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2018.03.12
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SIGMA (シグマ) 14-24mm F2.8 DG HSM | Art 実写レビュー

SIGMA (シグマ) 14-24mm F2.8 DG HSM | Art の実写レビューです。

 

徐々に気温が高くなり、春の訪れを感じる今日この頃、Nikon D810に SIGMA (シグマ) 14-24mm F2.8 DG HSM | Art を付けて、立川にある昭和記念公園に春を探しに行って来ました。

 

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art テスト写真①

 

実写レビュー

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art テスト写真②
Nikon D810 焦点距離:14mm 1/8000 f2.8 ISO400 露出補正±0

 

春の訪れを告げる、オオイヌノフグリがそこかしこに咲いていました。

 

久しぶりにティルト液晶の付いていないカメラを使いました。暖かい日差しを受けて、地面に這いつくばって撮るのも楽しいものです。

 

SIGMA (シグマ) 14-24mm F2.8 DG HSM | Art の最短撮影距離は26cm、最大撮影倍率は1:5.4と近接には弱いレンズで、もう少し被写体に近づきたくなります。

 

中間リングを入れて、もう少し近寄って撮った方が、良かったかもしれません。

 

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art テスト写真③
Nikon D810 焦点距離:14mm 1/8000 f4.0 ISO280 露出補正-0.7

 

冬枯れた巨木も春の到来を受けて芽吹きを待ちます。

 

撮影日は雲が出たり、晴天になったり、春らしい不安定な陽気でしたが、日差しは間違いなく「春」のそれでした。

 

画像左端の部分を拡大してみます。

 

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art テスト写真③拡大

 

超広角ズームという事で、さすがに周辺部分は、若干レンズを感じる描写です。

 

それでもズームレンズである事、ズームのワイド端である事を考えれば、画面端で、ここまで細かい枝まで解像出来ているのはさすが「Art」です。

 

以前より、広角レンズの性能には定評のあるSIGMAだけあって、見事な描写力です。

 

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art テスト写真④
Nikon D810 焦点距離:14mm 1/8000 f2.8 ISO720 露出補正+0.7

 

園内では梅が満開でした。付近には梅の花のいい匂いが香って、春らしい風景に多くのカメラマンがレンズを向けていました。

 

レンズを広角端の14mmにして、カメラを向けると梅の木が、こちらに迫って来るように見えました。

 

広角端、開放での写真ですが、周辺光量落ちはわずかしか見られません。14-24mm F2.8 DG HSM | Artはカメラのレンズ補正にも対応(Canon用のみ)したレンズという事ですが、補正無しでも十分実用に耐えそうです。

 

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art テスト写真⑤
Nikon D810 焦点距離:24mm 1/8000 f2.8 ISO1100 露出補正±0

 

すずらんのような形の可愛らしい花が、春の夕日を受けて輝いていました。公園内は春の到来を受けて、たくさんの花が咲き、賑やかになっていました。

 

24mm側は歪みもほとんど無く、f2.8の開放f値と併せて、先日テストした「Carl Zeiss Loxia 2.4/25」のような、標準レンズのような自然な描写が楽しめます。

 

拡大してみます。

 

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art テスト写真⑤拡大

 

先ほどの写真では周辺の描写を見ましたが、こちらはピントのある中心近くの描写です。十分にシャープで、丸みのある花の形も、豊かに再現されていて綺麗です。

 

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art テスト写真⑥
Nikon D810 焦点距離:24mm 1/280 f2.8 ISO1100 露出補正+1.0

 

強烈な完全逆光の、難しい光線状態ですが、 SIGMA (シグマ) 14-24mm F2.8 DG HSM | Art はフレアやゴーストの発生も無く、非常に良好な描写を維持しています。

 

以前であれば広角ズームと言えば「歪曲収差」「周辺部の画質低下」「ゴーストやフレア」といった、レンズのネガティブな要素が少なからず出るのが普通でした。

 

しかし、Artシリーズのレンズにとって、そういった事は「昔の話」だったようです。

 

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art テスト写真⑦

 

昭和記念公園は今の時期17:00閉園(ブログ執筆は2018.3.12)となります。もう少し遅くまでやっていたら、夕日の写真をじっくり狙えるのに、と少し名残おしい思いで公園を後にしました。

 

しかし、久しぶりに、重いフルサイズ一眼レフと大口径ズームを持って歩いたら、少し疲れました。

 

すっかりミラーレスに甘やかされてしまっていたようです(笑)

 

操作性

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art 本体前面

 

14-24mm F2.8 DG HSM | Artは、超広角の常で、前玉が巨大な為、フィルターを装着する事は出来ません。

 

組付けのフードが、ある程度レンズをプロテクトしてくれるとは言え、使用には前玉にキズをつけないよう注意が必要です。

 

SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art 本体ズームリング

 

ズームの回転角度は上の写真のように2倍以下のズームとしてはかなり大きく取ってあります。

 

風景撮影など、フルフレーミングが基本となる撮影では、細かい画角調整がしやすい仕様と言えるでしょう。

 

又、ズームの動きは、最近のSIGMA Artシリーズに共通の、非常に滑らかなものですが、かなりトルク感のある重い動きとなっています。

 

まとめ

SIGMA (シグマ) 14-24mm F2.8 DG HSM | Art は、超広角をカバーする大口径ズームレンズとして、決定版に近い、非常に優秀なレンズです。

 

欠点は「Art 12-24mm F4 DG HSM」「14mm F1.8 DG HSM | Art」と比較して、どれを買えばいいの?と悩む事でしょうか(笑)。

 

上の2種のレンズと比較して、選択のポイントは、ズームを取るか、12mmを取るか、f1.8を取るか、という事だと思います。つまり「14-24mm F2.8 DG HSM | Art」は最も中庸なレンズ、と言えるかもしれません。

 

メーカー純正をも凌ぐ「画角」「性能」は現在のレンズメーカー製レンズのトレンドを行っている、素晴らしいレンズでした。

 

>>> SIGMA(シグマ)14-24mm F2.8 DG HSM | Art


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