一眼レフカメラの魅力と特徴
光学ファインダー
ミラーレスとの違い
初心者向け一眼レフカメラの選び方
センサーサイズ
レンズを取り付けるマウント
最新の一眼レフなら動画も撮れる!
一眼レフカメラのレンズの選び方
広角・標準・望遠レンズ
単焦点・ズームレンズ
一眼レフカメラのメーカー
PENTAX(ペンタックス)
Canon(キヤノン)
Nikon(ニコン)
初心者向けおすすめ一眼レフカメラ
PENTAX KF
Canon EOS Kiss X90
Canon EOS Kiss X10i
性能のバランスが良い高性能一眼レフカメラ
PENTAX K-3 Mark III
Canon EOS 90D
Canon EOS 6D Mark II
Nikon D7500
Nikon D780
高画素・高画質な一眼レフ
PENTAX K-1 Mark II
Canon EOS 5D Mark IV
Nikon D850
プロ用フラッグシップ一眼レフ
Canon EOS-1D X Mark III
Nikon D6
あると便利な一眼レフカメラグッズ
カメラバッグ
カメラストラップ
三脚・SDカード他
価格重視なら中古品も検討してみよう
一眼レフは中古がお得!?
失敗しない中古カメラ選び
まとめ
一眼レフカメラ最大の特徴は、撮影レンズを通った光を、光学ファインダーを使って直接見ながら撮影できる事です。
これにより、ファインダー像がそのまま写真に写る事や、フィルター効果をファインダーで確認しながら撮れるといった多くのメリットがあります。
又、光を見ながら写真を撮るという行為は、例えばスマホなど電子的な映像を見るのが普通となった世代には新鮮で魅力的にうつるでしょう。
撮影レンズを通った光を見ながら撮るレンズ交換式カメラには他にミラーレスカメラがあります。
違いは、ミラーレスカメラが電子ビューファインダーやモニターを使って電子的な映像を見ながら撮るのにに対して、一眼レフは光学ファインダーを使って本物の光を見ながら撮る点です。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、高性能な光学ファインダーを通して直接光を見ながら撮る事は、写真を撮る楽しみのひとつと言ってもいい特別な体験なのではないでしょうか。
初心者がはじめてカメラを選ぶ際に注目すべきポイントのひとつがセンサーサイズです。
デジタル一眼レフカメラのセンサーサイズは主にフルサイズとフルサイズより一回り小さいAPS-Cの2種類です。フルサイズは画質が非常に良いメリットがありますがカメラの大きさが大きくなる点がデメリットで、APS-Cサイズは画質はフルサイズにやや劣りますがカメラ・レンズがコンパクトになるメリットがあります。
フルサイズはファインダーもセンサーサイズに合わせて大きいので、迫力あるファインダー像が楽しめるのもメリットです。
カメラにレンズを取り付ける部分をマウントと言います。
レンズ交換ができる一眼レフカメラですが、マウントの規格は各メーカーごとに違うので、カメラを選ぶ段階で基本的に使えるレンズも決まる事になります。
購入するカメラのマウントに合うレンズの中に、自分が欲しいレンズや撮りたい被写体向きのレンズがラインナップされているかを事前にチェックしておくと良いでしょう。
最新のデジタル一眼レフカメラなら動画もハイクオリティに撮る事ができます。
4Kなどの基本的な動画機能は勿論、ハイエンドのプロ機になると業界標準となるデータ形式や撮影後の映像処理に対応したモデルもあるので、動画に重きを置くならこういった機種を選ぶのも良いでしょう。
とは言え、動画機能だけで考えるとミラーレスの方が優れた点が多いので、動画による映像制作をメインに考えるならミラーレスと比較して検討するのが良いと思います。
写る範囲はレンズの焦点距離によって決まります。レンズには広い範囲が写る広角レンズと、目で見たままに近い標準レンズ、遠くのものを大きく拡大して写せる望遠レンズがあります。
標準レンズはセンサーサイズによって変わり、フルサイズなら焦点距離50mmが、APS-Cなら焦点距離35mmくらいが標準となり、これよりも小さい焦点距離が広角レンズ、大きい焦点距離が望遠レンズです。
初心者が初めて買うなら標準の焦点距離を中心に、広角から望遠までをカバーする標準ズームを選んでおけば、幅広い被写体に対応できて便利でしょう。
レンズには写る範囲(画角)が固定された単焦点レンズと、写る範囲が変化するズームレンズがあります。
単焦点レンズはレンズの明るさ(F値)を明るくできる(F値を小さくできる)メリットがあり、値が小さいとピントの合う範囲が狭くなるというレンズの特性から、ボケの大きな写真を撮る事ができるメリットがあります。
対するズームレンズは写る範囲を変えられる利便性が最大のメリットです。
一眼レフカメラと言えばPENTAXと言ってもいいくらい、現在一眼レフカメラでは最もメジャーなメーカーがPENTAXです。
一眼レフカメラに並々ならぬこだわりを持つメーカーであり、その素晴らしく見やすい光学ファインダーは多くのプロ機を凌駕するレベルにあります。ミラーレス全盛の時代にあって一眼レフしかつくらない潔いスタンスも、多くのユーザーを引き付ける理由でしょう。
星景や天体写真を撮った際の赤色の出方が他メーカーよりも鮮やかな事や、アストロトレーサーというボディ内手ぶれ補正を使った長時間露光ができる点などから、星の写真を撮るのにもおすすめなメーカーです。
Canonは、一眼レフカメラの代名詞とも言える「EOS」をつくるメーカーですが、現在は徐々にミラーレスにシフトしているところです。
とは言えこれまでに多くのカメラ・レンズを開発した財産はいまだ健在で、予算に併せて選べる幅広いカメララインナップで安心して選択できるメーカーな事に変わりはありません。
特にフラッグシップ機EOS-1D X Mark IIIは、ほんのわずかのファインダータイムラグすら許されないプロカメラマンから今でも多くの支持を得ています。
日本製カメラメーカーとしていち早く世界に認められたメーカー、それがNikonです。
カメラのイメージが強いNikonですが当初はレンズ性能の高さで世界的にプロカメラマンから支持されました。これは精密機械の製造は勿論、光学技術が非常に優れていた事に起因し現在でもファインダーの見やすさには定評があります。
フィルム一眼レフ時代の「F」や「FM-2」、デジタル時代のD3など多くの名機を排出しつづけるメーカーです。
センサーサイズ | APS-C | マウント | ペンタックスバヨネット KAF2マウント |
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有効画素数 | 約2424万画素 | ファインダー倍率/視野率 | 約0.95×/約100% |
発売日 | 44890 | 重量 | 約684g |
価格帯やサイズは入門機的なPENTAX KFですが、防塵・防滴構造など品質的には上位モデルと同等の機能を持っています。
特にファインダーへのこだわりはすさまじく、ファインダー視野率は当然のように100%(通常入門機では90~95%程度)、高額なペンタプリズムが使用される(通常入門機には軽量で安価なペンターミラーが使われる)といった念の入れようです。
それでいて価格はリーズナブルに抑えられているので、コスパの高さも魅力の機種となっています。
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センサーサイズ | APS-C | マウント | キヤノンEFマウント |
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有効画素数 | 約2410万画素 | ファインダー倍率/視野率 | 約0.8倍/上下/左右とも約95% |
発売日 | 43188 | 重量 | 約475g |
初心者向け一眼レフの代名詞とも言えるEOS Kissシリーズの中でも特にリーズナブルな価格の機種です。
価格が安い事は魅力ですが、ファインダーの見え味やスピードなどは必要最小限なので、本格的に写真を撮るには少し物足りないかもしれません。
他の入門機と比較しても同じ予算でレンズをもう一本買えるので、初めからレンズを2本購入したいといったユーザーにおすすめのモデルです。
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センサーサイズ | APS-C | マウント | キヤノンEFマウント |
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有効画素数 | 約2410万画素 | ファインダー倍率/視野率 | 約0.82倍/上下/左右とも約95% |
発売日 | 44007 | 重量 | 約515g |
EOS Kissの上位モデルとなるEOS Kiss X10iは、入門機としては高速性能に長けている点が魅力です。
45点の測距点により広い範囲でのオートフォーカスが可能な事や、7コマ/秒の高速連写性能により、動くものの撮影でも高い成功率を誇ります。
ファインダーなど割り切る部分を割り切る事で性能のわりにリーズナブルな価格や軽量コンパクトさも魅力です。
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センサーサイズ | APS-C | マウント | ペンタックスバヨネット KAF2マウント |
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有効画素数 | 約2573万画素 | ファインダー倍率/視野率 | 約1.05×/約100% |
発売日 | 44309 | 重量 | 約820g |
PENTAXの技術の粋を集め、ファインダーの見え味にこだわりぬいた一眼レフカメラがK-3 Mark IIIです。
視野率100%、素材まで厳選されたペンタプリズムによるクリアなファインダー像は、倍率1.05×という高いファインダー倍率により、まるでフルサイズ機のそれを見ているようです。
コンパクトで凝縮感のあるボディは高い精度と品質で製造されており、まるでフィルム一眼レフを持っているような喜びを感じさせてくれるでしょう。
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センサーサイズ | APS-C | マウント | キヤノンEFマウント |
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有効画素数 | 約3250万画素 | ファインダー倍率/視野率 | 約0.95倍/上下/左右とも約100% |
発売日 | 43728 | 重量 | 約701g |
静物から動体、写真から動画まで非常に幅広い被写体、使用に対応できるオールラウンドカメラです。
約3250万画素とAPS-Cサイズセンサー機としては高画素なセンサーは、デュアルピクセルCMOSによりライブビューでのオートフォーカス性能も高い事から動画撮影にも向いています。
一眼レフの自然な光学ファインダーとミラーレスカメラの利便性を併せ持った幅広く使いやすい高性能一眼レフカメラです。
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センサーサイズ | フルサイズ | マウント | キヤノンEFマウント |
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有効画素数 | 約2620万画素 | ファインダー倍率/視野率 | 約0.71倍/上下/左右とも約98% |
発売日 | 42951 | 重量 | 約765g |
フルサイズデジタル一眼レフカメラの中でトップクラスの軽量コンパクトさを持っているハンドリングの良さがEOS 6D Mark II最大の強みです。
フルサイズ機らしく高画素でありながら高感度性能が高く滑らかな諧調表現も得意なので、高性能レンズ「L」レンズの性能を100%活かせる高い描写性能を持っています。
コンパクトで高性能なフルサイズデジタル一眼レフカメラの魅力に気軽にふれられるカメラです。
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センサーサイズ | APS-C | マウント | ニコンFマウント |
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有効画素数 | 2088万画素 | ファインダー倍率/視野率 | 約0.94倍/上下左右とも約100% |
発売日 | 2017年6月9日発売 | 重量 | 約720g |
D7500は基本性能に優れたNikonらしい堅実でバランスのいい機種です。
突出して優れた点があるわけではありませんが、平均以上の高速性能、高精度なオートフォーカス、優れたカラーバランスなど写真を撮るのに必要な基本要素がいずれもハイレベルな、使いやすいカメラとなっています。
カタログに現れない点ですが、Nikonが故障が少ない堅牢性の高いメーカーである点もポイントです。
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センサーサイズ | フルサイズ | マウント | ニコンFマウント |
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有効画素数 | 2450万画素 | ファインダー倍率/視野率 | 約0.7倍/上下左右とも約100% |
発売日 | 43854 | 重量 | 約840g |
一眼レフでありながら、ミラーレスカメラのような利便性を併せ持っているフルサイズデジタル一眼レフカメラがNikon D780です。
高性能な光学ファインダーは勿論、一眼レフが不得意とするライブビュー撮影でもミラーレス並の利便性、高速さを持ったオールラウンドに使いやすい機種となっています。
カメラが大きくなってしまうのは一眼レフのデメリットのひとつですが、その分多くのボタンやダイヤルを扱いやすいサイズで配置できるので、頻繁にカメラの設定を変えながら撮る中級以上のユーザーにはむしろ使いやすいかもしれません。
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センサーサイズ | フルサイズ | マウント | ペンタックスバヨネット KAF2マウント |
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有効画素数 | 約3640万画素 | ファインダー倍率/視野率 | 約0.70×/約100% |
発売日 | 43210 | 重量 | 約1010g |
PENTAX一眼レフカメラの最高峰にして唯一のフルサイズデジタル一眼レフカメラがK-1 Mark IIです。
使いやすい液晶モニターや見やすい光学ファインダー、インスタントに写真のカラーバランスを変える個性的なカスタムイメージ雅(MIYABI)やほのか、里び(SATOBI)などを搭載しており、写真を撮る事を全力で楽しめるカメラとなっています。
約3640万画素の高画素センサーを使って、PENTAXが誇る個性的で高性能なレンズシリーズLimitedの描写を是非楽しんで欲しいカメラです。
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センサーサイズ | フルサイズ | マウント | キヤノンEFマウント |
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有効画素数 | 約3040万画素 | ファインダー倍率/視野率 | 約0.71倍/上下/左右とも約100% |
発売日 | 42621 | 重量 | 約890g |
高画素センサーを搭載したフルサイズデジタル一眼レフカメラの定番と言えるカメラがCanon EOS 5D Mark IVです。
約3040万画素の高画素CMOSセンサー、正確なオートフォーカス、美しいカラーバランスを作り出す映像エンジンDIGIC 6+など、フルサイズカメラに期待される要素を高いレベルで持っています。
動画性能に対するプロカメラマンからの信頼も高く、オールラウンドに使いやすい機種です。
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センサーサイズ | フルサイズ | マウント | ニコンFマウント |
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有効画素数 | 4575万画素 | ファインダー倍率/視野率 | 約0.75倍/上下左右とも約100% |
発売日 | 42986 | 重量 | 約1005g |
Nikon D850は、デジタル一眼レフカメラとしては最高クラスの画素数となる4575万画素の高画素センサーを搭載したフルサイズデジタル一眼レフカメラの中でも最も高画質なカメラのひとつです。
併せて風景からポートレートまで幅広いカメラマンから高い支持を得る映像エンジン「EXPEED 5」を搭載しており、自然で美しい写真を楽しむ事ができます。
高画素機ながら最高約9コマ/秒の高速連写にも対応しているので、被写体を選ばず使えるのもD850の特徴のひとつです。
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センサーサイズ | フルサイズ | マウント | キヤノンEFマウント |
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有効画素数 | 約2010万画素 | ファインダー倍率/視野率 | 約0.76倍/上下/左右とも約100% |
発売日 | 43875 | 重量 | 約1440g |
プロカメラマンから多大な支持を得るCanonのフラッグシップデジタル一眼レフカメラがEOS-1D X Mark IIIです。
1台で高速な被写体の連続撮影から高精細な風景写真、業界レベルの動画撮影まで幅広いジャンルやシチュエーションにハイレベルに対応できるオールラウンドカメラとなっています。
堅牢性や信頼性の高い動作故でしょうか、プロのカメラマンからこのカメラの短所や欠点を聞く事が殆どなく、全てをプロレベルでこなせる真のプロ機と言えるカメラのひとつです。
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センサーサイズ | フルサイズ | マウント | ニコンFマウント |
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有効画素数 | 2082万画素 | ファインダー倍率/視野率 | 約0.72倍/上下左右とも約100% |
発売日 | 2020年6月5日発売 | 重量 | 約1450g |
D6は、プロカメラマンからの支持が非常に高いNikonのフラッグシップデジタル一眼レフカメラです。
非常に堅牢で信頼性が高い事からいくつもの伝説を作って来たNikonのフラッグシップ機は、突出した性能はないものの各性能がハイレベルにバランスされた幅広いニーズに対応できるカメラとなっています。
バランスの良さと信頼性の高さはプロ機として求めらる最も重要な点かもしれません。
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一眼レフカメラを使って本格的に写真を撮るならカメラバッグを是非いっしょに購入しましょう。
写真はカメラだけでなく状況に応じて複数のレンズ、フラッシュ、フィルターや清掃用具など必要な道具が多いので、それらをひとまとめにして運べるカメラバッグはとても便利です。
カメラバッグには通常レンズを複数入れられるような仕切りが設けられているので、デリケートなレンズを衝撃や傷から守ってくれます。
カメラを首から下げる為のストラップは、新品で一眼レフカメラを買うと付属して来るのが普通です。
しかし、専門メーカーがつくるストラップは使い勝手や使い心地の面で優れているものも多く、ストラップは写真を撮るなら常に使うものなので、敢えてコストをかけて購入する意味もあるアクセサリーだと思います。
個人的におすすめなのはPeak Designの製品で、アンカーリンクスという取り付け金具を使って簡単にストラップをつけ外し出来て便利です。
その他カメラには幅広く多彩なアクセサリーが用意されており、ネットなどで便利なアクセサリーを探すのも楽しみのひとつです。
しかし、ものによっては粗悪品と言えるような製品があるのも事実で、特に写真やカメラにダメージを与える可能性がある三脚やSDカードなどのアクセサリーは慎重に選ぶのが良いと思います。
実績のある有名ブランド、例えば三脚ならGITZO、Leofoto、Manfrottoなど、SDカードなどのメディアならSanDiskなど名の売れたメーカーがおすすめです。
一眼レフカメラをお得に購入しようと思ったら、中古品を検討してみるのもおすすめです。
今はカメラのトレンドが一眼レフからミラーレスに移行している時期なので、一眼レフカメラや一眼レフカメラ用の交換レンズの中古品が驚くほどリーズナブルな価格で購入できる事があります。
特に交換レンズは比較的単純で故障も少ないので中古でも購入しやすい部品です。
中古品を選ぶ際に注意したいのはコンディションと新しさです。
使い込まれたり過酷な条件で使われたりして外観に傷が多い製品はそれなりに故障が多くなりますし、新品で製造されていたのが15年も前の製品では経年劣化で故障のリスクが大きくなるでしょう。
又、カメラを専門に扱うショップならカメラのコンディションを目利きする知識も豊富ですし、一定期間保障を付けているのが普通だと思いますので安心して購入できます。
Photo & Text by フジヤカメラ 北原