一眼レフカメラはプロが使うカメラだと思っていませんか?新しい趣味として一眼レフカメラを始める人が男女ともに増えています。
最近の一眼レフカメラは操作性に優れており、コツさえ掴めば誰でも簡単にキレイな写真が撮れますし、カメラまかせで撮れるオートモードもあるので安心です。
今回は、一眼レフカメラについての特徴や選び方、初心者におすすめの一眼レフカメラを10種類ご紹介したいと思います。また、カメラを手に入れたら即実践できるキレイに写真を撮るコツについても併せてご紹介しましたので、参考にしていただければ幸いです。
【入門】一眼レフカメラとは?
スマホの内臓カメラとの違い
ミラーレス一眼カメラとの違い
初めての一眼レフカメラの選び方
ズームレンズキットが販売されているか?
液晶モニターはタッチ式か?可動式か?
スマホに接続する機能はあるか?
初心者におすすめしたい一眼レフカメラ10選
RICOH「PENTAX K-70」
Canon「EOS Kiss X10i」
Canon「EOS EOS Kiss X90」
RICOH「PENTAX K-3Ⅲ」
Nikon「D7500」
Canon「EOS 90D」
Nikon「D780」
Canon「EOS 6D MarkⅡ」
Nikon「D6」
Canon「EOS 1DXMarkIII」
あると便利な一眼レフカメラグッズ
【初心者向け】一眼レフを使ったキレイな写真の撮り方
食べ物の撮り方
人物の撮り方
まとめ
一眼レフカメラは、レンズ交換出来るタイプの代表的なカメラです。レンズ交換出来るカメラ=一眼レフカメラと思っている方も多いのではないでしょうか?(後述しますがこれは間違いです)。
撮影レンズを通った光を鏡を使って反射させてファインダーに導く構造から、レフ(反射するという意味のレフレックスの略)という語が名称に入っているのです。
ファインダーに光を導いているミラーが、シャッターを切った瞬間だけ上部に跳ね上げられ、光がセンサーに当たるという構造は、撮影レンズを通った光を直接ファインダーで見られる(という事はファインダー像=撮影される像という事です)メリットがあります。
撮影レンズを通った光を直接ファインダーで見るという構造上の特徴は、撮影レンズにほぼ制約が無いという事で、よって多くの交換レンズが開発されました。これによりレンズ交換出来るカメラ=一眼レフカメラという一般的な認識がつくられたのだと思います。
又、プロカメラマンにとって、交換レンズが豊富にあるという事は非常に重要で、一眼レフカメラは多くのプロカメラマンから支持されました。これが、一眼レフカメラ=プロのカメラというイメージを生んでしまったのだと思います。
しかし、シャッターチャンスを逃す事が死活問題となるプロの機材は、出来るだけ速く正確に写真が撮れるように進歩して来たので、結果的にアマチュアでも使い易いカメラへと進化したのです。
初めて一眼レフカメラを使うと、写真の腕前が上がったのではないかと思う事があります。とても私には無理だと思っていたような決定的な瞬間を撮影する事が出来たりするのです。
特にプロ用の機材として開発されるフラッグシップ機は、動く被写体のピントを正確に追従するように設計されるので、実は、カメラが腕前を相当カバーしてくれます。
おすすめの一眼レフカメラ10選ではフラッグシップ機も、紹介という意味も兼ねて2機種ピックアップしました。予算や大きさなどを除けば、一眼レフカメラはどんな機種を買ってもアマチュアからプロまで使える懐の広いカメラなのです。
スマホの内蔵カメラとの違いをここでは2つ紹介したいと思います。1つは一眼レフカメラは自分のイメージどおりの写真が撮りやすい事、もう1つは望遠レンズの存在です。
スマホのカメラは、多くの部分をデジタルで自動的に処理している為、撮ればある程度綺麗に撮れる反面、自分のイメージを正確にカメラに伝えるのは難しくなります。
対する一眼レフカメラは、ある程度の知識が必要になる反面、慣れて来ると自分のイメージ通りの写真が撮れるようになって来ます。スマホで撮る記録としての写真に対して、アートとしての写真が撮れる、それが一眼レフカメラの大きな魅力の一つと言えるのではないでしょうか。
もう一つ、望遠レンズの存在は一眼レフカメラの大きなメリットです。
例えばテーマパークで好きなキャラやキャストさんを撮る、スポーツの試合で応援している選手を撮る、運動会で子供を撮るといった際、スマホでは小さくしか撮れなくて、歯がゆい思いをした方も多いのではないでしょうか。望遠レンズを使って遠くのものを大きく撮る事は、スマホでは難しい一眼レフならではの特徴の一つと言えるでしょう。
実は望遠レンズを使う写真は、後に紹介するミラーレスカメラが登場するまで、ほぼ一眼レフカメラの独壇場で、一眼レフカメラの最も得意とする撮影の一つなのです。
一眼レフカメラとそっくりなカメラにミラーレス一眼カメラがあります。
ファインダー像をモニターで電子的に見るのがミラーレス一眼カメラ、レンズを通った光を直接ファインダーで見る(光学ファインダーと言います)のが一眼レフカメラとなります。一眼レフが開発された当時は液晶モニターなどは無かったので当然ですね。
実は、ミラーレス一眼カメラと一眼レフカメラは良く似たカメラで、レンズを交換出来るところ(レンズ交換出来るカメラ=一眼レフではないのです)や用途、目的も殆ど同じと言っていいものです。一眼レフとミラーレスの違いをより詳しく知りたい方は以下を参照して下さい。
もし、本格的なレンズ交換式のカメラの購入が初めてなら、小さい機種をおすすめします。最初は操作などにも手間取りますので、カメラが大きいとそれだけ負担が大きくなるからです。
その点を留意した上で、デザインも含めて自由に選べばいいでしょう。大丈夫!と思ったら最初から大きいカメラを手にしてもいいのです。
たまにデザインを軽視する人がいますが、個人的には、デザインはカメラを選ぶ要素として上位に来てもいい重要ポイントだと思っています。好きなカメラを普段から持ち歩いて、沢山写真を撮った方が上達するのは明白だからです。
実は、現在販売されているデジタル一眼レフカメラで出来る事にそれほどの違いは無いのです。基本的な機能は、どのカメラを購入しても付いていると考えていいと思います。
しかし、高級機になるほどスピード、精度が上がってくるので、撮りたい被写体が決まっているなら上位機種を、先ずは一眼レフで写真を撮ってみたいなら小型軽量な入門機でいいでしょう。
又、レンズはカメラ以上に重要な部分ですが、最初はどう撮りたいかもわからないと思うので、汎用性の高い標準ズームを選ぶのがいいと思います。
入門機の特徴として、扱いやすい小型軽量の機種が多いという事以外に、標準ズームレンズなどが付属したセットが用意されている事があげられます。
カメラボディだけ購入するのに数千円足すだけで便利な標準ズームがセットで手に入るケースも多いので、チェックしてみて下さい。
ここでちょっと注意点を。もし、写真を楽しもうと思ったら、ズームキットに付いてくる標準ズームを出来るだけ早く卒業しましょう。ズームキットに付いてくる標準ズームは確かに便利ですが、表現力に乏しく、上手い写真を撮ろうと思うと実は逆に高度なテクニックが必要になるのです。個人的には、直ぐにでも単焦点レンズ(写る範囲が変えられないレンズ)にチャレンジしてみるのがおすすめで、一眼レフらしい背景のボケた美しい表現が可能となります。
光を直接見られる光学ファインダーがあるのが一眼レフカメラの特徴ですが、ミラーレス一眼カメラのようにモニターをファインダーとして使える機種も多くあります。
中にはモニターがミラーレス一眼カメラと同じように動くようになっていたり、モニターをタッチして操作を行うタッチパネルを搭載しているカメラもあり人気のようです。
光学ファインダーを使わないなら一眼レフを使う意味がないのでは?とも思えますが、低い位置での撮影などではモニターをファインダーとして使う方が便利なので、購入前にはチェックしておくといいと思います。
せっかく撮った写真です、是非SNSなどに投稿してみましょう。
そんな時便利なのが、カメラとスマホを無線で接続する機能です。最近の機種では付いているのが当たり前になりました。
ひと昔前はWifiで接続するものが多かったようですが、最近はBluetoothが主流で、安定して接続出来る上、電池消耗も少なく人気の様です。
先に書いたとおり、コンパクトさを重視して、APS-Cサイズセンサーからフルサイズ機までを選んでみました。
一眼レフとしては小さいカメラを選ぶ事を意識しましたが、フルサイズ機はどうしても大きくなってしまいます。とは言え、フルサイズ機は初心者向きでは無いとは言えないので、性能と大きさのバランスのいい機種を選びました。
最後にプロ用の機種2機種を選びましたが、個人的には初心者だからとプロ機を買ってはいけない法は無く、慣れるまでに時間がかかるとは言え、志の高いカメラマン向けに敢えて代表的なプロ機を選択してみた次第です。
PENTAX(ペンタックス)はミラーレス一眼カメラを作っていない、一眼レフにこだわりの強いメーカーです。
そんな中でもコンパクトなK-70は初心者向けの機種ながら、上位機種並みの機能を備えた非常にコストパフォーマンスの高い機種となっています。防塵防滴、−10℃耐寒動作保証などの堅牢性は通常上位機種にしか搭載されない機能です。
なにより一眼レフの命とも言えるファインダーに、通常入門機に採用されるペンタミラーでは無く上位機種が好んで搭載するペンタプリズムを採用しているあたり、さすが一眼レフメーカーというプライドが感じられます。
一眼レフカメラの入門機と言えばEOS Kissと言えるくらい、完成度の高いカメラです。
ミラーレス一眼カメラ並みのライブビュー撮影(モニターをファインダーとして使った撮影)が出来るデュアルピクセルCMOSを搭載し、可動式のバリアングルモニターやタッチパネルも搭載した一眼レフとミラーレス一眼カメラの中間に位置しているようなカメラと言えます。
デジタル一眼レフカメラととしては非常にコンパクトな事も、初心者におすすめなポイントです。
EOS Kiss X10iの廉価モデルで、コストパフォーマンスの高さが魅力です。
ピントを合わせる位置(測距点)が少なく、連写速度も遅いので、動く物を撮るのにはやや物足りないスペックです。
予算が許せばやはりEOS Kiss X10iを選んだ方が、満足度は高いでしょう。
一眼レフの命、光学ファインダーに並々ならぬこだわりを持って作られたモデルで、PENTAXを代表する名機といっていい機種です。
上位機種といっていい性能を持った機種ですが、PENTAXの伝統でコンパクトにデザインされており、初心者でも一眼レフを使う喜びを満喫する事が出来るでしょう。
同社のレンズは、ラインナップこそ多くはないものの、有名なLimitedシリーズを筆頭に、個性的で魅力的なアート指向のレンズが揃っており、長く付き合えるカメラとなっています。
プロカメラマン御用達とも言えるメーカーNikonのミドルグレードの一眼レフカメラです。
これと言って尖った部分が無いカメラですが、映像の良し悪しを左右するセンサーには、トップグレードのD500と同じ物を使ってあったりと、Nikonらしい生真面目な機種と言えます。比較的コンパクトなデザインも初心者から使い易いポイントと言えるでしょう。
実はスペックに現れない堅牢性という意味でも優秀で、手荒く扱っても壊れずらいようで、カメラ店の店員には評判のいい機種です。
Canonらしい先進的な機能を持ったデジタル一眼レフカメラです。
APS-Cサイズ CMOSセンサーを搭載したカメラとしては珍しい、約3250万画素の高画素機である事、デュアルピクセルCMOSセンサーによる優れたライブビューでのオートフォーカス、高い動画性能と、一眼レフカメラの最先端を行く性能を持っている先進的なカメラです。
それでいて比較的コンパクトにまとまったデザインで、精密な描写の風景写真、動く被写体、編集を前提とした本格的な動画撮影まで、オールラウンドに対応出来るモデルとなっています。
Nikon(ニコン)のフルサイズセンサーを搭載した一眼レフカメラです。
だいぶ大きいカメラになって来るので、初めて買うカメラとしておすすめ出来るかと言われると少し微妙ですが、高い描写性能と高感度に強く夜間撮影に向いている事から選びました。
大きさまで含めて、実にカメラらしいカメラなので、一眼レフというとこのくらいの機種を想像する方も多いかもしれません。
フルサイズセンサーを搭載するデジタル一眼レフカメラの中ではコンパクトな機種で、初めてのフルサイズデジタル一眼レフとしてもおすすめ出来る機種だと思います。
非常に美しいカラーバランスを作り出す映像エンジンDIGICと併せて、画質にこだわる派におすすめの機種で、価格的にもフルサイズセンサーを搭載している割にはリーズナブルな(特に中古品は)コスパの高い機種と言えるでしょう。
描写性能に定評のあるCanonのEFレンズは、ラインナップも豊富で安心です。
Nikon(ニコン)のプロカメラマン向けのフラッグシップ機になります。
初心者におすすめ出来るか?と言われれば答えは否ですが、デジタル一眼レフカメラのある種到達点という意味で選んでみました。非常に高速なカメラなので、動く被写体を撮るなら最高の機材となるでしょう。他のカメラから乗り換えると腕前が上がったと思える程です。
大きく、重く、そして高額なプロの為の道具と言えるでしょう。
Canon(キヤノン)の最高級機、フラッグシップカメラです。
高速、堅牢である事は勿論、プロクオリティの動画撮影や通信機能など、アマチュアカメラマンには不要な機能も多く備えた、まさに仕事で映像を撮影するプロの為の機材です。
実はプロカメラマンの撮影ニーズが形となったカメラでもあり、今のプロカメラマンがいかに多彩なニーズに応えなければならないかがわかる機種でもあります。
一眼レフカメラの特徴の一つはレンズを交換出来る事ですので、カメラと数本のレンズを持ち運ぶことが出来るカメラバックを持っていると便利です。
ブロワーやクリーニングペーパーなどをまとめて入れて置けるので、忘れ物も少なくなり撮影の効率が上がるでしょう。
カメラを首から下げるストラップは、付属品でもいいですが、Peak Designなどの使い易いサードパーティー製を使うのもいいと思います。
SDカードはデータを記録する為に必ず必要になりますが、連写を頻繁にする事が無いなら記録形式に合わせて、JPEGで撮るなら16~32GB、RAWを使う場合でも64GB程度あれば十分でしょう。デジタル一眼レフカメラはバッテリーのもちがいいので、予備も一つでいいと思います。
最後に、三脚についてです。三脚というと、集合写真の時にセルフタイマーで使うイメージの方も多いと思いますが、実は本格的な写真では、長時間露光と言って、1秒以上の長い時間シャッターを開けて置いて、例えば星の写真や、夜景の写真を撮るのに使われる事が多いようです。動く物を長時間露光で撮ると、ものが動いて行った光跡が写って面白いですよ!
始めて一眼レフカメラを手にした方向けに、ちょっとした撮り方のコツをご紹介します。
写真は奥の深い世界なので、到底この文字数ではお伝えしきれませんが、参考程度に一読いただければと思います。
散歩の途中で入った洒落た喫茶店で、美味しそうなケーキの写真を撮る。そんな写真にも一眼レフは大きな効果を発揮します。
食べ物は全体にピントが合っていてもいいのですが、それだと見本写真のようになってしまうので、出来れば背景をボカしたふんわりとした雰囲気の写真にすると、美味しさが伝わるのではないでしょうか。
背景をボカすには、先ず撮る物に近づく、次にレンズのF値を開ける(小さい値にする)事で前後をボカす事が可能です。
友人や家族など、人物の撮影は一眼レフカメラが特に得意とする被写体です。
望遠レンズを使って撮影すると、背景がボケて綺麗ですし、何より遠くから撮る事で自然な表情をおさえやすくなるでしょう。
表情だけでなく、ちょっとした仕草や一瞬の行動を、遠くから切り取ってあげる事で、写真が雄弁にその場の雰囲気を伝える事があります。
一眼レフカメラは写真を撮ったことがない初心者さんにも楽しく扱えるカメラです。カメラを選ぶときには、
・ズームレンズキットが販売されているか?
・液晶モニターはタッチ式か?可動式か?
・スマホに接続する機能はあるか?
といった事を確認してみましょう。
さらに初心者におすすめの一眼レフカメラを10種類ご紹介しました。メーカーや種類がたくさんありますから、まずはこの中からお気に入りのカメラを探してみてください。
写真は撮れば撮るほど上達しますから、コツを学んで素敵な写真をたくさん撮ってくださいね!
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