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2021.01.26
本日のフジヤ【スタッフ レビュー&ハウツー】,

Nikon(ニコン) NIKKOR Z 50mm f/1.2 S 実写レビュー

Nikon(ニコン) NIKKOR Z 50mm f/1.2 S の実写レビューです。

開放F1.2と大口径である事と卓越した描写力が特徴のレンズです。スペックを考慮してもかなり大柄なレンズですが、それに見合った高い描写性能を誇ります。

今回は、Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sを装着して、昭和な町並みが残る東京都下の青梅を散歩しながらの実写レビューです。
■この記事の監修

フジヤカメラ店

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Nikon(ニコン) NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
S-Line最高クラスの光学性能を、静止画でも動画でも堪能できる大口径標準単焦点AFレンズ

特徴/操作


Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 本体1
最大の特徴はF1.2の明るさと高い描写性能で、それ以外の部分、特に大きさについては犠牲もやむなしという、Nikon(ニコン)らしいストイックなレンズです。

超高性能な標準レンズと言えばZeiss(ツアイス)の一眼レフ用の標準レンズOtusを思い浮かべる方も多いと思いますが、ミラーレス用でこの大きさは、F1.2の明るさと描写性能を追求した故とは思いますが、かなり大きく感じます。

とは言えZ7IIのグリップは滑り止めの効いた材質で非常に握り易いので、フォールディングしずらいという事はありませんでした。
Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 本体2
大型のフォーカスリングはマニュアルでも操作し易いものでしたが、ボディ側に設けられたコントロールリングは不用意に触って絞りが変わってしまっている事があったので注意が必要です。

液晶のレンズ情報窓は、距離と絞り値の表示をスイッチ一つで切り替えられて使い易いと思いますが、実際の撮影で便利かと言われると、ほとんど有効性は感じられませんでした。
Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 表示窓
写真とは関係のない事ですが、カメラに装着した時のデザインはバランスが良くて、カッコよく感じます。マウント側からフィルター側に向かって太くなっていくデザインは、やはりレンズらしくていいですね。
フィルター径 82mm
最短撮影距離 0.45m
最小絞り F16
絞り羽根 9枚(円形絞り)
長さ 150mm
重量 1090g

実写レビュー


Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 作例1
作例1:1/8000 f1.2 ISO100 露出補正±0
抜けるような青空をバックに見上げた蒸気機関車から汽笛の音が聴こえて来そうです。

鉄道公園の中は人もまばらで、D51の雄姿を見る人も少なく寂しい感じがしましたが、磨かれ黒光りする車両の力強さは存在感たっぷりで、吸い寄せられるようにレンズを向けました。

そういえば今回のテストレンズNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sの黒光りする鏡筒はまるでSLのようです。
Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 作例2
作例2:1/400 f1.2 ISO100 露出補正-0.3
出発進行!汽笛の次は運転士の咆哮です。

SLの運転室には多くのレバーや金属製のチューブがところせましと並んでいます。当時のSLの運転は、現代のハイテクと言っていいほど多くの知識が必要な、最先端の技術だったのかもしれません。

使い込まれて錆びた運転レバーの姿から、当時の車内に思いを馳せます。
Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 作例3
作例3:1/60 f1.2 ISO100 露出補正±0
意味もわからず計器類に何か憧れのようなものを感じるのは、何故でしょうか?

SLの運転室で計器の類を見ていたら、漫画家 松本零士氏の描く機械の描写を思い出しました。こうしてSLの運転室を眺めてみると、氏の描く機械の多くが、当時現実にあった機械を基にしているような気がして来ました。

NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sのボケの中には、どこか叙情を感じさせる不思議な味わいがあって、ただF値が明るいという以上の何かがあるように感じます。
Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 作例4
作例4:1/1250 f1.2 ISO100 露出補正-0.3
この10年ほどで大きく変化したものの一つに、照明が電球や蛍光灯からLEDになった事が挙げられると思います。

市内の街灯や車のヘッドライトなど多くのものがあっという間にLEDライトに変わってしまいました。機関車に取り付けられた暗い電球の光を最大限活かすようなガラスレンズの加工に機能美を感じてシャッターを切りました。

用途は違えどレンズでレンズを撮った事になります。
Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 作例5
作例5:1/1250 f1.2 ISO100 露出補正+0.7
今回作例撮りに訪れたJR青梅駅周辺は「昭和の猫町にゃにゃまがり」をはじめ、フォトジェニックな小さな裏路地がいくつもありました。

スナップを撮るには少々大袈裟なレンズですが、大きなボケを表現に使えるF1.2の標準レンズでの撮影は、ズームレンズでは得難い楽しさがあります。大きな機材を持ち歩くのに、いくらか気恥ずかしさを覚えつつ静かに撮影を進めます。
Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 作例6
作例6:1/250 f4.0 ISO100 露出補正±0
にゃにゃまがりと言うくらいなので、街ぐるみで猫を推しているようで、路地の中ではそこかしこに猫のイラストやオブジェに出会えます。

統一感が無く、いろいろな作者の画なのも写真を撮る身としては楽しく感じます。そんな中からお気に入りの1枚を。少し寂し気な猫の表情に、なんとも言えない魅力を感じレンズを向けました。

しかし、本物の猫には1匹も出会えなかったのが少し残念です。
Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 作例7
作例7:1/8000 f1.2 ISO64 露出補正-0.3
撮影の途中に近くの神社でお参りです。梅の画が描かれた絵馬に、今、多くの人が願うであろう願い事が書かれていました。「コロナがなくなりますように」私も含め老若男女、全ての人の願いです。

何年か後にこのブログを見て、そう言えばそんな事もあったな、と言える日が早く来るといいなと思います。
Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 作例8
作例8:1/3200 f1.2 ISO100 露出補正-0.7
ロウバイの花でしょうか?冬の柔らかい日差しを浴びて黄色い可愛らしい花を咲かせていました。

NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sの最短撮影距離は0.45mと一般的な標準レンズと同じです。近接に強いレンズではありませんが、周囲を大きくボカせる明るいF値は、自然と被写体に視線を誘導する事が出来ます。

大口径レンズとは思えない素晴らしくシャープな描写性能も特筆すべき点で、美しいボケ味と高い描写性能というNikon(ニコン)Sラインの真骨頂を見た気がします。

画質


F1.2という大口径レンズでありながら、開放からシャープで非常に高性能なレンズです。Nikon(ニコン)Sラインのレンズは、どのレンズも安定して高い描写性能を持ちますが、その中でもトップクラスの描写という印象です。

拡大して細部を見てみたいと思います。
Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 表示窓
枠内を拡大
Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 表示窓
開放F1.2の画像ですが、ここまで拡大しても眠さをほぼ感じない抜けのいい非常にシャープで高解像度な画質です。Nikon(ニコン)Sラインのレベルの高さを改めて感じる描写と言えます。

次に、少し絞った際の描写を見てみます。
Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 表示窓
枠内を拡大
Nikon(ニコン) Z7IIにNIKKOR Z 50mm f/1.2 S 表示窓
F4まで絞った描写ですが、画面周辺に近い部分であるにも関わらず非常にシャープです。

一般的に大口径レンズは設計の難しさから柔らかめの描写となる事が多いですが、Nikon(ニコン) NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sについてはほぼそういった事は無く、性能的にもトップクラスのレンズと言えます。

まとめ


大きさ重さに見合った、非常に高性能なレンズです。レンズの存在価値が明るさだけでなく性能にもあるので、大きさ重さによるデメリットを超える価値を感じる事が出来ました。

ボケについてもNikon(ニコン)らしく素直で美しく、シャープネスと相反しないものです。全メーカーを通してもトップクラスの最高峰の標準レンズだと感じました。
Nikon(ニコン) NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
Photo & Text by フジヤカメラ 北原

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