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2021.12.05
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SONY(ソニー) α7IV 発表!特徴やメリットをライバル機種と比較!

SONY(ソニー) α7IV 発表!特徴やメリットをライバル機種と比較!

SONY(ソニー)の新製品α7 IVの特徴を解説!α7 IVは非常に充実した機能をバランス良く搭載したコスパの高い機種です。

特徴や新機能を解説しつつ、自社、他社のライバル機種と比較しました。

迷わず購入したくなる機種ですが、ライバル機の方が優れている点も!是非購入の参考にして下さい。

店舗イメージ
■この記事の監修

フジヤカメラ店

東京都 中野区のカメラ専門店 フジヤカメラ店です。カメラ、レンズ、三脚、動画機材まで、新品、中古機材を多数取り扱っております。中古在庫は常時3,000点以上!これからカメラを始める方も、ベテラン、プロカメラマンも、機材の事ならフジヤカメラ店にお任せ下さい。

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SONY(ソニー) α7 IV ボディ ILCE-7M4
SONY(ソニー) α7 IV ボディ ILCE-7M4

α7 IVの仕様と特徴

センサーと映像エンジン

SONY(ソニー) α7 IV 本体1

SONY α7 IVは有効画素数3300万画素の新設計のイメージセンサーを搭載、映像エンジンにはフラッグシップ機α1と同じBIONZ XRが採用されています。

ローパスフィルターレスではありませんが高画素である為、十分以上に高解像なシャープな映像を作り出してくれるでしょう。なめらかで健康的な人肌の再現に定評があるBIONZ XRの搭載は、ポートレートなど人物撮影をするカメラマンには朗報です。

フラッグシップ機や上位モデルに近い「画質」これがα7 IVの最初の特徴です。

オートフォーカス

SONY(ソニー) α7 IV 本体2

フラッグシップ機α1で刷新されたアルゴリズムをα7 IV用に最適化する事で、リアルタイムトラッキングや瞳AFの追従性、安定性が向上しています。

クロップした際も測距点数が変わらない、F22でも像面位相差でオートフォーカスが可能、マウントアダプターLA-5対応など、使い勝手の面で大幅に向上している点も見逃せません。

被写体がフレームアウトした際の再認識のスピードが速い、AF-S時のリフォーカスが速いといった面でも改善がなされているようで、上位機種ゆずりの高いAF性能を持っていると考えて良さそうです。

高感度性能

SONY(ソニー) α7 IV 本体3

α7 IVの常用ISO感度は100-51200で、2420万画素のα7IIIと比較して880万画素も画素数が増えているにもかかわらず、同じ常用ISO感度とダイナミックレンジを実現しているところがポイントです。

先に書いたとおり、α1と同等のカラーバランスとなり、色がフラットに抜けてしまい易い高感度域でも高い色再現性を実現します。

手ぶれ補正

SONY(ソニー) α7 IV 本体4

α7 IVの手ぶれ補正効果は5.5段(CIPA基準準拠)です。

α7IIIと比較して+0.5段と僅かな違いですが、3300万画素の高画素に対応する為、より精度の高い高性能な手ぶれ補正ユニットを搭載しています。

α1やα7SIIIに搭載された動画使用時の手ぶれ補正「アクティブモード」にも対応しており、より汎用性の広い手ぶれ補正が可能となったと言えるでしょう。

動画性能

SONY(ソニー) α7 IV 本体5

α7 IVは動画性能も高いレベルにあります。カラーサンプリングは4:2:2 10bit、最大転送ビットレートは4K撮影時600Mbpsでカラーグレーディングの高い劣化耐性を持つ情報の多い記録が可能です。

3300万画素の高画素センサーを搭載している為、フルサイズ、スーパー35mm(APS-C)、いずれもオーバーサンプリングによる高画質な4K30pでの動画記録が可能で、スーパー35mmでは4K60pで撮影する事も出来ます。

勿論動画ユーザーには定評のあるピクチャープロファイルS-Cinetoneも搭載しており、誰でも簡単にシネマチックな映像表現が可能です。

SONY(ソニー) α7 IV 本体6

オートフォーカスの大幅な性能向上で、最も恩恵を受けるのは動画カメラマンかもしれません。

タッチトラッキング機能や、AF中でもマニュアルフォーカスでピント位置を移動、そのままAFを継続出来るAFアシスト機能が、より高度で美しい映像表現を実現してくれるでしょう。

又、フォーカスの移動による画角の変化(ブリージング)を補正するブリージング補正が新たに搭載されているので、画角変化の無い美しいピント移動が可能となりました(※対応レンズのみ)。

操作性/機能/メディア

SONY(ソニー) α7 IV 本体7
(写真はα1)

メニュー画面はタブが縦に並ぶ、α1やα7SIIIと共通のものになりました。

色分けされたタブが旧タイプと比較して使い易いですが、機能が今までと違うタブの中に移動したりしているので注意が必要です。

モードダイヤルの下に静止画/動画/S&Q切り替えダイヤルが独立して搭載されたり、シャッターの手前にRECボタンが設置せれたりと、写真と動画をハイブリッドに撮影するカメラマンに嬉しい操作性となっています。

◆◆◆◆◆

上位機種で好評のクリエイティブルックが搭載されました。

インスタントに映像を思い通りの雰囲気に仕上げる事が出来るクリエイティブルックは、写真では勿論、カットごとの雰囲気を合わせた動画撮影にも便利そうです。

高圧縮ながら10bitの諧調表現(JPEGは8bit)に対応した記録形式「HEIF(ヒーフ)」やロスレス圧縮RAWといった画像編集向きのフォーマットにも対応し、よりクリエイティブな撮影が可能となっています。

SONY(ソニー) α7 IV 本体8

メディアスロットはSD (UHS-I/II対応)カード、CFexpress Type Aカード用マルチスロットと、SD (UHS-I/II対応)カード用スロットの2つを備えます。

CFexpress Type Aカード使用時は圧縮RAW+JPEGといった大容量データの連写でも1000枚以上の連続書き込みが可能で、バッファーメモリの高容量化によりSDカード使用時の連続書き込み性能も大幅に向上しています。
 

ライバル機との比較

vs α7c

SONY(ソニー) α7 IV α7c 比較

性能という面ではほぼ全てα7 IVが優れています。

動画カメラとしても好評なα7cですが、画質、オートフォーカスのいずれでもα7 IVが圧倒的と言えるほど優れており、特にシネマチックな映像をカラーグレーディングでつくりたいカメラマンならα7 IVを選ばない理由は無いと言えるでしょう。

価格が少し高い事がネックですが、FX3やα7SIIIといった動画撮影に定評のあるクリエーター向けのカメラと比較すると圧倒的に安いので、そういった意味でも非常にコスパの高い機種と言えます。

・性能的にはあらゆる面でα7 IVが優れている
・お手軽な動画ならα7c、クリエイティブな動画ならα7 IV
・α7cのメリットは価格とコンパクトさ

vs α7III

SONY(ソニー) α7 IV α7III 比較

画質的にも性能的にもα7 IVの圧勝と言えます。

特に高画素と最新の映像エンジンによる画質と、α1ゆずりのオートフォーカス性能の高さは、α7 IVが圧倒していると言っても過言ではありません。α7IIIとα7 IVを比較してみると、後継機ながら全く違う機種と言えるくらいの開きがあります。

しかし、比較的動きの少ない静止画だけを撮影するならα7IIIで十分と考える事も出来るので、価格の安い中古品を手に入れるのはありかもしれません。

・性能的にはα7 IVが優れている
・特に画素数とオートフォーカスはα7 IVが強い
・安価になったα7IIIの中古はコスパが高い

vs α7SIII

SONY(ソニー) α7 IV α7SIII 比較

写真だけで考えるなら、画素数の違いが最も大きなポイントとなります。

高画素と高感度のバランスが非常に良くオールラウンドなα7 IVに対して、圧倒的な高感度性能で他のカメラでは撮れない写真が撮れるα7SIIIという構図です。

動画でも使えるISO感度の幅が広く、暗い場所で圧倒的なパフォーマンスを示すのがα7SIIIですが、スーパー35mmにクロップした際4Kが撮れないのがネックで、対するα7 IVはクロップしてもオーバーサンプリングによる高精細な映像が撮れる点がメリットです。

・高感度性能ではα7SIII、画素数とのバランスではα7 IV
・4K120pならα7SIII、スーパー35mmでの4K撮影ならα7 IV
・何でも出来るバランスの良さがα7 IVのメリット

vs α1

SONY(ソニー) α7 IV α1 比較

性能的に唯一α7 IVが完敗するカメラがα1です。

特に高速連写による動体の撮影では10コマ/秒とブラックアウトフリーによる30コマ/秒という大きな差があり、AFやAEの演算速度もα1は圧倒的なので大きな開きが出るでしょう。個人的にライブの撮影など動きものを撮る機会があるのですが、要らないと思っていた30コマ/秒の高速連写も実際にはいい表情の一瞬を捉える為には必須とも言える機能で、α1のパフォーマンスは圧倒的です。

凄いのは、α7 IVはいくつかの部分でα1に肉薄するレベルの性能を持っている事で、価格を考えるとα7 IVのコストパフォーマンスの高さがむしろ浮彫になる事です。

・高速連写を使うような撮影ではα1が圧倒
・機能的にはα7 IVはα1の弟分的なカメラかも!?
・価格差がα7 IVの最大のメリット

vs Canon EOS R6

SONY(ソニー) α7 IV α1 比較

EOS R6 はα7 IVの強力なライバルです。

主なスペックを比較すると、常用最高ISO感度102400(α7 IV 51200)、最高約20コマ/秒(α7 IV 10コマ/秒)、最高8.0段の手ぶれ補正(α7 IV 5.5段)と多くの箇所でα7 IVを上回ります。

対するα7 IV最大のメリットは3300万画素の高画素センサーを搭載している事で、約2010万画素のEOS R6を大きく凌駕しています。

スーパー35mmにクロップした際オーバーサンプリングによる高画質な4K動画が撮影出来るのもα7 IVの大きなメリットで、動画をアシストする強力なオートフォーカス機能と合わせて、動画撮影においてもα7 IVが大きくリードしている印象です。

・高速連写や手ぶれ補正などスペックではEOS R6がα7 IVを凌駕する点も
・画素数の違いが選択のポイント
・動画撮影ではα7 IVがリード

vs Nikon Z6 II

SONY(ソニー) α7 IV Z6 II 比較

有効画素数2450万画素、常用最高ISO感度51200、高速連続撮影12コマ/秒のZ6 IIはα7 IVと似た性格のカメラですが、フルサイズ機としてはお買い得感がある価格が魅力です。

2台を比較する際スペックだけでなく、質実剛健で真面目なNikonと先進的で新しい機能を多く開発して来たSONYというメーカーの性格の差もポイントかもしれません。平たく言えば好みと言えるかもしれませんが、カメラを選ぶ際にはそんな点も重要だと思います。

動画性能についてα7 IVが圧倒しているのも、そんなメーカーのスタイルの差なのかもしれません。

・画質、性能的にはα7 IVが優秀
・メーカーの個性も選択のポイントか!?
・動画性能では画質、使い勝手ともα7 IVがリード

こんなユーザーにおすすめ

α7 IVはコスパの高いオールラウンダーカメラなので、あらゆるユーザーのニーズ、レベルに高い水準で応えてくれる機種です。

機能や性能をハイレベルに満たし、多くの撮影目的を1台でまかなえるという意味では、フラッグシップ機α1の弟分といった印象を受けます。惜しいのは高速連写が10コマ/秒と平均点レベルな事ですが、一部のユーザー以外は優先順位の高い項目では無いかもしれません。

フルサイズ機の良さを満喫出来る非常にバランスのいいカメラです。


まとめ


スペックからSONY α7 IVの魅力やライバル機種との比較、おすすめのポイントなどをひも解いてみました。

一言で言えば非常にバランスのいい機種で、1番の部分は無いものの全てを高水準で満たす万人向けのカメラです。欠点のほとんど無い性能や機能は、動画まで含めて1台で全ての撮影をまかなうアマチュアカメラマンには、理想的なカメラと言えるのではないでしょうか。

同じような方向性を持つフラッグシップ機α1と比較して、半額以下の価格も勿論大きな魅力です。

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Photo & Text by フジヤカメラ 北原

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