単焦点レンズとは
焦点距離とF値
単焦点レンズとズームレンズ
単焦点レンズの選び方
ボケを大きくしたいなら
撮影シーンに合わせて焦点距離を選ぶ
迷ったら定番の50mmレンズがおすすめ!
写りの個性で選ぶ
Canon(キヤノン)のおすすめ単焦点レンズ
RF 28mm F2.8 STM
RF 50mm F1.8 STM
RF 85mm F1.2 L USM
SONY(ソニー)おすすめ単焦点レンズ
E 20mm F2.8
FE 50mm F1.8
FE 85mm F1.4 GM II
Nikon(ニコン)おすすめ単焦点レンズ
NIKKOR Z 35mm f/1.4
NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena
FUJIFILM(富士フイルム)のおすすめ単焦点レンズ
フジノンレンズ XF27mmF2.8 R WR
フジノンレンズ XF35mmF2 R WR
フジノンレンズ XF56mmF1.2 R WR
SIGMA(シグマ)のおすすめ単焦点レンズ
SIGMA 23mm F1.4 DC DN | Contemporary
SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporary
SIGMA 50mm F2 DG DN|Contemporary
SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art
TAMRON(タムロン)のおすすめ単焦点レンズ
90mm F/2.8 Di III MACRO VXD
Voigtlander(フォクトレンダー)のおすすめ単焦点レンズ
NOKTON 40mm F1.2 Aspherical
NOKTON classic 35mm F1.4 II MC VM
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical
NOKTON 75mm F1.5 Aspherical
単焦点レンズで撮影するときのコツ
ズームがない分自分が動く
開放絞り値でボケ感を出す
ピントの調整がポイント
単焦点レンズを買うなら中古品を活用しよう
まとめ
単焦点レンズとは、焦点距離が固定されているレンズのことです。反対に焦点距離を変更できるズーム機能が搭載されているレンズをズームレンズと言います。
単焦点レンズは、撮影したい被写体や内容によって選ぶレンズも変わってきます。まずは、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
カメラレンズの焦点距離とは、カメラレンズの中心からイメージセンサーまでの距離のことです。基本的に写る範囲(画角)を表します。焦点距離が長いと遠くのものが写る望遠レンズ、短いと広い範囲が写る広角レンズです。
F値はレンズを通る光の量を表し、F値が小さいほどレンズを通る光が多くなり、暗い場所でもシャッタースピードを速くできるので手振れがしづらくなります。
他にも、F値が小さいほど、大きくボケるようになるので、ボケを活かした写真を撮るときはF値の小さいレンズを使うのがおすすめです。
単焦点レンズとは、焦点距離が固定されているレンズ=写る範囲が変えられないレンズで、逆に焦点距離が変えられるレンズがズームレンズです。
最近は焦点距離が変えられてさまざまな用途に使用できることから利便性の高いズームレンズが主流ですが、単焦点レンズを使うメリットはどこにあるのでしょうか?
単焦点レンズは、F値が明るいのが特徴です。F値が明るい方がボケを大きくできるので、単焦点レンズはボケを活かした表現をするのに向いています。他にも、単焦点レンズはズームレンズと比較するとレンズの構造がシンプルなので描写力が良く、レンズごとに個性があるなど、多くのメリットがあります。
Nikon Zf・Voigtlander NOKTON 75mm F1.5 Aspherical Z-mount
F1.5 1/800秒 ISO100 露出補正±0
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ボケを大きくしたいなら、F値が明るいものや焦点距離が長いレンズを選びましょう。単焦点レンズには最近は珍しくなったマニュアルフォーカス(ピントを手動で合わせる)レンズもあり、マニュアルフォーカスレンズはとくにF値が明るいものが多いため、より大きなボケを表現したい方はMFレンズを選ぶのも良いでしょう。
単焦点レンズは写る範囲が変えられないため、自身の撮りたいシーンに合った焦点距離のレンズを選ぶことが重要です。 焦点距離とは?カメラレンズの焦点距離と画角の関係を解説 » ブログ記事を見る
風景撮影をする方は、焦点距離35mmまでの広角レンズがおすすめです。広角レンズは画角が広く、遠近感が誇張されるため風景撮影にぴったりです。
さまざまなシーンを気軽に撮影したい方は、焦点距離50mm前後の標準レンズがおすすめです。標準レンズは、人の視野に近い画角と言われており、カメラ初心者でも使いやすい焦点距離と言えるでしょう。
焦点距離については、別途記事にて詳しく解説していますのでこちらもご覧ください。
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50mmの単焦点レンズは、バランスが良く、安定感があること、そして背景と人物の両方を際立たせたい場合におすすめです。構図のバリエーションも作りやすく、さまざまなシーンを演出することができるので、どれか1本!というときに手に取っていただきたいレンズです。
photo by ガンダーラ井上
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レンズによって写りの個性が変わるのも単焦点レンズの特色のひとつなので、作例やレビュー記事などを探してイメージに合うレンズを探すのも楽しいでしょう。
写真を撮るだけでなく撮ることを存分に楽しめるのも単焦点レンズ選びの楽しさで、「写真を撮ることを楽しめるレンズ」を探すのが単焦点レンズ選びのコツかもしれません。ぜひ紹介した以外のレンズも候補に挙げて幅広いレンズの中からお気に入りの1本を選んで下さい。
RFマウント初となるパンケーキレンズです。操作部はフォーカス/コントロールリングとフォーカスモード/コントロール切り替えスイッチの2つだけというシンプルな構成ですが、その分しっかりしたトルクがありフォーカスリングとして使いやすい仕様となっています。 Canon RF28mm F2.8 STM実写レビュー » ブログ記事を見る
フルサイズでは使いやすい広角レンズとして、APS-Cサイズではコンパクトな標準レンズとしてお使いいただきたい1本となっています。
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Canonの純正RFレンズの中で最も手頃な価格で、初めての単焦点レンズにおすすめしたいレンズです。低価格でありながら、価格以上の高画質を実現し、美しい大きなボケ味を楽しむことができます。また、ピントが合う最短撮影距離は、標準レンズとしては短い0.3mを実現しているのでお出かけの際のテーブルフォトなどでも活躍するレンズです。
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RF 85mm F1.2 L USMは、Canonが誇る高級レンズシリーズ「Lレンズ」の中望遠レンズです。開放F値は一般的な単焦点レンズを超えた明るさを誇り、とろけるような美しく大きなボケ味が魅力で、ポートレート撮影におすすめのレンズです。
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E 20mm F2.8は、APS-Cセンサー用の広角レンズです。30mm換算で30mm相当の画角で汎用性の高いレンズです。レンズのサイズは、カメラのグリップに隠れるほどの大きさなので、カメラに装着した状態でもカバンに入れやすいのが嬉しいポイントです。また、ピントが合う最短撮影距離は0.2mと接近した撮影にも強いため、花や小物の撮影も楽しめます。
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FE 50mm F1.8は、フルサイズセンサー対応のレンズでありながら質量はわずか約186gと軽量で持ちやすいモデルとなっています。SONYの純正Eマウントレンズの中でも手頃な価格かつ携帯性に優れたデザインなので、初めての単焦点レンズにおすすめしたいレンズです。
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SONYの最高峰レンズシリーズ「Gmaster」の中望遠単焦点レンズです。高い解像性能と美しいボケ感を高次元で両立しながら、旧型より約20%の軽量化がなされています。ポートレート撮影で活躍する焦点距離で中望遠レンズの程よいボケ感と圧縮効果で撮りたい人物だけを浮き立たせた撮影が可能です。 SONY FE 85mm F1.4 GM II レビュー × 関 一也|描写性の進化と軽量化を両立したポートレートレンズ » ブログ記事を見る
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NIKKOR Z 35mm f/1.4は、なめらかで趣のある描写が特徴です。光学技術の進化でシャープで高い解像感を誇るレンズが続々と登場するなかで、こうした柔らかい描写を楽しめるのが魅力のひとつです。ボケの表現がしづらい広角レンズですが、開放F1.4の明るさと最短撮影距離0.27mで被写体にぐっと寄ることでなめらかなボケを表現できます。 Nikon NIKKOR Z 35mm f/1.4 実写レビュ― » ブログ記事を見る
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Nikon NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sは、Nikonの最高クラスの性能を持ったレンズシリーズ「S-Line」のレンズです。高い解像感とシャープネスな描写が特徴で、Nikonらしい忠実な表現が可能です。
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Nikonレンズの中でも数少ない「Plena」という名前の付いた特別なレンズです。Sラインの名に恥じない非常に高性能なレンズなことはもちろん、開放1.8と明るいF値でありながら口径食が殆ど起きないところも魅力です。大きく重く高価なレンズではありますが、それは描写性能の一点にすべてを捧げたPlenaの設計思想の裏返しでもあります。 Nikon(ニコン) NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena 実写レビュー × 熊切大輔|素晴らしい解像感、表現力を楽しめる高性能のS-Line中望遠レンズ » ブログ記事を見る
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フジノンレンズ XF27mmF2.8 R WRは、35mm換算で41mm相当の焦点距離をもち、自然な遠近感での描写を楽しめます。長さ23mm・質量約84gと非常に軽量コンパクト設計で、携帯性に優れており、アウトドアなど幅広いシーンで快適に撮影することができます。
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フジノンレンズ XF35mmF2 R WRは、2015年11月に発売されたフジフイルムXマウント用単焦点標準レンズで、小型でシンプルデザインはどのボディに装着してもバランスが良く、明るさを欲張っていない分描写性能も優れています。上位機種から中級、入門機まで幅広く使えるコスパの高いおすすめのレンズです。 FUJIFILMXF35mmF2 R WR 実写レビュー » ブログ記事を見る
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フジノンレンズ XF56mmF1.2 R WRは、35mm換算で85mm相当の大口径中望遠レンズです。従来モデルから約20cm短縮した最短撮影距離約50cmの近接性能を実現しています。被写体により近づけるため、ポートレートからテーブルフォト、スナップ写真など幅広いシーンで活躍するレンズです。 FUJIFILM X-H2+フジノンXF56mm F1.2 R WRレビュー × 澤村洋兵 » ブログ記事を見る
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SIGMA 23mm F1.4 DC DN | Contemporaryは、APS-Cフォーマットの単焦点レンズです。シャープな解像感、良好なボケ味と周辺の画質が魅力のレンズです。純正にこだわらず、単焦点レンズをいくつか持ち歩きたいという方におすすめです。 SIGMA 23mm F1.4 DC DN | Contemporary レビュー × 澤村洋 » ブログ記事を見る
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SIGMA 45mm F2.8 DG DN | Contemporaryは、「常用の単焦点レンズとしての使いやすさを追求した標準レンズ」という開発コンセプトのもと作られた単焦点レンズです。小型でありながら高い描写力を誇ります。45mmレンズと純正レンズとは一風変わった焦点距離も魅力のひとつです。
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SIGMA 50mm F2 DG DN|Contemporaryは、アルミ削り出しで高い質感を誇る「SIGMA Iシリーズ」に属するレンズです。小型でありながらずっしりとした高級感が魅力のレンズです。描写力もSIGMA Artラインに引けを取らないシャープで鋭い描写を誇ります。 SIGMA 50mm F2 DG DN|Contemporary レビュー × 鹿野貴司|あらゆるジャンルで常用できる優等生レンズ » ブログ記事を見る
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SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artは、一部収差補正をカメラに委ねることで、クラス最高峰の性能と軽量コンパクトさを両立した大口径単焦点レンズです。あまりに大きいレンズだと、ちょっとした家族との団らんや旅行時に使うには、少し大げさに感じますが、SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Artは撮影者も被写体も構えることなく自然体な撮影が可能です。 SIGMA 85mm F1.4 DG DN | Art 実写レビュー » ブログ記事を見る
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90mm F/2.8 Di III MACRO VXDは、「タムキュー」の愛称で親しまれる伝統的な中望遠マクロレンズです。最大撮影倍率1:1を実現しており、近接撮影に優れたレンズとなります。高い解像性能と柔らかく綺麗なボケ味を両立した描写力でマクロ撮影だけでなく、ポートレートや風景撮影にもおすすめのレンズです。 TAMRON 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD レビュー × 曽根原 昇|解像力とボケ味を両立した最新タムキュー » ブログ記事を見る
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NOKTON 40mm F1.2 Aspherical は40mmという絶妙な焦点距離と開放F1.2という明るいF値で高い表現力を持っています。美しいボケ味と個性あふれる写りはまるでオールドレンズのような描写を楽しめます。AF非対応のマニュアルフォーカスレンズとなりますが、シャッターを切るまでのプロセスを楽しめるのもメリットのひとつです。高級感のあるデザインもポイントで、操作感が良い事は勿論持っていて楽しいレンズです。 Voigtlander NOKTON 40mm F1.2Aspherical RFマウント 実写レビュー » ブログ記事を見る
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NOKTON classic 35mm F1.4 II MC VMは意図的に収差を残すことで、オールドレンズのような味わい深い描写を楽しめるレンズです。ニュートラルな色表現のMC(マルチコーティング)とクラシカルな色表現のSC(シングルコーティング)の2種類があるのも特徴です。
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Voigtlanderの高性能なレンズに与えられる名称「APO-LANTHAR(アポランター)」の標準単焦点レンズです。色収差が良好に補正され高い解像力、シャープネス、抜けの良さが特徴です。マニュアルフォーカスレンズですが、電子接点を備えているのでカメラ側のピント補助機能にも対応しています。 Voigtlander APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-mount ソニーE 実写レビュー » ブログ記事を見る
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中望遠75mmの焦点距離とF1.5の明るさと自然な画角と適度な圧縮効果・ボケ感が魅力のレンズです。電子接点を搭載しており、撮影情報やボディ内手振れ補正、3種類のピント合わせサポート機能に対応。中望遠の焦点距離でありながら、標準レンズ並みに寄ることができ、被写体との距離を取れないような室内撮影でも使いやすい点も魅力の1本となっています。 Voigtlander NOKTON 75mm F1.5 Aspherical Z-mount 実写レビュー » ブログ記事を見る
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単焦点レンズはズームレンズと違い、照準に合わせて自分が動いて構図を決めなければなりません。広い範囲を写したいのであれば被写体から離れて、狭く写すのであれば被写体に近づいて調整をしながら撮影をします。動いて撮影する分様々な構図を楽しむことができます。
Nikon Zf・Voigtlander NOKTON 75mm F1.5 Aspherical Z-mount
F1.5 1/800秒 ISO100 露出補正±0
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F1.2やF1.4など開放絞り値で背景のボケを調整して撮影することができます。被写体を際立たせたいポートレート撮影やテーブルフォトでは絞り値を低くすることで背景をぼかし、風景全体を撮影したい場合は、写真全体にピントを合わせていきます。このようにボケ味をコントロールすることがコツです。
SONY α7R V・SIGMA 50mm F1.2 DG DN | Art
F1.2 1/4000秒 ISO50
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ボケ味のコントロールで味わいが出せる一方で、開放に寄りすぎてしまうとメリハリがなくぼんやりとした写真になってしまうことがあります。細部を際立たせたい場合は、絞りをコントロールすると良いでしょう。
カメラよりも種類が豊富でシンプルなレンズは中古で購入するのもおすすめです。
特に高級機は中古であれば比較的安く手に入ることがありますが、中古製品は付属品がない場合や、汚れや傷があることがありますので、写真やコメントを確認してご自身に合ったものをお選びください。