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2025.08.21
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OM SYSTEM OM-5 Mark II 実写レビュー × 写真家 川野恭子 | あらゆるフィールドで活躍する小型軽量万能機

OM SYSTEM OM-5 Mark II 実写レビュー × 写真家 川野恭子 | あらゆるフィールドで活躍する小型軽量万能機キービジュアル


ライター川野恭子(かわの・きょうこ)イメージ
■執筆者紹介

川野恭子(かわの・きょうこ)

「日常と山」を並行して捉え、文化や営みの共通項を軸に作品制作を行う。ここ数年は山小屋勤務を経験しながら、山の歴史・文化に造詣を深めることに努めている。メディアやアウトドアブランドへの写真提供、撮影、執筆、講師、テレビ出演(NHKにっぽん百名山ほか)など、多岐に渡り活動。京都芸術大学通信教育部美術科写真コース非常勤講師。著書に、写真集『山を探す』(リブロアルテ)、織田紗織氏との共著『山の辞典』(雷鳥社)ほか多数。
WEB:http://kyokokawano.com
IG:https://www.instagram.com/kyokokawano.kk
X:https://X.com/KyokoKawano

はじめに

2025年7月、OM SYSTEMよりOM-5 Mark IIが発売されました。OM-5 の二代目ということで、小型軽量、防塵・防滴、カメラひとつで高機能な撮影を楽しめるコンピュテーショナル フォトグラフィなど、OM SYSTEMの旨みがコンパクトにまとまっている点はそのままに、さらに使い勝手が良くなりました。

OM-5 Mark II サンドベージュ本体とレンズ3本の画像

OM-5 Mark II サンドベージュと愛用し続けているM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO。ボディーは新品だけど、レンズは多用しているので使用感がありますがご容赦を。

ただ、小型軽量やコンピュテーショナル フォトグラフィと言われても、正直ピンとこないかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

特徴①…防塵・防滴&-10℃耐低温なのに、とにかく小さい

OM-5 Mark II は、街にも大自然にも、晴れでも雨でも雪でも、あらゆるフィールドに気軽に連れ出せるカメラです。スマホからステップアップしたいかた、サブカメラとして持ちたいかた、軽い機材に移行したいかたにはもってこいだと感じています。

OM SYSTEMのカメラ3機種の大きさを比較(上段:OM-3、下段左:OM-5 Mark II、下段右:OM-5)

OM-3(上段)とOM-5 Mark II(下段左)比較すると、横幅が小さいのが分かります。OM-5 Mark II(下段左)とOM-5(下段右)を比較すると、大きさはほとんど変わりませんが、グリップの形状に変化があるのが分かります。この形状のおかげで指かかりが良くなり、握りやすくなりました。

なぜなら、防塵・防滴対応のミラーレス一眼カメラにおいて最軽量クラスであること。バッテリーとメモリーカード含めても約418g。キットレンズのひとつであるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROを装着しても約672gにしかなりません。

軽いだけなら他メーカーの機種も選択肢に入るのですが、OM-5 Mark IIの強みは、IP53対応の防塵・防滴性能と-10℃の耐低温性能にあります。OM-5 Mark IIと同価格帯のカメラを探しても、これほど丈夫なカメラはなかなかありません。寒冷地や山でも安心して使うことができます。

特徴②…憧れの写真が簡単に…コンピュテーショナル フォトグラフィ

小型軽量で耐候性に強いというだけではなく、コンピュテーショナル フォトグラフィ機能が充実しているのもOM SYSTEM の特徴です。

片手で持ったOM SYSTEM OM-5 Mark II 本体の画像

コンピュテーショナル フォトグラフィ…ハイレゾショットやライブND、深度合成、多重露出、ライブコンポジットなど、これらはPCの後処理で実現していた合成技術なのですが、OM-5 Mark IIなら、カメラひとつで手軽に撮影できます。

このコンピュテーショナル フォトグラフィ機能を使えば、憧れていた写真も手軽に撮影できます。それでは、この夏歩いてきた尾瀬の景色とともにご紹介しましょう。

色と質感を繊細に残せる…5000万画素ハイレゾショット

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:尾瀬沼のほとりにある沼尻

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・36mm相当(35mm判換算)
絞りF8.0・1/160秒・ISO64相当・WB 6400K・-1.0EV補正・カラークリエーター:COLOR:0, Vivid:+2
ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2, Mid+7, Sh+1・手持ちハイレゾショット

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尾瀬沼のほとりにある沼尻。湿原の草花の質感を繊細に残したかったので、手持ちハイレゾショットで撮影。尾瀬は木道が多く、三脚を立てると他の登山客の往来に支障が出るため、手持ちで撮影できるのは助かります。

一眼カメラを手にするなら画質にこだわりたい。そんなかたにおすすめなのがハイレゾショットです。複数枚の画像を合成することにより、約5000万画素の高解像写真を撮影できます。

色の深みと立体感が増すだけでなく、ノイズを約2段分軽減してくれるので、美しい景色に出会ったときは必ずハイレゾショットで撮影しています。合成処理が入るので、手持ち撮影時や動いている被写体には注意が必要ですが、三脚不要で高解像写真を残せるのがいちばんの魅力だと感じています。

ハイレゾショットは2種類あるので、より美しく仕上げたいときは三脚ハイレゾ、シャッターチャンスを逃したくないときや三脚を立てられないときは手持ちハイレゾというように、状況に合わせて選択できるのが便利です。

スローシャッター効果で幻想的な写真を楽しめる…ライブND

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:尾瀬沼から尾瀬ヶ原へ向かう途中にあるイヨドマリ沢

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・52mm相当(35mm判換算)
絞りF11・2秒・ISO200・WB 5800K・-2.0EV補正・カラークリエーター:COLOR:0, Vivid:+2
ハイライト&シャドウコントロール:Hi+7, Mid+7, Sh-3・ライブND16

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尾瀬沼から尾瀬ヶ原へ向かう途中にあるイヨドマリ沢。何度歩いても立ち止まってしまう美しい渓流です。樹林帯の明るさならライブND16でシャッター速度2秒程度まで落とせます。

動く被写体をぶらして撮影したいときはライブNDが便利。ライブNDの魅力は、CPボタンひとつでスローシャッター効果を得られる手軽さにあります。

通常はNDフィルターというサングラスの役割をする物理フィルターをレンズに装着し、光量を減らすことで明るい場所でもスローシャッター撮影を可能にします。ですが、ライブNDは物理フィルター不要なので、フィルターの持ち運びや装着の手間がかかりません。

効果はND2 / 4 / 8 / 16 の4段階から選ぶことができ、モニター上で効果のかかり具合を確認することができます。欲を言えばもう少し段数が欲しいですが、どうしても…という場合は、物理NDフィルターを一枚だけ持ち、ライブNDと併用すると良いかもしれません。

星空撮影に欠かせない機能が豊富

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:尾瀬の星空

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0・24mm相当(35mm判換算)
絞りF2.0・30秒・ISO3200・WB 蛍光灯+2STEP(G)・アートフィルター:ネオノスタルジー
ハイライト&シャドウコントロール:Hi±0, Mid-2, Sh-5

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尾瀬は星空もきれい。尾瀬の山小屋に勤めていたころはよく星を眺めていました。アートフィルターのネオノスタルジーで撮影すると天の川が際立つので、個人的に星撮影ではよく利用しています。

星空は撮影が難しい被写体のひとつ。ですが、OM SYSTEMは星空撮影を手助けしてくれる機能が豊富です。例えば星空AF。星空AF搭載以前は手動で星にピントを合わせていましたが、たまにピントが甘くて悔しい思いをすることがありました。ですが、今ではボタンひとつで正確にピントを合わせてくれます。

そして、新しく搭載されたナイトビュー。通常モードでは夜空が暗すぎるので、モニターで星を確認できません。ですが、ナイトビューを使うと星と景色を確認できるので構図を整えやすくなります。星撮影には欠かせません。

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:尾瀬の星の日周運動

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0・24mm相当(35mm判換算)
絞りF2.0・60秒・ISO1600・WB 蛍光灯+7STEP(G)・ハイライト&シャドウコントロール:Hi±0, Mid-2, Sh-7
ライブコンポジット20コマ

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さらに、星の日周運動もライブコンポジットで手軽に撮影できます。ライブコンポジットは複数の写真を重ね合わせる機能ですが、明るく変化が生じた部分のみ重ねるので、長時間撮影していても写真が明るくなり過ぎることがありません。しかも、カメラ内で合成してくれるので、PCによる複雑な編集も一切不要なのです。

モニターで撮影経過を確認できるので、「このくらいの星の長さで良いかな」、「雲が増えてきたから撮影を止めようかな」などの判断ができるのも助かっています。

写真を重ねて幻想世界を作り出す…多重露出

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:ワレモコウと朝露に濡れる草の写真の多重露光

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO・300mm相当(35mm判換算)
絞りF4.0・1/2000秒・ISO200・WB 晴天・-1.0EV補正・カラークリエーター:COLOR:0, Vivid:+1
ハイライト&シャドウコントロール:Hi±0, Mid±0, Sh-7・多重露出2コマ

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秋の訪れを感じさせるワレモコウ。朝露に濡れる草の写真を重ねています。画像を重ねるとき、暗い部分に見せたい被写体が重なるように写すのがコツです。

例えば、花の写真と花の写真を重ねて花の数を増やしたり、花の写真と水滴の写真を重ねて幻想的にしたり、「こんな景色だったら素敵だな」と思う世界を作り出したいときには、多重露出を使用しています。

多重露出とは複数枚の画像を重ね合わせる撮影機能です。RAW形式で保存していれば過去撮りためた画像と重ねて撮影することもできます。モニター上で重ねたイメージを確認できるので、イメージの追い込みが容易です。

写したいものすべてを写す…深度合成

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:朝露に濡れるキスゲと朝日を浴びて輝く燧ヶ岳

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・30mm相当(35mm判換算)
絞りF10・1/80秒・ISO200・WB 晴天-2STEP(G)・-0.3EV補正・カラークリエーター:COLOR:0, Vivid:+2
ハイライト&シャドウコントロール:Hi±0, Mid+6, Sh-3・深度合成

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朝露に濡れるキスゲと、朝日を浴びて輝く燧ヶ岳。どちらも美しく残すことができました。深度合成すると画像の上下左右が7%ほどせまくなります。

カメラに近い被写体にピントを合わせると遠景はぼけてしまいがち。ですが、この写真のように、手前の花も奥の山も見せたいことがあります。そのようなときは深度合成が便利です。

深度合成とは、ピント位置をずらしながら撮影した複数枚の写真を合成し、被写界深度の深い写真に仕上げる機能。山は可憐な花が多いので、存在感を出すためにレンズ先まで花に近寄るときは非常に役立ちます。

特徴③…手軽なのに豊かな表現力

コンピュテーショナル フォトグラフィの魅力は伝わったかと思いますが、常にこの機能を使って撮影するわけではないのも事実。もっとラフに、もっと手軽に、だけど素敵な写真が撮りたい、というときはアートフィルターやカラークリエーターを使います。

アーティスティックな表現が楽しめる…アートフィルター

天候や光の状況によっては思うとおりに撮影できず、写欲が落ちてしまいがちですが、そんなときはアートフィルターを使って楽しんでいます。

@ポップアート II

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:朝露に濡れる草花

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO・270mm相当(35mm判換算)
絞りF4.0・1/640秒・ISO200・WB 晴天-2STEP(R)・-0.7EV補正・アートフィルター:ポップアートII(ソフトフォーカス効果)

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川野の場合、逆光やくもりの日など、色鮮やかに撮影するのが難しいときにポップアートIIを使います。ポップアートにはIとIIがありますが、IIのほうが自然な印象で色の深みとコクが増すので気に入っています。

@ラフモノクローム II

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:尾瀬のモノクロ写真

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・64mm相当(35mm判換算)
絞りF10・1/400秒・ISO200・WB 5800K・0.0EV補正・アートフィルター:ラフモノクロームII

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逆光時はあえて色の情報を抑え、モノクロ系のフィルターで造形や陰影を際立たせたりすることも。ガスに覆われたときや岩稜帯なども、モノクロで撮影するとクールな印象に仕上がるので、写欲が上がります。

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:尾瀬に咲く黄色の花と白い花

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・90mm相当(35mm判換算)
絞りF4.0・1/2000秒・ISO200・WB 5800K-2STEP・-0.7EV補正・アートフィルター:ネオノスタルジー
ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2, Mid±0, Sh+2

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変わり種としては、ネオノスタルジーを使うことも。暗部に緑、明部にマゼンタの色味が加わるので、星空撮影で使用すると天の川が際立つので面白い仕上がりになります。前述の星空作品にも使用しています。

ちなみに、アートフィルターは16種類搭載されています。モニターやファインダーで効果を確認しながら選べるので、想像以上に素敵に仕上がるフィルターに出会えることも。

ただし、コンピュテーショナル フォトグラフィと呼ばれる機能群と併用できない機能が多いのでご注意を。

色相と彩度を自在に調整する…カラークリエーター

カラークリエーターは、色相と彩度を自由に調整する機能。30 段階の色相調整と、8 段階の彩度調整により、細かく色調整が可能です。目で見る印象に近づけるだけでなく、それ印象以上に美しく仕上げることもできます。

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:大江湿原の三本カラマツ

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・30mm相当(35mm判換算)
絞りF8.0・1/60秒・ISO200・WB 5800K・-1.0EV補正・カラークリエーター:COLOR:0, Vivid:+2
ハイライト&シャドウコントロール:Hi±0, Mid+7, Sh±0

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大江湿原の三本カラマツ。夏は毎朝のように朝霧に包まれます。朝焼けの色が不自然にならないよう、彩度を細かく選べるのがカラークリエーターのよいところ。

例えば、こちらの作品では朝焼けの色を強調するため、鮮やかさを加えました。川野の場合、色相は調整せず、鮮やかさ(彩度)の微調整に使用することが多いです。

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:朝露をまとった草

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・90mm相当(35mm判換算)
絞りF4.0・1/400秒・ISO200・WB 晴天・-0.3EV補正・カラークリエーター:COLOR:+15, Vivid:0
ハイライト&シャドウコントロール:Hi±0, Mid-2, Sh-7

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朝露は尾瀬の湿原に魔法をかけてくれる存在。ハイライト&シャドウコントロールで暗部を引き締め、朝露が際立つようにしています。

こちらは、青色がかぶるよう色相を調整し、瑞々しさを表現しました。色相調整はホワイトバランスと似ていますが、ホワイトバランスより直感的に選べるだけでなく、色の濃さ(彩度)も調整できるのが気に入っています。

ちなみに、キットレンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROは、広角から望遠まで全域でハーフマクロ撮影を楽しめるので、直径2ミリほどの朝露も存在感たっぷりに写すことができました。

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:尾瀬の道

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO・56mm相当(35mm判換算)
絞りF10・1/100秒・ISO200・WB 晴天・0.0EV補正・カラークリエーター:COLOR:0, Vivid:+2
ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2, Mid+3, Sh-1・手持ちハイレゾショット

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今年の尾瀬は残雪が多かったため、花の当たり年に。ここ数年通った中でもいちばん美しい夏でした。

カラークリエーターの良い点は、アートフィルターと異なり、ハイレゾショットやライブNDなどのコンピュテーショナル フォトグラフィと呼ばれる機能群と併用可能な機能が多いこと。撮影時に仕上がりを追い込めるのが楽しいと感じています。

特徴④…実は盲点。レンズも小さいから持ち運びがラク

OM SYSTEM のレンズ群は、他メーカーの同スペックのレンズと比べると小型軽量のものが多いのが特徴。レンズもボディも小型軽量だからこそ、OM SYSTEM を選んでいるといっても過言ではありません。

OM SYSTEM OM-5 Mark II とM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROなどのレンズ

川野はキットレンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PROのほかに、以下の3本を愛用しています。

1.星撮影用の「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」
2.美しいボケを得られる「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」
3.登山道から離れた被写体を狙う「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO」
特に、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PROについては、望遠ズームのPROレンズでありながら、350ml缶程度という驚異的な小ささ。一眼カメラはレンズの描写を楽しむのが最大の魅力ですから、交換レンズを持ち歩いてもストレスにならないというのは地味に大事な要素です。

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:アザミ

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO・300mm相当(35mm判換算)
絞りF4.0・1/1600秒・ISO200・WB 晴天・-0.3EV補正・カラークリエーター:COLOR:0, Vivid:+1
ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2, Mid+3, Sh-1

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木道から数メートル離れたところに咲いていたアザミ。離れていたおかげで虫に警戒心を与えず撮影できました。背景のボケが柔らかいのも気に入っています。

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:尾瀬ヶ原の景色

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO・50mm相当(35mm判換算)
絞りF1.2・1/6400秒・ISO200・WB 6400K・0.0EV補正・カラークリエーター:COLOR:0, Vivid:+1
ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2, Mid+3, Sh-1

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M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROの好きなところは、景色を活かしながら主役を浮き立たせる描写を楽しめるところ。道標から数メートル離れていましたが、背景が薄くぼけたことにより空気感を感じられる一枚に。

OM SYSTEM OM-5 Mark II作例:ブルーベリーが乗ったクリームのパフェ

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO・50mm相当(35mm判換算)
絞りF1.2・1/3200秒・ISO200・WB 曇天・-0.3EV補正・カラークリエーター:COLOR:0, Vivid:+1
ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2, Mid+3, Sh-1あ

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尾瀬にはおしゃれなカフェメニューが食べられる小屋も。

旅先で訪れたカフェで過ごす様子なども、M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROなら印象的に切り取ることができます。

OM-5 Mark II はグリップ形状が変わったことにより握りやすくなりました。大きめのレンズを装着しても撮影しやすいですし、安定して握れるので手ぶれを抑えることができます。

OM-5からの嬉しい進化

OM-5 Mark II は、有効画素数約2037万画素Live MOSセンサー、画像処理エンジンTruePic IXを搭載ということで、OM-5と比べて派手な進化はないのですが、磨きに磨きをかけ、より使い勝手が良くなったという印象を受けました。特に、川野が嬉しく感じた進化は以下の点です。

CPボタン

CPボタンが搭載されたことにより、この記事で紹介してきたハイレゾショットやライブNDなどのコンピュテーショナル フォトグラフィ機能を素早く呼び出せるようになりました。各機能への切り替えはCPボタンを押しながらダイヤルを回すだけです。

OM SYSTEM OM-5 Mark IIのCPボタン

このCPボタンにコンピュテーショナル フォトグラフィ機能が集約されたことで、シャッターチャンスを逃すことが減りました。これは本当にありがたい進化です。

USB Type-C端子に対応

USB Type-Cに対応し、給電も可能になったので、ライブコンポジットなどの長時間撮影も安心して楽しめるようになりました。持ち運ぶケーブルの種類を減らせますし、充電池も最低限の個数ですむので、荷物の軽量化につながるという点でも助かっています。

OM SYSTEM OM-5 Mark IIのUSB Type-C端子

手持ち撮影アシスト

手ぶれしやすい人にこそ使っていただきたいのが手持ち撮影アシスト。どのくらい手ぶれしているかを可視化する機能で、四角い枠内に手ぶれの状態が表示されます。

OM SYSTEM OM-5 Mark IIの手持ち撮影アシスト

手持ち撮影アシスト表示を見ながら、手ぶれしないように構えます。

OM-5 Mark II は5軸手ブレ補正(ボディー内最大6.5段、シンクロ最大7.5段)が強力なので、手ぶれの心配をすることはあまり無いのですが、望遠レンズ使用時や長秒撮影時、合成処理が入るハイレゾショットやライブNDなどの撮影に活用しています。手持ち撮影アシストを使うほうが確実に良い結果につながるからです。

メニュー画面

OM-1シリーズや、OM-3と同様のメニュー構成になり、直感的にわかりやすくなりました。

OM SYSTEM OM-5 Mark IIのメニュー画面

OM-3を併用している川野にとってはメニュー画面が統一されたことで迷うことがなくなりました。

カスタムモード

よく使う撮影設定を登録しておくと、撮影モードダイヤルを「C」ポジションに設定するだけで呼び出せるのですが、撮影設定に名前を登録できるようになったので、区別しやすくなりました。

OM SYSTEM OM-5 Mark IIのカスタムモード

「C1はいつものだけど、C2は何だったかな…」と忘れることが無くなり、地味に助かっています。

動画専用ピクチャーモード OM-Cinema1/OM-Cinema2

動画専用のピクチャーモードに「OM-Cinema1」と「OM-Cinema2」が新たに加わり、手軽にシネマライクな映像を楽しむことができるようになったのも面白いと感じています。

「OM-Cinema1」
中間輝度は自然な色合い。ハイライト部とシャドウ部にシアン調の色味が加わるのが特徴。コントラスト弱めの柔らかい印象に仕上がるので、日差しの強い場所や人物などにおすすめ。

個人的に、OM-Cinema1は好きな色合いなので、将来的に動画だけでなく静止画にも対応してくれたら嬉しいな…と思っています。

「OM-Cinema2」
中間輝度は自然な色合い。ハイライト部とシャドウ部にシアン調の色味が加わるのが特徴。コントラスト弱めの柔らかい印象に仕上がるので、日差しの強い場所や人物などにおすすめ。

また、OM-5 Mark IIはOM-Log400に対応しているので、カラーグレーディングによる本格的な映像表現も可能です。

まとめ…このようなかたにおすすめ

OM SYSTEM OM-5 Mark II 作例:尾瀬の景色

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO・50mm相当(35mm判換算)
絞りF8.0・1/400秒・ISO200・WB 6400K・-0.7EV補正・カラークリエーター:COLOR:0, Vivid:+1
ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2, Mid+3, Sh-1

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OM-5 Mark II の特徴である小型軽量、防塵・防滴、耐低温を考えると、自然をフィールドに撮影されるかたにはもってこいのカメラだと感じています。

AI被写体認識AFは非搭載なので、動く被写体を撮りたいかたはOM-1 Mark II や OM-3 が候補に上がってきます。ですが、動かない被写体がメインなのであれば、121点オールクロス像面位相差AFによる高速・高精度なAFによりストレスを感じることはありませんし、OM-5 Mark II は携帯性や機能性、価格面をとっても最適なのではないでしょうか。

OM SYSTEM OM-5 Mark II 作例:荷物も背負って尾瀬の山道を進む人

OM SYSTEM OM-5 Mark II・M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO・80mm相当(35mm判換算)
絞りF4.0・1/80秒・ISO250・WB 晴天・0.0EV補正・カラークリエーター:COLOR:0, Vivid:+1
ハイライト&シャドウコントロール:Hi-2, Mid+3, Sh-1

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過酷な環境で使いやすい、小型軽量で携帯しやすい、ということは、街でも十分に使いやすいと言えます。旅が好きで写真が好き、というかたにも向いているでしょう。この記事で紹介しきれていない機能がありますが、ぜひ店頭などでOM-5 Mark II を手にしていただき、魅力を感じていただきたいなと。そしてもう一度、この記事を読んでいただけたら嬉しく思います。

作例に使用したレンズ

【商品情報】OLYMPUS/OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

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【商品情報】OLYMPUS/OM SYSTEM OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO

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【商品情報】OLYMPUS/OM SYSTEM OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO

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【商品情報】OLYMPUS/OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

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作例に使用したカメラ

【商品情報】OLYMPUS/OM SYSTEM OM SYSTEM OM-5 Mark II ボディー

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Photo & Text by 川野恭子(かわの きょうこ)

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