分類

Canon(キヤノン) RF85mm F2 MACRO IS STM
FUJIFILM(富士フイルム) X-S10 実写レビュー
Voigtlander(フォクトレンダー) SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical 実写レビュー

分類

2021.03.28
本日のフジヤ【スタッフ レビュー&ハウツー】,

SONY(ソニー) α1 実写レビュー

SONY(ソニー)のフラッグシップカメラα1の実写レビューです。

プロ用の機材としてあまりに高スペックの為、一般ユーザーでは少し持て余すんではないかと思っていたSONY(ソニー)α1ですが、実際に使ってみると腕前がアップしたんではないかと錯覚する程、カメラがユーザーの技術をカバーしてくれて、失敗の許されないプロの使う機材とはこういうものか、と納得させられる強力なカメラでした。

今回はそんなSONY(ソニー)のプロ機α1について、高いオートフォーカスの追従性能、5010万画素の画質、高感度性能、動物瞳AFなどを実写レビューを中心に紹介したいと思います。
■この記事の監修

フジヤカメラ店

東京都 中野区のカメラ専門店 フジヤカメラ店です。カメラ、レンズ、三脚、動画機材まで、新品、中古機材を多数取り扱っております。中古在庫は常時3,000点以上!これからカメラを始める方も、ベテラン、プロカメラマンも、機材の事ならフジヤカメラ店にお任せ下さい。

WEBサイトは こちら


特徴/操作性


SONY(ソニー)α1
デザイン、大きさとも同社のα9IIと殆ど同じで(奥行きがα1の方が3mm程長い)、重量は10%弱重くなります。外観のデザインやボタン配置もα9IIと殆ど同じですが、左肩に配置されたドライブモードダイヤルが、カメラを上から見た時に見やすいデザインに変更されています。

大枠は変えずに、細かいブラシュアップをまめに行う事で操作性を向上していく手法はSONY(ソニー)の得意とするところで、カメラを買い替えても一から操作に慣れる手間が無くて便利です。

又、細かく変更された箇所も理にかなっている事が多く、同じように見えて、実際に操作してみると使い易くなっている事に驚く事があります。
SONY(ソニー)α1
ドライブモードダイヤルで目を引くH+の表記は、α1の特徴の一つである30コマ/秒(電子シャッター時)の高速ドライブのポジションになります。

今回の実写レビューでは、H+どころかHを使う事もありませんでしたが、高速で動く被写体を撮影する際よりシビアに使えるコマを選ぶ事が出来るので、使い方次第では、写真の質を大幅に向上させる事が出来るでしょう。

併せて、ブラックアウトフリーのファインダーやグローバルシャッターの採用、最大120回/秒の演算によるAF/AE追随などにより、高速で動く被写体を的確に捉えて撮影する事が可能です。
SONY(ソニー)α1
メニュー画面はタブを縦に配置した新タイプなります。

初めてα7SIIIで使った際には、普段よく使うメニューがどこにあるのか分からなくて少し焦りましたが、今回改めて新メニュー画面と格闘してみると、色分けされた各項目は直感的に使い易く直ぐ慣れると思いました。

個人的にメニューの場所が変わった事が気になったのは、メディアの初期化が「撮影2メディア」の項に、PP(ピクチャープロファイル)が「露出/色→カラー/トーン」の項になった事ですが、覚えてしまえば問題ありません。PPについては、頻繁に変えるならFnメニューに割り振ればいいと思います。ちなみに、話題のルック、S-cinetoneはPP11になります。
SONY(ソニー)α1
メディアスロットはSD (UHS-I/II対応)カード、CFexpress Type Aカード用マルチスロットのダブルスロットです。

CFexpress Type Aカードでは問題ありませんが、動画撮影をSDカード記録で行う際は、400Mbpsを必要とする記録形式を選択するとV90規格のカードが必要なので注意が必要です。

ソニーユーザーにはお馴染みの、裏面を手前にしてカードをスロットに差し込む方式も、従来機種と同じです。

実写レビュー


高速でシャッターチャンスに強いカメラなので、実写レビューは動物園で行いました。テストレンズは、高性能な望遠ズームレンズFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSです。勿論AF-Cモードでの30コマ/秒に対応したレンズですが、今回はその能力をフルに発揮する事はありませんでした。

オートフォーカスは常時AF-Cにセット、いつもの動物園撮影以上にシャッターチャンスを狙う事を意識して撮影に臨みました。
SONY(ソニー)α1 作例1
作例1:f5.6 1/400 ISO1600 露出補正±0 焦点距離400mm
レッサーパンダは良く動く動物で、この日もあちこちと動き回りながら好物の笹を食んでいました。愛くるしい姿を写真に納めたくて望遠レンズを右に左に振り回します。

SONY(ソニー)α1の強力な追従性能のおかげで、正確なピントで一瞬の食事シーンを切り取る事が出来ました。

このような何気ない一枚も、実は15カットほど連写した中から選んでいます。プロカメラマンなら、もっと高速で動く被写体を狙う事もあるでしょうから、連写速度が速い事はより大きなメリットとなるはずです。
SONY(ソニー)α1 作例2
作例2:f5.6 1/400 ISO320 露出補正±0 焦点距離394mm
人気のサーバルキャットです。横顔が凛々しいですね。

SONY(ソニー)α1は、動物瞳AF機能を搭載しており、今回の撮影では常にONで使いました。サーバルキャットは猫の括りに入るようで、動物瞳AFの食いつきもかなり良かったのですが、このカットはフレキシブルスポットの状態で撮影しています。

動物園の撮影は、手前の柵に合焦してしまうストレスがつきまといますが、SONY(ソニー)α1の759点の位相差測距点が、網の間を通して動物側に抜けてくれるので便利です。
SONY(ソニー)α1 作例3
作例3:f5.6 1/400 ISO200 露出補正±0 焦点距離400mm
すっくと立ちあがったミーアキャットは、凛々しくもあり可愛らしくもあります。

この動物園では比較的頻繁に立ち上がってくれたので、1匹の立ちポーズは簡単に撮れましたが、2匹がうまく並んでのポーズはこれ一回切りで、上手くシャッターチャンスをものに出来たと思います。

使う前はプロ用の機材という事で少し気後れしていたSONY(ソニー)α1のテスト撮影でしたが、実際にしばらく使ってみると、高速でレスポンスのいいカメラのおかげで普段より落ち着いて撮れて、撮影に余裕が出ました。
SONY(ソニー)α1 作例4
作例4:f5.6 1/400 ISO1250 露出補正±0 焦点距離400mm
立ち上がる動物繋がりで、プレーリードッグです。名前にドッグとつきますが犬の仲間ではなく、見た目のとおりリス科に属するようです(鳴き声が犬のようなので草原の犬(プレーリードッグ)と言うようですね)。

ちょこまかと動き回る姿は、見ている分には可愛いのですが、いざ写真を撮ろうと思うと落ち着いた一瞬を狙わなければならずなかなか難しい被写体です。

今回のテスト撮影では、縦位置グリップを用意していなかったので、窮屈な構えでの撮影でしたが、手振れ補正のおかげかぶれる事もなく一瞬を捉える事が出来ました。
SONY(ソニー)α1 作例5
作例5:f5.6 1/250 ISO100 露出補正+0.3 焦点距離229mm
気持ちよさそうに日向ぼっこを楽しむペンギンは、まだ若鳥なのか羽根の色がグレーでした。

SONY(ソニー)α1のメリットは速さやレスポンスだけではありません。約5010万画素を持っている高画素機なので、高画質である事は勿論、大伸ばしやトリミングにも強く、スピードだけでないオールラウンドに使えるカメラとなっています。

このカットは被写体が動かなかったのでじっくりと構えて撮る事が出来ましたが、8192×5461pixelの高精細な画像はペンギンの羽根一本一本まで捉えていて驚きです。
SONY(ソニー)α1 作例6
作例6:f5.6 1/400 ISO320 露出補正-0.7 焦点距離327mm
毛づくろいの真っ最中のワオキツネザルのペロッと見えた舌が可愛いです。

このカットも12枚ほど連写した中から選びました。犬、猫以外で動物瞳AFが当たるかは運しだいといったところでしたが、このカットではしっかりと瞳を捉えてくれました。

連写設定は大半の場所でLo(5コマ/秒)で行いましたが、それでも2時間ほどで500カット近く撮っていたので、Hi+を使った場合、写真の整理が大変そうです。
SONY(ソニー)α1 作例7
作例7:f5.6 1/400 ISO800 露出補正±0 焦点距離394mm
サーバルキャットの凛々しさもいいですが、シベリアオオヤマネコの風格もなかなかです。

目線をなかなかくれませんでしたが、顔を上げた瞬間にシャッター切りました。鋭い瞳に野生の凄みを感じます。

今回の撮影ではブラックアウトフリーのメリットを大きく享受する事はありませんでしたが、被写体が目をつぶったら止めるなど、シャッターの切り始めと終了の判断がし易く感じました。

高感度特性


SONY(ソニー)α1を実際に使ってみて驚いた事の一つに高感度性能の高さがあります。

5010万画素のα1は、一般的には高画素機と呼んでいいと思いますが、そういった括りを疑いたくなるほど高感度でも十分以上に見られる画を作り出してくれました。

作例を確認してみましょう。
SONY(ソニー)α1 作例8
枠内を拡大
SONY(ソニー)α1 作例8拡大
ISO10000での画質ですが、5010万画素を感じさせないノイズの少ない滑らかな画となっています。

やや立体感に欠ける感じはしますが(ガラス越しである事もその一因です)、感度と画素数を考えるとかなり良好な描写だと思いいます。

画質


画質についても、現行(2021.3.30現在)のSONY(ソニー)フルサイズミラーレス一眼カメラの中で2番目に高画素のカメラだけあって妥協ありません。

拡大して解像感を見てみたいと思います。
SONY(ソニー)α1 作例9
枠内を拡大
SONY(ソニー)α1 作例9拡大
毛の一本一本まで分解して素晴らしくシャープな画質です。

ハイスピードなカメラというイメージから、高画素機である事を忘れてしまいがちですが、5010万画素を持つ立派な高画素機なので対応出来るシーンは物凄く広くなると思います。使用する媒体によっては画質を落とすことなく大きくトリミング出来る事も、特にプロカメラマンには大きなメリットとなるでしょう。

1台でここまで多くをこなせるカメラは、初めての体験です。

まとめ


持て余し気味のスペックに、少し憂鬱な気持ちでテスト撮影をはじめましたが、実際に使ってみるとこれ以上ない程の使い勝手の良さに驚かされました。

普段よく使うα6400やα7RIVといったカメラにスピードまで含めて不満は全くないのですが、α1を手にすると上には上がある事を痛感して、カメラは速ければ速いほど良いという事実を突きつけられた思いです。

SONY(ソニー)α1は、現時点でほぼ全く死角のない無敵のカメラと言えるのではないでしょうか。
SONY(ソニー)α1 特集
Photo & Text by フジヤカメラ 北原

ブランド

おすすめ

Page Top
Page Top