りすがりの自転車がいい位置に来るのを待つ一瞬には、写真ならではの緊張感があります。
今回のテスト撮影にはカメラはコンパクトなLUMIX S5を選びましたが、LUMIX S 18mm F1.8 Sとのデザイン的な相性も良く、おすすめの組み合わせです。

作例1と同じ場所で、背景の入り方を変えてシャッターを切りました。
背景の小川や、他のヒガンバナとのバランスを見ながらアングルを変えて背景を調整する訳ですが、デジタルカメラはモニターを使ってかなり正確に仕上がりを確認できるので、こういった撮影も昔よりずっと簡単になったと思います。
背景を変えるて、ひとつの被写体で印象の違う複数の写真が撮れるのは、広角レンズのメリットであり楽しさだと思います。
絞り込んで形を捉える

人工物の撮影が中心となる街中では、面白い形を探して撮るのも楽しい撮影です。
特に広角レンズは絞り込む事で容易にパンフォーカスにする事ができますし、誇張される遠近感を利用して大袈裟に表現してみるのも面白いと思います。
直線が多い被写体はレンズのゆがみが気になりますが、ミラーレス用のレンズは一眼レフ用に比べて収差が補正しやすい上、最近のデジタルカメラはボディ内で簡単かつほぼ完全に歪曲収差を補正できるので安心です。

正直に言って、広角レンズは難しいなと思う事が多々あります。街中のスナップを選ぶのは狭い街中の方が広角レンズで切り取りやすいからですが、それでもネタに詰まる事も多々あります。
最近本格的に始めた星景写真では広角レンズしか使わないのに、テスト撮影となるとうんうん唸りながら撮っているのが実情です。そんな時、敢えてモノクロモードを選択する事が多くあります。
白と黒だけで表現されるモノクロは、それだけである程度シンプルな画面構成になりますし、色に目が行かない分形が強調されるような気がします。少し逃げ腰な撮り方かもしれませんが、個人的に広角でモノクロを使うのは結構おすすめの撮り方です。
画質
解像感

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ものすごくシャープという訳ではありませんが、Panasonicレンズらしい柔らかさがあって好感が持てます。
個人的な経験から思うに、特にPanasonicの開放F1.8のシリーズは解像感と柔らかさを適度に備えており、玄人好みのレンズなのでは?と思いました。あまり目立たないメーカーですが、レンズについてもっと評価されてもいいのかなと思います。
家電メーカーという事でイメージ的にバイアスがかかって見られがちなのでしょうか。
周辺部画質

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18mmの超広角レンズという事で周辺部は画質が低下します(拡大画像を更に拡大するとわかりやすいと思います)。
わずかな流れと眠さが出るので、星景写真などで極端なシャープネスを求めるなら気になるかもしれません。
個人的には四隅のわずかな部分だけなのであまり気になりませんし、20mmではなく18mmである事の方が嬉しいので、あまり目くじらを立てて見るべき部分では無いと思います。
フリンジ

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明暗差の激しい被写体ではわずかにフリンジが発生します。
入りやすい場所に入っている印象で、それほど目立ちません。
フレア/ゴースト

他メーカーのレンズでも良くある事ですが、絞り込んだ時にゴーストが発生します。
ゴーストの出方は大きく無く形も自然なのでそれほど気になりません。
開放ではほとんど目立たなくなる(下画像参照)ので、絞りを変えてうまい落としどころを探り当てても良いでしょう。

ライバルレンズとの比較
SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary

Lマウントの大口径超広角レンズとしてはSIGMAの20mm F2 DG DN | Contemporaryがあります。コンパクトで画質にも定評のあるレンズです。
Panasonic LUMIX S 18mm F1.8 S の利点はわずかにワイド、わずかに明るい事で、特に星景写真用に使うならこの差は切実なので、星景写真で使うならPanasonicがおすすめです。
SIGMAのレンズは外観のデザインや作りの良さがメリットで、価格も純正より安くコストパフォーマンスに優れます。
| Panasonic LUMIX S 18mm F1.8 S | SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary | |
|---|---|---|
| 価格 | ☆☆ | ☆☆☆ |
| 画角 | 100° | 94.5° |
| 性能 | ☆☆ | ☆☆☆ |
| フィルター径 | 67mm | 62mm |
| 重さ | 340g | 370g |
SONY FE 20mm F1.8 G

マウント違いとなるので直接比べるのは間違いですが、SONY FE 20mm F1.8 G は自身で使っているレンズで、星景写真ではもう少し画角が広ければと思う事も多く、Panasonicの18mmが羨ましく感じてライバルレンズとしました。今回はテスト期間中、晴天に恵まれず、予定していた星景写真での違いをレポートできなかったのが残念です。
スナップでのテストではPanasonic LUMIX S 18mm F1.8 S は周辺部の画質が少し甘いという結果でしたが、SONYのレンズも周辺部ではコマ収差が出るので、どっこいどっこいだったのではないでしょうか。そう考えるとわずかとは言え画角の広いPanasonicのレンズがますます羨ましく感じます。
余談ですが、私が使った事がある20mm前後のレンズで最もコマ収差が少なかったのはSIGMA 20mm F1.4 DG DN | Artで、価格、サイズ、フィルターワーク(82mm径なのでフィルターも高額)が折り合えばかなりおすすめです。
| Panasonic LUMIX S 18mm F1.8 S | SONY FE 20mm F1.8 G | |
|---|---|---|
| 価格 | ☆☆☆ | ☆☆ |
| 画角 | 100° | 94° |
| 性能 | ☆☆ | ☆☆ |
| フィルター径 | 67mm | 67mm |
| 重さ | 340g | 373g |
ウイークポイントとおすすめユーザー
サイズ、デザイン的にマッチするカメラが少ないのがウイークポイント

Panasonicの開放F1.8シリーズは写りの雰囲気も良くコンパクトなサイズでおすすめのシリーズですが、同社にはこれらのレンズがマッチするコンパクトなカメラが少ないのが難点です。
実質ベストマッチなカメラはLUMIX S5一択となってしまい、今回のテストでも同機を使用しました。
もう少しコンパクトな機種の登場が出るといいなと思います。
LUMIX S5 ユーザーにピッタリ

裏を返せばLUMIX S5 ユーザーにはピッタリのレンズで、超広角での撮影がお好きな方なら是非おすすめしたいレンズです。
PanasonicのカメラがデュアルネイティブISOテクノロジーなどで高感度にも強いので、返す返すも今回星景写真でのテストができなかった事が悔やまれます。
気軽なスナップや本格的な星景写真を撮るユーザーにおすすめ

大口径の超広角としてはコンパクトなので気軽に持ち歩いて遠近感の誇張やボケを利用した表現を気軽に楽しめるレンズです。
又、焦点距離18mmとF1.8の明るさを活かした星景写真にも最適なレンズだと思います。フィルター径が67mmと比較的小さいので、スターリーナイトやプロソフトンクリアなどのフィルターワークが必須となる星景写真ではコストの面でも利点があります。
超広角を使った表現を気軽に使いたいユーザーや、本格的な星景写真にチャレンジしたユーザーにおすすめのレンズです。
まとめ
-
・18mmの画角とF1.8の明るさが特徴
-
・大口径の超広角レンズとしては軽量コンパクトでリーズナブルな価格も魅力
-
・ものすごくシャープではないが写真らしい柔らかい描写
-
・開放では周辺部の描写がやや低下する
-
・LUMIX S5に装着して気軽なスナップにおすすめ
-
・18mmの広い画角を活かした本格的な星景写真にもおすすめ
レンズ選びの参考にしていただければ幸いです。
【商品情報】Panasonic(パナソニック)LUMIX S 18mm F1.8 S
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