手ブレ補正搭載の新型モデルか、手ブレ補正は非補正だが軽量な初代モデルか、初級~ミドルユーザーにとってこの2つの選択肢が提示されるのは魅力的だ。
EOS Rシリーズ新デザイン そして何より、EOS R8 Mark IIの最大の注目ポイントはこのデザイン。
EOS Rシリーズといえば、丸みを帯びたユニバーサルなフォルムで今まで統一されてきた。 それが長所でもあり短所でもあるのだが、どのメーカーのミラーレス機も性能面でそれぞれ優れていると言える昨今、デザイン面でCanon EOS Rシリーズは少しつまらないと感じる声も少なからずあがっていたと思う。
そのような中で発表されたCanon EOS R8 Mark IIのデザインは、思い切ったフルモデルチェンジで、筆者個人としてはとてもカッコいいと感じた。 実際に数日使ってみて思ったのだが、奇抜なデザインかと言われるとそういうわけではなく、使い続けることでより愛着が湧いてくる。飽きの来ない所有欲を満たしてくれるバランスのよさには、Canonの気品も見て取れる。 特にロゴについては「R8」の表記がなくなり「EOS」は目立たない書体となったことで、誇張が少なく身に付ける衣服や歩く街並みに溶け込みやすいデザインとなったのが好印象だ。
描写性能 撮影での利点としてやはり最初にチェックすべきは、ボディ内手ブレ補正。 1秒を超えるシャッタースピードでも、手持ちでの撮影が可能だ。
RF45 F1.2 STM F14・1.6秒・ISO100・露出補正-1.0
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キットレンズにもなっているRF45 F1.2 STMは大口径の明るさが特徴で、夜のスナップ撮影では手ブレ補正と合せてとても安定した撮影を楽しめる。
RF45 F1.2 STM F1.2・1/200秒・ISO100・露出補正-1.0
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もちろん前提として、フルサイズセンサーの底力にも言及しておこう。 暗所撮影はもちろんのこと、明暗差の大きい場面でも、ノイズがほとんど発生せずに暗い部分まで階調がしっかりと保たれる。 昼夜、屋内外問わず撮影を楽しめるカメラと言ってよいだろう。
RF45 F1.2 STM F2.8・1/160秒・ISO100
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カラーフィルター機能「ピクチャースタイル」 各メーカーとも、充実の一途を辿るカラーフィルター機能。 本機EOS R8 Mark IIは、あらたにNegativeFilmtoneとPositiveFilmtoneが追加された。 このクラシックなデザインのカメラにもとてもイメージが合う、フィルムのような仕上がりを楽しめるトーンだ。
RF45 F1.2 STM F2.8・1/60秒・ISO100・ピクチャースタイル NegativeFilmtone
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RF45 F1.2 STM F1.8・1/4000秒・ISO100・露出補正-1.7・ピクチャースタイル PositiveFilmtone
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尚、シーンモード「手持ち夜景」の設定では、編集せずにシネマティックな撮影ができる機能を搭載していて、カラーを選んで撮影するだけでコントラストとシャープネスが強まる。印象的なショットが簡単に撮影できてとても面白い。
RF45 F1.2 STM F4・1/25秒・ISO100
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ただし注意点が1つあり、シーンモードやカラーフィルターを使うとRAW撮影ができなくなる。 以前からの仕様ではあるが、改善してもらえるとやはりうれしい。
AFと連写性能 AF性能は、エントリー寄りのモデルとしての妥協は感じられない。 動物や乗り物などの撮影を通して非常に優秀だと感じた。 AI被写体認識オートフォーカスはもちろん、被写体を自動検出・最適な認識モードを選んでくれる機能も搭載している。
RF45 F1.2 STM F1.2・1/4000秒・ISO100・露出補正-1.7
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RF45 F1.2 STM F1.8・1/4000秒・ISO100
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連写性能も上位機種に匹敵する最高40コマ/秒(電子シャッター)を実現していて、動態の一瞬を逃さず収める性能を持っている。
RF45 F1.2 STM F1.2・1/80秒・ISO500
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RF45 F1.2 STM F1.6・1/4000秒・ISO100・露出補正+0.3
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ただし、電子シャッターはフリッカーや、ローリングシャッターによる歪みも起こり得るので注意が必要だ。
気になる点:バッテリー 評価すべきポイントが多い一方で、やはり気になる重要なポイントはバッテリーだ。 従来のEOS R8と同じバッテリーパック「LP-E17」なのだが、ボディ内手ブレ補正の機能追加で消費電力はもちろん増えており、1日しっかり撮影すると電池の残量がなくなってしまう。
コンパクトなボディを実現するうえで仕方がないといえばそうだが、この点で不安な人はバッテリーをもう1つ準備しておくなどするか、予算を少しあげてEOS R6 Mark IIも検討対象に入れることになるだろう。
作例 RF45 F1.2 STM F1.4・1/1600秒・ISO100
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RF45 F1.2 STM F8・1/500秒・ISO100・露出補正+0.7
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まとめ 最後の方で気になる点も少しあげたが、総じてコストパフォーマンスはとても高いモデルだ。 特にキットレンズのRF45mm F1.2 STMをセットしてのおでかけや旅行は、起動力を存分に発揮して残したい瞬間をしっかり撮れて素晴らしい。 また、デザインが刷新されたとはいえ、操作系は従来の初級者向けモデル(EOS R50 / EOS R10 / EOS R8 など)と近いので、買い替えの障壁はないだろう。
ぜひ、見栄えのよい新デザインと充実した性能を体感してほしい。
撮影で使用したカメラ・レンズ Photo & Text by フジヤカメラ 根本