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2021.12.30
本日のフジヤ【スタッフ レビュー&ハウツー】,

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 実写レビュー

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STMの実写レビューです。

薄型のパンケーキレンズながら明るいF値の広角レンズは、携帯性、機動性と表現力を両立している、シーンを選ばず使い易いレンズとなっています。APS-Cサイズセンサーを搭載して小型軽量が特徴のEOS Mシリーズボディの常用レンズとして最適なレンズの一本といえるでしょう。

発売から10年程経過した製品ですが、最新のボディと組み合わせてどのくらいの実力を示すのか、実写レビューを中心に画質、使用感、使い勝手などをご紹介します。

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■この記事の監修

フジヤカメラ店

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Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM

特徴/操作性

軽量・コンパクトなパンケーキレンズ

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 本体1

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STMは、APS-Cサイズセンサーを搭載したCanon(キヤノン)初のミラーレス一眼カメラ「EOS M」と同時に発売された、EF-Mマウント用単焦点レンズです。発売は2012年9月で、35mm判換算で約35mm相当の広角レンズとなります。

重さ約105g、本体の厚さはわずか23.7mm(電源OFF時)の所謂パンケーキレンズで、カメラにレンズ装着したままポケットに納める事が出来る携帯性の良さが持ち味と言えるでしょう。

EF-M22mm F2 STMを装着したカメラはバッグへの収まりも良く、一眼カメラをまるでコンパクトデジカメのように扱う事が出来るのです。

質感の良い金属製外装

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 本体2

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STMは外装・マウント部共に金属製です。

EF-Mマウント用レンズは、ズームレンズを中心に軽量化を意識したプラスチック製の外装やマウントを採用した製品が多いですが、EF-M22mm F2 STMはEF-Mマウントの最初の製品である為か、耐久性と高級感のある金属外装、金属マウントが採用されています。

レンズフードは付属していませんが、別売りで薄型デザインを損ねないように配慮された専用品があり、こちらも金属製です。

フォーカスリングの操作感は軽め

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 本体3

フォーカスリングはバイワイヤ方式で、わずかにテンションがあるものの動きは軽めです。

ミラーレス一眼カメラは、ほぼ画面全体をフォーカスポイントとして利用出来る上、タッチ操作などオートフォーカスに便利な機能が搭載されているのが普通なので、重視する必要の無いポイントかもしれません。

操作部はフォーカスリングのみで、切替えスイッチ等も無いすっきりとしたデザインです。

フィルター径 43mm
最短撮影距離/最大撮影倍率 0.15m/0.21倍
最小絞り F22
絞り羽根 7枚
長さ 23.7 mm(レンズ収納時)
重量 約105g

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実写レビュー

今回のテストボディにはEOS Mシリーズの中でも画素数が高く世代的にも新しい「EOS M6 Mark II」を選びました。

同時期に発売された「EOS M」から時間が経過しており、より画素数やAF性能等が向上した最新のボディとの組み合わせでどれ程の実力を発揮するのか見てみたかったのが理由です。

ピクチャースタイルは「スタンダード」、ホワイトバランスは「AWB」、カメラ側のレンズ光学補正はすべてオフとしています。

高画素ボディとの組み合わせでも十分な解像感

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例1
作例1:f2 1/3200 ISO100 露出補正±0

APS-Cサイズセンサーのカメラとしては最高クラスとなる3250万画素のセンサーを搭載したEOS M6 Mark IIとの組み合わせでも解像力に不足は感じませんでした。

絞り開放からシャープで、高い解像感を持っています。

この10年で著しい進化を遂げたミラーレス一眼の世界にあって、創成期のレンズが今でも十分以上に使える事は、Canonの技術力の高さを証明する事例のひとつと言えるでしょう。

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例2
作例2:f2 1/8000(電子シャッター) ISO100 露出補正±0

後ほど触れる画質の比較用に同じ場所から絞りを変えて撮ったうちの1枚です。

絞り開放、レンズ光学補正もオフの状態でありながら、画面周辺部でも画質はそれ程甘くならず、予想以上にしっかりと描写されていて驚きました。

一方、絞り込んでも大きく性能が向上する事はありません。周辺部に向かって全体的な解像感はわずかに向上しますが、絞りこむと描写特性が大きく変わるという性格のレンズではなさそうです。

明るいF値でボケ・動感のコントロールが自由自在

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例3
作例3:f3.2 1/2500 ISO100 露出補正±0

F値の明るいレンズはボケのコントロールの幅が広いだけでなく、シャッタースピードを速くし易い事から、動きのある被写体に対して、シャッタースピードを使った描写の変化をつくり出す事も容易です。

作例は噴水の水の流れを撮っていますが、絞りの可変域がF値の暗いレンズと比べて広い事は有利に働きます。開放を使ってシャッタースピードを速くして動きを止めたり、逆に絞ってシャッタースピードを遅くして流れを表現したりと、幅広い撮り方が出来るのです。

扱いやすい画角

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例4
作例4:f3.2 1/4000 ISO100 露出補正-0.7
Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例5
作例5:f3.2 1/2000 ISO100 露出補正±0

35mm判換算で35mm相当の焦点距離は構図を整理しやすい適度な画角と、背景を広く写しながら遠近感が付き過ぎない自然な描写が得られる扱い易いレンズです。

見たままを切り取るスナップ撮影によく利用される画角は、情報量とフレーミングのし易さのバランスがいい事が人気の秘密かもしれません。

サイズの小ささと扱い易い画角はスナップシューターとして最高の一本と言えるでしょう。

AF速度は使用ボディによって変化

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例6
作例6:f2.8 1/1600 ISO100 露出補正±0
Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例7
作例7:f2.5 1/1250 ISO100 露出補正±0

レンズ鏡筒全体を繰り出してフォーカシング動作を行うので、他のレンズと比較するとAF速度はゆったりとしています。

EOS MやEOS M2といった初期の頃のボディだと、ピントの合うまでの時間が一層長く感じますが、ボディ側のAF性能が大きく向上したEOS M6 Mark IIとの組み合わせだとだいぶ速く感じられました。

発売から時間が経過しても、ボディ側の進化でレンズの性能をより引き出せるのもミラーレス用レンズのメリットだと思います。

テーブルフォトにも最適な近接性能

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例8
作例8:f2.8 1/80 ISO100 露出補正±0

散策の後はランチにハンバーガーを。最短撮影距離0.15mとぐっと寄って撮る事ができるので、このようなテーブルフォトにも便利です。

コンパクトなレンズ、カメラの組み合わせは、こういった撮影でも大袈裟にならずさりげなくシャッターを切る事が出来ます。

余談ですが、このハンバーガーなかなかの味で、パティはレギュラーより小さめなクウォーターサイズでしたが十分食べ応えがあり、玉ねぎの甘味とシャキシャキレタスが印象的でした。

画質

解像感/周辺光量

作例2を拡大して解像感を見てみます。

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例2拡大枠
枠内を拡大
Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例2拡大

絞り開放から眠い感じはあまりしません。発売から時間が経過しているとはいえ、ミラーレス専用に設計されている事も大きいと思います。

解像感やシャープネスは、高画素機でも十分使えるレベルにあると言えるでしょう。

次に周辺光量について見てみます。

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例9
作例9:f5.6 1/1000 ISO100 露出補正±0

周辺部光量落ちは大きく、絞り込む事である程度改善されるものの完全には解消されません。

しかし周辺光量落ちはデジタルで比較的簡単に処理する事が可能です。

作例2のRAWデータを、カメラ内現像を使ってレンズ光学補正(周辺光量・歪曲収差・色収差・回折補正)を全て適用すると以下のようになります。

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例9補正

表現として意図的に光量を大きく落としたい時以外は、補正を常時オンで使用するのが良さそうです。

ちなみに歪曲収差は補正前後を比較しても変化がほどんどありませんでした。オン/オフ選べるようになっていますが、Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM装着時は自動的に補正オンになっているのかもしれません。

フリンジ

作例3を拡大してフリンジの状態を確認してみます。

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM
Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例3拡大枠

拡大しなければ気づかないレベルですが、手前の街灯と奥の白い建物の縁に紫色の、窓枠には緑色の色付きが見られます。

周辺光量の際と同様に、カメラ内現像を使ってレンズ光学補正を全て適用すると以下のようになります。

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例3補正拡大枠
Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM 作例3補正拡大

色付きが綺麗に補正されました。色収差については補正オフにするデメリットはほとんど無いので、常時オンのままで使用するのが良いでしょう。

テストのために敢えてレンズ光学補正は全てオフで撮影しましたが、基本的にカメラの初期設定のまま全てオンで使用して、補正効果をフルに活用した方が良いと感じました。

他社製パンケーキレンズとの比較

最近では各社ミラーレス一眼用のパンケーキレンズをラインナップするのが普通になった感があります。

ここでは、APS-Cサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ用のパンケーキレンズとCanon (キヤノン) EF-M22mm F2 STMとの違いをスペックから読み解いてみます。

FUJIFILM XF27mmF2.8 R WRとの比較

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM FUJIFILM XF27mmF2.8 R WR比較

同じAPS-Cサイズセンサーを使用した独創性に富んだカメラを開発するFUJIFILMもパンケーキタイプのレンズXF27mmF2.8 R WRをラインナップしており、EF-M22mm F2 STMとほとんど同じ大きさ重さの、そっくりな性格のレンズと言えます。

Canonは広角、FUJIFILMは標準レンズに分類される焦点距離で、写真を良く知るユーザーにはわずかに広角寄りの40mm相当の標準レンズは人気の画角となります。

対するCanonが大きくリードしているのは近接能力です。FUJIFILMが最大撮影倍率0.1倍なのに対して、Canonは0.21倍とマクロレンズに近い能力を持ち、レンズの汎用性をより高くしています。F値が一絞り明るいところもCanonの大きなアドバンテージで、EF-M22mm F2 STMを選択する動機となるでしょう。

SONY(ソニー) E 20mm F2.8との比較

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM SONY(ソニー) E 20mm F2.8比較

同じくSONYのAPS-Cサイズセンサー用の広角レンズはEF-M22mm F2 STMのライバルとなるレンズです。

Canonよりやや広角寄りな事と、F値が一絞り暗い事からボケを活かした撮影ではCanonの方が使い易いかもしれません。マクロ性能でもCanonが有利です。

逆にSONYはマウントがフルサイズセンサー機と同じなので、クロップされた状態ですがフルサイズ機でも使用出来るところがSONYを選択するメリットとして挙げられます。

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まとめ


  • 小型軽量、リーズナブルな価格で、初めての単焦点レンズとしておすすめです
  • 明るいF値、必要十分な近接性能が薄型デザインの本体に凝縮しています
  • 3000万画素を超える高画素機でも性能を活かしきれる高い画質を持っています
  • 毎日カメラに取り付けて持ち出したいと思わせてくれる携帯性も魅力です

レンズ購入の参考にしていただければ幸いです。

Canon (キヤノン) EF-M22mm F2 STM
Photo & Text by フジヤカメラ 浅葉

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