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2021.05.19
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Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR 実写レビュー

Nikon(ニコン) AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR 実写レビューキービジュアル

Nikon(ニコン) AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRの実写レビューです。

Nikon(ニコン) AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRは、2017年に発売されたニコンDXフォーマット(APS-Cサイズセンサー)のデジタル一眼レフカメラ用の超広角ズームレンズで、35mm判換算で15から30mm相当の画角をカバーします。DXフォーマット用の超広角ズームは他にもいくつか存在しますが、その中で最も小型・軽量、そして比較的手頃な価格で入手できるのが特徴です。

今回は、小型なデジタル一眼レフボディとの相性抜群で、超広角の入門としても最適なAF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRの実力を、実写レビューを中心にご紹介します。


■この記事の監修

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特徴/操作性

Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRを装着したNikon D5600の画像(横斜め上アングル)

人間の視角以上に広い範囲を写し取る事ができる超広角ズームは、大きく重くなってしまうのが一般的です。

そんな中Nikon(ニコン) AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRは、外装部品やマウント部をプラスチック製としたり、ワイド側の開放F値を4.5と抑え目としたおかげか、全長で約73mm、重量で約230gとまるで標準ズームのように軽量、コンパクトです。これなら常にカメラバッグに忍ばせておいても気にならず、気軽に持ち歩けるレンズと言えるでしょう。

又、Nikon(ニコン)には、D5600やD3400、D3500といった小型軽量な機種があり、小型軽量なAF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRは、こういった機種とのマッチングも抜群です。

Nikon D5600に装着したNikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRのアップ画像

小型、軽量、低コストな製品は、各部の操作感が今一つというケースも多いですが、AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRはズーム・フォーカスリング共に操作感は思いのほか滑らかで、使用中不満を感じる事はありませんでした。

操作系はシンプルでズームとフォーカスリングのみとなり、中級以上のレンズでは一般的なAF/MF切替えスイッチや手ぶれ補正のON/OFFスイッチはありません。これらの設定変更は全てカメラ側から行わなければならず、上級者には少し煩わしいと感じる方もいるでしょう。

AF駆動はステッピングモーターによるもので、高速で動作音もほとんどしません。

Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR(フード付)を装着したNikon D5600の画像

エントリークラスのレンズとしては珍しく、しっかりとした専用フードが付属しています。今回の撮影は残念ながら曇天の下での撮影だったので、効果を体感できる事はあまり無かったのですが、逆光等悪条件下でのハレ切りの効果は勿論、レンズを衝撃などから守るプロテクターとしても期待出来そうです。

最後に購入に際しての注意点です。このレンズを含む、製品名の頭がAF-Pとなっているレンズは、対応ボディが比較的新しい機種に限られ、対応機種であっても事前にファームウェアアップデートが必要な場合や機能制限が出る場合があるのです。使用するボディがAF-Pレンズに対応しているか、購入前にメーカーの解説ページを確認しておいた方が良いでしょう。

フィルター径72mm最短撮影距離/最大撮影倍率0.22m(ズーム全域)/0.17倍
最小絞りf/22(焦点距離10mm時)~f/29(焦点距離20mm時)絞り羽根7枚(円形絞り)
長さ73mm重量約230g

実写レビュー

テストボディには、レンズとのデザイン的なマッチングもいいNikon(ニコン)D5600を選択、公園を散策しながらテスト撮影をしました。

共通設定として、ピクチャーコントロールはスタンダード、ホワイトバランスはオート、ヴィネットコントロールと自動ゆがみ補正はどちらもオフにしています。

Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRで撮影した道に隣接する広場の画像(焦点距離 10mm)
作例1:f8 1/400 ISO400 露出補正+0.7 焦点距離 10mm
Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRで撮影した道に隣接する広場の画像(焦点距離 20mm)
作例2:f8 1/400 ISO400 露出補正+0.7 焦点距離 20mm

まずは画角の変化でどのくらい見え方が変わるか、立ち位置はそのままでズームだけ操作してみます。

実際の風景を前にして感覚的に違和感が無いのは作例2です。しかし、あらためて作例1を見てみると人間の感覚にはない、とても広い範囲を写し取れている事がわかります。

人間の感覚を超えた写真ならではの表現が可能なのも、超広角レンズの面白さと言えるでしょう。

Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRで撮影した林の画像
作例3:f8 1/20 ISO200 露出補正+0.3 焦点距離 14mm
Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRで撮影した花壇に咲いている花と洋風の建物の画像
作例4:f11 1/40 ISO100 露出補正±0 焦点距離 14mm

超広角レンズは、広い範囲を写し取る事ができる反面、余計な物が写り込んでしまい、うまく整理しないと何を伝えたいかわからない散漫な写真になってしまう事があります。

そんな時は、目線の高さや立ち位置を変えてみたり、ズームで画角を調整すると、がらっと印象が変わるかもしれません。作例3は10mmだと広すぎると感じたので、ズームで少し狭めた上でしゃがんで下からあおるようにアングルを調整しました。作例4は最初から14mmに決めて目線の高さをやや高めにしつつ、手前の花と背景の建物のバランスを少し左右に動いて整えています。

ちょっとの動きで大きな変化が得られるのが超広角レンズの特徴の一つです。

Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRで撮影した色とりどりの花の画像
作例5:f4.5 1/320 ISO400 露出補正+0.7 焦点距離 10mm

超広角レンズの特徴としてもう一つ、大きく誇張された遠近感(パースペクティブ)を得られる事が挙げられます。

普段より被写体に近づく事を意識するのもポイントで、作例5では10mm側で花壇にぐっと近づいて、大きくデフォルメされた肉眼とは異なる視覚効果を狙ってみました。

AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRの最短撮影距離は全域で22cmと固定されているので、こういった撮影でも使い易く感じます。

Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRで撮影したアーチがある道の画像
作例6:f8 1/160 ISO100 露出補正+0.7 焦点距離 10mm
Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRで撮影した螺旋階段の天井の画像
作例7:f8 1/80 ISO100 露出補正+0.7 焦点距離 10mm
Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRで撮影した螺旋階段を見下ろした画像
作例8:f10 1/25 ISO200 露出補正+0.3 焦点距離 16mm

建築物や屋内の部屋等、被写体から離れる事で写る範囲をコントロールしづらい、いわゆる引きを取れない狭い場所を撮るのにも超広角レンズは便利です。というよりも超広角レンズが無いと撮影出来ないシチュエーションと言えるかもしれません。

先に述べた、誇張される遠近感を使って、実際より大きく、広く見せられる表現手法は超広角ならではで、迫力があります。

画質

描写性能よりもコンパクトさと利便性を狙って開発されたレンズで、高級レンズと比較すればやや甘さが見られます。作例1の写真を拡大して画質を見てみます。

Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRで撮影した道に隣接する広場の画像(焦点距離 10mm) 拡大前
枠内を拡大
Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRで撮影した道に隣接する広場の画像(焦点距離 10mm) 拡大後

1.5段絞り込んでも眠い、解像感、コントラストともに低めな描写は、お世辞にも高性能なレンズとは言い難いレベルです。とは言え入門クラスという位置付けや大きさを考えれば健闘していると言えるかもしれません。

電子的な光学補正は全てオフにして撮影しましたが、周辺光量、ゆがみなどは極端に気になる程ではなく、後処理での補正も容易でしょう。

遠景ではない他の作例も、絞りを8から11くらいに絞り込めば必要十分な解像感が得られていると感じました。

まとめ

超広角の入門用レンズとしてNikon(ニコン)の一眼レフユーザーならベストな選択肢の一つだと思います。小型軽量で、超広角ズームとは思えない程の軽快さを持ったレンズなので、レンズをグレードアップしてもサブとして長く使えそうです。

ステッピングモーターによる高速で静かなAFは、写真程画質にうるさくなく、広角レンズとの相性もいい動画撮影にも威力を発揮してくれそうです。

超広角のレンズとしては比較的手頃な価格も魅力の一つで、レンズキットの次に買う2本目、3本目のレンズとしてぴったりだと思います。

作例に使用したレンズ

【商品情報】Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR

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Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRバナー画像

Photo & Text by フジヤカメラ 浅葉

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