SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS レビュー|待望のコンパクト望遠ズームレンズ

目次
400mmまでほしかったコンパクトなズームレンズ
実際に手に持って感じる軽さ
同じ焦点距離 SIGMAレンズとの描写比較
テレコンバーターによる焦点距離800mm
軽快なAF
弱点のない描写性能
気になった点
作例
まとめ
撮影で使用したカメラ・レンズ

フジヤカメラ
新品・中古のカメラやレンズ、動画機材まで幅広く取り扱う東京都中野のカメラ専門店です。カメラやレンズ選びに役立つ情報を、専門店の視点で発信しています。
400mmまでほしかったコンパクトなズームレンズ
今回レビューするレンズ「FE 100-400mm F5.6-8 OSS」は、望遠400mmまでカバーするSONY Eマウント用の純正フルサイズ対応レンズ。
SONYのレンズシリーズにおいては上位の「G」・最高級の「GM」に該当しない無印スタンダードモデルとなり、お求めやすい価格で描写性能に定評がある。
SONY Eマウントの100-400mmと言えば、2020年発売のSIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryが、手に入れやすい価格帯で人気だ。
しかし、1kgを超えるレンズというのがユーザーにとっては悩みだったのではないだろうか?
近年は、TAMRONとSIGMAを中心に便利ズーム(広角~望遠までカバーする高倍率ズーム)が展開され使用している人も多い。そのような中で、ズームレンズは300mmが一つの望遠端の境目であり、300mmを超えると明るさと重さ・価格のバランスが難しくなってくる。
とはいえ、遠くの被写体、例えば鳥・飛行機・電車・人物などを収める場合に400mmまでほしいと思うことも撮影のシーンでは多いのも事実である。
| レンズ | 質量・長さ | |
|---|---|---|
![]() | SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS | 654g・164.5mm |
![]() | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary | 1,140g・199.2mm |
![]() | TAMRON 28-300mm F/4-7.1 Di III VC VXD | 610g・126mm |
![]() | TAMRON 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD | 665g・150mm |
![]() | TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD | 545g・148mm |
![]() | SONY FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS | 854g・143.5mm |
![]() | TAMRON 50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD | 1,155g・183.4mm |
![]() | SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS | 1,395g・205mm |
![]() | SONY FE 100-400mm F4.5 GM OSS | 1,840g・328mm |
![]() | SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS | 2,115g・318mm |
そのような中で満を持して発売となったSONY純正のこのレンズ。
実際に使ってみて気づいた点について、これから一つずつ説明していこう。
実際に手に持って感じる軽さ
最初に手にしたときの感想は、見た目以上に軽いということ。
コンパクトなα7C IIに取りつけてみると大きさ、重量バランス的に「これは持ち運べる」と感じた。
極力バッグに入れての移動が推奨だが、混雑していない撮影スポットでは肩掛けの状態でも苦にならなさそうだ。
同じ焦点距離 SIGMAレンズとの描写比較
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporaryと、望遠端400mmで牛久大仏を被写体に撮影テストを実施。
【左】
SONY α7C II・SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS
焦点距離400mm・絞りF8・1/100秒・ISO100・WBオート
【右】
SONY α7C II・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary ソニーEマウント
焦点距離400mm・絞りF8・1/100秒・ISO100・WBオート
画像にマウスを合わせると拡大表示します
画像をスワイプすると拡大表示します
早速気づく点が1つ。
SIGMAは手前建物の屋根が湾曲しているがSONYは直線で写し出されており、収差補正がしっかりとなされている。
続いて、大仏様のご尊顔を400%に拡大。
【左】
SONY α7C II・SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS
【右】
SONY α7C II・SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary ソニーEマウント
画像にマウスを合わせると拡大表示します
画像をスワイプすると拡大表示します
引き延ばしても、SONYの方が解像感を保てているのがよく分かる。
発売日に5年以上の差があるので、その間の技術の進歩でもあるとは思う。
ただ、この比較写真の撮影は手持ちで行っていたのだが、高台による風のあおりがそれなりにあった。
SONYレンズでの撮影は小型軽量の恩恵でスムーズに進んだのだが、SIGMAレンズは重さと風によるブレが原因で構図がズレて失敗が多く、終わるころには腕もそれなりにしびれてしまった。
テレコンバーターによる焦点距離800mm
牛久大仏の撮影を経て、テレコンバーターを持参し忘れたことが悔やまれた。
800mmの描写も見てみなければ・・・早速フジヤカメラの店舗でSONY 2X Teleconverterを借り、今度は動物の撮影へ向かう。
SONY α7C IIにSONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS のみを取りつけた状態
純正テレコンバーター SONY 2X Teleconverter
テレコンバーターを着けても長さはそれほど変わらない
動物園だと焦点距離400mmで、たいていは満足のいく写真が撮れる。
しかし、大きなサル山や広々としたエリア、小動物などはそれ以上の超望遠で撮影できればいいのにと、思うことも少なくはない。
SONY α7C II・SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS
焦点距離 400mm・絞りF8・1/60秒・ISO200・WBオート
画像にマウスを合わせると拡大表示します
画像をスワイプすると拡大表示します
柵越しの雄大なエリアでたたずむ鹿を撮影。400mmよりさらに焦点距離が伸びると、表情や毛並みをしっかりとらえられる。
SONY α7C II・SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS・SONY 2X Teleconverter
焦点距離 800mm・絞りF16・1/50秒・ISO400・WBオート
画像にマウスを合わせると拡大表示します
画像をスワイプすると拡大表示します
テレコンバーターを取りつけ、望遠端800mmにて撮影。
解像度がほとんど落ちることなく鮮明に鹿を捉えた。
開放はF16~となるので、ISO感度をあげて明るさを確保する必要がある。
軽快なAF
今回の撮影で最も恩恵を受けたのは純正レンズのAF相性。
動き回る動物、鳥、虫などさまざまな被写体に即座にAFでピント合わせをしてくれて、望遠ならではの迫力ある写真を多く撮影できた。
SONY α7C II・SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS
焦点距離 400mm・絞りF8・1/200秒・ISO400・+0.3・WB曇り
画像にマウスを合わせると拡大表示します
画像をスワイプすると拡大表示します
SONY α7C II・SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS
焦点距離 400mm・絞りF8・1/100秒・ISO4000・+0.3・WB日陰
画像にマウスを合わせると拡大表示します
画像をスワイプすると拡大表示します
SONY α7C II・SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS・SONY 2X Teleconverter
焦点距離 800mm・絞りF16・1/500秒・ISO2500・WBオート
画像にマウスを合わせると拡大表示します
画像をスワイプすると拡大表示します
弱点のない描写性能
動物・虫を中心に焦点距離300mm~を中心に撮影テストをしたが、風景・建物・人物、どのような被写体でもそつなく仕上げてくれる。
日中の撮影においては開放F値に物足りなさを感じることも基本的にない。
SONY α7C II・SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS
焦点距離 112mm・絞りF5.6・1/125秒・ISO125・WBオート
画像にマウスを合わせると拡大表示します
画像をスワイプすると拡大表示します
夕日に照らされた丘の斜面を撮影。
光に包まれた草花を柔らかく写し出し、遠くで楽しそうに話す若者が爽やかな雰囲気を演出。
SONY α7C II・SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS
焦点距離 100mm・絞りF5.6・1/400秒・ISO100・WBオート
画像にマウスを合わせると拡大表示します
画像をスワイプすると拡大表示します
構えて1-2秒でフロントガラス越しに撮影したものだが、よくこんなにキレイに写るものだと感心してしまった。
SONY α7C II・SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS
焦点距離 400mm・絞りF8・1/50秒・ISO100・WBオート
画像にマウスを合わせると拡大表示します
画像をスワイプすると拡大表示します
レンズの表現力の幅を感じられた作例。
明るくて躍動感のある描写が多い中で、この写真では重々しい空気を一緒に収めることができた。
気になった点
数時間の撮影テストで、2回程AF時にピンボケして直らない状況が生じた。
望遠レンズでたまに起こることで、近くの被写体にピントを合わせ直せばすぐに解消するが、慣れない人は気を付けておくと焦ることがなくよいと思う。(AFの設定や操作次第で事前に回避できることでもある)
気になった点といえばこのくらいで、収差による描写の乱れもなく純粋に撮影を楽しむことができた。
しかしもう一つ敢えて言うなら、屋内の暗所でも撮影をしてみたが、ISO感度が高くなったときのノイズは少し気になった。それでもこのコンパクトさとのバランスを考えるととても優秀と言えるだろう。
SONY α7C II・SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS
焦点距離 100mm・絞りF5.6・1/100秒・ISO6400・WBオート
画像にマウスを合わせると拡大表示します
画像をスワイプすると拡大表示します
作例
SONY α7C II・SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS
焦点距離 100mm・絞りF6.3・1/200秒・ISO1250・+0.3・WBオート
画像にマウスを合わせると拡大表示します
画像をスワイプすると拡大表示します
SONY α7C II・SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS・SONY 2X Teleconverter
焦点距離 800mm・絞りF16・1/200秒・ISO10000・+0.3・WB日陰
画像にマウスを合わせると拡大表示します
画像をスワイプすると拡大表示します
まとめ
大きさ、重さ、価格、描写性能、取り回しのよさなど「初級者でも十分に使いこなせるレンズ」というのが、使ってみての一言での評価。
特にテレコンバーターを使ったことがない人は、このレンズで使ってみると利便性が分かるのではないかと思う。
- 400mmまでの焦点距離、撮りたい被写体や表現が広がる
- 純正テレコンバーター(2X)で焦点距離800mmに!
- 小型・軽量、お求めやすい価格
- 開放F値の暗所撮影は妥協ポイント
- 軽快に撮影できる純正レンズのAF相性
- 柔らかい描写性能、引き延ばしに耐えられる解像感
撮影で使用したカメラ・レンズ
SONY SONY FE 100-400mm F5.6-8 OSS
» 商品詳細を見る

SONY α7C II
» 商品詳細を見る

SONY 2X Teleconverter
» 商品詳細を見る

Photo & Text by フジヤカメラ 小関





































