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2021.01.22
本日のフジヤ【スタッフ レビュー&ハウツー】,

Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM 実写レビュー

Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM の実写レビューです。

一眼レフ用の標準レンズEF50mm F1.8は、価格以上の写りとコンパクトで軽量なデザインで、いわゆる撒き餌レンズとして長らく親しまれて来ました。

RF50mm F1.8 STMは同スペックのレンズをフルサイズミラーレス一眼カメラEOS Rシステム用として新設計したモデルになります。今回は最も有名な単焦点レンズの1つと言っても過言では無い、キャノンの50mm F1.8の最新モデルについて、実写レビューを中心に紹介したいと思います。
■この記事の監修

フジヤカメラ店

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Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM
優れた携帯性とコストパフォーマンスの標準レンズ。画面周辺まで高画質を実現。

特徴/操作性


EOS R5 + Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM
メーカーが自社マウントのユーザーを増やす為に、写りのいいレンズを比較的安価でラインナップしている事があります。これを撒き餌レンズと言ったりするそうです。

この撒き餌レンズとして最も有名なレンズの一つにCanon(キヤノン)EF50mm F1.8 IIがありました。1万円を切る安価なレンズで、チープな見た目ながら、十分以上の写りを見せるこのレンズを使って多くの作品が生み出され、又、多くのカメラマンが誕生した事だと思います。

現在はSTMの新型に変わっていますが、Canon(キヤノン)の撒き餌レンズと言えば、これを思い出す方が多いのではないでしょうか。
Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM & EF50mm F1.8 STM 比較
EF50mm F1.8 STMをEOS Rシステムで使う場合、マウントアダプターを装着する分大柄になる
Canon(キヤノン)RF50mm F1.8 STMは、同スペックのレンズを、フルサイズミラーレス一眼カメラ用に新設計、リニューアルしたモデルになります。

フルサイズミラーレス一眼カメラ用らしい小型、軽量なレンズは、非球面レンズ1枚を使用し性能の向上を図るとともに、最短撮影距離は標準レンズとしては短い0.3mを達成しており、0.25倍のマクロ撮影が可能で、利便性も向上しています。

長きにわたって愛され続けたレンズの後継として申し分ないスペックです。
歴代50mm F1.8
歴代のCanon(キヤノン)50mm F1.8 大きさはどのモデルもほとんど同じでコンパクト
操作性はいたってシンプルで、可動部は、フォーカスリングとフォーカス、コントロールリングの切り替えスイッチ(FOCUS/CONTROL)のみです。フォーカスリングの操作感はスムーズで、このクラスのレンズとしては上質な部類です。切り替えてCONTROLリングとしても使用出来ます。

非常にコンパクトなデザインは、手ぶれ補正こそ内蔵されていないものの、ボディ内手ぶれ補正を搭載したEOS R5、R6での使用なら5軸手ぶれ補正に対応しており、約7.0段(CIPA規格に準拠)の手ぶれ補正効果が期待出来ます。
フィルター径 43mm
最短撮影距離/最大撮影倍率 0.30m/0.25倍
最小絞り F22
絞り羽根 7枚
長さ 40.5mm
重量 約160g

実写レビュー


Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM 作例1
作例1:1/500 f3.5 ISO100 露出補正±0
見た目の視野に近いと言われる50mmの標準レンズは、スナップには最適のレンズです。今回は散歩程度の小旅行を楽しみながら、目についた風景を肩ひじ張らずにカメラに収めました。

テストボディにはEOS R5をセレクト、フルサイズミラーレス一眼カメラは、高級機でもそれ程大きくならないので気軽な気持ちでカメラを構えられて、それでいて映像は非常にハイレベルなものになるので、妥協せず撮影に臨めます。
Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM 作例2
作例2:1/500 f1.8 ISO100 露出補正±0
幼?見知らぬ土地を歩くと、思わず何?と首を傾げたくなるよな看板を目にする事があります。この気付きが写真の醍醐味であり、それに即応してくれるのが標準レンズです。

慣れて来ると被写体までの距離をどのくらいとれば思ったようなフレーミングになるか想像し易いのも、目の遠近感に近い標準レンズならではで、思ったままの風景を切り取って行けるレンズと言えます。
Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM 作例3
作例3:1/400 f1.8 ISO100 露出補正-0.7
骨董屋さんでしょうか?古い革のカバンや半纏、ホーローのプレートや木枠のガラス戸がまるで映画の世界のようです。ノスタルジックなイメージを写しとめたくてレンズを向けました。

Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STMは、比較的安価な撒き餌レンズですが、EOS R5の高画素にも負けないシャープネスを持っており、ものの質感を存分に写しとめてくれます。
Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM 作例4
作例4:1/60 f2.5 ISO200 露出補正±0
水鉢の中に、菊の花が浮かべてありました。ちょっとした風流です。

花びらに付いた水滴や、水に濡れた石の質感など、RF50mm F1.8 STMの高描写がEOS R5の高画素を余すところなく活かしてくれました。
Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM 作例5
作例5:1/1600 f1.8 ISO100 露出補正-0.7
某アニメの大ヒットで、狐のお面が売れ行き好調と聞きました。先々何が売れるか売れないか、一寸先は闇ですが、何があってもしぶとく売れるのが所謂「定番」というものだと思います。

単焦点という、時代遅れと言ってもいい形式のレンズが今だ定番として使われる写真の世界が新しいのか古いのか・・・個人的には長らく愛される製品には憎めない愛らしさがあるように感じられるので、息の長い製品を見ると少しほっとします。
Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM 作例6
作例6:1/250 f1.8 ISO100 露出補正-0.3
何やら不思議な形の蓋(?)を見つけましたが、どうやら碁盤のようです。何気ないところに思わぬリサイクルを発見するとともに、持ち主の風流が感じられてシャッターを切りました。

F1.8という明るさは、標準レンズでなければ、それなりの価格になってしまう絞り値です。システムの入り口に大きく美しいボケを価格的にも気軽に楽しめるレンズが存在する事は、Canon(キヤノン)EOS Rシステムの価値を高めてくれていると感じます。
Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM 作例7
作例7:1/4000 f1.8 ISO100 露出補正+0.3
軒先の暖簾が冬の低く暖かい光を浴びていました。冬の低い日差しは日中でもものの陰影をはっきりさせてくれるので、写真を撮るには向いていると思います。

RF50mm F1.8 STMのボケ味は、物凄く綺麗とは言えませんが、この価格で大きなボケを表現に活かせるのが重要で、又、開放でも描写が大きく眠くなる事は無いので、積極的に開放を使っていきたいところです。
Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM 作例8
作例8:1/4000 f1.8 ISO100 露出補正+0.3
2時間ほど歩き回っておなかも空いたので、パン屋のオープンテラスで遅い昼食をとりました。サクッと香ばしい焼きたてのパンが撮影の疲れを癒してくれます。

写真はテラスに置かれたパン焼き窯です。淡い黄色に塗られた窯の表面に木々の葉の影が映って、まるでそんな模様が描かれている様に見えました。いつでも傍らに置いておけるレンズは、ふとした瞬間にも気軽にシャッターが切れる良き相棒となりそうです。

画質


現行のCanon(キヤノン)RFレンズの中で、最も安価なレンズですが、描写性能的には申し分無いレベルにあります。拡大して描写力を確認してみましょう。
Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM 作例3拡大枠1
枠内を拡大
Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM 作例3拡大
絞り開放、周辺に近い部分の描写ですが木の丸みや布の質感がリアルに描写されていてシャープです。これ以上周辺部分になると若干眠さが出て来ますが、それでもこの価格のレンズとしてはかなり優秀な部類でしょう。

次に絞った際の描写を見てみます。
Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM 作例1拡大枠
枠内を拡大
Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM 作例1拡大
2段階、F3.5まで絞った画像ですが、シャープで抜けのいい描写です。開放よりも画面全体での画質の均一性が増すので、シャープに写したいなら少し絞って写すといいでしょう。

まとめ


価格を超越した価値を持つ、非常にコスパのいいレンズと言えると思います。

EF時代より価格がだいぶ高くなり、やや価値が低くなったという声も散見されますが、性能を考えれば十分以上にリーズナブルと言えると思います。併せて現行の(2021.1.22現在)RFレンズの中で最も軽量という事もこのレンズの大きな価値で、R5といった高級機のお散歩レンズとしてもぴったりです。

名玉と言っていいEF50mm F1.8の血統をしっかり受け継いだレンズだと感じました。
Canon(キヤノン) RF50mm F1.8 STM
Photo & Text by フジヤカメラ 北原

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