2018.09.21
専門店・プロレビュー,
SONY (ソニー) FE 400mm F2.8 GM OSS 実写レビュー
SONY のコンパクトな単焦点レンズ「FE 35mm F1.8」の実写レビューです。
SONY FE 35mm F1.8 は、フルサイズ対応の軽量コンパクトな広角レンズで、今回テストボディとして使用した α7RIIIと合わせても1kgを下回る重量しかありません（レンズのみ約280g）。
スペック的に何か特徴があるわけでは無いのですが、小型、軽量、明るい解放f値などメリットが多く、システムとして考えると、是非選択肢に欲しいレンズです。
価格もそれ程高くないので、ラインナップが充実し、用途やシチュエーションに応じてカメラを選択し易い SONY のフルサイズミラーレス一眼を、より身近にしてくれそうです。
電車に乗って適当な駅を選んで降り、テスト撮影スタートです。せっかく、小型、軽量なレンズですから、フットワークも軽くいきたところです。
テストボディは SONY α7RIII、午後から打ち合わせが入っていたので、今回は午前中の比較的早い時間から写真を撮りはじめました。
まだ多くの店が開店前の街を、ブラブラと気の向くままに歩きながら撮影を進めて行きます。
目についたものを気の向くままに写真に収めて行きました。
ちょっと洒落た店構えですが、何屋さんなんでしょうか？興味をそそりシャッターを切りました。
歪曲収差補正はデフォルト設定のOFFで撮りましたが、若干糸巻型の収差があるようです。状況に応じて歪曲収差補正をONにした方がいいかもしれません。
なんでこんなところに郵便ポストが？という場所に郵便ポストが設置してありました。
9時を過ぎて、だいぶ暑くなって来ましたが、SONY FE 35mm F1.8 は、軽量コンパクトなボディと適度な画角で、散歩の楽しさを損なう事無く撮影を満喫出来ました。
開放f1.4のレンズに比べて、若干ボケの大きさに物足りなさを感じる事はありますが、ズームレンズなどに比べれば十分明るいので、標準ズームより表現の幅は広がるかもしれません。
ウィンドウの中のスプーンのコレクションをパシャリ。
ガラス越しに撮ったので、周囲の風景が反射してソフトな雰囲気になりました。
レンズが大きいからフットワークが悪くなるわけでも無いと思いますが、FE 35mm F1.8は、大きなズームレンズと違って、お店の前でふと立ち止まって素早く撮影する際にも、軽やかに撮影出来て便利です。
開店前の店のシャッターに、ザザッと画が描いてありました。
モデルは男？女？スカートを履いているので女の子？ちょっとわかりませんが、ザザッとラフに描いた感じにアートを感じてシャッターを切りました。
シャッターにシャッターを切ったわけです。
上を見上げればガラス窓に街路樹が写っていました。
35mmでは少し遠く感じたので、バンザイして腕を伸ばし、最大限被写体に近づいて撮影しました。
液晶モニターを積極的に活用出来るミラーレス一眼ならではの撮影スタイルは、画角の自由が利かない単焦点レンズを活用するのにピッタリだと感じます。
店の入り口に、木で出来たレリーフがありました。
SONY FE 35mm F1.8 は、寄って良し、離れて良しで、コンパクトで取り回しもいいので、標準ズームは家に置いて、こちらのレンズだけを持って来たくなるくらいです。
木の温かみや質感が伝わる描写です。
まだまだ暑い日が続きますが、日によってだいぶ秋の気配が感じられて来て、少しホッとします。
セミたちは夏の終わりの気配に、狂ったように鳴き続けています。この抜け殻の主でしょうか？
セミには焦る季節かもしれませんが、人にはこの暑さは辛すぎます。早く秋になって欲しいです。涼しい季節が恋しいです。
子供の時以来、あまりこういった水飲み場で水を飲むことはなくなりましたが、あまりの暑さに口をつけました。
一瞬風が吹いて、水が変な形になってしまいました。綺麗なアーチを描いている時にシャッターを切れば良かったです。
水の写真に、いくらかでも涼を感じていただけたでしょうか。
「speak」
はい、話しましょう。
SONY FE 35mm F1.8 は、小型、軽量、比較的低価格と、コスパ抜群のとってもいいレンズです。
郵便ポストのカットの拡大画像です。
中心に近い部分の画質ですが、ペンキの剥げ具合や凹凸が詳細に再現されていて高性能です。
高級タイプのレンズではありませんが、性能的にはα7RIIIのクラスの高画素機を、十分生かせるレベルにあると思います。
スペック的には月並みで、注目を集めるレンズではないと思いますが、性能、使い勝手、大きさ重さ、価格のバランスのいいレンズでした。
目新しくは無いレンズですが、明るいという事はやはり強みで、まだまだ工夫次第で色々な撮影方法がありそうで、あらためて使ってみる楽しさを感じられるレンズでした。
又、やはり軽いは正義で、撮影や持ち歩きが億劫にならないのもいいところです。同じ開放f値で評判のいい中望遠レンズ SONY (ソニー) FE 85mm F1.8 と組み合わせて持ち歩くのもいいでしょう。
フルサイズ＝大きい、重いはもう古いのかもしれません。
