今回の撮影機材は、FUJIFILM（富士フイルム）X-H2S、XF35mm F1.4 R、XF16-55mm F2.8 R LM WR。

今回、FUJIFILM（富士フイルム）X-H2Sを使わせていただく機会をいただきました。せっかくFUJIFILM（富士フイルム）のカメラを使うのだから、伝家の宝刀「フィルムシミュレーションモード」を使って「JPEG撮って出し」で、いつも通りにポートレートやスナップがどんな感じに仕上がるのか、撮影することにしました。

とは言いつつも、数あるフィルムシミュレーションの中からどれを使おうかってことになります。 はじめは液晶モニターで確認しながら色んなのを試してみて 、

「お、この緑の表現、空の色味、暗部の見せ方が好みだわ」

ということで「クラシックネガ」でいくことに。 それにプラスしてカメラ内の設定でトーンカーブのハイライトを-2、シャドウも-2、 カラーを+2、シャープネスを+2で設定しました。

フィルムシミュレーションとこのあたりの設定の組み合わせで、かなり自分好みにもっていけるところやそういった操作に関しても直感的で簡単なところもかなり魅力的でしたね。 説明書を読まないタイプなので（笑）

（設定用に試し撮りした時の写真がこちら↓）

緑の表現が気に入ってたのでそこを生かした撮影をしてみたいと思い、京都の鴨川沿いの木々と一緒に撮ることに。 ひとまずお試しでシャッターを切りました。

撮ったまんまでこの感じ!?
めっちゃいいやん。

真夏の快晴の日の撮影って明暗さが激しくてコントラストが強く出過ぎちゃうことが多いので、撮影後に編集でそのあたりを調整してバランスをとるのが当たり前の感じでやるのですが、カメラ設定だけでここまでいい感じにバランスをとってくれるととても便利ですね。

ちなみにRAW+JPEGで撮っていたので、1枚目のポートレート写真のRAWデータでそのままのもお見せしますね。

そのままでも十分なんですけど、細いところを見てみると、やはり明暗さが激しくコントラストが強いので、後ろ髪あたりと背景の影の境目がやや分かりにくくなっていますが、フィルムシミュレーションなど、設定をある程度反映した方の写真は境目がちゃんと浮き上がっています。

顔のハイライトの部分も白トビが抑えられていてはっきり見えます。

イメージセンサーの素性の良さもあってか、ちゃんと真っ暗に感じる部分も明るすぎるように感じる部分もしっかり映してくれているおかげですね。

あと、なにより驚いたのはフォーカスの速度と精度。

顔検出やピンポイントを試しに使い分けながら撮ってみたのですが、めちゃめちゃ速い。 おかげでとてもテンポ良く撮影ができて気持ち良く撮影ができました。

とにかく何をとってもカメラの動作が速いのでサクサク撮れる。

モデルさん撮影においてテンポ感ってとても大切で、そこをまったく邪魔されないカメラだなと感じました。

この後、街の方にも出てみて撮影してみました。

めちゃめちゃいいですよね。 フォーカスも速くてこれだけ撮って出しで楽しめると気持ち良くていつも以上にシャッターを切っていました。

あと、いつも以上にシャッターをきってしまった理由がまだあって、それがシャッター音とシャッターを押す感触。めちゃめちゃ気持ちいいんです。

カメラを使うにあたってシャッター音って個人的にとても大切で、気持ち良くないと撮影の楽しさが結構減っちゃうんですよね。
楽しさが減るとやる気が減る。
やる気が減ると作品の質も落ちる。
って思ってます。

シャッターの感触も同じと考えています。FUJIFILM（富士フイルム）X-H2Sのシャッターの感触はとてもソフトだけど押してる感覚はちゃんとある。って感じでとても好みでした。

重すぎても違うし、でも押してる感触がなさすぎるのも違うんですよね。 そのバランスがとてもよかった。

ぜひみなさんにも実際触ってみてシャッターを押してほしい! って思いました。

モデル：小牧リサ
https://www.instagram.com/risa_papillon__/?hl=ja

撮影終わりにあまりに気持ち良く撮影ができたので、別日で撮る予定だったスナップを帰り道に撮影しちゃいました。

フォーカスが速いので撮りたい瞬間をまったく逃さない。あ！ って思ってカメラをむけてシャッターボタンを押したら一瞬でピントが合って撮れてる。

スナップにも向いてるカメラだなと感じました。

もう一つ「いいじゃん」って思ったことがあって握り心地がいいから気持ちいい。

右手の親指部分の何気ない出っ張り部分や前面の握る部分も形が良くてしっかり引っかかる。これのおかげで握っているってより引っ掛かっている感じで、そもそも高性能なのに軽いカメラだなと思っていましたが、おかげでより軽く感じるんですよね。

あと、意外と便利だなって感じたことがあって、 ボディのトップにあるサブ液晶モニターが電源を切っていても残りの撮影可能枚数が表示され続けること。

わざわざ電源を入れなくても撮影前に確認できるのって意外と便利だなと感じました。

電源を入れれば、どのカメラでも見られるので特に重要なことではないと思うんですけど、なんかこういった細かいところに気が効くおかげで、より深くこのカメラが好きになっていきました。

隙のないカメラ。このカメラを使ってみてそう思いました。

夏の強い日差しによる明暗さも無視できるぐらいのダイナミックレンジ。
髪の毛一本一本の質感までしっかり映してくれる解像感。
何も逃さないフォーカススピード。
握り心地、シャッターの感触、色表現、EVFの綺麗さ、液晶モニターも綺麗で、写真の確認でテンションが上がるなどなど、いいとこを挙げるとキリがない。 僕は動画をやらないのでそこは詳しくわからないのですが、動画にも特化したカメラだと聞きました。
もうなんでもあり。

今回はJPEG撮って出しで楽しみたかったので、撮って出しの作品ばかり見てもらいましたが、RAWも一緒に保存していたので、いつも通り編集もしてみましたが、とても編集しやすかったです。RAWの質がいいからこそ、フィルムシミュレーションを使った色んな表現ができるんだろうなって感じました。

どんなシチュエーションでもストレスフリーで気持ち良く撮影ができるFUJIFILM（富士フイルム）X-H2S。今回はこの記事のためにお借りした感じですが欲しくなっちゃいました。

悩んでる方はぜひ一度使ってみてください。 ハマっちゃいます。