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2019.03.16
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Canon (キヤノン) EOS RP 実写レビュー

Canon のフルサイズミラーレス一眼カメラ EOS RP の実写レビューです。

 

Canon EOS RP は、先行して発売されている EOS R の弟分的なカメラで、軽量、コンパクトでありながら、フルサイズらしい高画質さが魅力です。

 

EOS RP 本体写真

 

操作関係も、わかり易さを第一義にデザインされており、使い易く、現行のフルサイズミラーレス一眼カメラの中で、トップクラスの小型軽量ボディは、初めてのフルサイズミラーレス機としても、ベテランのお散歩用カメラとしても良さそうな、オールラウンダーという印象です。

 

同じく小型軽量でスナップ向きなR用レンズ「RF35mm F1.8 マクロ IS STM」を装着して、お散歩に出かけました。

 

実写レビュー

EOS RP 作例①
Canon EOS RP 作例①:1/60 f5.6 ISO1250 露出補正-0.7

 

ガード下の飲み屋街を散歩しながらテスト撮影を行いました。

 

平成も終わろうとしているのに、いまだ昭和なムードがたっぷりと残っていて、不思議な懐かしさを感じられます。

 

人通りが途切れたところで、サッと撮りましたが、 EOS RP + RF35mm F1.8 マクロ IS STM の組み合わせは、フルサイズカメラとしてはコンパクトで、カメラバックからの出し入れもし易く、少し焦りながらの撮影にもうまく応えてくれます。

 

カメラを出すのが億劫にならないだけで、写真が楽しくなりカット数が増えていきます。

 

EOS RP 作例②
Canon EOS RP 作例②:1/60 f2.0 ISO400 露出補正+0.7

 

手書きで「母の味」と書かれた赤ちょうちんがありました。

 

私の母はあまり料理が上手でなかったので、母の味レベルだったら、その料理屋には入りたくないな・・・母の味は人それぞれです。

 

高いところにある提灯に向かって、カメラを掲げながらの撮影ですが、EOS RP はバリアングルモニターを搭載しているので、ハイアングルでのフレーミングもお手の物です。

 

以前はあまり好きでなかったタッチパネルですが、今回はフォーカスポイントの変更に積極的に使用しました。カメラをフォールドした右手の親指で、軽くモニターに触れるだけでフォーカスポイントを移動出来るタッチパネルは、ピント位置に気を使う、明るいレンズを使う際も利便性が高いと感じました。

 

EOS RP 作例③
Canon EOS RP 作例③:1/80 f5.6 ISO2500 露出補正-0.7

 

50年ほどタイムスリップしてしまったような情景で、まるで舞台のセットのようです。

 

カメラの話ではないのですが、今回使った RF35mm F1.8 マクロ IS STM は、レンズ名に「マクロ」と付けてしまったのは個人的には失敗だったと思います。品名だけ見ると「マクロレンズ」という印象を持ってしまいますが、使ってみると35mmらしく明るく使い勝手のいいスナップシューターです。

 

勿論、近接に強いという事はそれだけ撮れるシチュエーションが増えるという事です。

 

EOS RP 作例④
Canon EOS RP 作例④:1/60 f2.0 ISO200 露出補正+0.3

 

古びた鉄扉とドアノブを少しローアングルから撮影しました。

 

以前であればこのように下からあおるような撮影は、しゃがんで、無理な体制から撮影する必要がありました。今はバリアングルモニターがあるので楽々撮影出来ます。

 

なにより、妙な格好で写真を撮っている怪しいおじさんにならずに済むのは非常にありがたいです。

 

EOS RP 作例⑤
Canon EOS RP 作例⑤:1/250 f2.8 ISO100 露出補正±0

 

高架下の暗い飲み屋街を抜けて、明るい地上に戻って来ました。テストした日は3月とは思えないほど暖く、蛍光灯の光だけの、暗く陰気なガード下から這い出した目に、色のある風景が新鮮に映りました。

 

マクロの名を冠するだけあって RF35mm F1.8 マクロ IS STM は近接にも強いレンズです。ただ近寄れるというだけでなく、マクロ撮影でもボケが崩れたりする事無く、高性能を維持します。

 

制約なく自由に撮れるというのは快適なものです。

 

◆◆◆◆◆

 

EOS RP の操作にも慣れて来たのでネガティブな事を一つ。

 

実用上欠点になる事ではありませんが、シャッター音が好きになれません。少々安っぽく感じますし、感覚的にレリーズタイムラグがあるように感じます。

 

せっかくキビキビと小気味よく動くカメラなのに、少し残念です。

 

EOS RP 作例⑥
Canon EOS RP 作例⑥: 1/500 f3.5 ISO100 露出補正-0.3

 

しばらく歩くと、由緒ありそうなお稲荷さんがありました。梅の花が咲き、あたりにいい香りが漂っています。

 

以前にも書きましたがDIGIC8の透明感のある描写は、Canonのデジタルカメラの強みの一つです。EOS RP もエントリー機とは言え写りは Canon のそれですので、その画質の良さは上位機種EOS Rが証明してくれています。

 

画質的に、とてもコスパがいいカメラです。

 

EOS RP 作例⑦
Canon EOS RP 作例⑦:1/80 f1.8 ISO100 露出補正-0.3

 

水の豊かなお稲荷さんで、参道の両脇を美しい清水が流れています。

 

良く見るとその小川の中にかわいい水草が生えていました。冬の緑の少ない時期に、瑞々しい水草の緑にほっとしました。

 

DIGIC8は黒のしまりも良く、透明感のある描写で、好感が持てます。

 

EOS RP 作例⑧
Canon EOS RP 作例⑧:1/3200 f1.8 ISO100 露出補正+1.0

 

小さいキツネの人形が、たくさん奉納されていました。暖かい日差しをあびた、すまし顔のキツネが、大量に並んでいるさまがちょっとかわいいです。

 

どのキツネにピントを合わせるか!? Canon EOS RP なら、タッチパネルでサッと選んで意図通りにピント位置をコントロール出来て便利です。食わず嫌いで長らくタッチパネルを拒絶していた事を少し後悔しました。

 

開放の難しいピントも難なくこなし、エントリー機とは言え、高い精度が出ていると感じました。

 

まとめ

EOS RP は軽量、コンパクトで使い易く、価格も手頃で、フルサイズミラーレスをより身近にしてくれるカメラだと感じました。

 

既に一眼レフをお持ちで、これからフルサイズミラーレスをとお考えの方にも、軽量、コンパクトというミラーレスの長所を享受し易いカメラですし、比較的低価格という事で、試してみるのに適当なカメラだと思います。

 

フルサイズである、という事に肩ひじを張らずに使える、カジュアルで使い易いカメラだと感じました。

 

>>> Canon(キヤノン)EOS RP


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