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2026.11.03
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紅葉撮影ノウハウ × 写真家 クキモトノリコ | 秋のスナップを楽しもう!

紅葉撮影ノウハウ × 写真家 クキモトノリコ | 秋のスナップを楽しもう!キービジュアル


はじめに

毎年、秋の楽しみのひとつが紅葉撮影です。今年はどこで、どんな紅葉が撮れるか楽しみにしている方も多いはず。今回は、風景写真専門ではなく、スナップを中心に撮影をしている筆者目線での紅葉撮影の楽しみ方をご紹介します。

紅葉撮影で準備したいもの

紅葉撮影に際し、「どんなレンズを持っていくのがよいですか?」という質問を毎年いただきます。結論から言うと、どこで、どんな写真を撮りたいかによる、というふわっとした回答になってしまうのですが、レンズの特性を理解してその日のレンズ選びに活かしていただけたらと思います。

まず、35mm判換算で35mm以下の広角や超広角レンズは読んで字のごとく、広い範囲を写すことができたり、遠近感が強調される特性を持っています。一方で70mm以上の中望遠~望遠レンズは画角が狭くなり、遠くのものも大きく写すことができる以外に、手前から奥までの距離感がぎゅっと縮まる圧縮効果を楽しめることが大きな特徴です。

作例01

OM SYSTEM OM-1 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO・8mm(35mm判換算16mm相当)で撮影
F4・1/1600秒・−0.3EV補正・ISO400・WB 5600K・ピクチャーモード Natural

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作例02

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO・75mm(35mm判換算150mm相当)で撮影
F6.3・1/60秒・−1.0 EV補正・ISO800・WB 曇天・カラープロファイル(マニュアル)

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一方で単焦点レンズは絞りを大きく開くことができ集光能力が高いため、光の少ない暗い場面での撮影に有利であったり、大きなボケを得られる楽しさがあります。マクロレンズも被写体を大きく写す以外に、シンプルに中望遠の単焦点レンズとして使うことも可能です。

作例03

OM SYSTEM OM-1・M.ZUIKO DIGITAL 75mm F1.8・75mm(35mm判換算150mm相当)で撮影
F1.8・1/640秒・ISO400・WB 晴天・ピクチャーモード Natural

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作例04

OM SYSTEM OM-1・M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro・60mm(35mm判換算120mm相当)で撮影
F2.8・1/640秒・−0.7EV補正・ISO400・WB 晴天・ピクチャーモード Natural

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そして紅葉撮影であるとよい周辺グッズとしてはやはりPLフィルターです。光の反射具合を調整できるため、葉の表面のテカリを取って紅葉の色をしっかり出してくれる効果があります。ただし、順光や逆光では効果が弱くなるため、光の向きには注意したいところです。

作例05

OM SYSTEM OM-1 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO・18mm(35mm判換算36mm相当)で撮影
F4・1/160秒・−0.7EV補正・ISO400・WB 5600K・ピクチャーモード Natural

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作例06

OM SYSTEM OM-1 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO・18mm(35mm判換算36mm相当)で撮影
F4・1/160秒・−0.7EV補正・ISO400・WB 5600K・ピクチャーモード Natural(PLフィルター使用)

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フィルター

フィルターは手持ちのレンズの中で最も口径の大きなものに合わせて購入するのがおすすめです。口径の小さなレンズには、ステップアップリングを使って同じフィルターを共有できます。また、フィルターが固くて外れなくなったときのために、フィルターレンチも用意しておくと安心です。

日向と日陰のように明暗差がある場面では、日向に露出を合わせると日陰が暗くなり過ぎる、日陰に露出を合わせると日向が明るくなり過ぎる、といったことが起きがちですが、ハーフNDがあると双方の輝度差を縮めて肉眼での見え方に近い仕上がりに近づけることが可能です。尚、一部のメーカーのカメラにはこのハーフNDに近い機能が内蔵されており、こういった場面で活躍してくれます。

作例08

OM SYSTEM OM-3・M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO・8mm(35mm判換算16mm相当)で撮影
F8・1/80秒・+0.3 EV補正・ISO200・WB 5400K・カラープロファイル2

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作例09

OM SYSTEM OM-3・M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO・8mm(35mm判換算16mm相当)で撮影
F8・1/25秒・+0.3 EV補正・ISO200・WB 5400K・カラープロファイル2・ライブGND(ND04, Soft)機能を使用

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ライブGND説明
作例11

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ライブGNDの使用例ですが、ハーフNDのイメージと、上の作例写真での使用イメージ。

尚、私自身の紅葉撮影時の持ち出し機材としては、カメラ本体(メーカーや機種はその時々の事情や天候、気分(笑)等で変わります)、標準ズームレンズと望遠レンズ(目安として35mm判換算で300mmまでくらいのもの)、PLフィルターをベースに、必要に応じて広角レンズや単焦点レンズ、水の流れと組み合わせるなら三脚とNDフィルターといったラインナップになります。

紅葉撮影でのポイント

光について

紅葉の撮影でも、やはり光の向きや加減はとても大切です。中でも逆光は特におすすめの光です。順光では色づきがあまりよくない場合でも、葉の裏側から逆光となる透過光で撮影すると、透明感のある写真となることも多く、おすすめです。

作例12

Nikon Z6II・NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR・62mmで撮影
F6.3・1/1000秒・ISO640・WB 曇天・ピクチャーコントロール スタンダード

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作例13

Nikon Z6II・NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR・130mmで撮影
F6.3・1/3200秒・+1.0EV補正・ISO640・WB 曇天・ピクチャーコントロール スタンダード

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作例14

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO・150mm(35mm判換算300mm相当)で撮影
F2.8・1/1000秒・+1.3EV補正・ISO200・WB 3950K・ピクチャーモード Flat

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また、晴れた日の強い光を活かして、影を主役にしてみるのもおすすめです。

作例15

OM SYSTEM OM-3・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO・150mm(35mm判換算300mm相当)で撮影
F4・1/2500秒・−1.7EV補正・ISO200・WB 4600K・カラープロファイル4

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雨の日は機材が濡れる心配や移動の大変さなどで撮影のハードルが上がりがちですが、晴れた日とは違って強いコントラストが出ず、やわらかな印象の写真が撮れるチャンスです。霧に出会えると幻想的な作品になるなど、雨の日だからこその写真を撮りたいものですね。

作例16

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO・32mm(35mm判換算64mm相当)で撮影
F2.8・1/30秒・+1.0EV補正・ISO1000・WB 晴天・ピクチャーモード Natural

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色の仕上がりについて

真っ赤な紅葉を前にすると「わぁ!すごい!」とテンションが上がり、その印象のまま写真に収めたいと思うのは自然なことだと思います。鮮やかな紅葉を鮮やかに撮りたい。そこで色の仕上がり設定を「ビビッド」にすると……。元々彩度の高い被写体に対して、さらに彩度の高い設定で撮影をすると、思った以上に鮮やかになり過ぎたり、絵の具をベタッと塗ったような仕上がりになってしまうことがあります。紅葉の色づき具合によりますが、被写体の色が鮮やかであれば、設定はむしろ控えめに。反対に、もし色づきがあまりよくない場合は、ビビッドなど鮮やかさを足す設定にすることをおすすめします。

作例17

OM SYSTEM OM-1 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO・8mm(35mm判換算16mm相当)で撮影
F8・1/125秒・−0.7EV補正・ISO400・WB 5800K・ピクチャーモード Vivid

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作例18

OM SYSTEM OM-1 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO・8mm(35mm判換算16mm相当)で撮影
F8・1/125秒・−0.7EV補正・ISO400・WB 5800K・ピクチャーモード Natural

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露出とホワイトバランスを変えてみる

肉眼で見たままを写し撮る、という撮り方ももちろんよいのですが、時には絵を描くように自由な発想で色づくりをしてみてはいかがでしょうか。晴れている日でもホワイトバランスを曇天に設定することで、紅葉の赤やオレンジ色が強調される、といった方法以外に、ホワイトバランスを実際の環境とは全く異なる設定にするとともに、露出をうんと上げてみるなど、さまざまな組み合わせから思いがけず「いいんじゃない!」という一枚に出合えるかもしれません。

次の例は、望遠レンズで前ボケを大きく入れて撮ったものですが、最終的には露出を2.3段上げて、ホワイトバランスをあえて電球にすることで、背景の緑や瓦屋根の青みがかったグレーと紅葉の赤の対比がしっかり表現できつつ、ふんわりメルヘンな印象の一枚となりました。

元写真(ホワイトバランス晴天)

作例19

Nikon Z6・AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR(FTZ使用)・200mmで撮影
F4・1/125秒・+2.3EV補正・ISO400・WB 晴天・ピクチャーコントロール スタンダード

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ホワイトバランス晴天のまま、露出を上げた写真

作例20

Nikon Z6・AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR(FTZ使用)・200mmで撮影
F4・1/125秒・+2.3段EV補正・ISO400・WB 晴天・ピクチャーコントロール スタンダード

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露出を上げた状態で、ホワイトバランスを電球に変更した写真

作例21

Nikon Z6・AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR(FTZ使用)・200mmで撮影
F4・1/125秒・+2.3段EV補正・ISO400・WB 電球・ピクチャーコントロール スタンダード

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紅葉撮影スポットについて

最後におすすめの紅葉スポット……ですが、日本全国には数えきれないほど多くの撮影スポットがある一方で、私自身は関西圏、しかも比較的都市部に近い場所で撮影していることが多いです。そこで今回は、本格的な自然風景の撮影地については風景写真家の方にお任せするとともに、特定の場所のご紹介というよりも、もう少し一般的な切り口でご紹介したいと思います。

市街地にある日本庭園は、背景の処理の仕方で印象が変わります。日本庭園の雰囲気重視で、できるだけ余計なものを入れないのか、周囲のビル群との対比を見せるのか。どちらが正解、というよりもどう見せたいかで撮り方、選び方が変わってきます。

作例22

OM SYSTEM OM-3・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・45mm(35mm判換算90mm相当)で撮影
F5.6・1/125秒・−0.7EV補正・ISO400・WB 6200K・カラープロファイル2

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作例23

OM SYSTEM OM-3・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・17mm(35mm判換算34mm相当)で撮影
F8・1/125秒・−0.3EV補正・ISO640・WB 6200K・カラープロファイル2

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紅葉と神社仏閣はやはり外せない組み合わせではないでしょうか。社殿やお堂の屋根などを構図に取り込んでみることで、場所の情報が加わります。また混雑した環境で撮影がしづらいかもしれませんが、あくまでも撮影させていただいている身であることを忘れずにいたいもの。逆光で人物をシルエットに取り入れるなどの工夫もおすすめです。

作例24

Nikon Z6III・NIKKOR Z 24-120mm f/4 S・99mmで撮影
F9・1/320秒・−0.3EV補正・ISO200・WB 晴天日陰・ピクチャーコントロール スタンダード

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作例25

OM SYSTEM OM-3・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO・18mm(35mm判換算36mm相当)で撮影
F4・1/320秒・−0.3EV補正・ISO640・WB 5600K・カラープロファイル4

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「池のある公園」では、映り込みを利用した撮影ができます。モミジ以外にイチョウや常緑樹との対比を取り入れてみるのも面白いものです。綺麗な映り込みを狙うには、できるだけ風のない日が狙い目です。

作例26

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO・40mm(35mm判換算80mm相当)で撮影
F2.8・1/320秒・−0.7EV補正・ISO200・WB 曇天・ピクチャーモード Natural

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作例27

OM SYSTEM OM-3・M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO・8mm(35mm判換算16mm相当)で撮影
F11・1/60秒・+0.7EV補正・ISO800・WB 5600K・ピクチャーモード Natural

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そして何より、SNSなどで話題になるような絶景スポットにわざわざ出向かなくとも、案外身近な生活圏にも撮影できる場所はあるものです。次の写真は以前住んでいた町の住宅街にある小さな公園で、2枚とも同じ公園の同じ木を撮影したものです。毎日のように通る場所は、葉の色づき具合など、季節のちょっとした変化に気づきやすく、またすぐに撮影に出向くことができる点も大きなメリットですね。

作例28

OLYMPUS PEN Lite E-PL5・M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0・12mm(35mm判換算24mm相当)で撮影
F2.8・1/200秒・−0.3EV補正・ISO200・WB 5400K・ピクチャーモード Natural

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作例29

OLYMPUS OM-D E-M1・M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8・45mm(35mm判換算90mm相当)で撮影
F1.8・1/400秒・+1.0 EV補正・ISO400・WB オート・ピクチャーモード カラークリエーター(COLOR+19・VIVID+2)

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まとめ

紅葉の撮り方も千差万別、正解があるわけではありません。見た目通りに撮ることはもちろん、絵を描くようにイメージに合わせて自由な絵づくりを楽しむために、さまざまな撮り方にチャレンジすることで新たな発見があるはずです。

執筆者紹介

ライタークキモトノリコイメージ
■Photo & Text by

クキモトノリコ

学生時代に旅と写真に興味を持ち一眼レフカメラを手に入れる。以来、国内外の主にひとり旅や日々のささやかな出来事をSNS等で発信している。いくつかの職業を経て写真家に転身、現在は「楽しく、わかりやすい」をモットーにニコンカレッジ講師・OMシステムゼミ講師の他、様々な写真セミナーの講師を務める。また地方自治体などによる写真コンテストの審査員や、写真雑誌やWEBマガジンでの執筆も行なっている。
公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員
神戸出身・在住 晴れ女

個展
2016年
「恋する天使と涙の惑星」オリンパスギャラリー大阪
2023年
「海でプールな人々」Nikon THE GALLERY 東京・大阪

海外展示
2025年
「2025 仁川開港国際写真フェスティバル」韓国

その他グループ展多数

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1938年の創業以来、80年以上にわたり多くのカメラ愛好家の皆さまに支えられてきました。

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