16mm F1.4 DC DN | Contemporaryの実写レビューです。
>>> SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
「16mm F1.4 DC DN | Contemporary」は既にミラーレス用の高性能な標準レンズとして定評のある「30mm F1.4 DC DN | Contemporary」の第二弾的な位置づけのレンズです。
明るい単焦点の広角レンズという事で、被写体を何にするか迷いましたが、このレンズ1本だけを愛機α6300に装着して、鎌倉、江ノ島方面に行ってきました。
有名な報国寺の竹林です。木漏れ日が入って印象的な風景をつくりだしていました。
SONY α6300に装着すると、35mm換算で約24mmのワイドレンズとなります。ワイドレンズは背景が沢山入るので、1本の竹をアップにしても、背景を写しこんで竹林の雰囲気を出す事が出来ました。少しだけオーバー気味にした露出の中、ボケも綺麗です。
報国寺では、有料で抹茶を振舞ってもらえます。清々しい竹林の中でお抹茶をいただきながら、旅の思い出を写真に納めます。
「16mm F1.4 DC DN | Contemporary」はミラーレス用のレンズとしては大柄ですが、それでも一眼レフ用に比べればコンパクトです。
私は小型のカメラバックDOMKEのF5XBに放り込んで持ち歩きました。
江ノ電の極楽寺駅前の郵便ポストです。
江ノ電というと、海沿いの駅が有名でしすが、極楽寺駅は切通しを抜けた、高台に建つ駅です。駅舎がレトロで江ノ電の中でも好きな駅です。
上の写真より、ポストの部分を拡大しました。
素晴らしくシャープです!流石SIGMA!鉄の錆びた部分や、ひび割れた塗装のディテールが、詳細に、なおかつ立体的に描写されています。
Eマウントの愛用者としては、また欲しいレンズが・・・
電車が来た!と大慌てでシャッターを切りましたが、ピントもスピーディーで素早く撮影出来ました。
慌てて絞りを変えたい時、絞りリングがレンズに有れば便利なのに・・・と思う事があります。SIGMAさん絞りリング付きレンズ、検討していただけないでしょうか?(笑)
江ノ島へ渡る橋は夕方でも人でごったがえしていました。風のある日だったので、夕日に照らされて波が印象的な模様を描いていました。
橋の一部が写ってしまったのは失敗です。広角も24mmとなると、思った以上に画角が広いので注意が必要です。
薄暗い路地に猫がたたずんでいました。写真で見る以上に暗い状況でしたが、開放F値1.4のおかげでなんとか撮影出来ました。逃げるかな?大丈夫かな?と、少しづつにじり寄りながらの撮影です。
猫の写真は猫の目線に合わせて、視線を低くして撮影する事が多いです。チルト液晶が標準的に付いているミラーレスカメラはローアングルが撮りやすので助かります。
公園の祠でたたずむ猫。野良猫だと思いますが、なかなかの風格です。
こういった、背景の雰囲気を残しながらの撮影はF値の明るい広角レンズの得意とするところです。実焦点距離は16mmですが、近距離で開放F1.4ですので十分背景をボカす事が出来ます。
先日のブログにも書いたとおり(「SIGMA DNシリーズのレンズ歪曲収差補正について」記事)、SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporaryは、ボディのレンズ補正機能にも対応しています。そのまま使うと若干歪曲収差が気になりますが、補正をかける事で、ほぼ完全に補正されます。
※今回の作例は全て補正をON(オート)にして撮影しました。
レンズ1本だけでスナップというと35mmを思い浮かべる方が多いんではないでしょうか。24mm(35mm判換算)はちょっと画角が広すぎるかな?とも思ったのですが、開放F値の明るさを活かして、表現の幅が思ったより大きく取れ、レンズの特性を考えながら楽しく撮影が行なえました。
優れた描写性能も含めて、かなりおススメのレンズです。
>>> SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporary