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2022.11.02
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Canon EOS R6 Mark II発表!特徴や性能を旧モデルやライバル機種と比較!

Canon EOS R6 Mark II発表!特徴や性能を旧モデルやライバル機種と比較!

Canon(キヤノン) EOS R6 Mark IIの性能上の特徴を解説、旧モデルやライバル機種と比較します。

高画素化と高速化が計られ、フルサイズミラーレスカメラの中でもトップクラスのオールラウンダーとして進化を遂げたCanon EOS R6 Mark IIは、あらゆるシチュエーションで高い性能を発揮する幅広いユーザーにおすすめの機種です。

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■この記事の監修

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Canon(キヤノン) EOS R6 Mark II
Canon(キヤノン) EOS R6 Mark II

2420万画素の新開発CMOSセンサーを搭載したバランスのいいミドルグレード機

Canon EOS R6 Mark II 本体1

Canon EOS R6 Mark IIのスペックを見て先ず思うのは、フルサイズミラーレス機の中でもトップクラスにバランスのいい機種であるという事です。

必要十分な画素数を持ったセンサー、高い常用ISO感度、トレンドの最前線を行く被写体認識、トップクラスの高速連写、ハイレベルな動画性能など、尖った部分が無い分、全ての性能が高いレベルにある優等生なカメラと言えるでしょう。

R6→R6 Mark IIになった事で、EOS R5の下位モデルという印象から、使用目的の違うモデルへとハッキリとしたアイデンティティーが生まれたと思います。

Canon EOS R6 Mark IIの特徴

新開発2420万画素CMOSセンサー

新開発2420万画素CMOSセンサー、映像エンジンDIGIC X

Canon EOS R6 Mark IIは2420万画素の新開発CMOSセンサーを搭載しています。

これいにより6000×4000ピクセルサイズでの撮影が可能となり、他メーカーと比べて少し画素数が少な目というCanonユーザーの不満も解消されたでしょう。

実際にここまで大きなサイズをそのまま使うかは別として、トリミングの自由度が上がる事や4K動画がより大きなデータからオーバーサンプリングされるなど、高画素化のメリットは少なくありません。

被写体の検出対象をカメラが自動で選択する「自動」設定を新たに追加

被写体認識「馬」作例

最近のカメラのトレンドとなっている被写体認識についても進化しています。検出対象をメニューで設定しなくても、カメラが自動で選択してくれる「自動」モードが新たに追加されました。

私も経験があるのですが、被写体認識AFを使っていてよくやってしまうミスは、被写体の検出対象を切り替えるのを忘れてしまう事です。動物モードになっているのに鳥を撮り続けて、なんで瞳にピントが合わないんだろうと首をかしげてしまうよう、そんなミスを被写体認識を頻繁に使うユーザーなら一度は経験した事があるのではないでしょうか。「自動」にしておけばそんな煩わしさからも開放されそうです。

又、動物認識の中に「馬」が追加されたのは、最近人気の競馬の撮影をする方には朗報と言えるでしょう。

AF/AE 追従、メカシャッターで12 コマ/秒、電子シャッターで40コマ/秒の高速連写

高速連写作例

Canon EOS R6 Mark IIでは電子シャッターで40コマ/秒の高速連写が可能となりました。

EOS R6では高画素機のEOS R5と同じ20コマ/秒だったので、画素数以外での差別化がしやすくなったと思います。

トップグレードのEOS R3ほどの処理スピードは持ち合わせておらず、ローリングシャッター歪みは相応に発生してしまうようなのが、少し惜しいところです。

6K オーバーサンプリングによる高画質な 4K/60P 動画

オーバーサンプリングイメージ

動画性能についても、画素数がアップした事によるメリットが出ています。

実際の映像よりも大きなデータから4K映像をつくり出すオーバーサンプリングがそれで、EOS R6 Mark IIでは6Kデータからのオーバーサンプリングが可能となりました。

フルHD撮って出しの映像より4K→フルHDにダウンコンバートした映像の方が綺麗な事からも、オーバーサンプリングの際のデータの大小が、画質に与える影響が小さくない事がわかります。

旧モデルEOS R6との比較

2420万画素センサーの搭載

高画素撮影作例

旧モデルEOS R6とEOS R6 Mark IIを比較して、まず目が行くのはセンサーが新しくなっている事です。

画素数がEOS R6の2010万画素から2420万画素になっているだけでなく、少し古い設計だった旧モデルのセンサーから刷新される事で、画質が向上している事が容易に想像できます。又、実際の映像のピクセル数が6000×4000と切のいい数字になるのも、実用上どうかはさておき個人的に好きなポイントです。

他メーカーのミドルグレード機よりも画素数が少ないというCanonユーザーの不満もこれで解消するのではないでしょうか。

EOS R6 Mark II EOS R6
画素数 約 2420 万画素 約 2010 万画素
映像エンジン DIGIC X DIGIC X
ピクセル数 6000×4000 5472×3648
常用ISO感度 100~102400 100~102400

より進化した被写体認識AF

人物被写体認識作例

最近のミラーレスカメラのトレンドと言えば被写体認識AF機能です。各社工夫をこらした機能を搭載していますが、そんな中でもEOS R6 Mark IIはトップクラスの対応力を持っていると言えるでしょう。

「人物」では人の瞳・顔・頭部・胴体、「動物優先」では犬・猫・鳥・馬の瞳・顔・全身、「乗り物優先」ではモータースポーツの車とバイク・鉄道・飛行機(ジェット機・ヘリコプター)の全体・スポット検出に対応しています。

被写体認識は検出対象をメニューで切り替えなければならないという煩わしさがあり、切り替えのミスもありましたが、EOS R6 Mark IIでは「自動」設定が新たに搭載されたので、動物園など頻繁に被写体が変わるロケーションでは活用してみる価値がありそうです。

EOS R6 Mark II EOS R6
人物 瞳・顔・頭部・胴体 瞳・顔・頭部
検出対象 人物:瞳・顔・頭部・胴体、動物優先(犬・猫・鳥・馬):瞳・顔・全身、乗り物優先(モータースポーツの車とバイク・鉄道・飛行機(ジェット機・ヘリコプター))全体・スポット 人物:瞳・顔・頭部、動物(犬・猫・鳥):全身・顔・瞳
「自動」設定
フォーカスポイント 最大1053分割 最大1053分割

EOS R5との差別化をはかる電子シャッターで40コマ/秒の高速連写

高速連写イメージ

EOS R6 Mark IIがEOS R6よりも大きく進化した点に、高速連写性能の向上があげられます。

個人的にEOS R5と比較して高速連写性能があまり変わらない点に、画素数が少ない機種の強みが無いような気がして、何となく釈然としなかったのですが、電子シャッター40コマ/秒の高速連写ができるようになった事で、オールラウンダーとしてだけでなく、ハイスピード機としても使えるカメラになったと感じました。

可能ならメカシャッターで15コマ/秒、ないしはローリングシャッター歪みの軽減があればいう事は無かったのですが、これは少し高望みし過ぎでしょう。

EOS R6 Mark II EOS R6
メカシャッター高速連写 最高約12コマ/秒 最高約12コマ/秒
電子シャッター高速連写 最高約40コマ/秒 最高約20コマ/秒

高性能、高画質になった動画性能

4K動画作例

動画性能については、ものすごく進化した訳ではありませんが、向上するべき部分が着実に向上しています。

画素数アップによる6Kオーバーサンプリングによる4K/60pや、クロップ無しのフルHD/180pハイフレームレートがそれです。動画については、センサーの画素数や処理スピード、使用メディアが性能向上の大きな要因となるので、カメラのスペックにあった能力が過不足なく備わっているイメージです。

少しマニアックな機能ですが、個人的にはフォーカスブリージング補正に対応した事も、本格的な映像作品ずくりをするユーザーには大きなポイントだと思います。

EOS R6 Mark II EOS R6
最大サイズ/フレームレート 4K/60p 4K/60p
4Kオーバーサンプリング 6K→4K 5.1K→4K
ハイフレームレート フルHD/180P フルHD/120p
フォーカスブリージング補正 対応 非対応

ライバル機種との比較

SONY α7 IV

Canon EOS R6 Mark II、SONY α7 IV

SONY α7 IVは、フラッグシップ機を除けば最も優れたオールラウンダー機のひとつであり、EOS R6 Mark IIの強力なライバルです。

特に3300万画素のセンサーは、同社のα7 IIIが搭載していた2420万画素のセンサーと同等レベルのノイズ感でありながら、大幅な画素数アップをはかったセンサーであり、高精細、高画質という意味ではα7 IVに利がありそうです。

対するEOS R6 Mark IIのメリットは、高速連続撮影にあります。メカシャッターでも12コマ/秒のEOS R6 Mark IIはα7 IVを上回りますが、電子シャッターの40コマ/秒はα7 IVを圧倒しており、ローリングシャッター歪みがどのくらい出るかにもよりますが、動くものの撮影ではEOS R6 Mark IIにメリットがありそうです。

Canon EOS R6 Mark II SONY α7 IV
画素数 2420万画素 3300万画素
常用ISO感度 100~102400 100-51200
高速連続撮影(メカシャッター) 12コマ/秒 10コマ/秒
高速連続撮影(電子シャッター) 40コマ/秒 10コマ/秒

Nikon Z 6II

Canon EOS R6 Mark II、Nikon Z 6II

基本設計がやや旧型となってしまったNikon Z 6IIは、同じクラスのカメラながら、スペック的にEOS R6 Mark IIと比べると少し見劣りします。

特にオートフォーカスは、フォーカスポイントが少なく被写体認識の検出対象も少ないので、動体撮影ではピントが合う成功確率に気になるほどの違いが出そうです。

しかし、Z 6IIにメリットが無いわけではありません。それは、フルサイズミラーレス機としてはかなり安いという事で、動く被写体を撮らないならば、美しいカラーバランスで定評のある画像処理エンジン「デュアルEXPEED 6」と、高解像度で評価の高いZマウントのSラインレンズの組み合わせは、かなり魅力的です。

Canon EOS R6 Mark II Nikon Z 6II
画素数 2420万画素 2450万画素
被写体認識(検出対象) 人物:瞳・顔・頭部・胴体、動物優先(犬・猫・鳥・馬):瞳・顔・全身、乗り物優先(モータースポーツの車とバイク・鉄道・飛行機(ジェット機・ヘリコプター))全体・スポット 人物:顔・瞳、動物(犬、猫):顔・瞳
フォーカスポイント 最大1053分割 273点
常用ISO感度 100~102400 100~51200

Canon EOS R6 Mark IIをおすすめしたいユーザー、使い方、ウイークポイント

フルサイズミラーレスの中でもトップクラスのオールラウンダー機

Canon EOS R6 Mark II 本体2

Canon EOS R6 Mark IIの最大の特徴は、解像度や高精細さが必要な風景などの被写体から動く動物などのシャッターチャンスが優先される被写体、初めてフルサイズミラーレス機を手にとるユーザーからベテランの上級者までと、幅広いニーズ、ユーザーに対応できるオールラウンダーカメラである事です。

解像度と高感度性能のバランスがいいセンサーと、Canonらしい高速で高精度なオートフォーカスによりこういった特徴が磨き上げられています。

尖った性能は持っていませんが、あらゆる部分が非常に高いレベルにあるカメラなのです。

ウイークポイントはCFexpressカードに対応して欲しかった事、発展途上のシステムは成長が楽しみ

Canon EOS R6 Mark II 本体3

敢えてウイークポイントをあげるとすると、CFexpressカードに対応していない事と、RFマウントはまだシステムとして発展途上にある事があげられます。

特に動画は対応メディアによる制約を受けやすいので、CFexpressカードに対応して欲しかったところです。

レンズラインナップなどシステムについてまだ発展途上という事は、これからより良い製品がラインナップされる可能性、ポテンシャルがあるという事であり、そこはマーケティングを強みとしているCanonの事、心配するより今後に大きな期待をよせて大丈夫でしょう。

フルサイズ機の高画質を求める幅広いユーザーにおすすめ

Canon EOS R6 Mark II 本体4

先に述べたとおり、欠点のほとんど無い幅広いユーザー、被写体に対応できるカメラなので、ほとんどのカメラマンに満足していただけるカメラだと思います。

画質やスピードにこだわる上級者はもちろん、初めて手にするフルサイズ機としてもおすすめの、懐の広い機種だと感じました。

フルサイズ機の高画質を求める全てのカメラマンにおすすめできる機種です。

Canon EOS R6 Mark IIにおすすめのレンズ

RF35mm F1.8 マクロ IS STM

RF35mm F1.8 マクロ IS STM

Canon RFマウントは、ミラーレスカメラのマウントとしてはまだ歴史が浅く、Canon EOS R6 Mark IIで初めてRFマウントのフルサイズミラーレスカメラを手にする方も多いと思います。そこで、個人的におすすめのレンズを2本セレクトしてみました。

最初の1本はRF35mm F1.8 マクロ IS STMです。コンパクトで持ち運びやすく、F1.8と開放F値も明るいのでフルサイズらしいボケを活かした表現もしやすいレンズです。ショートフランジバックで設計されているので、一眼レフ用の同じようなスペックのレンズと比較して高性能である事も見逃せません。

普段使いの常用レンズとしては幅広いシチュエーションに対応できる事も重要ですが、0.5倍のハーフマクロとしても使えるので、カジュアルに持ち歩いて素晴らしいシャッターチャンスを狙うスナップ用レンズとしておすすめです。

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RF24-105mm F4 L IS USM

RF24-105mm F4 L IS USM

もうひとつのおすすめレンズはRF24-105mm F4 L IS USMです。

定番の焦点距離、明るさですが、RFマウントのショートフランジバックによる高画質化と小型化がはかられており、同じスペックだけに一眼レフ用レンズとの違いがハッキリと確認できるレンズと言えるでしょう。

高性能で定評のあったEFレンズですが、一度フルサイズミラーレス用に専用設計されたレンズの目の覚めるような抜けの良さをみてしまうと、旧製品に見えてしまいます。そんな、フルサイズミラーレスの良さを体感できる高性能レンズです。

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まとめ

  • ・2420万画素の新開発CMOSセンサーを搭載しました

  • ・画質、スピードのバランスのいいオールラウンダーカメラです

  • ・「自動」設定をはじめ被写体認識AFが進化しています

  • ・6Kオーバーサンプリングによる4Kなど動画性能がブラッシュアップされています

  • ・ライバル機種と比較しても劣る部分の少ない優等生です

  • ・CFexpressカードに対応していない点は惜しい点です

カメラ選びの参考にしていただければ幸いです。

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Photo & Text by フジヤカメラ 北原

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