専門店スタッフがジンバルカメラの使い方、コツ、おすすめのジンバルカメラと小型ジンバル10種をご紹介します。
移動しながらでもブレの少ない美しく滑らかな映像を気軽に撮影出来るジンバルカメラは、動画撮影に大活躍します。難しいセッティングはオートで出来るので、初めてでも安心!ジンバルカメラを使って一味違う動画撮影にチャレンジしてみましょう。
YoutubeやVLOGなど編集を伴う本格的な動画クリエーターにもおすすめです。
ジンバルカメラとは
ジンバルの用途
ジンバルカメラの特徴
ジンバルカメラのセッティング
使い方のコツ
歩きながらの撮影
通り過ぎる事で映像が流れる
機能を使いこなす
自撮りもおすすめ
使用時の注意
おすすめのジンバルカメラ3選
DJI Pocket 2
DJI OSMO Pocket
Gudsen Technology MOZA MOIN camera
手持ちのスマホやカメラが手軽にジンバルカメラに!?小型ジンバル~クリエイター向けジンバル
おすすめのスマホ、小型カメラ用ジンバル5選
DJI OM5
Gudsen Technology MOZA NANO SE
Gudsen Technology MOZA Mini-MX
Zhiyun SMOOTH 5
Gudsen Technology MOZA Mini-P
クリエーター向け本格派ジンバル2選
DJI RS 2
DJI RSC 2
まとめ
ジンバルカメラとは、ジンバルとカメラが一体となったカメラです。
ここでは用途や、ジンバルカメラの特徴、簡単なセッティングについて解説します。
ジンバルとは手ぶれ補正装置の一種です。
カメラで手ぶれ補正を行う、レンズ内手ブレ補正やセンサーシフト式のブレ補正とは違い、カメラ自体を動かしてブレを補正するので、動きながらなどより大きな動きにも対応出来ます。
以前は大がかりな装置が必要でしたが、電動でブレを補正する電子式が主流となってからは、セッティングも簡単になり価格も安くなりました。コンパクトなものも多く開発され、最近では誰でも手に入る身近な機材となったと言えるでしょう。
大きな動きに対応出来るジンバルは、撮影者が動き回る動画の撮影に向いています。
例えば歩きながらの撮影など、プロのカメラマンでもブレてしまう条件でも、滑らかで見やすい映像を撮影する事が可能で、自撮りも得意です。
このジンバルとカメラが一体化した機種がジンバルカメラで、コンパクトカメラのような気軽さで美しい映像を撮影出来る事から、人気のタイプとなっています。
ジンバルカメラの特徴は、コンパクトで誰にでも扱い易い事です。
例えば代表的なモデルであるDJI Pocket 2は、重量わずか117 g、長さも約125mmしか無いので、バックに入れておけば直ぐに取り出して撮影を開始する事が出来ます。
いつでも気軽に持ち出して、撮りたい時に撮れる気軽さは、ジンバルカメラの大きな魅力の一つです。
室内など、大きなカメラでは引きが取れない場所で使うのもおすすめです。
面倒なバランス調整が必要無い事もジンバルカメラの特徴です。
通常のジンバルでは、正常に動作させるために、カメラの形や重さとのバランス調整が必要となります。この調整には慣れた方でも通常10分程度は必要です。
ジンバルカメラは面倒なバランス調整を自動で行うので、出してボタンを押せば直ぐにでも撮影が開始出来ます。小さくコンパクトで初心者でも簡単に使える。これがジンバルカメラの長所であり、最大の特徴と言えるでしょう。
代表的なスマホ用ジンバルカメラDJI Pocket 2のバランス調整を解説します。
DJI Pocket 2のバランス調整はボタンを押すだけなので、解説する必要もありません。
カメラを構えて撮影準備が整うまでの時間、わずかに約1秒!面倒だったり難しい事は何も無いのです。
このレスポンスの良さは、ジンバルカメラの大きな長所の一つです。
ジンバルカメラを使うのに特殊な技術は要りませんが、ちょっとしたコツや撮影方法を知っておくとより楽しめるでしょう。
ここではそんなジンバル、ジンバルカメラで撮影を行う際のコツ、おすすめの撮影方、注意点などを解説します。
歩きながらの撮影は、ジンバルの最も得意とする撮影方法のひとつです。
ジンバルでは映像の水平は保たれながら、歩く際の動きが映像の上下動として発生します。例えばVLOGのような日常風景をリアルに伝えたい時など、歩いている感じが伝わる映像となるのです。
これは、一般的なジンバルが3軸で縦方向(Z軸)の補正が無いからで、滑らか過ぎない自然な映像を作り出す要因となっています。
歩きながらの撮影のコツに、目標となるものを通り過ぎる事が挙げられます。
例えば狭い路地など、サイドに常に目標物があれば、それが後ろに通り過ぎる事で疾走感のある、動いている事を強調した映像を撮る事が出来るのです。
こういった映像を撮る際には、遠近感が誇張される広角レンズがおすすめで、思った以上に動きの伝わる映像を撮る事が出来ます。カメラを地面スレスレのローアングルにしたり、長い棒の先にジンバルカメラを取り付けて高い位置から撮るなど、アングルを工夫してみても面白いでしょう。
ジンバルカメラには各種便利な機能が内蔵されているので、それらを使いこなす事もポイントです。
例えばDJI Pocket 2には目標をカメラが自動的に追尾する「トラッキング」という機能が付いているので、自撮りの時、常に自分の顔を画面の中心付近に持って来るといった使い方が出来ます。
又、別売アクセサリーの自転車用マウントやサクションカップ(吸盤でものにカメラを取り付ける装置)などを使えば、さらに撮影の幅を広げる事が出来るでしょう。
ジンバルにはブレ補正の仕方に幾つかのモードが用意されているので、それらを使いこなしてみましょう。
例えばDJI Pocket 2を例にとると、カメラを向けたい方向に向けられるフォローモード、パン軸(横方向の回転)のみが動き、それ以外が固定されるチルト固定モード、全ての軸が固定されず自由に動く事で臨場感のある映像が撮れるFPVモードなどです。
チルト固定モードは、歩行の際カメラが地面に対して水平を保ち続けるので、移動しながら美しく滑らかに移動する映像を撮影する事が出来ます。
滑らかに動く見やすい映像が撮れるジンバルカメラは、自撮りにもおすすめです。
VLOGなどで、滑らかに動きながらリポートしていくような映像の多くはジンバルを使って撮られていると考えていいでしょう。
先に紹介したように、カメラによっては被写体を認識して追いかけ続けるトラッキング機能が付いている機種もあるので、自撮りの際に便利です。
電子ジンバルを使用する際には幾つかの注意点があります。
その一つが電源を入れた後に可動部分を直接さわって動かしてはいけないという事です。内蔵されたモーターに逆らって無理やり動かすと故障の原因となるので注意しましょう。
カメラの向きを変える際は、ジョイスティックを使うなど、カメラの機能を使うようにしましょう。
これは注意では無いのですが、使うシチュエーションとして明るい屋外をおすすめします。
ジンバルカメラは小型化の為、センサーも小さい物が使用されているので、どうしても暗い場所では画質が落ちるというのが理由です。
そういった部分はGoproなどのアクションカメラに似た特性と言えるかもしれません。
ジンバルカメラの定番と言えばDJI Pocket 2があります。
他の追従を寄せ付けない性能と使い易さで人気の機種です。
ここでは専門店スタッフおすすめのジンバルカメラ3機種をご紹介します。
ジンバルカメラの定番と言えるモデルで、使い易くコンパクト、高画質な動画撮影が可能な、誰でも綺麗にジンバルらしい映像を撮れる機種です。
4K60pの高画質な動画撮影が可能なだけでなく、滑らかにカメラの向きを変えられるジョイスティックの搭載、タッチパネルモニターなど使い勝手に配慮されているのもポイントです。
自撮りし易い20mm(35mm判換算)のワイドレンズを搭載しており、ActiveTrack 3.0、美顔効果、DJI マトリックスステレオなど、セルフィーをサポートする機能と併せて、自撮りし易いカメラとなっています。VLOGなどSNSへのUPを目的に撮影する方にもおすすめ出来るモデルと言えるでしょう。
そのコンパクトさからジンバルカメラに革命を起こした機種ですが、後継機のPocket 2が発売されて旧モデルとなりました。
Pocket 2との主な違いは、画角が狭い(35mm判換算約26mm)、センサーが小さい(1/2.3インチ、Pocket 2は1/1.7インチ)、ジョイスティックが無い、などです。画角が狭いのでセルフィーがやりずらいという短所があります。
使い勝手の面でも性能的にもPocket 2がおすすめですが、中古ではリーズナブルな価格で手に入るので紹介しました。
2.45 インチの大型タッチスクリーンを搭載している事が特徴のモデルです。
動きながらの撮影中、大型画面で画像を確認し易いので、しっかりとフレーミングしながら撮影する事が出来るでしょう。モニターはグリップと一体化するように収納出来るので、持ち運びに便利な事もポイントです。
今回紹介したジンバルカメラの中で最もワイドな14mm(35mm判換算)の画角を持っているので、背後に景色が流れる疾走感のある映像を撮り易いという特徴もあります。
フジヤカメラでは、DJI・Gudsen Technology ジンバルカメラ・ハンディカメラの中古商品を多数取り揃えております。在庫は日々更新されますのでどうぞこちらからご確認下さい。
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ここまでおすすめのジンバルカメラについて解説して来ましたが、スマホやコンパクトデジタルカメラに使える小型ジンバルなら手持ちの機材を手軽にジンバルカメラとして使えます。
カメラの取り付けなど、若干煩わしさがありますがコスト的にもリーズナブルな製品が多く、手軽に楽しみたい方におすすめです。
ここでは、おすすめのスマホ、小型カメラ用モデル5種と、ちょっと踏み込んで、クリエイター向けの本格的な機種を2種ご紹介します。ジンバルカメラでジンバルに興味を持った方必読です!
コンパクトで扱い易い手軽な小型ジンバルを5種類紹介します。
コンパクトに折りたためるスマホ用のジンバルです。
被写体を認識して自動的にトラッキングするActiveTrack 4.0を搭載しているので、顔を認識して自動的に追いかけながら撮影する事も可能になりました。
磁気スマホクランプにより一瞬でスマホを付け外しする事が可能です。ハンドル部分は伸縮して長さを変える事が出来るので、セルフィーにも便利な仕様となっています。
非常にコンパクトなスマホ用ジンバルです。
自撮り棒のようなシンプルなデザインで、だれでも気軽に滑らかなセルフィー画像が撮影出来ます。
一般的な3軸ジンバルほどブレ補正効果は高くないので、あまり移動しない撮影に向いているでしょう。
280gまでのスマホに対応した、リーズナブルな価格が魅力のスマホ用ジンバルのエントリーモデルです。
基本的な機能を押さえながら驚くほどの低価格を実現しているので、とりあえずジンバルを試してみたいというユーザーにおすすめです。
最大搭載重量280gの大型スマートフォンまで対応したスマホ用ジンバルです。
ハンドル部分に操作用のホイールを搭載、ジンバルからの多彩な機能が利用出来ます。
130~900グラムと幅広い積載重量に対応する小型ジンバルです。
スマホやアクションカメラから、コンパクトデジタルカメラ、軽量なミラーレス一眼カメラまで幅広いカメラに対応します。
本体をコンパクトに折りたたむ事が出来るので、出来るだけ装備を軽くしたいワンオペでの撮影にもおすすめです。
フジヤカメラでは、ジンバル・スタビライザーの中古商品を多数取り揃えております。在庫は日々更新されますのでどうぞこちらからご確認下さい。
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ジンバルを使って高画質で安定した画像を撮りたいクリエーター向けのモデルを2機種ご紹介します。
積載量が大きいので、通常撮影に使うカメラをそのまま載せられ、画質変化の無い高品質な映像を撮影する事が可能です。
DJIの片手持ちジンバルの最高峰です。
カーボンファイバー製モノコック構造により、本体重量約1.3kg(ハンドルグリップ含む、クイックリリース プレートとミニ三脚を除く)と軽量ながら積載量4.5kgを達成しています。ジョイスティックやカラータッチ液晶を採用した使い勝手の良さも、プロ用のジンバルを長く製造して来たDJIらしい特徴です。
アームを固定する為の軸ロックを搭載しているので、安定してバランス調整や保管が出来る事もポイントです。
積載量3kgと多くの一眼レフ、ミラーレス一眼に対応出来る能力を備えながら、重量は約1.2kg(クイックリリース プレートとミニ三脚を除く)と軽量でバランスのいい片手持ちジンバルです。
コンパクトに折りたたんだ際に収納出来るキャリーケースは防滴仕様で、アクティブに撮影に臨みたいカメラマンをサポートします。
DJIの本格的な製品としは比較的リーズナブルな価格も魅力で、これから動画カメラマン、シネマトグラファーを目指したいユーザーにおすすめです。
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ブレの無い安定した映像を撮影出来るジンバルカメラについてご紹介しました。
手持ちでは決して撮る事が出来ない安定した滑らかな映像は、YoutubeやSNSなどでも見やすい動画となるでしょう。
撮る場所や使い方次第でより美しく楽しい映像が撮れるのもジンバルの特徴なので、アングルを変えるなど工夫すれば人とは違う印象に残る映像を撮影する事が出来るのではないでしょうか。