はじめに
海沿い路線の絶好機
紀勢本線 岩代-南部
内房線 太海-安房鴨川
羽越本線 小砂川-上浜
【コラム】手前に配置する海
伊豆急行 伊豆稲取-今井浜海岸
山陽本線 藤生-通津
深緑をモチーフに
山陰本線 田儀-波根
山陽本線 和気-熊山
東海道新幹線 岐阜羽島-米原
雲を追いかける
内房線 上総湊-竹岡
羽越本線 越後寒川-勝木
尾久車両センター
【コラム】夏を物語るいろんな題材
東海道新幹線 静岡-掛川
山陽本線 西岩国-藤生
大井車両基地
呉線 大乗-竹原
伊豆急行線 今井浜海岸駅
花で見る夏
東海道新幹線 岐阜羽島-米原
伯備線 岸本-伯耆大山
信越本線 米山-笠島
まとめ
1987年、兵庫県出身。日本大学芸術学部写真学科卒業。鉄道を制作活動の舞台としてスチル、ムービー問わず作品作りに注力する。広告、鉄道誌、カメラ誌等で活動している。日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。2018年 個展「SL保存場」富士フォトギャラリー銀座、2021年 個展「描く鉄道。」オリンパスギャラリー東京・南森町アートギャラリー。
ウェブサイト:
http://www.daisuke-yamashita.com
Instagram:
https://www.instagram.com/yamadai1987/
写真雑誌などに寄稿するため、四季をテーマに鉄道写真を探したときに、実は数が少なくなるのが夏の写真である。
決して撮影量が少ないわけではないと思うが、春の桜や秋の紅葉のように、狙って撮りに行く風物詩が少ないように思う。
ただし注意深く観察してみれば、夏の装いはそこかしこにあって、それを見つけてレンズを向けられるかが良作へのポイントである。そういう意味では4つの四季のなかでは表現の難易度が高い季節といえるかもしれない。
そんな夏の鉄道写真は何をどう撮るべきか、作例をもとに解説していくので、難しいと感じたら思い出してトライしてみてほしい。
仕事柄、世間から求められる鉄道風景写真の傾向には知見がある。そのなかで海沿いを行く景勝路線の写真は、夏以外の季節を求められることはほとんどない。
たとえば千葉県、房総エリアの海や、紀勢本線の太平洋と絡む区間がそうだ。こういう路線を夏以外の季節に撮ったとしても、商業的にはほとんど引き合いがない。逆に言えば、仕事の効率を考えると夏以外は撮らなくても良いと判断することも多い。
ここから考えられることは、海の景勝地は夏に撮るほうが人の心に受け入れやすいということが言える。もちろんこれは商業的な事情をもとにした考えなので、いつ撮ったって悪いわけではない。ただ一般的に海という要素が夏という季節に結びつきやすいという話である。
SONY α7R Ⅳ・FE 24-70mm F2.8 GM・24mmで撮影
絞りF7.1・1/1000秒・ISO400・WBマニュアル・RAW
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天候に恵まれた夏日のひとコマ。夏らしい気候の時に撮りさえすれば、木々の緑や空の様子など、写真から季節の雰囲気が滲み出てくるので、何かを無理して取り入れようとする必要はそれほどない。列車と海のバランスを優先して構図を決めていいだろう。
紀勢本線のこの区間は南高梅の名産地で、3月の梅の花が咲く時期を除けば、やはり夏に海と絡めて撮るのがベター。
それとは別に、やはり天候も最重要条件。季節に関わらず海の写真は晴天で撮ることが望ましい。天気が悪かったり、日差しがあっても空が真っ白だったりする場合は、海を大きく入れずに撮れるものを探すようにしたい。
余談だが、写真に写る特急「くろしお」号は、現在3形式の車両で運転されている。この写真の287系も他の2形式も、海や空の青、砂浜や雲の白を基調にしたカラーリングが施されたものだ。このような風景に調和しており、考え抜かれていることがよくわかる。
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SONY α1・FE 70-200mm F2.8 GM OSS・80mmで撮影
絞りF5.0・1/2000秒・ISO200・WBマニュアル・RAW
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房総半島は海沿いに内房線と外房線が走り、さまざまな海街を結んでいる。サーフィンや海キャンプなど、海を楽しめる場所を目指して利用する人が多い。やはりそのコアシーズンである夏こそが路線のイメージにぴったりである。
この撮影地は、山の斜面を上がっていく車道の途中で見つけた。背景にいろんな建物が入るのがやや気になるが、大きな海街である鴨川の様子を伝えるほどよい情報になっている。
海の青々とした写りを期待するのであれば、撮影時間帯は順光線を選ぶのが良い。列車や木々の緑に対しても色が出るためパキッと清々しい夏の空気感が伝わるだろう。
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SONY α7RⅣ・FE 24-70mm F2.8 GM・38mmで撮影
絞りF7.1・1/1600秒・ISO400・WBマニュアル・RAW
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羽越本線は日本海の水平線を度々拝みながら、新潟から秋田までの長い距離を結んでいる。
全国的に在来線の特急列車は少なくなったが、ここには定期列車で「いなほ」が走っている。「いなほ」の車両のうち1編成だけ、深海をイメージした瑠璃色塗装で走っている。海の青とマッチしていて、ぜひ海をバックにねらってみたい車両である。
この地域は冬の降雪時も撮ることはあるが、日本海側の冬は晴天率が非常に低く、荒天なら海は灰色。まったく印象が異なるので、両季節で撮り比べてみてほしい。
この写真は、鉄道風景撮影としては比較的線路に近いところから撮っている。ワイドレンズで列車のサイズを抑えて、天地方向に広がった画角を埋めるために高い位置から撮影し奥行きを大きく見せている。
SONY α7R Ⅳ・FE 24-70mm F2.8 GM・34mmで撮影
絞りF8.0・1/1000秒・ISO400・WBマニュアル・RAW
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SONY α7R Ⅲ・FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS + 1.4X Teleconverter・840mmで撮影
絞りF11.0・1/500秒・ISO100・WBマニュアル・RAW
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海をバックに撮るのであれば列車はその前に配置するものと思われるだろうが、海が列車よりも手前に来ることもある。非常にサイズの大きな海という題材を、どのように手前に持ってくればいいか、作例をもとにいくつかのポイントを挙げてみた。
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春の新緑の美しさは、前回の春編でも推しに推したのだが、夏を感じさせるのは深い緑の深緑だ。
落葉樹の新緑時期は葉の厚みが薄く、透過光で見せるには最適の素材なのだが、夏になるにつれ葉が成長し、光を透過しにくくなる。そうなると普通にモノを見るのと同じようにほぼ反射光によって見えるだけになってくる。反射で見る深緑の葉というのは意外と暗く見えるものだ。
深い緑というと聞こえはいいが、その実は暗い緑である。ではその暗さを生かすにはどのような狙い方が望ましいかを考えてみたい。
SONY α1・タムロン 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD・278mmで撮影
絞りF8.0・1/80秒・ISO500・WBマニュアル・RAW
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同じ立ち位置から画角を広げていけば、日本海も入るし空も入れることができる撮影地だが、この日はどんよりして灰色の海と空が広がるだけだったので、緑だけで4辺を裁ち落とした。
肉眼で見るほど暗い印象にしないために、深緑が適正露出になるように露出を決め、列車は小さく扱うのでややオーバーでも良しとした。
左下にややボケて写る緑の群生は、カメラに近いところにある緑をあえて入れたものだ。これは線路が画面左に切れていく部分や、線路端に建つ電柱を隠すように重ねていて、緑に囲まれた雰囲気を崩さぬようにという目的がある。
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SONY α1・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・185mmで撮影
絞りF2.8・1/640秒・ISO100・WBマニュアル・RAW
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SONY α1・FE 70-200mm F2.8 GM OSS II・95mmで撮影
絞りF2.8・1/1000秒・ISO100・WBマニュアル・RAW
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こちらはほぼ同じ場所から狙いを変えて2通り撮ったもの。
1枚目は穏やかな川面を使ってリフレクションをみせ、2枚目は河原に繁殖する雑多な草を前ボケに入れた。画面下半分のやや明るい緑が草の緑だ。
先ほどの作例と同じく、全体に緑を回して画面を締めているのが共通点である。ただ川面のリフレクションはそれ自体が現実感を強める情報になっているため、どちらかといえば草を入れた写真の方が非凡な印象ではないだろうか。
こちらの作例は列車の色が中間色で強い色をしていることもあり、WBの微調整でG(グリーン)を若干プラスに設定している。
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SONY α7R Ⅳ・FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS・215mmで撮影
絞りF13・1/10秒・ISO100・WBマニュアル・RAW
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深緑はシャドーをつくりだす素材として有力で、山間で周囲が鬱蒼としてるほど空の明るさを受けにくく暗い緑になっていく。
アンダー目に撮ってあげるだけで相当暗い背景となるので、それを利用して列車を目立たせてあげよう。作例は新幹線という輝度の高い被写体だったので、さらに背景を落とすことができた。
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夏を物語る素材として忘れてはいけないのが雲。立体感のあるモクモクとした積乱雲がその代表だ。
雲について科学的にはよく分からなくても、立体感のある雲と青空のコントラストが表現できれば夏を感じる写真になることだろう。その場合、日差しも重要なファクターである。
積乱雲は夏の午後に発生しやすい。一度立ち上ったらその場所で増減を繰り返し、あまり場所が変わらないので、いい雲を発見してからうまく絡みそうな場所に移動して撮ることも少なくない。順光方向に見つけることができれば、雲の立体感と空の青さがより強調できる。
SONY α1・FE 24-70mm F2.8 GM・215mmで撮影
絞りF9・1/1250秒・ISO400・WBマニュアル・RAW
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上総湊の鉄橋は沿線を代表する撮影の名所である。東側から望めば、東京湾を背景に遠く横浜みなとみらいのビル群も見ることができるが、こちらは西側から撮影したもの。午後には順光となるサイドだ。
山の向こうにモクモクと立ちのぼった雲は形を留めず変化していくが、列車が通過する直前でそのバランスを判断し構図を決めた。基本的に列車が左寄りなら、雲は右肩上がりが良い。後ろの山の高さの違いも列車の反対サイドが重くなるよう高く見えた方がバランスは良い。
SONY α7R Ⅳ・FE 24-70mm F2.8 GM・24mmで撮影
絞りF5.6・1/1600秒・ISO500・WBマニュアル・RAW
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午後、東の空にいい形の雲が出現していることに気づいて、通常は撮影地として見ていない橋に移動してきた。列車は真横を向くが、背景の建物を隠す位置で写し止めることを念頭に置いた。
通常だと列車の位置と反対の画面右寄りに雲や川を寄せたくなるところだが、雲の広がりや川幅などを考慮すると、シンメトリーな美しさをとったほうが良いと判断した。その間にも雲は刻々と形を変えるため、頂点が画面外に出てしまわぬように調整を繰り返した。
SONY α1・FE 24-70mm F2.8 GM・70mmで撮影
絞りF3.2・1/2000秒・ISO100・WBマニュアル・RAW
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東京の空にも積乱雲は見ることができる。しかしなかなか空を広く写せる場所がないのが玉に瑕。
ここでは走っている列車との撮影には向いていなかったので、車両基地に留まっている車両たちを撮った。まるで芝生の上に線路が敷かれているかのように、軌道上に草が生え揃っているのが面白い。電車の顔を手洗いしている様子も見える。
OM SYSTEM OM-D E-M1 MarkⅢ・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO・115mm(35mm判換算230mm)で撮影
絞りF2.8・1/4000秒・ISO400・WBマニュアル・RAW
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本文では夏の代表的な題材を紹介しているが、ここではもう少しその範囲を広めてご紹介していこうと思う。
冒頭でも書いた通り、夏を明確に表現するものは他の季節に比べて少なく(というより意見が分かれやすく)、見る人によっては季節を感じてもらうのは難しいかもしれない。
個人的には、何を撮ったから良いのではなく、何を撮ったとしても良いという評価を目指したいので、季節のものをただ取り入れるだけではなく、ビジュアル的な見せ方にも工夫を凝らしたい。
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SONY α1・FE 16-35mm F2.8 GM・26mmで撮影
絞りF3.2・1/1250秒・ISO200・WBマニュアル・RAW
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小さな入江をもつ住宅街の一角で、三姉妹とお父さんの親子に出会った。
私は人をメインに撮影するときは、カメラとの距離感を意識するようにしている。その場の空気感を共有できるだけの近距離で撮影することで、人のパワーが写真に出る気がするからだ。チラッと写る舟の道具などは、思わず写り込んだくらいで十分である。
こうして人物をはっきりと主役に据えて撮っておいたことで、服装からくる季節感も読み取りやすいものとなる。
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SONY α7R Ⅳ・シグマ150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports・600mmで撮影
絞りF8・1/4000秒・ISO1600・WBマニュアル・RAW
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カンカン照りも夏のイメージなら、しっかりと降る雨も夏の一部ではないだろうか。積乱雲があるということはその下に夕立もあるわけだ。
この作例は新幹線のノーズ部分に落ちて跳ねる雨粒を撮影したもので、背景に隣の新幹線の運転席窓がボケて、そこが黒バックの役割をしている。
高速シャッターで撮ることは言わずもがなだが、かなり望遠となるため、意外と絞り込みも必要。許せる範囲で感度を上げて露出を稼ぎたい。
あとは強い雨を待ち、特徴的な跳ね返りが撮れるまで撮るのだ。
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SONY α1・FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS・600mmで撮影
絞りF6.3・1/400秒・ISO1600・WBマニュアル・RAW
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日本の夏は湿度が高い。それがあってかは分からないが、早朝のトンネル内に霧が充満していることが経験上多いように思う。
その日の気候にもよるだろうが、トンネル内を写せるような場所があれば、ぜひ一番列車を狙って見てほしい。ハレーションを起こしながら霧中を突き破ってくる列車はとてもかっこいい。
OM SYSTEM OM-D E-M5 MarkⅢ・M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO+ MC-14・420mm(35mm判換算840mm)で撮影
絞りF5.6・1/200秒・ISO200・WBマニュアル・RAW
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こちらは霧というところまでは行かないが、トンネルの向こうの景色が霞みがかっていたところに朝日が差し、光芒が見えていたのでカメラを構えた。
トンネルとトンネルのあいだには小さな駅があり、列車を待つお客さんの姿などを期待したのだが、そこへやってきたのは1羽の小鳥。イソヒヨドリの姿であった。
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春の桜のように日本の夏のイメージに定着したものはなんだろうか。おそらくはひまわりに票が集まるのではないだろうか。
ただ桜のように樹木に咲く花ではないので、数輪単位で咲いていることも多く、サイズの大きな鉄道車両とバランスを撮るのはなかなか難しい。
願わくばひまわり畑のような、ある程度の面積に咲いてくれるといいのだが、桜の並木があちこちにあるのに対して、畑単位のひまわりはそうそうないのが実情だ。
OM SYSTEM OM-D E-M1 MarkⅡ・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO・12mm(35mm判換算24mm)で撮影
絞りF13・1/400秒・ISO200・WBマニュアル・RAW
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大垣ひまわり畑は、休耕田を利用した地域振興の催しで、例年8月上旬から新幹線沿いの畑がひまわりの花で埋め尽くされる。数少ない、新幹線とひまわり畑の条件が整った場所である。
たくさんのひまわりを平等に捉えてもきれいはきれいだが、1輪の花に寄って大きく見せることで、写真に強弱がつき奥行きも感じさせられる。
列車にピントを合わせるか、花にピントを合わせるかは迷うところだが、どちらが主役で見せたいかによって選ぶと良いだろう。
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SONY α7R Ⅲ・FE 16-35mm F2.8 GM・27mmで撮影
絞りF10・1/8000秒・ISO1600・WBマニュアル・RAW
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鳥取県の伯耆町、伯備線の線路沿いには、毎年ひまわりを咲かせている畑がある。
7月末から8月上旬ごろが咲き揃う頃。花の向きと順光時間が合うのは午前中のため、青空バックでパキッとした発色を生かすには朝早くに訪問するのが吉。
こちらの作例も形の綺麗な1輪にレンズを寄せ、花と列車に強弱をつけている。そのほかに、クリップオンストロボをカメラオフライティングで花に向け、リモート発光で撮影している。こうすることで花の露出は適正で出しながら、背景をややアンダーに見せて空の青をより深いものにしている。
SONY α7R Ⅳ・FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS・212mmで撮影
絞りF16・1/400秒・ISO200・WBマニュアル・RAW
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最後に、夏の花の代表格をもう一つ。百日紅(サルスベリ)である。濃いピンク色の花を咲かせ、長く楽しめるのが特徴。
葉に混ざってマダラに花をつけるため、花の色だけを見せることは難しいが、できるだけ多くの花が画面内に入るよう切り取る場所を吟味すると良い。そのためには、肉眼で見た時点でハッと思えるくらいは花つきが良い必要がある。
Photo & Text by 山下大祐 (やました・だいすけ)