モデルチェンジしたLeica(ライカ)ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.を、同じく最新モデルのライカM11モノクロームと合わせて試写する
Leica ズミルックス M f1.4/50mm ASPH. 作例
都市の景観
シュールで奇妙な、街の断片
ストリートスナップ
絞り開放での近接撮影
ポートレート撮影
まとめ
作例に使用したレンズ
Leica ズミルックスM f1.4/50mm ASPH. / ズミクロンM f2/35mm ASPH.
作例に使用したカメラ
Leica M11 モノクローム
1970 年東京生まれ。早稲田大学第一文学部中退。東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。作家活動と共に東京•四谷三丁目にてギャラリー・ニエプスを運営。都市のスナップショットを中心に作品を発表し続けている。国内各地の他、東欧、ロシア、キューバ、中国、香港、パリ、ニューヨークなど世界各地を取材。国内外にて個展、グループ展多数開催。第29回東川賞特別作家賞受賞。第24回林忠彦賞受賞。
この度モデルチェンジになったライカの最新レンズ、ズミルックスM f1.4/50mm ASPH. を同じく最新モデルのライカM11モノクロームと合わせて試写する機会を得た。
僕自身は普段、F2のズミクロン50mmを愛用してきたので、残念ながら個人的なズミルックス50mm体験はないのだが、2004年発売の先代ズミルックスM f1.4/50mm ASPH. は非常に人気のある名レンズであった。
長年、横目で見ていたズミルックスは常に気になる存在だったので、今回、最新バージョンをテストできるのは嬉しい限りだ。
カメラにセットした姿はコンパクトで、そつなくまとまっているなという印象である。
見た目的にはピントリングにもローレットが刻まれた先代の方が個性があって格好良かった気がするが、その辺りは好みにもよるだろう。フードは組み込み式で、ひねりながら出すからくりが上手くできていてなかなか面白い。
このレンズの最大の特徴は何と言っても最短撮影距離が45cmまで寄れることであろう。
先代のズミルックスは70cmまでだったので、一気に25cmも近寄れるようになったのは大きな改良点である。大げさな眼鏡の付いたDRズミクロンではなく、通常のライカレンズで45cmまで寄れる事は画期的と言えるだろう。
ただし、近接の際は、当然レンジファインダーは使用できず、ライブビューを使用してのピント合わせになる。ライブビューでの撮影ではまるでミラーレス一眼のようで、M型ライカらしくない気もするが、開放での近接撮影のとろけるような描写は、病みつきになってしまう美しさだ。
ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF8・1/750秒・ISO400
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF8・1/750秒・ISO800
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF8・1/90秒・ISO125
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF8・1/1250秒・ISO400
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都市の断片的な風景。建物に射す光や壁のマチエールの描写を心地よく描き出すレンズである。
ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/640秒・ISO1600
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF8・1/1250秒・ISO800
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/4000秒・ISO800
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF8・1/1250秒・ISO800
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/1000秒・ISO125
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF4・1/80秒・ISO125
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF5.6・1/320秒・ISO6400
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/4000秒・ISO125
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街を歩いて見つけた、ちょっとシュールで奇妙なオブジェの様な断片を撮りためている。近接できることで、これまでのレンジファインダー機の視点を越えた被写体への迫り方が可能になった。このレンズを使用する大きなアドバンテージと言ってよいだろう。
ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF11・1/3000秒・ISO3200
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF11・1/1500秒・ISO3200
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF11・1/4000秒・ISO6400
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF11・1/4000秒・ISO6400
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF11・1/4000秒・ISO6400
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雑踏に紛れて人物に迫ったストリートスナップ撮影。こうした撮影ではいちいちピントを合わせる余裕はないため、基本的に絞り込んでの置きピンとなる。ズミルックスは行き交う人々の表情を見事に描いてくれた。
ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/320秒・ISO800
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF5.6・1/1250秒・ISO400
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人影を入れた街角の光景。さりげなく人間を入れることで写真にドラマが生まれることもある。
ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF2.8・1/200秒・ISO6400
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF5.6・1/40秒・ISO6400
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裏町の夜景。こうした泥臭いモチーフも、どこか叙情的に描き出すのがライカレンズの魔法だと感じる。
ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/800秒・ISO4000
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大道芸人のポートレート。開放で撮影したことで背景の街並や通行人が綺麗にボケて、主人公が立体的に浮かび上がった。
ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/500秒・ISO1600
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使い込まれたライカM6を開放の最短撮影距離で接写。像がボケて流れるのも雰囲気がある。ライカでライカを撮るのもまたオツなものである。
ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/640秒・ISO200
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/2500秒・ISO400
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ふと見かけた植物や鎖などなんでもないモチーフに近接で迫ってみた。質感を美しく描写するレンズだ。
ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/2500秒・ISO3200
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF8・1/2000秒・ISO1600
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手はその人を物語る良いモチーフになる。これまでより接写できることで手の表情に迫ることができた。
ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF8・1/320秒・ISO125
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/2500秒・ISO6400
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ファッションポートレート。ズミルックスは、肌と特殊メイクの質感を見事に浮かび上がらせてくれた。
ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/180秒・ISO6400
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/1250秒・ISO1600
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ライカM11モノクローム・ズミルックス M f1.4/50mm ASPH.
絞りF1.4・1/750秒・ISO1600
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ポートレート。香港人ストリートフォトグラファー集団「SOMETHINGNOIZE」のメンバーの3人を撮らせてもらった。
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Photo & Text by 中藤毅彦(なかふじ・たけひこ)