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2021.02.17
本日のフジヤ【スタッフ レビュー&ハウツー】,

写真が変わる!露出補正の使い方

露出補正は、手軽に写真の明るさを明るくしたり暗くしたりする機能で、レンズ交換式のカメラや、高級コンパクトデジタルカメラには付いているのが普通です。

実は難しい露出の知識が無くても使えるので、写真を撮り始めたら真っ先に使って欲しい機能の一つで、使い方次第で写真のイメージを大きく変化させる事が出来ます。今回はそんな露出補正について紹介したいと思います。
■この記事の監修

フジヤカメラ店

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露出補正とは


露出補正バーグラフ
露出補正は、一言で言えば写真を明るくしたり暗くしたりする為の機能です。

写真の明るさを変える露出の要素はいくつかあり複雑ですが、露出補正を行う事で細かな露出の知識なしに、写真を明るくしたり暗くしたりする事が出来るのです。

フィルムカメラの時代は、現像してみるまで写真の仕上がりが確認出来ませんでしたが、デジタルカメラの時代になって撮影時にモニターやファインダーでその場で効果を確認出来るようになり、グッと身近になった機能と言えるでしょう。
露出補正した例
上の写真は露出補正をかけて、左からアンダー(暗い)→適正露出→オーバー(明るい)にした写真です。露出を1段(1EV)変えると、見た目の印象や色の感じがだいぶ変化するのがわかると思います。

写真は適正露出で撮るのが基本だとは思いますが、極端に明るく撮ったり暗く撮ったりする事で、思いがけずドラマチックな写真が出来たりするので、先ずは色々試してみる事が大切だと思います。

補正値について


FUJIFILM露出補正ダイヤル
露出補正の値は通常「+(プラス)」「-(マイナス)」であらわされ、+値にすると写真は明るく、-値にすると暗くなり、一般的に明るい場合をオーバーやオーバー露出といい、暗い場合をアンダーやアンダー露出と言います。

又、値の目盛りは1、1/2、1/3程度で刻まれるのが普通で、後者になる程細かく明るさを微調整出来るようになります。フィルム時代、印刷用に好まれたリバーサルフィルムはほんの少しの露出補正に敏感に反応して色や明るさが変化した事から、今でも中級機以上は1/3段で細かく露出補正をかけられるカメラが多いようです。

露出補正する意味


露出補正の意味は大雑把に言って2つあると思います。その一つが、カメラの露出計の間違いを補正する、言葉のとおり露出補正です。

難しい理論は省きますが、カメラの露出計どおりに撮ると写真は白と黒の中間くらいの明るさになります。通常の撮影では写真全体の明るさは平均するとそのようになる事が多いので問題ないのですが、例えば雪景色や蒸気機関車などの、真っ白いものや真っ黒いものが被写体の場合も、白と黒の中間くらいのグレーになってしまい、実物と異なる色や明るさになってしまいます。
白っぽい被写体と黒っぽい被写体の例
これを補正する為、白っぽい反射率の高い被写体(逆光もこれに入る)は+補正を、黒っぽい反射率の低い被写体には-補正をかけて、物の色や明るさをリアルに再現出来るようにするのです。

上の写真では、シルバーのカメラには+1.3EVの、ブラックのカメラには-1.0EVの露出補正をかける事で、実物に近い明るさ、色合いに撮れました。
大きく露出補正した例
もう一つは写真の効果や演出を狙った露出補正です。

フィルム時代には、前述の補正の為の露出補正がメインだったと思いますが、カメラでほぼリアルタイムで補正効果を確認出来るデジタルカメラの登場により、演出や効果を狙った露出補正が多くなったと思います。

以前から行われていた代表的なものに、ポートレートで肌を綺麗に見せる為に少し+補正してオーバー露出で撮るといった事がありますが、最近ではもっと踏み込んだ極端な補正を行った写真を多く見かけるようになりました。

露出補正を使って、わざと色味や明るさを現実とは変える事で、ドラマチックな演出効果を狙っているのです。

補正出来ないケース


大口径レンズ
露出補正の注意というよりは、明るい大口径レンズを使う際の注意なのですが、日中絞り優先でF1.4といった明るいF値で撮影していると、いくら露出補正をかけても写真が暗くならない事があります。

これはシャッタースピードが最高速に、ISO感度が最低感度になってしまい、それ以上アンダーにする事が出来ない事で起きる現象です。あれ?と思ったら、シャッタースピードが最高速、ISO感度が最低感度になっていないか確認しましょう。

又、このような事を避ける為、F1.4といった明るい大口径レンズを日中開放F値で使う際には、必ず減光用のNDフィルターを携行する事をおすすめします。

操作のタイプ


サブコマンドダイヤル
露出補正を行う操作方法は、カメラによって異なりますが、大雑把に2つに分けると専用の露出補正ダイヤルを使うものと、コマンドダイヤルを使うものがあります。

専用のダイヤルの場合、操作ミスも少なくダイヤルを直接見て補正値を確認出来るメリットがあります。対するコマンドダイヤルは、通常カメラを構えた際に最も指のかかりのいい場所にあるので、瞬間的な操作はやりやすい場合が多いようです。
SONY露出補正ダイヤル
どちらがいいかは、撮影者の好みによりますが、最近のカメラはこういった操作を柔軟に変更出来るのが普通なので、自分のやり易い方法に設定しておくといいでしょう。

露出補正は非常に頻繁に使う機能なので、好みの方法にしておく事で、ストレスなく撮影に臨めると思います。

露出補正による発色の変化


FUJIFILMプラス補正作例
FUJIFILM
前述の通り、デジタルカメラの時代になってから、露出補正を写真の演出として積極的に活用出来るようになったと思います。

フィルム時代には、例えば+2.5段といった思い切った露出補正をかけた時、出来上がりがどうなるかは、現像するまで正確には分かりませんでした。

高価なリバーサルフィルムが無駄になるんではないか、とビクビクしながらかけた露出補正ですが、その場でかなり正確に効果を確認出来るデジタルカメラでは、面白い効果を狙って思い切った補正をかける事が気軽に出来るようになったと思います。
PENTAXプラス補正作例
PENTAX
又、デジタルカメラは、カメラやメーカーによって色合いが違いますが、露出補正をかけた時の色のイメージもカメラによってだいぶ違うようで、撮影者の好みが入り込む余地があると思います。

個人的にはFUJIFILMのフィルムシミュレーションやPENTAXの美しい緑色は、特にオーバー露出の際に適正露出の時以上に綺麗な発色を楽しめる事があって、かなり気に入っています。

普段から自分のカメラの極端なオーバーやアンダー露出の際の色合いを把握しておくと、つまらない風景が一転してドラマチックになったりするので、面白いのではないでしょうか。

まとめ


写真を大きく変えてくれる露出補正について紹介しました。

以前は+2/3など小刻みに設定した露出補正ですが、せっかくならデジタルカメラの利点を活かして、思い切った補正にチャレンジしてみたいところです。

沢山撮影する事で、自分のカメラの露出補正による色味の変化や補正のコツを体得出来ると思います。
Photo & Text by フジヤカメラ 北原
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