はじめに
SIGMAよりニコンZマウント用APS-Cレンズ3本が発売
新たに登場した3本共通のスペック
SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporaryの特徴
NIKKOR Z 24mm f/1.8 Sと比較
描写力を作例とともにチェック
まとめ
作例に使用したレンズ
SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary ニコンZ(APS-C)
作例に使用したカメラ
Nikon Z 50
フォトグラファー。 フィンランドと旅と温泉と猫が好き。旅先や日常でみつけた情景を作品として、主な個展に「シディ・ブ・サイド散歩 猫がいる街」「ウズいろ~ウズベキスタン街歩き」「へやねこ そとねこ」。カメラ誌の掲載や執筆、カメラメーカーのセミナー講師、フォトコンテストの審査などを通じて写真の楽しさを伝える活動にも携わる。撮影会&web講評フォトプラネッタ主宰。著書『カメラでパチリ へやねこ そとねこ』、共著多数。
LONDON INTERNATIONAL CREATIVE COMPETITION 2021 プロフェッショナル SHOOT部門 LICC’s Official Selection 受賞
Photography Masterprize Award 2022 プロフェッショナル カルチャーインテリア建築写真部門 Honorble Mention(佳作) 受賞
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SIGMAからNikonのミラーレスカメラZマウントのAPS-C専用レンズ3本が発売になりました!
広角レンズのSIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary、標準レンズのSIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary、中望遠レンズのSIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary、全て開放値F1.4 小型軽量のコンパクトな単焦点レンズで、最新テクノロジーを投入、高い光学性能とコンパクトネスを両立した幅広いシーンに対応するハイパフォーマスラインのContemporaryです。
現状ではニコンのZ 30、Z 50、Zfc専用になりますが、NIKKOR ZのレンズラインナップにはAPS-C専用が少なく、明るい大口径でコンパクトなレンズが欲しいと思っていた方にとってうれしい選択肢です。
まずは共通スペックです。
開放F1.4でとてもコンパクト。APS-C専用ならではの小型軽量で、スイッチやファンクションボタンがないフォーカスリングのみのシンプルなデザイン。
Zのマウント径は55mmで大きいので、レンズのマウント部分が少しせり出していますが、カメラにつけるとなじみも良く、カメラ本体も高級感が増すような印象になるので、眺めているだけでもテンション上がります。マットブラックの質感がとても美しく、ビジュアルから◎です。
手ブレ補正はありませんが、カメラを構えてレンズをホールドしたときの手触りも良く、安定感があります。AFはステッピングモーターを採用しているため静かで、写真だけでなく動画を撮るときにも快適です。ピントリングは適度なトルク感があるので、マニュアルフォーカスでピントを合わせるときも操作しやすいと感じました。
また、サジタルコアフレアや諸収差を抑えて絞り開放から高い解像力があるので、積極的にF1.4から撮影することができます。ボケ好きにはうれしいですね。
フードは標準装備で逆光対策も十分、マウント部はシーリングなど簡易防塵防滴になっています。Nikonのボディは必ずファームアップして最新のバージョンで使いましょう!
24mmの画角(35mm換算)になる開放値F1.4のコンパクトな高性能&大口径の広角レンズです。最短撮影距離25cm、質量420g、フィルター径67mm。レンズの長さが約10cmで長く感じられますが、見た目に反して軽いので撮影中は気にならなくなりました。
レンズキャップの内側がギザギザしていて深さもあるので掴みやすいです。
SIGMA16mmは24mmの画角になるので、NIKKOR Z 24mmと比較してみました。
NIKKOR Z 24mm f/1.8 Sはフルサイズのレンズなので、APS-Cのカメラに付けると36mmになります。
SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
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NIKKOR Z 24mm f/1.8 S
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36mmの画角と24mmの画角、撮り比べてみると写せる範囲の広さが違うことがわかります。
ニコン Z 50・SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
絞りF2.5・1/1250秒・ISO400・WB晴天・+0.3補正・クリエイティブピクチャーコントロール デニム
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ガラスに近づいて映り込みと合わせてスナップしました。横顔にかなり寄ってみたのですが、画角が広いので周りの街風景も広く撮ることができます。ボケの中にピントがたち、反射や立体感のニュアンスがうまくでるように思います。
ニコン Z 50・SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
絞りF1.4・1/640秒・ISO400・WBオート2・+1.0補正・ピクチャーコントロール SD
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ショーウィンドーの中にある小さいジュエリーの色や輝きと輪郭、リングスタンドのメタリックな質感がエレガントな雰囲気です。撮ったあとに液晶モニターで拡大して、スッキリとした繊細な描写性に驚きました。開放F1.4ですが周辺光量落ちもなく透明感があります。
ニコン Z 50・SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
絞りF6.3・1/125秒・ISO400・WBオート2・+0.3補正・ピクチャーコントロール SD
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店内に入ったら素敵だったので声をかけて撮らせていただきました。F6.3まで絞ると手前から奥までシャープ、歪みも気にならないので迷いなくシャッターが押せました。ピクチャーコントロールSDですが、コントラストやシャープネスなど自然な雰囲気です。
ニコン Z 50・SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
絞りF1.4・1/1000秒・ISO100・WBオート2・+1.7補正・ピクチャーコントールSD
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F1.4で手前の葉っぱを前ボケにして「I SEE YOU」をI SEE YOUの雰囲気でのぞきこむようにスナップ。なめらかなボケ、Tシャツのシワや色などがナチュラルでボケを重ねてもペタッとすることなくヌケ感があります。
ニコン Z 50・SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
絞りF1.4・1/1000秒・ISO100・WBオート2・+1.7補正・ピクチャーコントロール SD
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最短25cmなので足元に咲いていた花に近づいてみました。花びらにある小さなしずくや花脈のグラデーションもしっかり撮れて、店内のライトがきれいな玉ボケになりました。ほんの少し色収差がでましたが気にならない程度で、F1.4でも周辺が流れず解像しています。
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Photo & Text by ミゾタユキ