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2020.12.08
本日のフジヤ【スタッフ レビュー&ハウツー】,

SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary 実写レビュー

 

SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary の実写レビュー です。

 

SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporaryは、SIGMA(シグマ)の3つのプロダクトラインの一つContemporaryに、新たに定義づけされたミラーレスシステム用のプレミアムコンパクトプライム「Iシリーズ」の広角レンズです。

 

今回は、撮る事以上の価値を求めたというIシリーズのレンズを、実写レビューを中心に見てみたいと思います。

 
 

特徴/操作性

SIGMA(シグマ) fp + 35mm F2 DG DN | Contemporary
 

「Iシリーズ」はプレミアムコンパクトプライムをうたったレンズシリーズで、既に発売されている45mm F2.8 DG DN | Contemporaryのコンセプトを継承して新たに定義されたシリーズです。

 

撮る事以上の価値を目指したシリーズだけあって、35mm F2 DG DN | Contemporaryも、高いビルドクォリティで製造されており、見た目からモチベーションを高めてくれます。

 

質感の良さは仕上げの良さのみにとどまらず、実際に操作してみると、フォーカスリングのトルク、絞りリングのクリック感、フードの装着など、各所に品質の高さが伺えました。

 
SIGMA(シグマ) fp + 35mm F2 DG DN | Contemporary ②
 

45mm F2.8 DG DN では少し物足りなかった開放F値も、35mm F2 DG DN | ContemporaryではF2.8→F2となった事で、より幅の広い表現力を持った事もポイントです。

 

一回り大きくなってしまったという短所はありますが、開放F値が1段明るくなった事はメリットとして大きく、45mmからの買い替えを考えるユーザーも多そうです。

 

勿論、非常に美しいボケ味は健在で、F2である事のメリットを作品に最大限活かす事が出来ます。

 
SIGMA(シグマ) fp + 35mm F2 DG DN | Contemporary フード付き
 

フードは金属製のストレートタイプで、装着の際の感触も良好でした。

 

デザイン的に、やはりカメラはSIGMA(シグマ)fpがベストマッチで、非常に美しいものです。

 

描写性能の高さは勿論、クールで精錬されたデザインもSIGMA(シグマ)ならでは、唯一無二の存在と言えます。

 
フィルター径: 58mm
最短撮影距離/最大撮影倍率: 27cm/1:5.7
最小絞り: F22
絞り羽根: 9枚
マウント: SONY Eマウント、Lマウント
長さ: 70mm(SONY E、Lマウント共)
重量: 325g(SONY E、Lマウント共)
 

>>> SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary

 
 

実写レビュー

SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary 作例①
作例①:f2.0 1/250 ISO100 露出補正±0
 

fpの上質なモニターを覗き込んだ時、最初に感じたのはボケの美しさです。

 

いいレンズは、モニターを見た瞬間からテンションが上がるものですが、SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporaryはまさにそんなレンズでした。

 

テスト当日は生憎の雨模様でしたが、これは楽しい撮影になるぞ、という予感がします。

 
SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary 作例②
作例②:f2.0 1/200 ISO100 露出補正-0.3
 

雨の日には雨の日にしか撮れない写真があります。

 

カメラ、レンズともに簡易防塵防滴構造なので、多少の雨ならある程度ラフに使える安心感があります。

 

しゃがんで構えたレンズの向こうに一枚落ちたモミジの葉を、T&Oの印象的なカラーバランスで切り取りました。

 
SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary 作例③
作例③:f16 1/40 ISO400 露出補正-0.7
 

茶と黄色の濡れた落ち葉の対比が面白くてシャッターを切りました。

 

35mmは当然広角レンズなので、広がりのある写真を撮る事も出来ます。

 

f16まで絞って、被写界深度を稼いだおかげで、先の2枚とは対照的に広角レンズらしい写真になったと思います。

 
SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary 作例④
作例④:f2.0 1/100 ISO100 露出補正-0.3
 

今年は、仕事が忙しかった事もあり、紅葉を見に行く機会は殆どありませんでしたが、街中でも楽しめるのが紅葉のいいところで、近所を散歩するだけでも印象的な写真を撮る事が出来ます。

 

そんな時ポイントとなるのが、レンズのF値と近接能力で、背景の整理が難しい街中の風景写真で、構図を整理する際の力になってくれます。

 

SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporaryの最短撮影距離は0.27mで、強くはありませんが、開放F2の狭い被写界深度と併せて、街中でも使い易いレンズです。

 
SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary 作例⑤
作例⑤:f2.0 1/80 ISO100 露出補正-0.7
 

雨だから雨らしい写真を、と意識したわけではありませんが、軒に出来た水玉に自然とレンズを向けていました。

 

背景に紅葉を入れて季節感を出したかったのですが、ちょっと弱かったですね。

 

オートフォーカスでは思ったところにピントが合わず、このカットではマニュアルフォーカスでピントを合わせましたが、しっとりと滑らかなフォーカスリングの動きは、MFが楽しくなります。

 
SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary 作例⑥
作例⑥:f4.0 1/40 ISO100 露出補正-0.7
 

雨に濡れた岩の上の落ち葉にフォーカスしました。

 

SIGMA(シグマ)のレンズは、柔らかく有機的な表現は勿論、硬く無機的な表現も得意で、雨という条件も手伝って、雰囲気のある写真になりました。

 

黒が多い写真では、こまめな露出補正は必須ですが、fpの信頼出来るモニターのおかげで、思ったとおりの露出になったと思います。

 
SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary 作例⑦
作例⑦:f2.0 1/160 ISO100 露出補正±0
 

紅葉のオレンジを引き立たせたくて、画面に入る色が極力少なくシンプルになるよう、colorにT&Oを設定してシャッターを切りました。

 

わずかですが、35mm故の遠近感の誇張が写真の雰囲気を高めてくれたと思います。

 

背景が広くフレーミングされる広角レンズは、F値開放で被写界深度を狭くしても、望遠レンズとは少し趣の異なった写真が撮れます。

 
SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary 作例⑧
作例⑧:f8.0 1/50 ISO2000 露出補正-±0
 

雨に濡れた足元の草を、上から見下ろしながら撮影しました。

 

35mmという画角は、標準レンズのような自然な描写でありながら、引きが取りずらい(このカットでは上から見下ろすので、背丈以上の引きは撮れない)条件で、ある程度画角が取れるのもいいところです。

 

ファインダーを斜めからのぞき込む、少し無理な体制での撮影でしたが、うまくフレーミング出来ました。

 
 

画質

先ずは、開放F2での描写性能を見てみます。

 
SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary 拡大画像枠
 

枠内を拡大

 
SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary 拡大画像
 

葉の質感、細かな水滴のディテールなどリアルに再現されていて高性能です。

 

滲むようなボケも綺麗で、シャープネスとボケのバランスがいいレンズだと感じます。

 

次に、F8まで絞り込んだ時の描写を見てみます。

 
SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary 作例⑧拡大枠
 

枠内を拡大

 
SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary 作例⑧拡大
 

周辺部での画質ですが、F8まで絞っているおかげもありシャープです。

 

写り以上に雰囲気を楽しむレンズだと思いますが、SIGMA(シグマ)らしく、画質についても非常に高いレベルにあります。

 
 

2本目には 65mm F2 DG DN | Contemporary

今回は、同時に発表された65mm F2 DG DN | Contemporaryと2本持ちでテスト撮影を行いました。

 
SIGMA(シグマ) 35mm、65mm F2 DG DN | Contemporary
キャプション
 

35mmは汎用性が高く、1本持つにはとても便利なレンズです。

 

しかし、もう1本持とうと思うと、2本目を何にするか迷わされるところがありましたが、今回、65mmと組み合わせて撮ってみてとても使い易く、ベストマッチに近い組み合わせだと感じました。

 

35mmの約半分の画角になる65mmは、近寄れない被写体には勿論、少しだけ圧縮された自然な遠近感で、35mmとはまた一味違った表現が可能です。

 
SIGMA(シグマ) 65mm F2 DG DN | Contemporary作例
近寄れない被写体「猫」:65mm F2 DG DN | Contemporaryで撮影
 

明るさもF2で同じなので、焦点距離が長い分ボケを大きく撮る事が可能です。

 

標準より少し短い35mmと少し長い65mm。

 

2本持つ事で、幅広い表現力をもった最高のデュオが完成すると感じました。

 

>>> SIGMA(シグマ) 65mm F2 DG DN | Contemporary

 

まとめ

SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporaryは、モニターを見た瞬間から、雨の撮影の憂鬱さを忘れる、撮る楽しみを満喫させてくれるレンズでした。

 

ありふれたスペックでありながら、SIGMA(シグマ)らしい表現へのこだわりが詰まっているレンズだと思います。

 

fpと組み合わせたデザインも秀逸で、ギタリストがギターの形にもこだわるように、撮影者のカメラへのこだわりを形にしてくれます。

 

使っていて非常に楽しいレンズでした。

 

Photo & Text by フジヤカメラ 北原

 

>>> SIGMA(シグマ) 35mm F2 DG DN | Contemporary


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