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2020.12.14
本日のフジヤ【スタッフ レビュー&ハウツー】,

鳥の撮影に便利なOLYMPUS(オリンパス)の鳥認識AFをチェック!

 

素早く動く鳥の写真は、ピントに最も苦労する撮影の一つだと思います。

 

かく言う私もその一人で、以前鳥を撮った際、くちばしにピントが合って目はピンボケになってしまった経験からでした。

 
目では無く嘴にピントが来ている
目では無く嘴にピントが来ている
 

最近では、ピントが難しい超高画質なデジタルカメラのオートフォーカスをサポートをする為、被写体の認識は必須の機能となってきました。

 

スタートは人間の瞳を認識する、瞳AFだったと思いますが、最近では犬や猫、鉄道まで認識するカメラまであります。

 

そんな中、高速なオートフォーカスと望遠撮影が得意なマイクロフォーサーズマウントである事から、野鳥撮影に愛用者の多いOLYMPUS(オリンパス)から、鳥認識AFが登場しました。

 

今回は満を持して登場した鳥認識AFについて試してみました。

 
 

使い方

鳥認識AFは、画面上から鳥を認識、トラッキングする機能です。

 

フィールドでの野鳥撮影は勿論、今回のように動物園での撮影でも威力を発揮します。

 
鳥認識AF操作
 

使い方は、鳥が画面に入る→白いフレームが出る→シャッター半押し、緑のフレームになる→シャッターを切るという簡便なものです。

 

ピントは、体→頭部→瞳と移動、瞳を認識出来なくなると体になる仕組みで、精度も高いレベルにあると感じました。

 
 

OM-D E-M1Xだけの機能

OLYMPUS E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mmF5.0-6.3 IS
 

現時点(2020.12.14)で鳥認識AFが使えるカメラはOM-D E-M1Xのみです。

 

高速で高度な処理が必要な鳥認識AFは、画像処理エンジンTruePic VIIIを2基搭載したカメラOM-D E-M1X以外では難しかったようです。

 

大型のレンズを装着する事が多い野鳥撮影では、プロ機らしいOM-D E-M1Xのフォールディングの良さも大きなメリットです。

 
 

鳥認識AFの設定

鳥認識AF設定
 

設定は、MENU→カスタムメニュー(歯車のマーク)→タブA3→追尾被写体設定→OK→「鳥」を選択すれば設定は完了です。

 

AFモードはC-AF+TRを選択、AFターゲットモードは画面全体をカバーする121点がいいでしょう。

 

鳥認識AFを使うには、OM-D E-M1XのファームウェアをVer.2.0以降にアップデートする必要ながあるので、忘れずにアップデートして下さい。

 
 

動物園で使ってみた(実写レビュー)

テスト撮影は当ブログではおなじみの多摩動物公園で行いました。

 

500mm前後が標準的な画角と言われる鳥の撮影に合わせて、レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mmF5.0-6.3 ISを選択。

 

軽量コンパクトで35mm判換算800mmまでの望遠レンズは、鳥だけでなく動物園での撮影全般で大活躍します。

 

>>> 動物園で使う望遠レンズに OLYMPUS(オリンパス) M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS がベストチョイス!

 
鳥認識AF作例①
作例①:1/800 f6.3 ISO1600 露出補正±0 焦点距離:670mm(35mm判換算)
 

クロヘラサギが小魚を飲み込んだ瞬間にシャッターを切りました。

 

通常のAFであれば、手前のくちばしにピントが来た可能性が高いと思いますが、鳥認識AFが、体→頭部→目とピントを一瞬で拾って、本来ピントが来て欲しい目にバッチリフォーカスしてくれました。

 

鳥認識AF以外の方法で、ここまで正確にピントを合わせるには、高い技術が必要だと思います。

 
鳥認識AF作例②
作例②:1/500 f6.3 ISO5000 露出補正±0 焦点距離:454mm(35mm判換算)
 

ゆらゆらと泳いでいるオシドリと、周囲に起きた波紋が綺麗でシャッターを切りました。

 

動く物を撮り慣れていないと、ゆっくりした動きにも意外と対応しずらいものですが、フォーカスをカメラ任せに出来るだけで、安心してフレーミングとシャッターチャンスに集中出来ます。

 
鳥認識AF作例③
作例③:1/640 f6.3 ISO4000 露出補正±0 焦点距離:628mm(35mm判換算)
 

フィールドではまず遭遇しない、鳥の近接撮影です。

 

超望遠を使った近接撮影は、ピントがシビアになるシチュエーションですが、鳥認識AFが目に正確にピントを合わせてくれました。

 

正確なピントと高性能でシャープなレンズのおかげで、オシドリの美しい羽毛や水滴まで再現されています。

 
鳥認識AF作例④
作例④:1/800 f7.1 ISO1600 露出補正±0 焦点距離:584mm(35mm判換算)
 

鋭い嘴と目、美しい羽毛の猛禽類は写真映えする被写体です。

 

自然ではなかなか見られない猛禽類を撮れるのは、動物園ならではの強みと言えるでしょう。

 

画面の中に遮る物があっても鳥認識AFが正確に鳥の位置を検知、ピントを頭部に持って行ってくれます。

 
鳥認識AF作例⑤
作例⑤:1/400 f6.3 ISO2500 露出補正±0 焦点距離:800mm(35mm判換算)
 

ダルマワシが羽ばたく瞬間を狙いました。

 

何度も羽ばたいてくれたので、シャッターチャンスには恵まれましたが、いい瞬間は一瞬なので、機会は逃したくありません。

 

鳥認識AFのおかげで、構図を気にしながらシャッターを切る余裕が生まれました。

 
鳥認識AF作例⑥
作例⑥:1/640 f6.3 ISO500 露出補正±0 焦点距離:584mm(35mm判換算)
 

画面の中から鳥を見つけ出してフォーカスする鳥認識AFは、画面内の他の被写体を無視して鳥だけにピントを合わせる事が出来ます。

 

このカットでは、通常なら画面の2/3を占める草にピントが来てしまいそうなところですが、鳥の目にピントが来ています。

 

これには、鳥と手前の被写体が重ならないで、被写体とカメラの間に何も無いという条件が必要です。

 
 

動物園の撮影では弱点も

鳥認識AFは、2次元で、鳥の位置を判断していますので、距離を認識する事は出来ないようです。

 

例えば、動物園で柵越しに鳥を撮る場合、カメラが鳥を認識しても、ピントは手前の柵を拾ってしましいます。

 
鳥認識AF失敗作例
 

上のカットでは、カメラは鳥を認識し、ファインダー上では緑色のフォーカスフレームを表示していましが、ピントは手前の柵を拾ってしまいました。

 

条件によってはフォーカスフレームを一点にするなどの工夫が必要です。

鳥認識AF作例成功作例
 

このカットでは、奥の鳥にうまくピントが合い、日差しに照らされた手前の柵が写真にいい効果を与えました。

 

動物園の写真では、手前の柵の処理はどうしても難しくなり工夫が必要ですね。

 
 

まとめ

瞳AFや動物瞳AFの「鳥」版ですが、シャッターチャンスが少なく、嘴にピントが合いがちな鳥の撮影では、他の被写体認識AFよりも利用価値が高いと思います。

 

OLYMPUS(オリンパス)の瞳認識AFは、操作や設定も簡便でOM-D E-M1Xユーザーならファームウェアアップデートと簡単な設定で直ぐにでも使う事が出来るでしょう。

 

精度やスピードもなかなかで、完璧ではないものの、ユーザーの大きな助けになる事は間違いありません。

 

鳥認識AFは、高速なオートフォーカスで望遠撮影に強いオリンパスマイクロフォーサーズの新たな武器だと感じました。

 

Photo & Text by フジヤカメラ 北原

 

>>> OLYMPUS(オリンパス) OM-D E-M1X


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